家庭教師田口の視点(189ページ目)
(ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)
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2022年6月1日(木)
視点余話です。
前のページ(188ページ目) の最初につづく、私が冗談で、
「お姉さん、首絞めてー」
と思わず言ってしまった件のつづきです。
愛知の子の妹さんの方ですね。
前も書きましたように、とても明るいいい子です。
で、「少し変わった子」の影響を受けてか、以前よりも多少質問をしてくるようになって、この古文の小テストに関しても質問してきたのですね。いいことですね!
私は現代文にしろ、古文にしろ、文法を難しいと思ったことがないので、彼女がどこでつまずいているのかにとても興味がありました。
古文や現代文の文法を苦手としている多くの子が本質的な理解よりも暗記で乗り切ろうとしてしまっているというのがつまずく第一の原因だろうというのが私の今のところの結論なのですけどね。そんなに難しくないのに。というか、暗記するほどのものはそれほどないのに。
たとえば、
「『ありなむ』の『な』の品詞や意味は何ですか?」
みたいな質問を彼女はしてきたのですね。本当にこの質問をしてきたかはもう忘れてしまいましたが、あくまで、こんな感じの質問ということです。
今は、彼女、これくらいはきちんと理解してくれて、瞬時に答えられると思うのですが、このときはよくわからなかったみたいです。(次のページの最初につづく)
2022年6月5日(月)
突然ですが、あなたのお子さんでも、あなたが教えている子でもいいのですが、しかも、中学受験を目指している子でも、中学生でも、高校生でもいいのですが、次の問題を解いてもらっていただけますか?もし本人が乗ってきたらでいいですよ。あなたご自身が学生さんの場合は、ぜひ挑戦してみてください!
☐×☐=19.6 × 19.6 + 19.6 × 19.6 × 3
これがすんなり解けたら、計算のセンスのある子だといえるでしょう。
2つの☐には、同じ数値が入ります。
解けましたか?実はこういうのを解くコツを自然と身につける子と身につけない子がいるのですね。
私自身は、小学校のときに勉強を怠けていて、足し算、引き算、掛け算、割り算が得意ではなかったのですが、中学1年生の途中から、ある理由から、急に勉強しだして、でも、なぜか足し算、引き算、掛け算、割り算が遅いことがネックになった記憶がないのですね。大学入試問題も含め、時間内に問題を解けなかったという記憶がなかったのです。不思議に思いませんか?
次回、すんなり解く方法を書き出してみますね。
すんなり解けなかった子がいるかもしれませんが、能力が劣るということではありませんので、あらかじめ申しておきますね。
ただ、理科でも、国語でも、古文でも、英語でも、算数でも、数学でも、学校や塾で教えてもらうことはめったにないけど、でも、大事というコツみたいなのがそれぞれあるのですね。だれにもわかりやすい例だと思って、算数(数学)の問題をとりあげてみましたが。
私がはじめてこの仕事をしだしたころ、そういうコツを知らない子がとても多いのを知って驚いた記憶があります。(つづく)
2022年6月8日(木)
前回のつづきです。
☐×☐=19.6 × 19.6 + 19.6 × 19.6 × 3
の解き方ですね。これ、実際物理の問題を解くときによく出てくる計算式なのですね。で、実際式は書けても解けなかったりする子が多いんです。
(x²=19.6 × 19.6 + 19.6 × 19.6 × 3という形で出てくるんですけど、中学受験を目指す小学生にも解いてもらいたかったので、x²のところを☐×☐にしました)
物理の問題集などの解答には、計算式は載っているのですが、その速い解き方は載っていないのですね。で、解くのにものすごく時間がかかったり、解けずにあきらめてしまったりする子がよくいます。
私はそういうのを解くのに悩んだ記憶はないのですね。子どもたちに、
「それ、僕は頭の中で5秒で解けるよ」
というようなことを言うと、その子たちは、
「え~」
って、ため息まじりに驚いたりします。じゃあ、田口は、学生時代、学校でもなく、塾でもなく、家庭教師からでもなく、どこでそういうのを習ったって?
(これをお読みになった親御さんや教師の方などの中にも、「頭の中で5秒で解くほどのコツなんて、だれかに教わった記憶ないなあ」と思われている方、おられると思います)
次回、上の問題の答えもお伝えしますね。(つづく)
2022年6月12日(月)
上の問題の答えは39.2です。
さっと解けた子はいましたでしょうか?
19.6を見て、
「19.6=9.8×2か。9.8は重力加速度で、その2倍だから、やはり物理の問題でよく出てきそうな計算式だな」
とか思われた方がおられたら、物理の問題をいっぱい解かれたことのある方でしょうね(重力加速度という言葉や9.8という数字は見たことがあるという方は結構おられるかもですね)。そういう方でしたら、おそらく、さっと解ける方法をご存知かもしれませんね。
☐×☐=19.6 × 19.6 + 19.6 × 19.6 × 3
を解くにあたって、19.6 × 19.6や19.6 × 19.6 × 3の掛け算をまずしようとする子がいるかもしれませんが、で、そういう子が多いのですが、そうすると、計算のドツボにはまって、苦しむことになります。
私は結構早い時期にこういう類のトラップ(落とし穴)に気づいた記憶があり、それが当たり前と学生時代は思い込んでいたのですが、そうでもなかったのですね。(つづく)
2022年6月15日(木)
前回のつづきです。
「じゃあ、田口は、学生時代、学校でもなく、塾でもなく、家庭教師からでもなく、どこでそういうのを習ったって?」
と思われた方に対する私の答えなのですが、正直、あまり思い出せないのですが、どうみても、自力でそういう解き方のコツを自然と身につけたということは思えないのですね。
で、思うに、私は、どの教科でもそうなんですが、スミからスミまで理解しようとする傾向があったのですね。ある意味、勉強に対する完璧主義ですね。
「人間関係はあっさり、勉強はしつこく」というのを学生時代から無意識に実践していたようなところもあったのかもしれません。この逆をすると、子どもたちは嫌われ、場合によっては、いじめにさえあいかねないのはご想像いただけますでしょ。
ただ、そういう私のような勉強に対する完璧主義をおすすめするつもりもないのですね。正直、まだ学力が十分備わっていないという子には大変です。が、ひとつだけまねてほしいところがあります。(つづく)
2022年6月19日(月)
前回のつづきです。
☐×☐=19.6 × 19.6 + 19.6 × 19.6 × 3
を私がどう解いたか、説明してませんでしたね。すいません。
19.6 × 19.6 + 19.6 × 19.6 × 3= 19.6 × 19.6×(1+3)
= 19.6 × 19.6×2×2
= 39.2 ×39.2
となるので、☐×☐=39.2 ×39.2より、
答えは、39.2 です。
簡単でしょ。私が頭の中で、5秒で解けるといった理由がお分かりいただけたましたでしょ。
でも、こんなの、ほとんどの方が学校や塾などで習っていないですよね。実際に物理の問題などを解くときに、さっと解こうと思えば、必要な知識なんですよ。
皆さんの中にも、問題を解く途中で計算の仕方がよくわからなくて困ったという経験をお持ちの方はおられるのではないでしょうか?
こういうふうに、学校や塾などで習っていないけど、重要というコツみたいなのがあるのですね。私は、こういうコツみたいなのを知らないうちに身につけていて、それが当たり前だと思ったのですが、全教科にわたって、こういうコツみたいなのがわかっていない子がいることを知って、この仕事をして初めのころは驚いた記憶があります。(つづく)
2022年6月22日(木)
前回のつづきです。
上のようなことを書くと、
「田口は特殊な例をあげているのでは?学校で教えてなくて、テストに出る大事なことなどそうそうあるものではないでしょ」
という方もおられるかもしれませんね。
もう少し、ピンとくるようなお話をしますね。
国語です。
国語って、皆さん、学校や塾などで具体的な問題の解き方など習ったことがないと思われませんか?
たとえば、
「傍線部イの説明としてもっとも適当なものを下の中からひとつ選び答えなさい」
みたいな問題です。(つづく)
2022年6月26日(月)
前回のつづきです。
算数でも数学でも理科でも物理でも化学でも、計算のコツは無数にあったりするのですね。で、私は毎日のように、本人たちの解き方を見て、
「こうやって解いたら、ぜんぜんスピードが違うよ」
「こうやって解いたら、計算ミスの確率が格段に低くなるよ」
みたいな話を具体的に伝えるということをしているのですね。
一般論的に、抽象的に
「計算ミスをなくすように」
というのを私は好まないのですね。具体的に、実際に
「こうやったら、早くとけるでしょ」
「こうやったら、計算ミスを防げるでしょ」
ということを示してあげると、子どもたちは目の色を変えて、取り組もうとするのですね。アドバイスは具体的であることを要するのですね。
それは国語も同様です。(つづく)
2022年6月29日(木)
(毎回ページの最後は私の失敗談や驚いたことなどを書き出しているのですが、今回も前のページの最後のつづきで、再度自転車がパンクしてしまった、というお話のつづきです。)
ということで、軽トラを使わせていただくことになりました。ただ、大変だったのは、まず、家から別の自転車でアヤハディオに行き、軽トラをお借りして、家に帰って、またその軽トラにパンクした自転車を載せて、お店にもっていって、パンクを直していただいて、またその自転車を軽トラに載せて帰って、また軽トラでお店に戻って、別の自転車で帰ってくるというまどろこしい作業をしなければならないということでした。
計2往復です。
しかも、軽トラに自転車を結わえ付けなければならないというおまけ付きで。
私は、お店の方から渡されたロープの使い方について、1回説明を受けて、また、気になることがあって、別の店員さんに質問して、という感じで、コツを伝授していただいて(丁寧な対応に恐縮です)、何とかこれも乗り切ることができたのですが、面倒くさいながらもなかなか面白い体験でした。
何かDIYでもしているような気分でした。
なにせ、家庭教師馬鹿なものですから、自分の仕事以外のところでは、からきしダメな人間で。お店の方にご迷惑をかけないことだけを考えていました。まさに「おかにあがった魚」でした。
ところで、パンクした自転車なのですが、原因は何だったと思いますか?
偶然にもほどがあるというものでした。
(次のページの最後につづく)
(次回はページを変えて)
勉強は完璧を、人間関係は妥協を
相手に完璧を求めない 自分の勉強や仕事などには完璧を目指すべき
で、たとえば、模擬テストの結果などが返ってきますで
私が教えている子はおそらく大丈夫
以前中高生向けの計算問題
彼、英作でほめることの大事さ
いつも自然体。
要領よく、の危険性
※もか体から、読みたい(ころを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
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