海外の学校やインターナショナルスクールなどに通わせる前に考えるべきこと 

 ここでは、特に幼いころに、海外の学校やインターナショナルスクールに通わせることの、教育上のリスクについて触れさせていただきますね。私はいわゆるプロ家庭教師というもので、「家庭教師馬鹿」を自任しているものです。

 仕事柄、海外で幼いころに暮らしていた、とか、小学生のときにインターナショナルスクールなどに通っていたという子を、よく教えることがあります。で、そういう子たちは、ほぼ例外なく、学習上の問題をかかえている子たちでした。もっとも何らかの問題がなければ、私を雇おうとするお宅は少ないかもしれませんので、そういう点を割り引いてお考えいただければ。

 で、結論から申しますと、そういう子たちは、特に国語力において、大きなハンデを負いかねないということです。「インターナショナルスクール」とか「帰国子女」とかいう言葉はとても響きがいいですが、言葉の響きの良さにはだまされないことでしょう。「ゆとり教育」しかり、「ゆとりローン」しかり、、。

 多くの子が日本での小中高の学習についていけず、苦しんでいます

 そういう実態をご存じない方がおられたら、ぜひ、このホームページをお読みください。

 たとえば、こういう子がいました。

 この子は、私のメインのホームページ

家庭教師田口の視点(1ページ目)

シリーズでも、取り上げている子ですが、教え始めたとき、国語の問題文を読んで、と言ったら、

「読めません」

と答えてくるのです。その隣でたまたま授業を聞いておられたお母さんが、

「読めるでしょ!」

と大声で叫んでおられたのを覚えています。

 私はどういう対策をしたかと言いますと、本人にまず、

「じゃあ、声を出さなくてもいいから、文章の意味は把握できる?」

と聞きました。そうしたら、なぜかうなずくのです。で、本人と段落ごとの内容を把握をいっしょにやっていくことにしました。

 この子の場合、当時小学6年生でしたが、大手の塾に通っていて、国語以外の算数、理科、社会は塾でもトップレベルの成績でした。たまに算数などでも質問があって、それを説明していったのですが、ちょっとヒントをあげると、ものすごく速いスピードで、正確に解いてきて、この子の賢さを感じさせてくれました。

 国語も段落ごとの内容把握がとても速く、たまに文意がわからないところがありましたが、かなり正確に把握してきました。

 通っていた塾では、国語の先生から目の敵(かたき)にされていました。

 だって、文章を読めと言われて、

「読めません」

と答えてくるし、授業中居眠りしているし、先生がおいかりになるのも無理はないですね。

 もっとも、私はまったく怒りませんでしたけど。

 彼のお母さんが、その国語の先生に

「あと3か月待ってください。家庭教師の先生を雇ったので、成績があがると思います」

みたいな約束をされたらしいですが、実際は1か月くらいで上位に食い込んだらしいです。

 あとで、なぜ国語だけ苦手なのか聞きました。

 そうしたら、彼からの返答は意外なものでした(帰国子女やインターナショナルスクールに幼いころ通っていた子には、意外な、ある意味「個性的な」理由で伸び悩んでいる子も多くいるので、少し驚きつつも、冷静に受け止めたのを覚えています)。

 彼いわく、

「たてに書かれているのは読めません」

とのこと。いまだに、私は彼の頭の中がどうなっているのか、わかりませんが、これは事実です。「子どもは小説よりも奇なり」ですね。

 ほかにも、家庭教師田口の視点(1ページ目)シリーズで、そういう状況になってしまった子(1年間だったか、2年間だったか、高校生のときに、海外留学をして、レベルの高い日本の数学についてい行けなくなってしまった子、生まれてから小学低学年まで、海外で生活して、英語を話したり、聞いたりは得意ですが、文法的なこととかがさっぱりわからなくて、さらに日本語が(古文はぜんぜん)わからなくなってしまい、数学などは問題文の意味把握ができなくなってしまった子などなど)を何人かご紹介しています。ご興味のある方はお読みいただけたら、と思いますが、書き込みの量が膨大なので、視点目次(サイトマップ)あたりでお調べになったら、探せるかもしれません。

 いずれにせよ、英語が得意になるように、という意図などから、海外の学校やインターナショナルスクールなどで学ばせることは、相応のリスクがあることもご承知のうえで、そうされることをお勧めいたします。

 文部科学省の担当者の方にも、この実態を把握されたうえで、政策立案などをしていただけることを希望します。子どもはなんでも器用に学べるスーパーマンではなく、また、低い国語力は、低い英語力以上に、日本の国力に悪影響を及ぼすかもしれないのですから。

 

 

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 まず、「パソコン教師」。

 これはある業者の方から発せられた言葉です。私が「パソコンによる遠隔授業で教えることもできますが」とその方にお伝えしたときに、その方から「パソコン教師はいらない」と返ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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