家庭教師田口の視点(167ページ目) 

 ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください無理をされませんよう
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2021年8月2日(月)

 今回は「安心と信頼」のお話をしますね。

 最近、この2つの言葉について、テレビである方が話をされていて、なるほどと思い、教育、子育てということにもあてはまる重要なことに感じたものですから。

 その方によると、「安心」と「信頼」は人とかかわるうえでは正反対のものだということのようなんですね。

 最初、そう言われたとき、私は、んん?どういうこと?と、聞き耳を立ててしまいました。でも、そのあとの説明で得心が行きました。

 たとえば、親御さんが「安心」しようとすると、子どもたちに口うるさくなったり、過度に守ろうとする傾向があるということです。これが危険なのは、私がこのホームページでも何度も指摘しているところです。

 一方、子どもたちを「信頼」すると、口うるさくなくなって、過度の干渉もなくなります。

 この話を聞いたとき、私たちは子どもたちの将来などに関して、「安心」を求めようとするために、あれこれ子どもたちを守ろうとし、それがかえって悪い結果を生み出し、「不安」を生じさせているという皮肉な状況が生まれているということがいえるのではないかと思いました。

 じゃあ、この方のおっしゃるように、子どもたちをただただ信頼すればいいのかというと、ことはそれほど単純ではないというのが現実かと。子どもたちは、ときに、信頼にたがう行為をしてきます。多くの場合、無意識的に。ときには、わかっていて。

 「信頼」の危険も私は感じているので、それは次回に。(つづく)

 

 

2021年8月5日(木)

 前回のつづきです。

 「信頼」は教育、子育てにおいて、とても大事なことのように思います。

 でも、信頼して裏切られたと感じる方も多いのではないでしょうか?

 「信頼」して子どもたちに任せることの危険も、私たちは知らなければならないでしょう。

 たとえば、子どもたちが

「宿題をした」

と言っても、それをそのまま信じてしまうと、あとで後悔することになったりします。本人が宿題を雑にやっていたり、きちんと理解していなかったり、一部飛ばしてしまっていたりすることがあるからです。

 こういう子の場合、本人に

「(宿題を)やってくれてありがとう」

と言いつつ、

「チェックしてあげるね。宿題がきちんとされていなかったりすると、あなたがあとで困るから」

みたいなことを伝えて、チェックしてあげる必要があるかと。で、何度もお伝えしてきているように、チェックしてきちんとできていない場合、問題点を指摘するにとどめ、決して怒ったり、しかったりしないことが大事です。指摘が適切であれば、本人はきちんとします。

 そして、実際にそのあときちんとできていればほめてあげることも重要です。

 こまかいことを申しますと、個々のケースでいろいろありますが(現実は複雑ですので)、かいつまんで申しますと、教育、子育てのポイントはこんな感じになるかと思います。

 

 

2021年8月9日(月)

 家庭教師田口の視点(161ページ目)の2021年2月11日(木)でご紹介して、家庭教師田口の視点(162ページ目)の最初でもとりあげ、その後もときどきとりあげてきた少し不思議な子ですが、やる気がないのに、クラスでトップの子であるのはねぜかという点に関して、彼と接する中でわかってきたところがあるので、ご紹介しますね。皆さんのご参考にもなるかと。

 前のページ(166ページ目)の7月8日(木)では、彼がスケジュールを固定したという、普通の子では当たり前ですが、彼には当たり前でないことが「起きた」というお話をしましたが、Skypeやメールでもやり取りをするようになってきて、少しずつですが、彼の全体像が見えてきました。

 やる気がなかろうが、テストでいい点をとるためにはどこかでインプットする必要があり、それがどのようにされているのかに私はとても興味がありました。

 結論的なことを言いますと、彼は、どうもいろんなことに関してじっくり考えるくせがあり、そのくせが彼の学力の高さの源なのではないかということです。

 ある意味、彼は一見要領の悪い勉強の仕方をしているように見えるかもしれませんが、一見要領の悪い勉強の仕方をしている子が実は、長い目で見たらとてもいい勉強の仕方をしているというのはよくあることで、私たちは

「もっと要領よく勉強できないの?」

みたいなことを言わないほうがいい場合も結構あるのです。

 本当に要領の悪い勉強の仕方をしている場合もあるので、見きわめは難しいこともあるのですが(それを私が見きわめてきた例は、すでに何度かとりあげていますね)、彼の場合はいい勉強の仕方をしてきたと言えるでしょう。

 彼は、賢明にも、それ(彼の勉強スタイル)をいじくりまわそうとしてきた教師たち、大人たちに拒否反応を示してきたようなんです。そして、私にも最初は一種の警戒感みたいなものを持っていたのでしょう。それが私の授業スケジュールの固定化をしばらく見合わせていた理由なのではないかと感じています。

 次回、具体的にそのあたりを記していきますね。(つづく)

 

 

 

2021年8月12日(木)

 前回のつづきです。

 この「少し不思議な子」で思い出すのが、優秀であるにもかかわらず、教師不信になって勉強できなくなってしまった子です。不登校にさえなってしまいました。

 この子、以前、おそらく2年くらい前にとりあげたかと思い、今少し自分のサイトを探してみましたが、見つかりませんでした。確かに書いたのですが。

 お読みになった方もおられるかと思いますが、簡単に触れますと、彼は、小学生のころ、頭の良い子だったらしく、ご両親の期待も塾の期待もそれだけに大きく、その重圧につぶされて、一切勉強しなくなったというのです。

 きわめつけは、ある家庭教師の方から、

「授業はしないから、話だけしよう」

と言われ、会ったところ、途中で勉強をするようにもっていかれた、ということです。いわば、家庭教師の方にうそをつかれたわけで、それ以降、教師不信に陥ったらしいのですね。おかげで、私は二度にわたってそのお宅におじゃまし、二度とも会っていただけなかったという苦い思いをしました。

 その家庭教師の方は、うまいこと説得して授業をやれたと思われたかもしれませんが、それは教育に携わる者として、絶対にやってはいけない行為でしょう。

 そういうことが、子どもたちに与える悪影響の大きさは、一生を左右するほどのものになったりします。目先の手柄のために、子どもたちの人生をだいなしにしかねない行為をする人間は、教育者とは呼べないと思います。

 残念ながら、かえって教えてもらわなければよかったという教師はいるのが現実です。

 短期的にはマイナスのことが長期的には大きくプラスになることも、またそのその逆もあるということを私たちは知らなければならないでしょう。(つづく)

 

 

2021年8月16日(月)

 この「少し不思議な子」と対極的だったのが、以前、といってもずいぶん前なのですが、教えた方です。教えた方と表現したのは、この方が社会人だったからです。

 はっきり覚えていないのですが、何かの受験のために数学を勉強しなくてはならず、教えてほしいとのことだったかと思います。

 この方昔から勉強嫌いで、特に数学が嫌いだったようです。

 で、興味深い発言が、

もっと手っ取り早くとく方法はないのですか?

というものでした。これを頻繁に言ってこられるのです。

 そのとき、私は、

「あなたにとって一番わかりやすく、早い解き方をお教えしているつもりですが」

みたいなことをお伝えしたかと思います。

 この方、数学 嫌いというだけあって、じっくり考える忍耐力がまったくなく、私のほうは辛抱強く教えてあげなければ、と覚悟を決めていたのですが、大人特有のプライドも見え隠れして、あちらが耐えられずやめていかれました。

 私は、数学の伸びない人の典型を見た思いがし、とても教訓的でした。

 かすかな記憶ですが、この方、ご両親から、

「効率的に勉強するように」

と言われ続けたようなんですね。それをまともに受け取ってしまったのかもしれません。考えさせられるお話ですね。

 本当は、「不思議な子」とのSkypeでの授業外の興味深いやりとりなどを載せようと思ったのですが、本人の許可をとろうと打診するのは危険と判断し、断念しました。

 よろしくご理解ください。

  

 

 

2021年8月19日(木) 

 視点余話です。

  前のページ(166ページ目)の最初で、神がかったお話をしましたが、もうそういうのが4回ほど起きています。この1か月半ほどの間に。最近はとにかくそれが多いです。

 今時分がまるで梅雨のように、雨、雨、雨というのもおかしいですが、その雨が私が出かけるとなると、さっと止んでくれて、とか、帰ってきたとたん、ざっと降りだしてとかいうのがまた不思議です。あまりにもタイミングよすぎます。

 今回はざっと降りだしてのお話をしますね。

 私が晴れ男であることは、前にも申した通りですが、それにしても。

 昨日は、西京区の気象庁の1時間ごとの天気予報をチェックされている方でしたらご存知かと思いますが、その予報では、午前10時から正午にかけて雨マークだったのです。でも、また雨が降らないでくれたらいいなあと思っていたのですが、10時過ぎに買い物に出かけようとしたら、雨がラッキーなことに止んでいるんですね。

 「おお、これはいい」

と思って、でも念のため、雨具をもって出かけて行ったのですが、雨はずっと降らずにいました。で、家に戻ってきて、自転車を止めようとした瞬間にザザーッと降りだしたのですね。まるで雲が我慢して、我慢して、我慢していた涙をこらえきれなくなったかのように。

 まるで天の神様が見ているかのよう。

 プライベートな話は最近は極力控えています(そもそも皆さんのご興味のあるお話ではないでしょうし)が、天気のお話は少しさせてください。天気以外でも、小さないいことが起きつつあります。やはり今年の後半は何かよさそう!

 これをお読みになった皆さんにも、いいことがありますように!(つづく)

 

 

 

 

2021年8月23日(月)

 このホームページでは毎度当たり前のように書いているたぐいのことです(実際私にとっては、難しいことではないのですが)が、実は、確か10か月くらい前に教え始めた子で、もともとは英語をものすごく苦手としていた子をチェックしつつ教えてみて、びっくりしました。私のこの話を聞いて、ご両親もびっくり。

 こういう感じで、子どもたちは私たちにうれしいサプライズをしてくれるのですね。「家庭教師馬鹿」は、こういうことのために、この仕事をしているようなものなんですけどね。

 どういう話かといいますと、この前、いっしょに英語の問題集を6ページほどやっていったのですが、英語が苦手どころか、とてもよくできるようになっています。英語がもっとも苦手で、その次が数学という感じだったのですが、今は英語と数学が一番得意になっています。

 本人が初めて触れる問題だったのですが、3分の1くらいは自力で(つまりノーヒントで)完ぺきに解けたりしていました。

 もっと驚くべきことは、この6ページほどの間で、つづり間違いが2単語だけだったことです。しかもその2単語はwriteとfeelという彼が1年生のときに習った単語で、私が教える前の単語だったわけです。つまり、私が教え始めた以降に出会った単語は、この6ページほどに関しては、完ぺきだったということです。

 writeとfeelが書けなかったということは、いかに絶望的に彼が英語が苦手だったかということを示していますよね。文法的センスを含め、信じられないほど、英語ができませんでした。でも、それ以外の英単語が正確に書けていたということは、彼の驚異的と言ってもいいほどのものすごい上達ぶりを表していますよね。

 ご両親も本人の頭がもともと悪いのではないということをお知りになって、ほっとされているのではないかと思います。おとなしい子ですが、本人もうれしかったと思います。

 

  

2021年8月26日(木)

 上の子の場合、比較的素直でいい子ですが、このホームページをずっとお読みになってきた方でしたらおわかりかと思いますが、勉強ができないだけでなく、かかわりも難しい子、少なくともご両親がどうかかわればいいのかと手を焼いているような子も私は教えてきました。

 で、感じるのですが、そういう子の場合かかわりの能力と教える能力の両方を持ち合わせる必要がある場合が多いということです。

 そして、両方ともとても難しくみえる方もおられるようだということです。

 たとえば、仮にかかわりの上手な方がおられたとしますね。

 でも、その方がきちんと勉強を教えられない場合、子どもたちはやはり勉強できないんですよね。連立方程式がわからない、教えられない、教えられてもポイントがずれているという方がいくら上手に励ましても、解き方がすっと頭に入らなければ、子どもたちはがんばろうとしない、というかできないのですよね。

 上の子で言えば、英単語の覚え方のコツがわかり、実際にきちんと覚えられたということがなければ、いつまでたっても「やる気がない」とみえるような、あるいは「頭が悪い」とみえるような行動をするわけです。

 ですから、かかわりの難しくみえる子の場合、かかわりと教え方と、この両方がどうしても必要になってくるわけですね。で、その子の状態が深刻であればあるほど、かかわる側はその2つの能力が高い必要があるわけです。

 この2つの能力は両方ともかなり奥深いものがあるというのが、私の今の認識です。

「かかわりのほうは大丈夫です。ただ、この子は教えるのが難しく、、、」

みたいなことをおっしゃる家庭教師の方がおられましたが、で、私は

「そうですか」

とぼんやり応じるのですが、心の中で、

「かかわりもそんな、4年や5年、あるいは、10軒や20軒教えたくらいで、あるいは仮にいっぱい教えてきたとしても、現実と格闘する柔軟な思考もなく漫然と教えたくらいでは.身につくような簡単なものではないようにも思えるけどなあ」

と思ったりすることがあります。

 

 

 

 

2021年8月30日(月)

 ページの最後は毎回私の苦労話みたいなのを載せてきたのですが、で、たぶんまだあるかと思うのですが、なぜかすぐに

「これだ!」

というのが思い出せません。思い出したら書き込ませていただきますね。

 ということで、今回は、ジャパネットたかたの高田元代表取締役のお話をしますね。なぜ?と思われる方もおられるかもしれませんが、書き込むタイミングをうかがっていた方、ずっと取り上げたかった方でした。

 この方、社員の方から怖い存在と思われているとご自身はおっしゃっているのですね。本当にそうかどうかはわかりませんが、もしそうでしたら、私の子どもたちとのかかわりと、この点で違っているようですね。

 私は、「環境」は厳しいものである必要があるけど、「言葉」は厳しい必要はない、という考え方をもっている人間なので。

 ただ、それ以外はとても共感し、勉強になる方で、たたきあげの本物の経営者という印象をもっています。

 最近YouTubeの動画で、この方の講演をみさせていただきました。

 具体的なお話はご興味のある方は、

https://www.youtube.com/watch?v=-kfwjYtix48&list=LL&index=24

をみていただければと思うのですが、私が改めて感銘を受けたことは、ひとことでいいますと、

困ったことがあっても、私は悩みません

ということです。

 私も同感です。困ったことがあって悩んでも、問題は解決しませんよね。困ったら工夫をすることを、それだけを考えるべきなのですね。

 今皆さんの中で悩んでおられる方があれば、この言葉を心の中で繰り返していただけたら。

 この動画は、とても高田元取締役らしい、とても感銘を受けるお話が満載です。

(次回はページを変えて) 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

もか体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。 

 

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