家庭教師田口の視点(161ページ目)
(ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)
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2021年2月1日(月)
今回は、教育、子育ての目的は真実を追求することではないというお話をしますね。
教育、子育ての目的が真実を追求することではないとすると、何が目的かといいますと、当たり前ですが、子どもたちをより良い方向に導くことです。
真実を追求することが大事な仕事もあります。その典型が警察でしょう。警察は悪いことをした人をつかまえるのが仕事ですから、事実を突き詰めていくことはとても大事なことになります。
でも、教育、子育てでは事実を突き止めようとする行為は、子どもたちに悪影響を与えかねなかったりします。
たとえば、目の前の子供さんがうそをついたとしますね。
それは、一般的にはよくないことですね。
でも、
「なぜうそをつくの!うそをついてはだめでしょ!」
と言っても、子どもさんは変わらなかったりします。
なぜかといいますと、単に子どもさんを追い詰めていくだけの行為だからです。
うそをついてもほうっておいて、それであるとき、本人が少しでもいい方向にいったら、それをとらえて、
「ずいぶんきちんとしているね」
とか、
「がんばったね」
とかを言ってあげたほうが本人は変わりうるかもしれません。
本人の問題点を指摘して、本人がすぐに変わってくれればいいですが、そうでない場合は、教育、子育ての目的は真実を追求することではないという視点からかかわる手もあるかと思います。
皆さんのご参考になるようにと、すでに、子どもたちがものすごく変わってくれた事例をできるだけ具体的に、いっぱい紹介してきましたが、それは、この考え方をベースにしています。すべて本当のことですよ。もちろん。
誤解を恐れずに言いますと、私は、本人がうそをついているかには、あまり興味がないんです。
2021年2月4日(木)
視点余話です。
先日、マウスがチャタリングしたんですよね。チャタリングという言葉はご存じない方も多いかと思います。
私もちょっと前までは知りませんでした。マウスの動きがおかしかったのでネットで調べたところ、このチャタリングというやつみたいなんです。
チャタリングというのは、ネットには
「キーボードのキーを一回押しただけなのに同じ文字が何文字も入力されたり、マウスを一回ぽちっとクリックしただけなのにぽちぽちっとダブルクリック扱いになること」
と書いてありました。
実は今使っているこのパソコンのキーボードもときどきチャタリングを起こしたり、押しても反応がなかったり、というキーがあるのです。たとえば、「これ」と今入力しようとしたら、「っこれ」と表示されたり。つまり、kと押したのに、kkと押したことになってしまったことが原因なのですが、書きにくいです。それがなったりならなかったり。
キーボードのほうは、いろいろやってまだ直らないのですが、マウスのほうは、中を掃除してみたり、いろいろ試行錯誤してみて、最終的に、違うパソコンにつないだら、直りました!
相性みたいなのがあるのでしょうか?不思議です。
今、このパソコンにつながっているマウスがそうなのです。もう一つのパソコンにつないでいて、あるときチャタリングが起きはじめ、困ってしまったのですが、ためしにこのパソコンにつないでみたら、ぴたりと直りました。
いったい何なんでしょう?皆さんの何かのときのご参考に。
世の中の多くのことは解決策が必ずあると信じている私ですが、本当にそうでしたね!
2021年2月8日(月)
確か、「視点・論点」というNHKの番組だったと思いますが、認知症の方へのサポート、目の不自由な人へのサポートについて、大事な点を専門家の方が論じられていました。
とても興味深いもので、教育にも通じるものがあるように感じたので、ここに記させていただきますね。
目の不自由な人をサポートするとき、あるいは、その人たちといるとき、私たちはともすれば、その方々の不便を先取りして、たとえば、玄関に出るときは、
「段差があるから気を付けて」
とか、言ってしまったり、靴を履きやすいようにと、目の前にそろえたりしてあげがちですが、それは目の不自由な人にとって、いいことではないかもしれないということでした。
それは、認知症の方へのサポートでも同様で、本人ができるはずのことを周りがしてしまうと、その方々の生きる力みたいなものがそがれてしまうということのようなのです。
同じことが、教育、子育てにも言えるように思います。
子どもたちが心配だ、などの理由から、子どもたちを過剰に守ろうとしかねないところがどうしても私たちにはありがちですが、本人が自分でできそうだな、と思ったら、手を出さず、ぼうっと見守ってあげる、そして、なにかがきちんとできたら、ほめてあげるという姿勢が大事なのではないかと思います。
私の教えた子で、最終的に京大に受かった子は、中1の最初のころ、作文の1文の終わりが判断できず、「。(句点)」がつけられなかったんですよ。信じられませんでしょ。本当の話ですよ。ほかの、最終的に優秀になった子でも、似たようなことを経験したことがあります。
私は、ポイントだけ伝えて、本人がだんだんときちんと「。」がつけられるようになっていくとき、
「そんなのできて当たり前」
などと思わず、ほめてあげました。彼は、中3のときの作文のテスト(たまたまあったのです!)で学年で最高点をとったのですよ!
ポイントだけおさえる、当たり前と思わずほめてあげるという視点はとても大事だと思います。
2021年2月11日(木)
そういえば、最近少し不思議な子のお宅から問い合わせがありました。
もっとも、体験授業は、確か半年ほど前に終えていて、私もつい最近ご連絡があったとき、すぐには思い出せず、その方のお名前をメール内で検索して初めて、
「ああ、あのお宅か」
と、失礼ながら思い出したという感じなのです。
で、そのつい先日いただいたメールには、「本人がやる気がない」ということだったので、お電話でもお話をお聞きしますが、というような返答を差し上げたところ、お電話をいただきました。
そのあと、たまたま彼の中学が私立で、入学試験中とのことで、お休みだったそうで、彼本人に代わっていただきました。
でも、あちらから、
「もしもし」
とあったあと、私が
「もしもし」
と言ったのですが、返答がないのです。しばらくして、お母さんが再び出てこられ、
「あれ?」
「はい?」
「、、、、つながりますよね。また本人に代わりますね」
みたいな言葉が聞こえてきて、私が
「はい」
と返事を差し上げると、本人が再び出てきて、本人と少しだけスムーズに話ができるようになったのですが、それでも、私の言葉のひとつひとつに対して、返事が遅かったんです。少し不思議な感じですね。このあと少しずつ反応がよくなっていったのですが、そのやりとりの中身も少し不思議な感じだったのです。
やる気が起きないというのも含めて、なかなか興味深い子です。(つづく)
2021年2月15日(月)
前回のつづきです。
実は、先日初めての通常授業をしたのですが、その初めての授業は電話で1時間ほどのものでした。私自身電話で授業などというのは初めてですが、最近は何時間電話しても無料というプランがあるようなので、それもありかな、と思って応じさせていただきました。電話で授業なんて、でも、異例は異例です。
授業というよりも「お話」という感じの授業でした。どういう授業をしていくのが最善なのかを考えていくことが大事な子のように思えたからです。
私との話のやりとりから、彼が私のことを気に入ってくれたということを感じましたが、それは、私が彼の気持ちによりそって、聞く姿勢に徹したところからくるのかもしれません。
とにかく不思議なところがいっぱいある子です。
まさに、「子どもは小説よりも奇なり」ですね。
不思議な点の第1は、「やる気がない」というにもかかわらず、成績がとてもいい子だということです。通っている中学で学年トップのようです。それじゃあ、嫌いとはいえ、学校の勉強をきちんとやっているかというと、宿題などはあまりやらないみたいで、学校の先生からしょっちゅうしかられているそうです。
お母さんご自身も学校の先生から、
「宿題をきちんとやらせてください」
と言われ、困りはてておられるようです。
ある意味、「やる気がなく、勉強をきちんとしないのに、勉強のできる子」という子で、でも、どこかでテストでいい点をとるためのインプットはしているはずで、それをどこでどうしているのか、ということなど、とても興味深い子です。
授業をしながら、そのあたりにさぐりをいれていって、最終的にどうしたら、やる気になるか、私の能力を総動員して取り組んでいこうと思います。
2021年2月18日(木)
今回は、最近といっても、もう半年くらい前に教え始めたお宅のお話です。
こちらは、私がお受けするお宅の中でも、どちらかというと多いタイプの子です。おそらく皆さんの中にも、彼のようなタイプの子をお持ちの、あるいは、教えておられる方は多いのではないでしょうか?
一方で、もっとも教え方、かかわり方に悩むタイプの子でもあるかもしれません。
体験授業をさせていただいたころ、まず言われたのが、
「まじめに勉強するのだが、なぜか成績が伸びない」
「勉強しろと言われたら、言われた通りいつまでも勉強するのだが、頭に入っていないようだ」
というようなことでした。
私自身も、別の家庭教師の方から、似たような子でどうしたらいいのかと相談を受けたことがあります。初めてこういう子に出会ったりすると、悩むというのは、十分理解できます。
この子の「できなさかげん」をもっとも象徴する科目が英語でした。
ご両親および本人によると、単語がまったく頭に入らず、つづれないとのことでした。確かに教え始めたころ、結構簡単な単語もつづれないのに驚きました。(つづく)
2021年2月22日(月)
少し前にメールや連絡ノートでやりとりした内容に関して、掲載をさせていただいてもいいか、打診したところ、ご了解いただいたお宅がありましたので、掲載させていただきますね。
私の文だけですと、うそはついていないつもりですが、信用していただけないかもしれないので、興味深いメールなどをいただいたときなど、たまに掲載させていただいています。なるべく、原文のまま載せるようにいたしますね。
お母さん、ご理解くださり、ありがとうございます!おかしなところがあれば、ご遠慮なくおっしゃっていただけますか?
そのお宅の、息子さんが勉強しない、成績が伸び悩むなどという理由で、いろいろ模索しておられる内容を具体的に記していただいたメールが下記です。
以前質問させて頂いたAです。
個別の授業、オンラインですがニ回目受けました。
一度はベテランの先生、二度目は大学生でした。
やはり慣れないからか科目は一緒なのに先生が違うのには戸惑います。
B塾にも行ってみました。
先生はとてもベテランでしたが癖がある感じでした。
田口先生も検討してみたいのですが、息子が家庭教師はやだ!となぜか拒否しているのでなかなか踏み切れてません。(オンライン授業とB塾としばらく教えていただいて、結局最後に私が教えることになったのですね。今はそんな、拒否している感じではないですね!むしろ、うれしそうに迎えてくれていますね。本人にありがとう!とお伝えください)
今回、オンラインで息子が勉強してるのをみて、なんだ、私とじゃなきゃやるんだ。と思いました。
なら、無駄な努力、ケンカせずに週3回位みてもらえばどうにかなるのかな?と。
正直私は先生のブログを読んでると子供の人格、家族、包括的に見ていだたけて、私にとっての家庭教師である先生なのかな?と言う印象を持っています。
逆の先生がB塾、
真ん中でうまい具合に言って結果があるのかわからないのが今の個別だと思っています。
田口先生に頼んだら、残りの日をどーやって勉強させたらいいんだ?と言うのが正直不安な所です。
全くやらないわけではないのですが、多分出来ません…
本当に出来ない、やらない子供には先生はどうアプローチしていくのですか?
(具体的に教えていく中で、私のアプローチの仕方はご理解いただけたかと思います。このホームページにも、本にもいっぱい書き出してきたことを彼にも適応したというだけのことです。今は彼、いつもがんばって宿題取り組んでくれてますでしょ!授業中の集中力もありますし、私はまったく問題を感じません。とてもとてもいい子ですよ!)
私は、宿題にしろ、集中力にしろ、ほとんどの子が教え方、かかわりの問題、つまり、本人の問題ではなく、こちら側の問題と思っていますが、で、それを実証していくのが私の仕事、このホームページの使命と思っていますが、この子の場合もそうでしたね。
2021年2月25日(木)
毎回、しばらくは、ページの最後は、私の失敗談を載せるつもりでしたが、今回だけ、上のお宅がなぜ最終的に私を頼らざるをえなかったかについて、書かせていただけたら、と思います。
実は、オンライン授業のあと、B塾に通われて、成績が上がったどころか、下がってしまったのです。しかもむちゃくちゃに。
それで、B塾の塾長先生とやりとりした様子が記されているのが、下記のメールです。
今までのやりとりから、私にはわかりますが、皆さんにわかりにくいと思われるところを少し補足しました。そのいじった部分は、オレンジ色の文字の部分です。
こんにちは
この間は夜遅くまでありがとうございました。(昨年末にいただいたメールです)
今まで、色々通いましたが、本当に何も変わる事が無いので、今の塾の先生に言われれば言われるほど、先は無いのかと思えて来ていました。
最近では、「数学は壊滅的で、一種の学習障害では?(学習障害ではないと思います。教え方、かかわり方の問題だと思います)」とか、
「仕事とか、生活に関しても理解がないと思っていたほうがいい。」と言われました。
(おそらく、この緑の文字の部分は塾の先生の言われたことと思われるので、勝手にカギカッコをつけさせていただきました。お母さん、おかしい部分があれば、おっしゃってください。修正いたします)
(中略)
Aは田口先生次はいつ来るの?と言い、次の日は先生と一緒にやった次のページをやっていました。
(中略)
もし、出来たらいつでも大丈夫なのでまた来ていただきたいです。(さらっと書かれていますが、事態の深刻さと切迫感が伝わってきますでしょ)
(後略)
塾長さんの本人に対する、手厳しい言葉が気になりますね。「数学は壊滅的で、一種の学習障害では?」とか「仕事とか、生活に関しても理解がないと思っていたほうがいい。」とか、いずれも私が今まで教えてきての感想と真逆ですね。
お母さんご自身にも手厳しい言葉が伝えられたそうです。
「自分は悪くない。この子に(あるいはご両親に)問題がある」
と言いたげな感じです。お母さんが「今の塾の先生に言われれば言われるほど、先は無いのかと思えて」と書かれているのもわかりますでしょ。
でも、自分のあり方にもしかしたら問題があるのではないか、と思わないと、思考の柔軟性が失われ、ただただ相手を批判するだけに終わってしまうのではないかと思います。
一種の思考停止状態と言っていいでしょう。
改めて、私自身への自戒も込めて、そう感じます。(このつづきはまたいつか)
※もか体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
海外の学校、インターナショナルスクールなどに通わせる前に考えるべきこと
「とび授業」のすすめ
視点目次(サイトマップ)
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いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」
学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」
変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」
兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」
「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}
「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」
政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}
大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」
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