家庭教師田口の視点(143ページ目) 

 ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう

2019年8月1日(木)

 (前回のつづきです)

 前にCMさんの娘さんについて書きだしたのと少し違う観点も交えて書き出してみますね。

 CMさんの娘さんに関して、かつて私が書き込んだところを丁寧に読まれた方はご存じかと思いますが、CMさんの娘さんより前に、私は彼女のお兄さんも教えていたのですね。というか、お兄さんを教えていて、それが縁で彼女も教え始めたというほうが正確かもしれません。

 まず、このお兄さんのお話からさせていただければ。

 お兄さんの場合、お母さん、つまりCMさんによると、やる気が今一つという感じのようでした。で、ご両親ともども悩んでおられたようです。特にお父さんはとても熱心な方だったようで、彼のやる気を出させようとして、かなりきつい言い方をされたりして、かえって彼からの反発を買い、彼のやる気をなくさせてしまっているようでした。

 そういう状態で、教え始めたのです。

 例によって、私が教え始めると、ものすごくやる気を出してくれました。私はこの専門家なので、当たり前といえば当たり前なのですが、授業中の集中力も、お母さんの問い合わせ時のコメントが信じられないほど、すばらしかったです!で、通っていた塾を、しばらくしたらやめてしまいました。

 正直、これは予想外でした。

 確か、中3の初めのころに私は教え始めたので、一般論としては、時期が時期だけに、つまり受験が迫っているので、塾をやめることがいいことにも思えなかったので、私は反対しましたが、彼のやめ方はとてもあっさりしたもので、お母さんも私もびっくりしたのを覚えています。

 ですが、結果として、よかったようです。

 私の経験からすると、本人がやめたいと言って、塾をやめたりする場合、結果がいいことが多かったです。だからといって、それをお勧めするつもりは全くないのですけど。(つづく)

 

 

 

2019年8月5日(月)

  お兄さんと彼女(CMさんの娘さん)では、教え始めた時期が違うせいもあるかもしれませんが、なによりもメンタルが違っていました

 前回書きましたように、お兄さんのほうは中3の最初あたりから教え始めたのですが、彼女は小6の夏休み前くらいからでした。

 およそ3年ほど、教えた時期が違っている感じですね。それだけが理由とも思えないのですが、メンタル面、勉強の丁寧さなど、かなり違っていったという印象です。

 どのように違っていたかは、後ほど詳しく書かせていただくとして、それは、最終的に受験結果として現れ、お兄さんは一浪して、MARCHの一つに合格したのに対して、彼女は現役で一橋という差になりました。

 MARCHに受かるのは、一般的にはとても大変なので、お兄さんもとてもがんばったといえるかと思いますが、やはり一橋はすごいですね!

 CMさんの娘さんを、最初に、つまり小6のときに教え始めたとき、もちろん私の宿題をやってくれたのですが、その最初の宿題を、私がチェックして、甘かったのを覚えています。

 そういう意味でも、ごく普通の子という印象でした。本人から、ときどきいただくコメントも、彼女が自分のことを格別賢い人間だとは思っていないような印象を感じさせるものばかりでした。

 京都のように中学受験が盛んな地域でなかったのか、中学受験は希望されてこなかったので、小6の時点で、私は、中学の予習になるような勉強を教えていったのですけどね。(つづく)

 

 

2019年8月8日(木)

 ちょっと脱線しますが、そういえば、最近教え始めた子で、国語を理屈で解かずに、なんとなく解いている子がいました。

 上のCMさんの娘さんは、本をいっぱい読む子で、国語力があり、毎回の定期テストでも、模擬テストでもいつも100点かそれに近い点をとっていたのですが、それでも、中学の時、1度だけ(!)模擬テストで77点か78点くらいをとってしまって、

「やってしまいました」

とテストの問題と彼女の答案を送ってきてくれたことがありました。

 お母さんもあわてている様子で、心配してメールをくださいました。普通の子でしたら、いい点なのですけど、彼女は90点を下回る点を、それまでとったことがなかった子ですから、あわてられるのも無理はないという感じですね。

 私は、

「悪い点をとること自体は全然問題ないんだよ。大事なのは、それを分析して、どう対処するかで、それこそが勉強なんだよ」

みたいなことを伝えた覚えがあります。

 で、彼女の答案を分析したんです。

 そうしたら、彼女もカンでだけで国語の問題を解いていたことがわかって、驚いたことがあります。ある意味、それまで高得点を感覚で解いてたたき出していたのですから、すごいといえばすごいんですけどね。(つづく)

緊急告知です:8月7日(水)午前中にメールくださった方、返信を差し上げたのですが、メール アドレスへのメッセージが docomo.ne.jp によって拒否されました」と返ってきました。再度、違うメールアドレスからメールいただければ。お手数をおかけし恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

 

2019年8月12日(月)

 すぐ上のお宅、連絡がつきません。

 困りましたね。

「田口はなかなか返事がこないなあ」

なんて、思っておられたら、恐縮です。ずっとずっと以前も、一度こういうことがあり、ここで告知したのですが、結局連絡の取れないことがあったのを思い出しました。

 う~ん、メールアドレス以外の情報はなく、ドコモさんを含め、2社の携帯会社さんに解決策をお聞きしたのですが、難しそうです。どうも、私の側のアドレスの入力間違いでなければ、先方の設定の問題の可能性が大きいらしいです。

 じっとお待ちするしかないですかね?

 

 さて、CMさんの娘さんのお話に戻りますね。彼女、とにかく読書量の多い子で、国語をきちんと解けるようになるには、まずそれはとても大事な要素なのですね。

 ですが、それだけだと、たまにひどい目にあう、ということを彼女の77、8点のそのテスト結果を分析して、改めて思いました。

 で、彼女が間違えた1問1問に関して、理屈で解く方法も教えていきました。

 国語を解く場合、読書量と理屈は車の両輪みたいなもので、この2つが完璧でしたら(あくまで理想論で、そういう子はそうそういませんが)、まず国語で間違えることはない、というのが、私の印象です。

 実際、彼女は、私が理屈で解く方法を教えた直後の模擬テストで、国語満点取りました!(つづく)

 

 

2019年8月15日(木)

 前々々回「彼女が自分のことを格別賢い人間だとは思っていないような印象を感じさせるものばかり」と書きましたが、彼女はとても控えめな感じのことをよく言っていたのです。それについて少し書かせていただきますね。

 彼女は、何事にもとても謙虚な子で、たとえば、宿題のチェックをしてあげると、いつも完璧に対策がされていることがわかるのですが、チェック直前に彼女からついて出てくる言葉は

もしかしたら、どこかまだ甘いかもしれない

「きちんと覚えられているか、自信がない」

みたいな言葉でした。彼女ほど勉強の仕上げが完璧な子は、私はあまり出会っていないのですけどね。

 実は、勉強のできる子には、結構こういう子多いです。

 今日、西日本を台風が直撃するというので、実は、彼女とオーバーラップするように思い出した子がいるのですが、この子もレベルの高い私立中学で常にトップだった子で、その子のテスト前の口癖が、

「今回は、だめそうかも」

という言葉でした。

 で、なぜその子を今日の台風で思い出したかというと、今日みたいな台風の日だったと思うのですが、私が危険を感じて、彼女の家にご連絡し、お休みにさせていただいたことがあるのです。そうしたら、後日、彼女から、

「そのくらいで休まないで」

と言われたことがあったからです。2人の間で、勉強に対する姿勢は共通する感じがありますが、CMさんの娘さんは、人当たりという点ではずいぶん異なり、そういうきつい言い方はしてきたことなかったです。

 もっとも、このきつい言葉のおかげで、私は、ちょっとやそっとではスケジュールを変えることがなくなりましたけど。(つづく)

 

2019年8月19日(月)

 私は、いわゆる「天才くん」、「天才少女」と言われる子たちも教えてきましたが、で、そういう子も何度かすでに取り上げてきましたが、今、ここで取り上げているのは、むしろふつうの子といえるような子たちです。

 天才的に賢い子の中には、勉強をする上で、当初性格的に問題のある子もいましたが、そういう子へのかかわりは他のところで記しています。たとえば、

家庭教師田口の視点(66ページ目)

家庭教師田口の視点(68ページ目)

などをご参考に、、。

 ちなみに、このかかわりは、天才的に賢い子でなくても、応用できるものかと思います。

 

 ここでは、少なくとも本人たちはもともとは格別高い能力を持っていないと思っている子たちにスポットをあててみますね。

 前回ご紹介した2人に共通するのは、メンタルの強さで、メンタルが彼女たちを賢くしたといえるかと思います。

 ただ、CMさんの娘さんは小6から教え始めたので、私がメンタルも育ててあげたようなところがあるのに対して、「そのくらいで休まないで」と言ってきた子は、中学の途中から教えたのですね。

 で、すでにご家庭での教育などのおかげか、とてもメンタルの強い子になっていました。性格的にきつい言い方をしてくることはありましたが、まだ、中学生ですし、成長していくうちにだんだん変わってくると思っていました。

 気にすることもないでしょう。

 子どもたちに、大人レベルの目線から完ぺきさを求めると、子育てはうまくいかないかもしれません。(つづく)

 

 

 

2019年8月22日(木)

 そういえば、「アメくれた子」さん、このHP読んでくれていたようです!ありがとう!

 で、少し上のところで、私がCMさんの娘さんに、理屈で国語を解く方法を伝えたというお話をしたのに興味をもってくれたようで、授業の合間に、

それを教えてほしい

と言ってきました。

 とりあえず、彼女の定期テストの国語で、間違えたところを説明していきました。彼女自身も国語は比較的得意なので、私が、その理屈を伝える前に、

「あ、それわかる」

みたいに言ってきて、自分で解説したりしたときもあり、私が伝えるまでもないような感じでしたが、でも、改めて自分がどういう答え方をして、点を落としたかを理解できたのは、本人にとって、有意義だったかもしれません。

 国語得意だけあって、どこに答えがあるのかの検討はきちんとついているようですが、たとえば、「なぜ、彼は喜んだのですか」という設問に対して、

「読んで、うれしかったから」(あくまで、たとえばで、設問も答えも架空です)

みたいな答え方をして減点されていた、というのが結構あった感じです。

 だいたいこういう答え方は減点されますね。「何を」読んだのかというのが抜けていますから。私なんかから見たら、どう見ても減点されるだろうという答案ですね。「理屈で見直す」ということをしないと、何度も同じ間違いを繰り返す、ということになります。国語は(も)なんとなく解いてはいけない科目なのです。

 「アメくれた子」さん、私の申している「理屈で解く」ということのイメージがわかってくれたでしょうか?

 その場では、「うん、うん」とうなずいてくれましたが、また、何か聞きたいこととかあれば、何なりと聞いてくださいね。

 この前は、私がピンポ~ンを鳴らしたときに、走るように迎えに来てくれ、明るく、にこにことドアを開けてくれましたね。見送りも相変わらずありがとうね!

 私は、あなたが人見知りなんて、やっぱり信じられません!

 

 

2019年8月26日(月)

 「アメくれた子」さんについて、もう少し書かせてください。

 最近は、彼女に関しては、わからないところは私が極力教える形になっています。

 なぜかわからないのですが、ご家庭でわからないところがあると、本人がさわいで困る、みたいなことを、お母さんが言ってこられたことがあり、

「わからないところがあったら、すべて僕が説明するから、ほうっておいて、僕に聞いてきて」

と伝えたためです。

 たまに、ご家庭のどなたかが教えたりすると、かえって本人が混乱状態におちいる(これが集中力がない原因にもなっている可能性があります)お宅があるというのを経験していて、彼女に関しても、そうしたほうがいいかも(私がわからないところは教えたほうがいいかも)と思ってのことなのですが、今のところいい方向に行っているかな、という感じの状態が続いています。 

 前にも書きましたように、本人の同意のもと、宿題に「集中する」「早とり(早めにとりかかる、の略)」などを加え、その下に、「水、木、金、土、日、月、火」みたいに書き出しておいて、それができているか、チェックしてもらったのです。 

 当初は自分でチェックしてもらったのですが、自分では判断しにくいようなところがあったり、甘めについたりしていたみたいなので、お母さんにチェックをお願いすることにしました。 

 こちらも少しずつですが、いい方向に行っているようです。このあたりはどなたでもできそうな工夫ですね(そういうのが本人に合うかはまた別の問題ですが)。 

 私の前では、とても集中していて、とても頭の良さを感じさせる子です。まだ一人では英語をきちんと覚えきれないみたいなところがあり、それがとても不思議なのですが、で、初めのころはぜんぜん覚えられないという感じの時もあったのですが、最近は半分くらいは覚えてくれて、それで覚えられなかったところを私と覚えるという感じになってきています。本人の努力も感じられますし、結果も伴ってきているのも感じます。 

 これもありがとね!!

 

 

 2019年8月29日(木)

 さて、何を書きましょう?

 いろいろ書きたいことがあって、困ってしまいます。

 中学受験に向けて、たしか小6のちょうど今ごろ問い合わせてこられた「目が釘付け」のお母さんのところ(家庭教師田口の視点(89ページ目)などご参考に)のお話もしたいですが、今回は、「平均から急激進化」くん家庭教師田口の視点(137ページ目)の2回目の書き込み以降ご参考に)のお話をしましょう。

 この子、今高1ですが、本人の話ですと、数学が一番成績がいいらしいです。

 え?と思われた方もおられるかもしれませんね。

 家庭教師田口の視点(137ページ目)では、彼のお母さんのメールで

(前略)

中学3年の息子が、高校入試に向けて頑張って勉強しておりますが、なかなか成績が上がらないでおります。特に、数学が…。定期テストでは、80点くらいは取れているのに、8月に受けた地元の模試では、20点台しか取れませんでした。決して難しい模試ではなく、中学生がみんな受ける、[〇〇模擬テスト]というものです。本人としては、夏休みにしっかり勉強したつもりだったのに、20点台しかとれず、かなり落ち込んでおります。本人は連立方程式の文章問題が特に出来ない!式が浮かばない!と言っております

(後略)

と書いてあるのがとりあげられています(全文は家庭教師田口の視点(137ページ目)をご覧ください)。

 中学のとき、数学を苦手としていて、中3の模擬テストで20点台だったというのですから、変われば変わるものでしょ。一般的には、高校の数学は中学に比べると、ものすごく難しくなり、苦手意識を持つ子が多いというのに!

 でも、人の得意不得意なんて、こんなものです。私は、こういうのを日常的に感じています。別にこのホームページで、そういううまくいった事例ばかりとりあげているわけではないですよ!この子だって、たまたま思いついてとりあげているだけですから。私がこういう子にもっていくために格別がんばったという記憶もありません。プロを自任するなら、当たり前のことと思っています。

 男の子ですが、CMさんの娘さんたちと同様に、とてもまじめな子で、でも、チェックすると少し甘くて、という感じからスタートした子ですね。

 実は、お母さんからメールをいただき、本人が文系か理系かの選択で迷っているので、相談に乗ってほしい旨言われた(本人は私に相談するのをなぜかためらっていたらしいです。いつでも何でも聞いてくれたらいいのですが、私に聞きにくい雰囲気でもあるのでしょうか?反省です)ので、昨日、本人から話を聞き、私なりのアドバイスを伝えました。

 話の流れの中で、なにか、彼、数学は得意なのですが、物理と化学が苦手のようで、どうしましょう?みたいな話もしてきました。で、

 「数学が得意になれたのだったら、物理と化学も得意になれるよ。わからないところがあれば、質問してきて」

というようなことを伝えておきました。

 彼ならば、物理と化学を得意にして、理系に進むことも可能でしょう。(彼のお話もいずれ、もっと突っ込んで書かせていただきますね)

(次回は、ページを変えて)

 

 

 

 

 

 


もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
 

 

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