家庭教師田口の視点(133ページ目) 

 ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう

2018年10月1日

 前のページ(132ページ目)の一番上の視点余話のつづきです)

 実は、昼間バイクを押していて、人に呼び止められたこともあるんです。

 確か明徳高校という高校の近くの9号線の歩道(このあたりは、1,2月あたりに、たぶん椿(つばき)だと思いますが、純白などのきれいな花がポツッポツッて見られます!)を、例によって、バイクを押していたら、突然中年の男の方が声をかけてこられたんです。

「どうかしましたか?」

って、、。おそらく、バイクが故障か何かしていると思われて、心配して声をかけてこられたのかもしれません。豊かなあごひげのとても優しそうな方でした。

 私が、

「いえ。健康のためバイクを押しているんです」

とお答えしたら、ちょっとびっくりしたような感じでしたが、安心されたようにうなずかれて、通り過ぎていかれました。

 そうか、バイクを押していると、何か困っていそうだ、と、そういう連想をしてしまわれる方もいるのか?と何かちょっとした発見をしたような気分でしたが、よくよく考えると当然ですね。

 そのあと、妙にうれしい気分になったのですが、ふとしばらくして思ったのは、あの方、私が

「バイク故障しているんです」

とお答えしたら、助けようとか何かされたのかな?ということでした。バイクをいっしょに押してくださるとか、、。それともただ声をかけられただけなのか?

 そういえば、以前少し急な坂道を、自転車で必死に、でも、その努力にもかかわらず、超ゆっくりしたスピードで上っていったとき、たまたま前におられたこれまた中年の男性(先ほどの方とは別の方)が、私が後ろから並んだ瞬間に、

「そ~れ!」

と声を出されて、私の自転車を前に強く押し出してくださった、というのもありました。もちろん、大声で

「ありがとうございます!」

とお礼を申し上げましたけどね。これも気持ちのいい思い出です。

 バイクを転がしながら、こんなことを思ったりもしました。

 私の歩道での思い出は、あの警察の「尋問」を除けば、いい思い出ばかりです。

 そういえば、あの警察の方々、最後は私のバイクの座席下の収納のところをあけさせて中を丹念に見られたり、それでも飽き足らず、私のリュックの中まで見てきましたからね。

 あとで思ったんですけど、ああやって見ていたのは、私の持ち物以上に、私の表情や挙動ではなかったかと、、。私は、すべて素直に応じましたが、もし、私が表情を極端に変えたり、おかしな行動をしたりしたら、きっともっとしつこく調べられていたでしょうね。

 バイクころがしは、健康のためばかりでなく、実は、人間観察やあれこれの思考の場にもなっていたのですね!知らぬうちに、つまらないことも含めて、いろんなことに考えが浮かんでくるようです。このホームページに書く内容などもふと思いつき、家に帰ったらメモしておこう!となったりもよくします。(次のページ(134ページ目)の最初につづく)

 

2018年10月8日

 別の視点余話です。

 おとといあたり、台風25号がまた来ましたが、我が家のあたりは、その影響の雨はほとんど降らなかったです。日本列島からはずれてて、日本海を縦断するようなコースをたどったせいでしょう。毎週毎週来られてはたまったものではないですよね。

 この25号の1週間ほど前の9月30日(日)に我が家をおそった台風24号ですが、実際に通り過ぎたときの風の強さなどは、21号ほどではなかったですが、昨年までに私が経験した台風の中では、風雨ともに強い方で、怖かったです。

 実のところを言いますと、特に24号が来る前でしたね。怖かったのは、、。皆さん、21号で十分怖さを味わっていたでしょうから、警戒心が半端(はんぱ)ない感じでした。

 この台風が来る前、近くにある商店街ラクセーヌに、午後1時半に買い物に出かけていったら、「午後1時で閉店」の張り紙。あら?

 もちろん、台風が来ることに備えてのことのようでした。

 その時点では、雨は降っていなかったですが、わずかにセピア色に見えた曇り空は少し不気味でした。空模様も人も嵐の前の静けさを感じさせ、車もいつもより少なく、人は、ほとんど見られませんでした。

 人がみあたらないのはラクセーヌだけでなく、我が家からそこにいたる道でも、往復とも、人にほとんど出会わずじまい。皆さん家でじっとされていたのでしょう。

  早めの閉店のラクセーヌからのむなしい帰路、出会ったといえば、畑で杭を打つご夫婦らしき人たちくらいでした。これも台風に備えてのことなのでしょう。静かな中に、カン、カンという音ばかりが響いていました。

 もっとも私自身は、この台風24号は、京都の東を通るので、楽観していました。案の定、21号に比べれば、まだましでした(少し予想を超えていましたが)。あの21号はすぐ西を通ったので、その東側に位置していた我が家は暴風雨をまともに食らった感じですね。台風の東側はその影響が大きいというのは、理科で習う事柄で、こういう時に知識が生きるのですね。

 何かのときに、ふと役立つ。これが私たちが学ぶことの意義なのでしょう。

 私は、勉強は目先役立つことはめったにないけど、で、あることを覚えていたりすることが実際の人生で役立つつことは1億分の1くらいの、あるいはそれ以下の確率かもしれないけど、それが役に立つとき、ときにものすごく大事な場面だったりするんだよ、という話を自分の子どもや教えている子たちにしますが、なぜ勉強するのかに対する答えのひとつがここらへんにもあるのでしょう。

 

2018年10月15日

 今回から、家庭教師田口の視点(122ページ目)から家庭教師田口の視点(125ページ目)まででご紹介した「私の本HP読破」のお宅の彼のその後をご紹介しますね。

 彼のここでの名前は「読破くん」としましょうか?

 家庭教師田口の視点(122ページ目)から家庭教師田口の視点(125ページ目)まででは、ずいぶんがんばりやさんで成績がすぐに上がりそうな印象が書かれていたかと思うのですが、実際は、そう楽な子ではなかったです。意欲は十分感じさせる、いい子ですが、それまでの学習環境のせいか、彼は独特の思考パターン、頭のパターンをもっていて、私はそれが読めずに、ずいぶん苦労しました。

 だいたいの子はすぐに読めるのですけどね。

 普通の説明が通用しない、ぜんぜんわかってもらえない、というのは、こちらも「家庭教師馬鹿」なので、多少の苦労はするものの何とかすることができますが、問題は、「大丈夫」と言いながら考えに沈む、その理解スピードの異常な遅さと定着の悪さでした。これをどう克服するかが私の大きな課題でした。

 彼は、いわば、世間一般の常識的教え方が通用しない子で、あとで述べますように、最終的に、私はそういうものを度外視して教えざるをえませんでした。

「え~、なんて非常識な!」

って突っ込まれそうな教え方ですが、ほかのどんな教え方も、通用しなかった子なんです。

「この子、頭悪いんじゃないか?」

とお子さんに関してとかで、思っておられる方のご参考になるお話になるかと思います。私は、彼「読破くん」の頭に挑戦し続けてきたと言っていいでしょう。おかげで、私の能力も高まったような気がします。

 「読破」といえば、最近、私のこのHPをほぼ全部読まれて、私の本「子どもの学力を伸ばす16の習慣」もお読みになったというお宅からも、お問い合わせをいただきました。

 このお宅の子もいずれご紹介しますね(こちらの子は、すぐに目に見える形でテストの点が急上昇してくれました。この子もとてもいい子です)。お母さん、お読みになられていたら、その際は、よろしくご理解いただけたら。

 (こういうお宅があるからって、私のHPを全部読まなければ、と無理はされなくても結構ですよ!)(つづく)

 

2018年10月22日

 実は、この子「読破くん」は、私が教える前、とても精神が不安定だったそうです。家庭内でものすごい親子げんかがあったそうです。それどころか、学校でも、いろいろトラブルを起こしていたそうですが、私は、しばらくそれを知りませんでした。お互い慣れてきたあるとき、そのことを彼は私に説明してくれ、

「先生知らなかったでしょ」

 と言ってきました。

 以前、最終的に京大に受かった子が、中学生のとき、学校でトラブルを起こしていたことを話してきて、やはり

「先生知らなかったでしょ」

と言ってきたことを思い出しました。この子もいい子だったので、ちょっぴり驚きました。ほんのちょっとしたボタンのかけ違いが、こういう有能な子をつぶしてしまいかねないのですね。

 私の口ぐせ「ちょっとの違いが大違い」はここでも当てはまりますね。

 「 読破」くんは、私が教えるちょっと前まで、いろんなところでずいぶん凶暴なふるまいをしたらしいのです。私が教える前に通っていた塾(私が教え始めた直後にやめました)でも、乱暴なふるまいをしていたことを、つい最近、伝えてきました。家でも、学校でも、塾でも彼は「荒れた」行動をしていたわけで、こういう本来はいい子がふるまい方をまちがえると、あるいは、周りの人間が接し方をまちがえると、彼は追い込まれ、逆に追い込んできた側に攻撃をしかけていくのですね。

 彼と接していて、信じられないという思いを強く持ちましたが、こういうまっすぐで純粋な子がかえって危ないのかも、と思ったりもしました。私は勉強とともに、何かの折々に、ふるまい方のこつ、ポイントも伝えていきました。いくら勉強できるようになっても、家庭内、学校内であつれきがあったりしたら、それ自体つらいことですし、いずれ勉強の足を引っ張ることにもなりかねませんから。

 今彼は、勉強面でも、周りとの関係においても、ずいぶんうまく立ち回れるようになってきていています。彼をいじめてきた子たちを、硬軟混ぜ合わせた闘いの中で、逆に追いつめていってさえいます。暴力に訴えることなく、、。

 こういうまっすぐないい子がおかしなふるまいをしてしまうというのを知ったとき、私は老子(中国の哲学者)の

本当にまっすぐなものは曲がって見える

という言葉を思い出すことがよくあります。(つづく)

 

2018年10月29日

 上で少しとりあげた最終的に京大に受かった子ですが、どこかで一度取り上げたかもしれませんが、作文がまともに書けなかった子なんですね。どのくらいまともでなかったかって、句点(。)もまともにかけず、それだけでなく、すべてひらがなで、作文を書いていたのです。

 中学1年生のとき、はじめてそれを知ったとき、びっくりしました。

 お母さんからは、

「うちの子、作文が苦手なんです」

みたいなことを聞いて、作文の宿題も出し始めたのですが、最初宿題をやってくれたのをみたとき、句点のない、ひらがなだらけの文章でした。なかなか大変な子だなあって思いました。

 こういうような子が最終的にものすごい受験結果をだすという経験は結構あり、このホームページのそこここで、極力具体的にご紹介しているんですが、で、「ビリギャル」なみの結果をだしているといえるかもしれませんが、プロ家庭教師を名乗っている人間なので、当たり前でしょうね。

 ほかにとりえのない「家庭教師馬鹿」なので、、。

 この「作文全部ひらがな」くんのお話は、上で申しましたように、以前どこかで書いたかと思うのですが、きっと見つけ出すのが困難、あるいは、時間がかかると思いますので、ここで改めて書き出してみますね。

 というのも、この子と「 読破」くんとは、似ている点が多いものですから、2人の共通点と相違点を確認しつつ、、。

 「読破」くんに「作文全部ひらがな」くんの話をしたところ、

「似ている!似ている!」

と言ってきました。

 教え始めたころ、まさか京大に受かるとは思いませんでした。この子もどこかで「ボタンのかけ違い」があったのでしょうね。

 学校でいろいろトラブルを起こしていたというのを知って、しばらくしてから、お母さんから

「男の子なので、多少わんぱくなのは仕方ない」

みたいなことを言われましたが、この点は「読破」くんのお母さんと認識が異なっていました。

 「読破」くんのお母さんは、はじめてお会いしたとき、

「子どもが生まれてきたとき、子どもといっしょに、子育てマニュアルが出てきてくれれば」

とおっしゃいながら、悩んでおられる様子をお伝えになりました。(つづく)

(次回はページを変えて)

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
 

 

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いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」

学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」

兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」



「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}

「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」


政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}


大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」




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