家庭教師田口の視点(125ページ目) 

 ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう

2018年2月5日

 前回の「物やお金でつらないほうがいい」というお話とそれを実証する実験、興味深いですね。「マシュマロの実験」とともに、頭のかたすみに入れておいていただければ、、。

 さて、「私の本HP読破」のお宅のお話のつづきです。

 彼は、小学生のとき、まわりとうまくやれず、また勉強面でもだいたいにおいて、がんばらなかった(彼はそのことを反省しているようです。ちなみに、私はあまり反省していなかったです。そんなことを考える発想がなかった、あるいは余裕がなかったという感じでしょうか?)というのは私と同じです。

 私も小学校のとき、なかなかの「怠け者」でした。授業中先生のお話そっちのけでえへらえへら笑っていたり、クラスのひょうきんものという感じではありましたが、勉強という面ではお世辞にもまともとはいえない状況でした。

 ということで、おそらく当時の行動、学力を今の専門家の方々に見ていただいたら、私は「知的障害」に分類されたことでしょう。

 彼は知的障害というところまではいってないかと思いますが、こういうところは、彼と私はとても似ているのですね。

 ところが、ひとつだけ重要な点がちがっていたのです。

 それは、彼が小6でやる気になって、中1でやる気を失ったのに対して、私が中1の夏休み前あたりからやる気になったということです。

 彼は、中1から中2の半ばにいたるまでの1年半ほど、まったくやる気を失ってしまったのです。ある大手の塾に行って、かえってやる気をなくしてしまったのですね。失われた1年半の影響は、彼の場合とても大きかったといえるでしょう。

 彼などをみると、いつからがんばるかがとても大事なような気がしています。

 私とほんのちょっと違ったがんばりだす時期。ほんのちょっとの違いが大違いと言えるのではないかと思うのですが、いかがでしょう。

 今も彼、必死になって失われた学力を取り戻そうとしています。ちょっと前にやる気がなかったらしいということがうそのようにやる気満々です!立派ですね!

 で、理科社会を中心に、成績はずいぶん伸びているのですが、数学が思ったほど伸びていないという感じです。

 また、何かの折に彼の様子、結果などお知らせしますね。

 ぜひ応援してください!

 

2018年2月12日

 前回の「私の本HP読破」(そういえば、「私も本HPを読破しなくてはいけないのかしら」と思われている方もおられるかもしれませんが、そんなことはないですよ。そちらのペースでご興味のあるところをお読みになるのが、少なくとも最初は一番いいかと思います)のお宅の彼、数学も苦手を克服しつつあります。

 彼の言葉でとても印象的だったのが、

「証明は、模範解答通りきちんと覚えなければならないと思っていた。表現の仕方は多少違っていても大丈夫なんですね」

でした。数学って、だいたい答えが一つに決まるので、証明も一つしかなく、表現が少しでも違えばバツになると思い込んでいたようです。

 証明は、多少表現がちがっていても、内容的にあっていたら〇になるという「発見」は彼の気持ちを楽にさせたようです。証明は彼が特に苦手としていたものの一つでしたが、だんだんコツをつかんできたようで、たまにスカイプで送られてくる彼なりの証明は、ずいぶん完成度の高いものになっています。

 模範解答通りではなくてもいいとなると、

「こんな表現でもいいのか」

というのが気にかかるようで、スカイプで送ってくる答案が、それで証明として〇をもらえるのか、というのをみてほしい、どこかおかしいところがあれば、伝えてほしいというような要望を添えてきています。

 これも賢明な判断でしょう。

 こんな感じで、私に、必要であればアドバイスを求めながら、彼は一つひとつ苦手を克服していっているという感じです。一つひとつ丁寧に、、。

 これも立派ですね!一見遅いようで、これが一番早いのですね。

「田口先生の本に、『勉強のうわすべり』というのがありましたが、自分がそうなっている気がして怖いんです」

と言ってきたりします。

 『勉強のうわすべり』を心配する姿勢もいいですね。心配している子は、うわすべりしにくいです。 

 

2018年2月19日

 前々々回のつづきです。

 スケジュールという「環境」の問題がまだでしたね。

 これで一番思い出されるのが、スケジュールをころころ変えていた、ある子のこの言葉

うちはあなたを雇っている

です。

 何か違和感を感じたのですが、皆さんも感じますでしょ。その違和感の理由をあれこれ考えると、まず、私は確かにそのお宅に雇われていると言えますが、本人に雇われているわけではないということですね。

 それともう一つ、教えられている人間が教えている人間に対して、「雇っている」などと思うと、特に子どもたちの場合、つい身勝手なふるまいが生じてしまうのではないか、と思うというあたりですね。

 で、それが、その子のスケジュール感覚に影響を与え、学力にも影響を与えかねないと感じました。実際、その子の、教えたばかりのときの学力はとても低いものでした。私は、単に勉強を教えるというだけでなく、いろんな角度から、彼にかかわっていくことになりました。

 その子のこの発言のおかげで、スケジュールも一種の「環境」なのかも、と考え始めたのですけどね。ある意味で、とても興味深い子でした。

 「環境」は厳しい、守られないもののほうがいい、と私は何度か、このホームページで申していますが、スケジュールをころころ変えるというのは、自分をスケジュールという「環境」に合わせようとせず、「環境」を自分に合わせるように変えようとする行為と言えそうで、本人を楽なほう、楽なほうに向かわせてしまうので、あまりお勧めではないです。

 楽なほう、楽なほうへと小さいころから、志向する子がどうなるかは、十分ご想像できますでしょ。

 「環境」というものの、子育てにおける重要性は、スケジュールという観点からもご理解いただけたかと思います。

 繰り返すようですが、スケジュールをどうしても変えざるをえないときには、私は、喜んで(というのは言い過ぎですね。快く)応じるつもりです。誤解されませんよう、、。

 学校や部活や塾で、私を休まざるをえない子、定期テスト対策のために、テスト前に私に多めに(場合によってはいっぱい)教えてほしい子とか、その子その子の状況にできるだけ合わせるようにしています。

 私の仕事は、皆さんをいかにサポートするかなので、、。

 

2018年2月24日

 視点余話です。羽生結弦選手もすごいですけど、小平奈緒選手もすごいですね!

 あのケガからの、ドラマチックな立ち直り!羽生選手のすごさ、かっこよさは、言うまでもないですね。

 しいて言いますと、彼はある意味天才ですけど、スケート選手をやめるまで、ほとんど遊ばない、人との交流を最小限にしているようなことを書いたのを読んだような覚えがあるのですが、そういう意味では、努力の人でもあるということは、私たちは知っておかなければならないということですね。

 教育の世界でも、同様なことが言えて、高い能力を発揮する子は、ほとんどだれでも、努力をしているということですね。で、その努力が見えない子が天才的に賢い子のように見えるのですね。

 逆に、努力しているように見える子が、実際は努力をしていないという事例にも、私は何度も出会ってきています。私が教えるときちんと覚えたり解けたりするのに、ご両親といっしょに勉強したり、塾で勉強したり、ひとりで勉強したりすると、十分時間をかけているにもかかわらず、まったく覚えたり、解けるようになったりしてない子がいるのですね。不思議に思われる方もおられることでしょうね。

 いずれまた、そういう子の改善事例もお伝えしようかと思います。

 羽生選手をみていて、こんなことをつらつら考えてしまいました。

 もう一人の小平奈緒選手にも、いろんなことを考えさせられました。

 朝日新聞に所属が相沢病院(ネットで調べると「相澤病院」ですね。公式サイトでも「相澤病院」ですので、こちらを今後ここでは使わせていただきます)と書かれていて、病院に所属って珍しいなあって思ったんですけど。

 その理由が書かれている部分がありました。(つづく)

 

2018年2月26日

 視点余話つづきです。

 朝日新聞の2月20日付けに、興味深い小平奈緒選手の記事が3つ載っていました。

 その一つが、ある愛知県の会社員の方が投稿された「『未来の小平』支援を」という、「声」欄の記事です。

 その方によると、小平選手は大学卒業時、競技継続のための資金を出してくれる企業が見つからず、けがの治療を受けた地元の病院の理事長に頼み込み、活動の大半を出していただくことになったそうです。

 きっとその病院が相澤病院なのでしょうね。小平選手ほどの人に支援する企業がなかったなんて、びっくりでしたが、そのとき、病院の理事長に頼み込んだ、という小平選手の思い切った行動(おそらく普通の選手には思いつかないですよね)も立派ですが、それを何の抵抗もなく受け入れてくださった病院の理事長さんも立派ですね。

 しかも、病院の仕事、病院の宣伝はいっさいさせないように配慮してくださったとか、、。人間というもの、スポーツというものがよくわかっておられる方ですね。

 もっとも、小平選手は、今回オリンピックで、金、銀のメダルをとってくれて、これが一番の宣伝になってしまいましたが。

 で、『未来の小平』支援を」というコラムを、「声」欄に投稿された、この会社員の方は、クラウドファンディングならぬ、クラウドサポーティングのような制度はできないか、というようなことを訴えておられました。クラウドサポーティングとは、「未来のメダリストへの寄付」とのこと。日本中の(あるいは、世界中の)人から、少しずつの寄付を募り、それを選手に自由に使ってもらい、未来のメダリストをめざしてもらう、という感じでしょうか?

 なるほどと、この方の提案に感心してしまいました。いいお話ですね!

 朝日新聞にたまたま載っていた小平奈緒選手の記事3つは、それぞれがとても興味深いもので、また、おいおい取り上げていこうと思います。

 小平選手のすばらしい生きざまが感じられる記事ばかりです。(次々回以降につづく)

(次回はページを変えて)

 

 

 

 

 

 

 


もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
 

 

  

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