家庭教師田口の視点(124ページ目)
(このホームページは、最初は、ご興味のあるところから、拾い読みをされることをお勧めいたします。うそや大げさな表現は避けているつもりです。プロの家庭教師のレベルとして、当然のことを書いているつもりです)
2018年1月1日
新年あけましておめでとうございます。去年も年賀状をご紹介しました(家庭教師田口の視点(112ページ目)ご参考に)ので、今年もご紹介しますね。
新年明けましておめでとうございます。
実は、昨年12月4日に本を出して
しまいました。書名は「伸びる子とそ
のためのアプローチ」です。出した理
由はいくつかあるのですが、最大のも
のは、POD出版です。アマゾン主導
の、ITを駆使した出版形態で、在庫
を持たず、注文が来ると、そのつど出
来立てほやほやを発送するというもの
です。飛びつきました。
アマゾン内で、たとえば「京都のプ
ロ家庭教師」とかで検索すると、この
本だけが表示され、しかも僕のコメン
トも載せてくれて、本の中身の「ちら
見」があります。アマゾンが僕の本の
中身を保有しているからこういうこと
ができるのですが、さすがアマゾンと
感心しています。今までの出版形態を
根本から変えるくらいの勢いを感じま
す。ネットで入稿(まったくのペーパ
ーレス)してから出版されるまで3週
間ほどという速さもすごいです!表紙
にいれた写真が娘に不評だったのが最
大の誤算。そんなに悪いかな??
今年もよろしくお願いいたします。
昨年同様ずいぶん長い年賀状でしょ。昨年のをお読みになった方は、もう驚かれることはないかもしれませんけどね。たまたまですが、2年続けて、本のお話になってしまいましたね。
で、写真が娘に不評だったのですよね。ありかまとの、あの娘です。ここをいきなりお読みになったかたは、ありかまとってなあに?と思われるかもしれませんね。そう思われた方は前のページ(123ページ目)の真ん中あたりの視点余話をご参考に、、。ありかまと事件のおかげで、少し酷評への恨みがはらせたかもしれませんね!意識はしていなかったんですけど。あとでちょっと快感でした。
そういえば、娘から、私がこれほど酷評されたことはなかったですね。というか、娘から多少なりとも悪く言われた記憶さえないんですけどね。だから気になるんですよね。
ほんと、そんなにおかしな写真かな、おかしな表紙かな??って。
なんと言っても、私に優しい(大方だれにも優しいですけど)あの娘が言うのですからね。う~ん。。。
今年もよろしくお願いいたします。
2018年1月8日
前々回のつづきです。
彼がどうしてこれほどにまでやる気になったか、それの理由のひとつがお母さんの、最初のメールにあると思っています。下に、そのメールの一部を再度掲載させていただきました(全文は、家庭教師田口の視点(122ページ目)の2回目の書き込みをご覧ください)。そのうちの緑の部分にあると思っています。
実は、彼、お母さんが手元においておかれた、私のHP・著書を丁寧に読んでくれたらしいのです。ですから、私が教える前から、私の影響を強く受けていたといえるでしょう。私の本を2冊とも読破され、さらに私のホームページもスミからスミまでお読みになったというのは、お母さんだけではなかったのですね!感激です!
私は、いろんなところで述べているように、うそや大げさな表現は極力避けてきました。ですから、彼は、私と会ってくれる前から、等身大の私をイメージできていたわけで、体験授業をしたときも、その後の授業のときも、きわめて自然に、私の授業、私の考えを受け入れてもらえたように思います。それが、私が教え始めて彼が急激にやる気を出し始めた理由の一つだと思うのですね。
で、彼は、教えて2,3か月ほどたったある日、突然(もっとも、彼にとっては、突然ではなく、熟慮の結果だったかと思いますが)、塾をやめると言い、そのまま実行に移したわけです。
こうやって本人が自分の意志で塾をやめると決心して行動したときは、私の経験ですと、いい方向に行くことが多いです。確か、お母さんのお話では、
「(わからないところをちゃんと教えてもらえないので)塾に行く意味がない」
と言っていたらしいです。はっきりとした問題意識をもてる彼らしい発言ですね。(つづく)
2018年1月15日
今回から、前回の「私の本HP読破」のお宅のお話と交互に、「(過度に守られない)環境」と「優しい言葉」の重要性について、久しぶりに書き出してみますね。
まず、「環境」です。
私が申している「環境」は、机とか勉強部屋とかを整えるというようなハード的なものではなく、むしろ私たちの接し方に起因するソフト的なものなのですが、これは「子どもたちを過度に守らない、ある意味きびしいもの」のほうがいいと思われます。
このホームページや私の本をお読みになった方には、それがどういうことを意味しているか、わかっていただけているかと思うのですが、そうでない方もおられるかと思いますので、わかりやすい例として、これをスケジュールという観点から見てみますね。
守られない、きびしい環境の反対は、甘い環境です。甘い環境の典型的な例は本人がほしいというものは何でも買ってあげる、というものですが、これが一種の甘やかしであり、危険であることは、きっとどなたでもご理解いただけるかと思います。これにきびしい言葉が加わったら、子どもたちの性格は何らかの形でゆがみかねないというのも十分ご納得のいくことでしょう。
スケジュールに関して言いますと、甘いスケジュールですね。だれにとって甘いかと言いますと、もちろん子どもにとって甘いものです。
子どもたちのことを思って(!)、スケジュールをころころと変えるご両親がおられますが、これは「甘いスケジュール」の典型ですね。でも、これ、長期的観点からすると、親御さんの思いとは裏腹に、子どもたちのためになっていない感じがしてならないんです。経験上、、(学校とか塾とかの都合で、どうしても変更しなくては、という感じで、しかも早めに連絡してこられるお宅は、ぜんぜん問題はないですけどね)。
で、この子は、と思う子には、
「今までお母さんがスケジュールの変更を伝えてこられたけど、君は自分で連絡できる子だから、今後は君のほうから連絡してもらうほうがいいかもね。君だったら大丈夫だよ」
みたいな話をします。そうして、本人から直接スケジュールを伝えてもらい、そういうかかわりの中で、スケジュール感覚を植え付けていってもらいます。この子は、あるいはこの子のお宅は、大丈夫、と思う子にしか提案はしませんけどね。
今教えている子で、全国でもトップレベルの中学校を目指している小5の男の子にも、途中からそれを提案して、実行に移してもらっているのですが、日々成長しているのを感じています。不思議なことに、私とのスケジュールのやり取りが言葉づかいとか勉強姿勢とか、ほかの部分にもいい影響を与えているようにも感じることがあります。この子のお母さんは、私の申していることにとても理解のある方ですので、私の提案は、比較的すんなり本人に実行に移してもらえたように思います。
そういえば、「目が釘付け」のお母さん(家庭教師田口の視点(89ページ目)で最初にとりあげました。また、以降今まで何度か取り上げています。最初は大変な状況でしたが、その後のお母さんのかかわりと本人の成長ぶりはとても参考になります)も、本人と私がスケジュールを直接やり取りするように持っていかれていますね。賢明なご判断でしょう。
次回は、甘いスケジュールがどうして、子育てにおいて危険なのか、お伝えしていきますね。もうそんなのわかっていると言われる方もおられるかもしれませんが、そういう方は復習のつもりでご覧いただければ、、。具体例を盛り込みつつ、お伝えしていくつもりです。
なお、過去の書き込みで「環境」と「言葉」に関して記したものとしては、家庭教師田口の視点(47ページ目)と家庭教師田口の視点(48ページ目)と家庭教師田口の視点(74ページ目)あたりをご参考にしていただければ(すぐに見つからない場合は各ページの赤字をたどって、「環境」あるいは「言葉」の前後をお読みください)、、。ほかにも記しているところありますが、とりあえず、。(つづく)
2018年1月22日
前々回の「私の本HP読破」のお宅のお話のつづきです。
このお宅、私の最新刊の本(私の最新刊「伸びる子とそのためのアプローチ」ご紹介いたしますご参考に)も、読んでくださったようです。
特に、本人が熱心な愛読者で、教えている最中の何かの折にに、この私の本について、コメントしてきてくれます。うれしいです!
そういえば、この本は、今までの本の中では、比較的、子どもたちが読んでも役に立つという内容になっているように感じています。
今回の本が格別それを意識したものではなかったのですが、で、一番意識したのは、前の2冊の本と同様、ご家庭の親御さんなのですけど、「成績を伸ばしたい」と強く意識している彼のことですから、この本の「伸びる子」像に敏感に反応したということでしょう。
数学の点数だけが出遅れているのを受けて、二人で相談し合って、数学の中学1,2年の復習から入っていったのですが、予想以上に数学を忘れていることに彼は驚いていたようです。
今必死になって、それを挽回(ばんかい)しようとしているところです。
とてもまっすぐな子で、好感が持てます。
彼がいい結果を出せるよう、私の能力のかぎり、できるだけのことをしていくつもりです。停滞していた1年半以上の数学の内容を頭に叩(たた)き込むには、相当な努力が必要でしょうが、彼は、辛抱強く丁寧に仕上げていってくれています。
立派ですね!
きっと、このホームページも読んでくれていると思います。このホームページを励みにし、それをエネルギーに変えて、これからもがんばってくれることでしょう。心から応援しています。がんばって!
かつての私と似たようなところのある子なので、そう言う意味でも応援したい子ですね!
次回は、どんなところが似ているのか書き出してみますね。もっとも中学時代の私と少しちがったところがあって、それが彼が、私が教える前に大きく伸び悩む原因の一つとなったわけなんですけどね。ちょっとの違いが大違いというのが私のよく言うところなのですが、そのあたりも書き出してみますね。(つづく)
2018年1月29日
前々回からのつづきです。
少し脱線しますが、「環境」という点で興味深いお話を読みましたので、ご紹介しますね。西京(さいきょう)中学という京都ではレベルが高いので有名な中高一貫校があるのですが、そこの過去問にこんな記述がありました。
(もし、西京中学(正確には「京都市立西京高等学校附属中学校」です)の過去問をお持ちの方がおられたら、2014年の入試問題の検査Ⅰを見てみてください。)
大まかな内容をここに記してみますね。
ある学者が、幼い子が何の報酬もなしに、大人の手伝いをする光景をみて、不思議に思ったんです。大人は、でも、必ずしもそうではないなあって、、。で、子どもは、どういうときに行動のインセンティブを高く持ちつづけるのか、実験で確認しようとしたのです。
人間の幼い子とチンパンジーは、生まれつき喜んで誰かに手を貸す性質があるようですが、それが年を取るにつれて、薄らいでしまう人もいる。これは、どういうことなのだろうか?と、いろいろ実験してみたらしいんです。
そうしたら、実に興味深いことがわかったのです。
ある実験で、まず、この方は生後20か月の子を3つのグループに分けたらしいんです。
で、第1のグループには、この子たちが親切なふるまいをしたときに、そのつど、報酬としておもちゃを与えました。
第2のグループには、ことこまかにほめてあげました。
第3のグループには、何もしてあげなかったんです。
で、その結果、第2と第3のグループの子たちは、変わらず親切だったそうですが、第1のグループは、おもちゃという報酬がないと親切な行為をしなくなってしまったというのです。
私が、自己紹介をしているページ(自己紹介ご参考に)で、
「ひとつだけ、申し上げておきますが、お金でつるのは、やめたほうがいいようです。長続きしませんし、「副作用」も大きいようです。あくまで私の経験からですが、、、。」
と、子育てのあり方に関して、経験的に感じていたことを書きだしていますが、で、今もずっと同様の感覚をもっているのですが、上の実験のお話は、私がなんとなく感じていたことを、クリアに実証しているように感じましたが、いかがでしょう?
「環境」という観点からすると、ものを与えたり、お金をあげたりするという報酬で、子どもの行動を促すことは危険だということが、この実験からおわかりいただけるかと思います。
いずれは、自分に損なことはしたがらないという、一種利己的な子に育ちかねないですよね。毎日毎日報酬を与え続けるわけにいかないですから、その子たちは怠け者に見えてしまうかもしれません。学習意欲にも影響が出ることでしょう。
「環境」の重要さを知らせてくれるお話かと思うのですが、いかがでしょう?
ほかには、有名な「マシュマロの実験」をご存じない方は、家庭教師田口の視点(2ページ目)の2つ目の書き込みをご参考に、、。こちらも示唆に富む実験ですね。(つづく)
(次回はページを変えて)
※もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
「とび授業」のすすめ
視点目次(サイトマップ)
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いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」
学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」
変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」
兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」
「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}
「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」
政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}
大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」
家庭教師先募集の要項
YOSHI MOTO・RCさん(バイクやさん)のご紹介
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私の2作目の本紹介いたします
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