家庭教師田口の視点(101ページ目) 

 (ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)


2016年2月1日 
 

 まだしばらく受験期が続きますね。

 中学受験は、ほぼ終わり、センター試験も終わり、受験生も私もあとひとふんばり、という感じでしょうか?

 このころになって、間際に教えてほしいと言ってこられるお宅もたまにあるんです。当然、切迫感のあるお宅が多いです。

 (以下の内容は、以前、ここ(この「視点」)でも書いたかと思うので、重複する部分もあるかと思うので、どこかで読んだなあ、なんて思われる方もおられるかもしれませんね。お許しください)

 そういうお宅の中で、もっとも印象深かったのが、センター試験の直後に連絡してこられたあるお宅です(この「視点」をちょっとみかえした限りでは、以前どこに書いたか見つからないので、またおおよそのことをここで書かせていただきますね)。

 お問い合わせ時にお聞きしたところでは、そのお宅の娘さん、センターでは、志望校に合格するレベルだったのですが、2次の問題を見て、泣きだしてしまったというのです。

 で、私のほうに連絡をしてくださいました。わたしは、基本的に無理ですと言わないのが信条なので、もちろん、お受けしました。とても礼儀正しい、いい子だったことを覚えています。

 彼女の志望は、外国語系で、確か入試問題は、英語読解と英作と国語の問題だったと思います。確か、、。

 娘さん、どれで泣いたかといいますと、英作です。

 で、間際に、夜中に(その時は、スケジュール的にその前の時間帯があいていなくて)、2日に1回くらいの頻度(ひんど)でおじゃました、という記憶があります。たぶん2日に1回だったと思うのですが、断言できるほどはっきりは覚えていません。

 で、英作のコツを教えていったんです。

 ついでに、ほかのところも、もちろん質問してきたので、教えましたけどね。「主に英作」という感じでした。

 実は、英作に関して、勘違いしている子がいて、英語にするのに難しい日本語があると、それをそのまま英語にするものだ、みたいに思ってしまうがいるんですね。なれていないので、仕方ないかと思いますが、で、だから、彼女も、「難しい」って泣きだしてしまったのでしょうが、それは多くの場合、違うという認識を持ったほうがいいでしょう。

 例えば、「彼は、それ(ある動物です)が木の上で丸くなって眠っているいる姿を発見した」というのは、どう英語に訳していったらいいと思いますか?

 「姿」という英語がわからない~って泣いてはいけませんよ。(つづく)

 

 

2016年2月9日

 英作、私は苦手だわ、僕は苦手だ~、私は関係ない、という方もおられるかもしれませんね。

 ここでは、そういう方は、雰囲気を楽しもうという感じで、適当に読み流してください。

 英作は、ある程度単語、熟語を知っていたら、そんなに難しくないということを感じていただければ、、。よくわからないという方も、英作は、簡単かもと思っていただけるだけでいい、というくらいの思いで、ここを書きだしていきますね。

 「姿」は、英語では、figureあたりを思いつく方、学生さんが多いかもしれませんね。

 フィギュアスケートのフィギュアですね。

 フィギュアスケートは「姿(を意識した)スケート」と、訳してみると、言葉の言われがわかるような気がしますね。

 スピードスケートはスピードを意識したスケートでしょうから、「速くなければスケートじゃない」と言いたげな競技であるのに対して、フィギュアスケートは「姿が美しくなければスケートじゃない」と言っているかのようですね。

 人形にもフィギュアというのがありますよね。

 こういう風に具体的な事柄から、イメージすると、figureという言葉の意味の一つを覚えることができますでしょ。

 figureには、ほかに「数字」「図形」「図」とかいう意味もあったりして、また、動詞ですと、figure outというのがあり、これは「理解する」という意味があったリします。

 このあたりが入試によく出る意味ですね。この単語もそうですが、1つの単語に、意味がいくつもあると、やりにくいですよね。

 いっぱい覚えるのは大変なので、とりあえず、figureという単語を知らないという子がいるとしたら、この「姿」あたりから覚えていくといいかもしれませんね。figure1は「図1」という訳になるんですけど、「姿1」と訳してみても、文脈から、「図1」くらいな意味はわかりますしね。

 これだけ、figureについて、書きだしたのをお読みになったら、figureは「姿」という訳があるというくらいは頭に入ったでしょうね。

 フィギュアスケートを見るたびに、人形のフィギュアを見るたびに、「意味は姿」ね、と思っていただければ、完全に、この意味が頭に入ることでしょう。

 単語、熟語を根性で覚えるよりも、こうやってとっかかりになるものをイメージして覚えていくといいですよね!すぐ下に書きだしたように、以前、英単語の覚え方を詳しく書きだしたことがありますが、覚えにくい単語は、こうして、根性一本やりでなく、イメージで覚えるということをすると、覚えやすいし、忘れにくいといえるでしょうね。

 英単語を覚えるコツに関しては

家庭教師田口の視点(94ページ目)

の2つ目の書き込み以降で、詳しく書きだしていますので、そちらをご参考にしていただければ、、。

 あ、英作ですね。

 ここまで読んでこられた方は、私の書き方から察しがつかれたかもしれませんが、実は、この英作彼は、それ(ある動物です)が木の上で丸くなって眠っているいる姿を発見したでは、figureを使いません。

 例えば、彼は、それ(ある動物です)が木の上で丸くなって眠っているいる姿を発見した」をHe found out its sleeping figure...... と直訳的な英語を書きだしていっても、きれいな英語は書けないでしょう。つまりいい点はもらえないでしょう。

 英作で重要なのは、よく見かけるきれいな表現をするということで、べたな直訳をすることではないんですね。

 ですから、英作は、暗記力以上に、知恵が求められるんです。

 それだけに、英語の中で、もっとも差のつく分野といえるでしょうね。というわけで、私は、英作の配点が大きいほどしめしめと思うんですけどね。

 私が教えたある子なんか、彼は京大に受かったんですけど、センターで失敗しボーダーより少し(確か、20点くらい)低めだったんですけど、「英作でその分くらいは、余裕でかえせるから大丈夫」と請け合ったくらいです。京大は、2次の配点が、で、当然のことながら、そのなかの英作の配点も大きいですからね。

 さて、英作では、まず大事になるのが、英語にしやすい日本語に直してみるという作業なのですね。

 この彼は、それ(ある動物です)が木の上で丸くなって眠っているいる姿を発見した」ですが、第5文型(SVOCというやつですね。なつかしいと思われる方もいるかもしれませんね)で、いい表現がありますでしょ。それにあうような日本語を考えるといいですよね。

(つづく)

 

 

2016年2月15日

 第5文型(SVOC)は、はっきりと記憶にないけど、find it easy という英語は見たことがあると思われる方もいるかもしれませんね(ご興味のない方は、以下適当に読み流してくださっても結構です。「そういうふうにしてまで)。

 これが典型的なSVOCですね。

 英文法の知識がない方向けに申しますと、この文型は「OCであるとする」という構文で、これに、find it easyをあてはめますと、「それ簡単だ気づく(思う)」という日本語訳になります。

 それで考えると、彼は、それ(ある動物です)が木の上で丸くなって眠っているいる姿を発見した」は、「それが眠っているに気づいた」という表現が行けそうだと思えますでしょ。

 この部分だけ訳すと、found it sleepingですね。

 上の、赤字で書いた部分easysleepingですが、いずれもは形容詞になるのがミソです。Cはだいたい形容詞と覚えておくといいかもしれませんね。

 え?sleepingは動詞でしょ?と思われた方もおられるかもしれませんね。

 実は、~ingは、動詞ではないんです。動詞にみえる形容詞なんです。ingがつくだけで、品詞が変わってしまうんです。be + ~ingという有名な表現がありますが、この表現で、動詞はbeで~ingは動詞ではなくなっているという認識は必要でしょうね。英語において、動詞が連続していたら、まず間違いということも大事な感覚です。

 ですから、子供がHe is writeみたいなことを書いてしまったら、「is write と動詞が連続していたらアウトだよ」という話はしておくといいかと思います。こういうシンプルなチェック法は、子供たちにとて、結構便利だったりします。シンプルであるほどいいと思います。

 小難しい知識を、知っているからと言って、伝えまくるのは、教育とは程遠いものだと思ったほうがいいでしょう。

 (ここまで書くと、「ちょっと待て。田口は文法がわかってないな。それ(sleeping)は形容詞でなく現在分詞だ」という方がおられるかと思いますので、少し説明を入れますね。

 おっしゃる通り現在分詞です。ほかに分詞という言葉ががつくもので過去分詞というのがありますが、いずれも、形容詞とほぼ同じ働きをするので、私は、子供たちには分詞=形容詞と思って理解すると、わかりがいいよ、という話をするようにしているんです。

 私は、そういうことを子供たちには、だいたい説明してあるので、「それは形容詞でなく現在分詞だ」とツッコミを入れてくる子はほとんどないのです。ご参考に、、。

 でも、そういうツッコミを入れてくる人がおられるとしたら、その人は文法的知識がかなり高い方ですね!)

 そういうふうにして考えると、彼は、それ(ある動物です)が木の上で丸くなって眠っているいる姿を発見した」は「彼は、それが木の上でボールのように(なって)眠っているのに気づいた」という日本語に「変換」できますでしょ。

 繰り返すようですが、この英語に直しやすい日本語を考えるというのが受験英作でとても大事なことであることが多いんです。

 そのうえで、それを英語にすると、いい英語が書けるようになるんですね。

 で、英語にしてみますと、He found it sleeping like a ball on a tree.という、きれいな英語らしい英語、よく見かける英語になるわけですね。

 figureみたいな難しい英単語はありませんでしょ。

 これが、英作のコツです。

 英作は、暗記力以上に、知恵が求められるという意味がおわかりいただけたかと思います。

 英語にしにくい日本語に出会ったときに、どうこなれた英語に、そしてそのために、どう英語にしやすい日本語に変えられるか、いわば「日本語を日本語に変える能力」みたいなのが求められ、それが英作のテストの大きな眼目(がんもく)の1つといえると思います。

 そういう意味で、英作はうまくすると、取り組みやすい(足を引っ張るものから、逆に得点源へともっていける)分野の一つになります。

 なぜなら、京大や国立大学医学部に受かるくらいの能力を持っている子でも、英作が上手でないという子が結構いる(今まで読んでこられた方は、おおよそ理由をおわかりいただけるかと思いますが)ものですから、、。

 

 

2016年2月22日

 さて、今回は、私がいつも学ばせていただているこのお母さんのメールをご紹介しますね。

 家庭教師田口の視点(89ページ目)の最初のあたりで、はじめてとりあげさせていただいたお母さんのメール「偶然見たHPで釘付けになりました」と言ってくださったお母さんですねですが、今回もきっと皆さんのご参考になるかと思います。

 家庭教師田口の視点(89ページ目)からときどき取り上げさせていただいているのですが、それは、このお母さんが最初のころのお悩みの状況からどんどん変わってこられ、本人もそれに合わせるようにがんばるようになってきているからです。本人、とても賢い子なので、それだけに周りのかかわりに敏感なのですね。

 本人、私の授業もとても集中してくれますし、字もきれいですし、何かの都合で30分多めに教えることになっても、全然いやそうな感じがないですし、本当にいい子です。お母さんが変わる、倍くらいなペースでどんどんがんばるようになってきています。

 家庭教師田口の視点(89ページ目)から 今回までのこのお母さんのメールをいくつかお読みになれば、そのあたりの様子をご覧になることができるかと思います。私にとってはもちろん、ほかの方にとっても勉強になるようなかかわりと彼のすばらしい成長ぶりを、、。ぜひ、ご興味のある方は読み返してみていただければ、、。

 本当に、私も参考になります。あるお母さんに掲載を予告させていただいたところ、「ぜひ読ませてください」というような返答でしたので、そのお気持ちを優先して、ほかに取り上げようかと思っていたのを飛ばして、ここに貼り付けますね。

 

 田口文雄様

(前略)

先日、夫に、Aが私に話してくれたり、田口先生からご報告頂いた内容

ほめながら報告していると、

それまでは何か話しかけても知らんぷりしていても、

自分の事を言われていると感じると

耳をこちらに傾けているのがわかりました。

しかも自分がほめられているとわかると、とても嬉しそうで

その後、何も言わないのに、「そろそろ勉強して来る」と、

自分から机に向かいました。(これすごいですよね!さすが彼ですね!とても賢い子なので、お母さんの上手なかかわりに敏感に反応しているのですね

直接本人をほめる事に加え、褒め言葉を夫に伝えると、

さらに本人のやる気をupするようで驚きました。

そういえば、先生のHPか本の中で

本人を目の前にしてほかの人に本人をけなすような事を言うのは良くないと

ありましたね。

その反対の事を、意図せずやってみたような形となりました(なるほどです。いい発見ですね!参考になりますね!)が、

人はほめられるとやる気がグンと変わるということを

この1年半でしっかり学ぶ事が出来ました。

悪習は地道に意識して変えて行くしか無いのですが、

毎週先生がAをほめて下さる事を受け、

私もそれを学ばせて頂き、本当にありがたいです。(いえ、こちらこそ、いつも学させていただいています!

というわけで、最近の様子のご報告でした。

また来週、どうぞよろしくお願いいたします。(はい。こちらこそ、、。いつもホームページ掲載にご快諾いただき、ありがとうございます。彼にもよろしくお伝えください。いつもものすごくがんばってくれてありがとうと、、
 
 
 お母さんも本人もものすごくいい感じになっていますでしょ。
 子供たちとかかわるのに、大きな声をあげる必要もないし、命令的なことを言う必要もないように、私などは思うのですが、で、実際にそうして結果を出してきているつもりですが、このお母さんによっても、それが実証されている感じですね!
  
 大きな声をあげて、命令調の言い方をするのでなく、こうすればいいんですよ、と教えてくださっているようです。
 お母さん、子育てにおいて、していいこととしてはいけないことをかなりはっきりとおわかりになってきているようですね。
 
 彼のがんばりによって、このお母さん、きっと精神的にも、体力的にも、ずいぶん楽になっているのではないでしょうか?
 本人も、やりやすさを感じ、彼の能力を十分発揮できるようになってきていると思います。
 
 この類(たぐい)のコツを多くの皆さんと共有できたらと思っています。私のこのホームページと私の本は、そのこつを、その実例をふんだんに盛り込んできているつもりです。
 
 難しいと思われる方もおられるかもしれませんが、このお母さんも確か「3歩進んで
2歩さがる」という内容のことを、メールで伝えてきてくださったことがあります。前進、後退を繰り返しながら、少しずつ熟達されたという感じなのでしょうね。この姿勢も参考になりますね。
 
 少しずつでもコツをつかんでいただけたら、、。慣れたら、このほうがずっと楽ですよ!親御さんも本人も、、。
(次回はページを変えて) 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 
















もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。




 

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「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}

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