家庭教師田口の視点(102ページ目) 

 このホームページは、最初は、ご興味のあるところから、拾い読みをされることをお勧めいたします。うそや大げさな表現は避けているつもりです。プロの家庭教師のレベルとして、当然のことを書いているつもりです

2016年2月27日

 高校受験がおわり、2次の国公立大学の前期も終わり、ずいぶん楽になりました。

 このホームページ、前回まで片手間に書いていたようなところがあり、文面十分気を付けて書いたつもりですが、表現が抜けていたり、飛んでいたりしたところなどないか、気にかかります。

 読みにくいところとか、表現がおかしいところとか、あれば、ご指摘ください。わかりやすく伝えるのを専門としている人間ですから、指摘されることは恥ずかしいことですが、でも、とてもありがたいです。私もまだまだというところがあるはずですから、、。でも、なかなか自分では、気づかないで通り過ぎてしまう、というところがあるかもしれません。

 前回取り上げさせていただいたお母さん、つまり「偶然見たHPで釘付けになりました」と言ってくださったお母さん(このお母さん参考になりますでしょ!)ですが、この方私の今のスケジュールについてをご覧になって、たまに

「表現がこれでいいんですか?すいません。ちょっと気にかかったものですから、、」

みたいなご指摘をいただくことがあり、ご指摘通り、間違っていた時などは、私は赤面しながら、大あわてで修正したりしたことがあります。

 ありがたいことです。

 ちなみに、勉強に関して言いますと、恥ずかしい思いをするということは、決して悪いことばかりではなかったりしますよね。恥ずかしい思いをして、そこから学ぶという人もいますから、、。

 間違えて、

「あ~、そうだった。おれ、なにやってんだろう?」

みたいなことを言う子には、私は

「人前で間違えることは、決して悪いことではなく、むしろいいことだよ。今、実際にこうやって、恥ずかしいと思って、強烈な印象とともに、それを覚えたり、理解できたりするからね」

と言ったりします。こういうときに、笑ったり、馬鹿にしたり、けなしたりしないことが大事なんでしょうね。だって、間違えたとき、それを上塗りされたような気分になって、本人は、恥ずかしさ、さらには、屈辱感みたいなものばかりが心に刻み込まれてしまうかもしれませんので、、。

 勉強どころではなくなってしまいますよね。

 周りの人間は、ですから、そういうときに「けなさない、笑わない」ということが大事なんですよね。

 そっと見守って、その恥ずかしさをばねに、そのあと何事かをうまくできるようになったら、そのときをとらえて、ほめてあげる、頭をなでてあげる、という感覚が必要なのでしょうね。

 私がこのホームページでも、本でも書かせていただいている「ポイントをおさえてほうっておく」という精神ですね。

 何度も繰り返すようですが、私は自由放任主義をいいなどとは、まったく思っていないんです。

 見た目は自由放任主義に見えますが、私のかかわりは、本質的には、自由放任主義とは正反対に近いのではないかと思っています。(つづく)

  

 

2016年3月7日

 誤解されるといけないので、書いておきますが、私のかかわりは、世間でいう「管理主義」とも、おそらくは、正反対に近いと思います。

 ここをお読みになって、私のかかわりの具体例をお読みになった方は、もうご理解いただけているかと思いますが、、。

 自由放任主義も管理主義も、子育ての「具体的コツ」みたいなのがわからない人が、わからないままとりあえず言っている言葉なのではないかと感じています。そう言う意味では、似た根っこをもっているのではないかと、、。

 ところで、家庭教師田口の視点(89ページ目)以降、今回まで、上で取り上げた偶然見たHPで釘付けになりました」と言ってくださったお母さんのメールを追うようにしてご覧になった方もおられたと思います。

 実際にご覧になったお母さんから、「素敵なお母さんですね!」みたいなコメントをいただいたことがあります。

 何度も書くようですが、で、このホームページを読み続けられた方はご理解いただけるかと思いますが、お母さん、最初のころとても悩んでおられたのです。そこから、かかわりをどんどん進化されて、それに刺激されるように、ご主人も上手にかかわられて、今こういう「とてもいい感じ」になっているわけなんですね。

 「ああ、なかなかうまくいかない」という方には、このお母さんの「3歩進んで、2歩下がる」の感覚はご参考になるかもしれませんね。本人と向き合い、そして、何より自分と向き合う、ときにあせらずじっくり向き合う、という感覚も必要なのかもしれません。

 私が感心させられることの多いお母さんの一人です。

 この前のメールでは、前のページ家庭教師田口の視点(101ぺージ目)での英作のコツの解説の部分をとりあげられて、

「先生の英語の解説の部分も拝見しましたが

あのような考え方のコツを先生に教えて頂き英作も少しづつ苦手意識が薄れて行ったのでしょうね。

と書かれていましたが、確かに中1に入ったころの英語への苦手意識は、気の毒なくらいでした。でも、その苦手意識は、本人のせいではないでしょう。

 その学校、トップレベルの中学によくありがちな「むちゃ」をしてくるのです。たとえば、中1相手に、「〇〇をテーマにして、100語程度の英作文を書け」みたいなテストを平気でしてくるんです。
 中1ですよ。中1の最初の定期テストですよ!中1といったら、まだ英語を習いたてみたいなところではないですか。そういう段階で、高校生レベルのことを求めているという感じですよね。
 いえ、高校生でも、面を食らうことでしょう。
 彼なんか、100語を100字(日本語の作文では、そういう形で(つまり、字数で)作文の問題が出されることが多いので、そう思うのも無理はないですが)と勘違いしてしまったくらい、英作文になれていないわけです。
 そんな状態で、いきなり、そんな問題を出され、書けず、その部分は白紙でした。そりゃ、そうですよね。むちゃですよね。むちゃくちゃですよね。

 でも泣き言を言ってばかりはいられない。

 それで、お母さんと本人の了解を得て、英語に私の授業の大半をさいて、英作を教えていったんです。

 で、ようやく英語で平均点を上回り、苦手意識がなくなったという感じです。

 今は、極めて完成度の高い英作を書いてきますし、英語もいずれ上位にくいこむことでしょう。

 この苦手意識も180度近く変わったといってもいいかと思います。

 そこで、

あのような考え方のコツを先生に教えて頂き英作も少しづつ苦手意識が薄れて行ったのでしょうね。
という、お母さんの表現があるのですが、おっしゃるとおり、あれ(家庭教師田口の視点(101ぺージ目)ご参考に)と同じコツを教えていったんです。基本は、中1でも大学受験生でも変わりません。

 

 

2016年3月13日

  視点余話です。このホームページをある程度ご覧になった方でしたらご理解いただけるかと思うのですが、私が後払い主義なのです

 教育業界は、おおむね先払いを求めるというのが慣行になっていますが、以前から、どうしてなのかなあ、と思っていました。

 家庭教師を紹介する業者や塾から、入会金の前払いを求められたという方は多いかと思います。

 そういうところ、授業料も前払いですよね。確か一般的には、、。

 で、今教えている子で、次のようなトラブルに巻き込まれたという子がいるんです。

 ある個別指導塾に行っていたのですが、「きちんと納得するまで教えてもらえない」という感じで、つまり授業に納得せず、「先生を変えてほしい」と言ったらしいんです。

 そうしたら、そこの経営者の方から「君の勉強姿勢のほうに問題がある」と言われたとのことです。

 で、そのあと、親御さんも交えて、あれこれ話し合っていったのですが、その経営者が、あるときから、突然キレだされて、「お前みたいな人間はどうしたって志望校に受かるわけはない」ということを言われるようになったんです。

 メールなどでも繰り返し、繰り返し、、。親御さんと本人とに、、。

 言い方はきつく、具体的な表現は、このホームページに載せるのはふさわしくないので、やめますが、その塾のホームページのアットホームな感じ、掲げられている理念からは、想像もできないものでした。

 抽象的なきれいごとには注意しなければならないですね。

 で、そのお宅、結局やめることになったのですが、授業料を数コマ分多く(結構な額)支払っていたのです。でも、あちらから「お返しします」というようなことはなく、こちらからもコンタクトをとるのもいやになったそうで、結局泣き寝入りというような感じになったそうです。

 最初にお会いした時、その話を聞き、驚きました。彼は、怒りとともに、伝えてきました。お母さんもとてもお怒りでした。

 授業中、その経営者の方のずるさ、ひどさを、彼、思いだしたように語ることがあります。

 先払いをすると、こういうことになるのですよね。

 こういうことがないように、私は、先払いを求めないようにしているんです。

 それでも、何かの都合でおやめになるときにいただきすぎてしまった場合は「お返しします」というようなことを申し上げるようにしています。

 だって、教えてもいない部分に関して、いただいたまま、というのは、気持ち悪いですよね。

 でも、あえて多めに支払おうとされるお宅も、たまにあり、そういうお宅の場合、とてもとてもとても恐縮しながら、いただくのですが、皆さんはまねしないでくださいね。

 私も人間ですから、ご評価いただいたととてもうれしく思いますが、かといって、そういうことから、子供たちを区別して教えることはありませんので、、。どの子にも最善を尽くすとういうのが私の主義ですから、、。

 また、おやめになりたいときは、いつでもやめられますので、、。押しとどめたりすることも、理由を聞くこともありません。入会金みたいなものがないので、やめやすいですよね。

 やめやすさは、大事だと、私は思っているんです。

 後払い主義のために、ひどい目にも(ほんのたまにですが)あってきましたが(内容はご想像にお任せします。その具体的事例をここで書きだすのは、ひどい目にあわされたとはいえ、失礼に当たりますので)、それでも、これを貫き通すつもりです。

 当たり前のことを当たり前のように言っている、しているだけなんですけどね。

 先ほどとりあげたお宅のお母さんとは、初めてお会いした時、ひどい目にあったもの同士ということからか、こういう話でものすごく盛り上がったのですけどね!私の痛い目にあった事例を申し上げたら、目を丸くされていました。

 私も見習いたいほど、誠実なお母さんですよ。

 

 

2016年3月20日

 最近は、ずいぶんパソコンによる授業にも抵抗のないお宅が増えてきて、近くのお宅でも、パソコンを希望してこられたりします。

 もう教えて3か月ほどするあるお宅などは、すぐ近くのお宅なので、私は、おじゃましても(し続けても)いいですよと申し上げたのですが、本人の強い希望で、2回目の通常授業からパソコンによる授業に切り替わりました。

 確かに、その子の場合、パソコンによる授業のほうが集中しているように見えたので、その旨(むね)授業中に伝えたら、彼、フフッて笑っていました。

 それも、それなりの理由があるんです。

 実は、彼、頭のいい子なのですが、ある原因から、パソコンにはまってしまったんです。今パソコンに入り浸っているという感じ(これは、いずれ変えていかなければなりませんね)ですから、じかに教えてもらうよりもパソコンのほうがいいのかもしれませんね。

 私は、じかに教えるのでも、パソコンでもそんなに変わりませんよ、とどなたにも申し上げているのですが、で、個人的には、パソコンのほうが、使い方次第で、じかに教えるよりもいいのでは、と感じていますが、こういう理由で、パソコンのほうがいいといってくる子もいるのですね。

 パソコンにはまってしまった原因を詳しくは申せませんが、ご両親のどちらかがなくなられて、それをきっかけにパソコンに逃げるように、はまっていったという感じでしょうか?

 よっぽどつらかったでしょうから、わかる気もしますね。

 でも、彼、それがずうっと続いてしまっているんです。それで、何とかしようと、家庭教師の業者に依頼されたのですが、そこから派遣された家庭教師の方に、そのお宅は「何かおかしい」と思われ、私に質問してこられたのです。

 おかしい理由のひとつは、本人がその場では(つまり先生の前では)、「わかった」というようなことを言うのですが、いざ解かせてみると、解けないということです(宿題もまったくやらなかったそうです)。

 簡単に言いますと、教えてもらったのに、勉強がまったく身についていない、という感じで、その繰り返し。その家庭教師をお断りしようかと思っているのですが、どんなものかと思われて、私の方に問い合わせてこられたという感じなのですね。

 そのお宅、いろんな業者とコンタクトをとられて、この業者が一番よさそうな感じがして、その業者に依頼するようになったのですが、で、確かに、お聞きした限りでは、良心的な対応をしてくださっている業者だという感じですが、ひとつだけ問題を指摘すると、体験授業がなかったということですね。

 体験授業なしに、いきなり家庭教師の先生をあてがうのは、そのお宅にとって、リスクが高いですよね。

 おそらくは、その業者さんにとっても、いいことはないでしょう。目先もうかるかもしれませんけどね。

 こういう仕事で(おそらくは、どういう仕事でも)、目先の自分たちの利益を優先して考え、行動すると、長い目で見たら、かえって不幸なことになるのでは?と思うのですが、いかがでしょう?

 

  

2016年3月28日 

 (授業が)終わった後なんだか嬉しそうにしておりました

というようなメールを、最近あるお宅からいただきました。

 このお宅は、メールがとても短く、2行から5行くらいが多いです。

 私が教えているお宅の中では、短いメールを送ってくださるほうかと思いますが、その中に、こんな具合に、ちょこっと本人の様子を書き出してくださります。こういう本人のポジティブな様子を書いてくださるのはうれしいですね!

 早速お礼のメールをかねて、本人のがんばっている様子を書き出してあげ、本人にも読んでもらうことを依頼するような内容のメールを差し上げました。こんな具合です。

 「「終わった後なんだか嬉しそうにしておりました。」
とのこと、昨日もとてもよく集中してくれていましたね!!
 いつも、ものすごく集中してくれて、ありがとうね、とお伝えください。
 化学がよくわかっていないと言っていたのですが、理解力とセンスはかなり高い子ですね。やはりかしこいですよ!
 そう(カギカッコ内)言っていたとお伝えください。

 まだ体験授業をして1か月もしていないというお宅です。

 やはりかしこいですよ!と書いたのは、体験授業のときに、古文を(本人が国語が最も苦手と言っていたので、とりあえず古文を)教えていっても感じていたことだったからです。今回の化学でもそう(かしこいと)感じたということです。

 体験授業(体験授業だけおじゃましました。今はパソコンで教えています)後、ご両親と本人の前で、

「もともとはかなりかしこい子ですね」

と申し上げたところ、本人は、あとでお母さんに

「そんなこと言われたの初めて」

みたいなことを言ってきたらしいです。

 でも、かしこいです。それもかなり!たとえば、この化学なんか、化学反応式がまったく書けなかった(あたかも全然勉強していなかったかのよう。それはそれで不思議です)のに、コツを伝えたら、あとはすいすい解きます。

 もっとも、化学反応式は、簡単な算数のパズルみたいなもので、彼女はコツをつかんだ時点で、「こんな簡単だったんだあ!」と思ったことでしょう。

 4月から高3で、ある大手の予備校に行っていたのですが、「本人がわからないというところを教えてもらえなかった」という理由で、3月におやめになったそうです。

 能力をもっていながら、「ボタンのかけちがい」で、その能力を伸ばしきれなかった子がここにもいたということですね。とてももったいないです。

 いえ、こんな言葉で表現できないほど、お気の毒です。

 成績もかなり悪いらしく、お母さんから見て、「何か勉強に身が入っていない」ように見えたそうですが、それは、単に勉強がわからないからだったのでしょうね。もっと早く教えていたら、今ごろは全然違っていたかもしれませんね。

 勉強に身が入っていないどころか、とても集中していますよ!何よりも楽しそうです。

(次回はページを変えて)

 

 

 

 

  

 

 

 

 















もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。

 

 

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いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」

学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」

兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」



「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}

「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」


政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}


大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」




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