家庭教師田口の視点(46ページ目)

2010年12月25日 11:01:00
 
 さて、CMさんからのファクスです。ご了解いただいたので、書き出しますね。
 
 毎日ていねいに勉強しているようです。学校でも休み時間は友達といっしょに数学を解いているとのこと。また毎朝、英語の問題をやってから、学校に行っています。

 以上です。これは、CMさんの、例のとても勉強のよくできる娘さんについてです。こんな感じの2行ほどを、子供さん2人に対して、それぞれ毎週1回、授業前にファクスで下さっています。おかげさまで、子供さんたちは、とても頑張ってくれています。
 おそらく、CMさんのお子さんたちは、すでにほうっておいても、頑張り続けるほどのしっかりした子たちになっていますが、それでも、CMさんは継続的にファクスを送ってくださっています。継続の大事さをしっかりわかってくださっているのを感じ、感謝しています。私自身、どこかでも記したかもしれませんが、学ぶことの多い方です。
 時々、CMさんはメールも下さいます。パソコンに関しても、私なんかよりもずっと、よく知っておられる方であるということも添えておきますね。
 
 継続的な,、良質なかかわりが子供さんの継続的な努力を生み出す、というのを、私自身、日々の、この仕事の中で、常々感じています。
 
 皆さんとの対話が、私の「魔法」のための重要な情報源です。
 ぜひ、子供さんの変化を楽しむようにして、メールなどを送られるといいかと思います。もしできるようでしたら、、。
 子育ては、楽しむものです。お母さん方の想像を超えて、子供さんたちが変わるというのも、よく経験していることです。
 私の役割のひとつは、そのサポート役というところでしょうか?
 
2011年1月10日 11:17:54
 新年明けまして、おめでとうございます。って、もうそんな時期ではないですかね。
 今年もよろしくお願いいたします。
 CMさんの娘さんに触れついでに、「テストの点が悪いこと自体は気にすべきことではない」という話をしましょう。
 彼女は、模擬テストでも、人様がうらやむようないい点をとったりするのですが、あるとき、彼女としては「おかしな点」を国語でとってしまったことがありました。それでも、決して、恥ずかしいような点ではないですけどね。
 「やっちゃいました」というような、手紙をそえた(彼女は必ず、簡単な手紙を添えて送ってきてくれるのです。ここで、「いつもありがとう」とお伝えしておきますね)テストのコピーを彼女からいただき、お母さんからも、メールで、「今回国語で悪い点をとってしまいました」みたいなことをお伝えいただきました。
 本人は(もしかしたら、お母さん、つまりCMさんも)、多少なりともショックだったと思います。それに対して、私は、お母さんに「いいチャンスですよ」というようなメールを返答として差し上げたかと思います。そうチャンスなのです
 うちの娘も最近おかしな点数をとってしまったことがあり、本人はショックだったみたいですが、私は、メモで「テストの点数が悪いこと自体は悪いことではないよ。問題は、どう工夫して、それを次に生かすかだよ」みたいな話をしたかと思います。
 それに対して、娘からは、ハートマークに「わかった」という言葉を添えて、返答してくれました。本人がわからなければ、私が工夫を伝えたりもします。で、あるとき、本人はある工夫をして、「点数の回復」に成功しました。私は、もちろん、「いい方法だね」とほめてあげました。

 CMさんの話にもどりますね。
 私は、彼女の国語のテストをつぶさにチェックしていったのです。
 わかったことは、彼女が国語をセンスで解いていたということなんです。
 彼女は、本のとても好きな子なので、中学の国語くらいは、なんとかセンスで解けるようになっていたのですが、そこに落とし穴があったのですね。私は、彼女が間違えた一つ一つの問題に関して、「理屈で解く」ということを、具体的に、教えていきました。
 国語においては、一義的には、読書量に基づくンセンスというのが大事になってくるかと思います。ですから、普段から、本を読むことはとても大事かと思います。でも、それだけですと、弱いのですね。もうひとつ「理屈で解く」ということがどうしても必要です。
 で、これはいいチャンスだと思って、彼女に「理屈で解く」というコツを伝授してあげたのですね。そうしたら、彼女は期待にこたえて、なんと、次の模擬テストで国語、満点をとりました。模擬テストのしかも国語で、満点をとるということは難しいのです。

 彼女の優秀さのわかるエピソードですね。一方で、タイミングよく、チャンスをとらえて、ポイントをおさえて、具体的に説明することの大事さも感じますね。

 私は、「問題がおきたら、それは、何かのチャンスかもしれない」と思うことがよくあります。
 これは、その1例です。
 ご参考になりましたでしょうか?

 それから、もうひとつ。ほとんどあらゆる勉強が「理屈」であり、ほとんどあらゆるテストが「理屈と知恵」で乗り切れるということも、覚えておかれるといいでしょう。
 センスで解くものと思いがちな国語でさえ、その子その子に応じた(子供によって、まったく問題点となるところが違ったりします)、数学と同じくらい分析的な理屈が必要なのです。

 単に「頑張れ」、というのを、私は「抽象的はげまし」と呼んでいます。指導は、ポイントをついた、具体的なものであるべきで、抽象的励ましだけですと、単に、プレッシャーをかけるだけの意味合いしか持たないかと思います。


2011年2月1日 10:22:26
 そういえば、これまで書いてきたことをお読みになって、「私はだめね」と反省してしまわれた方とか、おられるかもしれませんね。でも、できたら、「いいことを知った」と思っていただけるとうれしいです。
 そういう方がおられたら、私のアドバイスは、「何かで反省したときは、あやまればいい」ということです。人間は完璧ではありません。私も失敗をすることがありますし、皆さんもそうでしょう。
 で、そのときは、「ごめんね」と一言でもあやまるといいと思います。きっと、子どもさんは、許してくれ、再び良好な関係を築くことができることでしょう。
 で、また、上手なかかわりに挑戦しなおせば、いいのです。そのためにも、私のホームページや本から、いっぱい知恵を吸収してくださいね。繰り返しに耐える内容ですので、ぜひ、繰り返しお読みください。皆さんの血と肉となったとき、きっと皆さんを支えてくれることでしょう。
 短いコメントですいません。でも、大事な視点かと思いまして、、。

2011年2月27日 0:20:32
 今ごろになると、家庭教師と塾とどちらがいいでしょう?というような質問を、いただくことがあります。
 今日は、これについて、私の見解をお話しましょう。
 家庭教師をしているのだから、家庭教師のほうがいいでしょうと、私がいうでしょうって?

 私自身は、家庭教師をしてきており、塾の講師も経験して、さらに、とても親しくさせていただいた方から、「塾を譲ろうか(とてもはやっていた塾ですよ。もし譲っていただいていたら、収入面では、きっとずっとよかったかもしれません。でも、こういうのって、お金だけの問題ではないですよね)」という話もいただいたことのある人間で、それでも、家庭教師をしているので、当然家庭教師ですよ、とお答えしたいところですが、塾でも家庭教師でも、質の高いところであれば、どちらもありかな、という感じも持っています。
 というか、選ぶポイントは、そこではないような、、。

 ご家庭の方の中には、塾にいかせて、家庭教師をはり付けていれば、子供は賢くなると思われている方もおられるかもしれませんが、正確に申しますと、必ずしもそういうことはないのでは、という気がしています。むしろ、その逆になることのほうが多いのではないかと、、。はり付けて勉強させようとすればするほど、本人はやる気を失い、自律的に勉強をしなくなるのでは、という印象を持っています。

 また 賢くなるかどうかは、一人で勉強した、考えた量に比例するのでは、とも思われます。
 私自身が家庭教師を職業として選択したのは、まさに、このことに関して、塾の限界を感じたことからきているのです。
 塾でも、きちんと勉強できる子はいますし、優秀な子もいますが、家庭教師のほうが、優秀な子はより優秀に、できない子は、できる子にしやすいのではないかと思ったのです。
 で、私たちが、教育で関心を寄せるべきポイントは何かというと、一人でも、きちんと勉強できる子に作り上げていくことであると思っています。決して、塾や家庭教師にはり付けることではないのでは、と、、。
 
 塾では、ご家庭にまで、十分フォローが行き届かない感じがしていたのです。
 また、本人の能力にあった教え方ができないのではないかという気もしたのです。
 
 もちろん、塾でも、いい塾はいっぱいあるでしょうし、そのため、家でもきちんと勉強できるようになったという子もいっぱいいるかと思うのですが、一方で、家で勉強しない子、だらだらしている子に悩まれるお宅も多いのではないかという気もしています。このあたりが気になって、私のホームページをお読みになられているという方もおられるかもしれませんね。
 問題は、このあたりなのですよね。このあたりが、解消されるかどうかです。
 このあたりが、うまく解消されるのであれば、家庭教師でも塾でもどちらでもいいのでは、と思います。つまり、自律的に勉強できるかですね。そういう子に育てるのが、私たち教育者の、本来の役目なのではないかと、、。
 で、繰り返しますが、私自身は、家庭教師のほうが、この問題をよりうまく解決できると考えて、この仕事をしているわけです。
 まだまだ、私の「魔法」に100%かからない子もいますが、おそらく塾で私が教えていたら、魔法にかからなかった子が、家庭教師をしていたから、かかったと思われる事例をいくつも感じることがあります。完全に「魔法」にかからなかった子も、ほぼ全員、少なくとも、いい方向には、もっていけていると思います。

 それと、家庭教師のメリットは、その子のレベルに、ぴたっと合わせることができるということですね。塾への往復のむだがない、わからないところをほうって置かれて、先に進まれることがないというあたりでしょうか?
 一方で、塾のメリットは、集団で学ぶことができるという点です。みんなの中で勉強すると、やる気が出るという子もいたりすると思いますので、この点では、塾のほうがいい、といえるでしょう。私は、そのデメリットをいかに克服するかに工夫をこらしてきたともいえると思います。このデメリットがデメリットでなくなるような工夫の仕方はいくらでも、ある気がしますし、。そもそも、私は、そういう視点も意識して、本も出し、ホームページも書いてきているのですから、、。

 私自身のことでいえば、私は、塾にいたら、塾の管理その他で、教える以外の雑用に追われ、教える知識そのものを高めるということができずにいたのでは、という気がしています。
 どこかでも書きましたが、私は、京大や国立大学医学部に受かるような子から、学校でいい点をとること自体が難しいという子まで、さまざまな子を教えてこれましたが、これも、この仕事のおかげで、私は、純粋に教育に必要な知識に特化していえば、高校生が普通に学ぶ事柄は、logであろうと、Σであろうと、物理の単振動であろうと、1+1=2と同じくらいな感覚にまで、マスターすることができています。子供たちの質問にピンポイントで、ポンと答えられるまで能力を高められたのは、そういうところからも、きているのかな、と思っています。
 つまり、私が「教える職人」でいられたのは、まさにこの仕事のおかげではなかったかと、、。

 私は、家庭教師をしている人間ですから、当然、家庭教師のほうがいい、と思って教えているわけで、その点は、割り引いてお考えくださいね。あくまで、これは、私自身の感想で、「なんでかんで、家庭教師だ」というつもりもありません。
 そもそも家庭教師ほど、あたりはずれの激しいものもない気もしますし、、。家庭教師なら、だれでも大丈夫ということは、もちろん、いえませんし、、。

 ご参考になりましたでしょうか?
 繰り返しますが、、一人で勉強できる子に持っていけるかどうか、という視点で、家庭教師と塾などを見つめてみると、いいかと思っています。その上で、家庭教師にされるのか、塾にされるのか、両方併用にされるのか、ほかの方法を考えられるのか、お考えになるといいかと思います。

 教師の能力バロメーターのひとつは、自分のみていないところで、あるいは、人の見ていないところで、いかに子供ががんばれるようになるかということかと、、。

 最後に、私という家庭教師の特徴を話させていただきますね。多少宣伝ぽくなりますが、決して、誇大広告ではありませんので、、。私のホームページは私が教えているお宅のご両親も熱心にお読みになっているわけで、うそはかけません。
 私は、この仕事に特化した専門家ですから、受験の盲点、子供の盲点をチェックして、教えていく能力も備えていると思います。
 そのあたりは、塾でも及ばないのではないか、と自分では自負しています。
 たとえば、中学でいうと、学校でも塾でも、厳密に言うと、きちんと文法や古文を教えているところは少ないです。具体的には、「勉強する」は1単語なのですが、多くの子が「勉強」と「する」を切り離して、2つの単語にしてしまったりします。さらに、「勉強しまくる」という表現も1単語なのですが、なぜかをどこも丁寧に教えません。でも、テストにはでたりするのですね。
 古文なんか、もっとすごくて、已然形+「ば」は「〜なので」とか「〜ところ」とか訳す一方で、未然形+「ば」は、「〜ならば」と訳すことになるのですが、これを、多くの学校や塾では中学生にかみ砕いて、説明していないのが実情ですが、入試などには、当たり前のように、その表現を用いた文がでます。これは、ほんの1例です。
 そのあたりを、塾でフォローしていない場合で、本人がつまずいていると感じられる場合は、私はフォローしていきます。
 もちろん、私一人で教えている子には、本人のレベルに応じて、必要な知識を教えていくことになります。どこまで必要かを見極めて、、。
 
 大学受験でも、中学受験でも、英作、小論文から物理化学まで、ニュートン算から国語の記述対策まで、すべて苦労なく教えることができるというあたりが、家庭教師馬鹿田口の売りでもあるつもりです。そのあたり、このホームページのどこかで、具体的に実況中継的に述べているところもありますので、ご覧になっていただければ、と思います。

 よ〜くお読みになり、私の申していることの真実性を見極めていただければ、と思います。

 次回は、ページを変えて、「子供はどうして勉強嫌いになるか」あたりの分析を記してみましょうか?それとも、「人はなぜ計算間違いをするのか」あたりがいいでしょうか?今までも、結構いろいろ書いてきましたが、まだまだ、書きたいことがでてきます。これを書いて〜と訴えかけるように、、。






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