家庭教師田口の視点(42ページ目)

2010年4月2日 11:49:46
 今ごろでも、私は、「お忙しそうですね」というようなメールをときどきいただくことがあります。
 でも、私の1年間のスケジュールをずっとチェックされている方がおられるとしたら、「実は、今ごろが、これでも一番ひまな感じかもしれません」ということを私が申しても、おそらくご納得いただけるかと思います。今年度はどうなるかわかりませんが、例年は、そのうち忙しくなると、昼間も早朝も、日曜日も埋まっていくことになります。
 私は、「家庭教師馬鹿」ですから、それがいやだとか思うことはめったにないのですけど、、。
 4月に入り、相変わらず、このホームページ、マイペースにはなりますが、じっくりと、皆さんの将来につながるようなお話をさせていこうかと思います。

 私の本業は教えることなので、この質は落としたくはありません。したがって、ときどきこの書き込みを中断することがありますが、その点はお許しのほど、お願いいたします。
 私は、家庭教師という仕事を専門としている以上、国語力も、作文力も一流でなくてはならないと考えています。理系の科目だけできれば十分とか、子供へのかかわりが上手であれば十分と考えるのは、私の主義ではなく、国立大学医学部、京大に受かる子にも、全教科教えてきましたし、オール1をとってきたような子も教えてきました。
 で、たとえば、小論文だけ教えてほしいという子にも、その子に対応した作文指導ができなければ、と考えています。
 私自身は、1000字くらいの作文でしたら、10〜15分もあれば書き上げる自信があります。
 ただ、このホームページの場合、皆様、不特定多数がお読みになるということを考えると、よく自分の文章を読み込み、あらゆる観点から、推敲(すいこう)を重ねていく必要があると日々思っています。そのため、原稿ができていても、しばらくあたためておく、というようなことをしてみたりするわけです。
 で、私がこのホームページを、書きついでないときは、昔のページを読み返していただければ、と思います。きっと、また新鮮な感覚でご覧になることがあることでしょう。
 私のこのホームページは、そして、私の本は、前にも、申しあげてきましたように、繰り返しお読みになるに足る内容を盛り込んできていると思っています。皆さんが、楽しんで読みながら、いろいろな発見をしていただけるものと思っています。
 ぜひ、教育に、子育てに、人生の指針に、お役立ていただければと思います。
 繰り返し、申しますが、ぜひ、楽しみながら、お読みになっていってください。何かの折に、ときどき立ち返っていただきながら、、。で、できたら、私のホームページのファンになってください。ひとりでもそういう方が増えることを望んで書いていっています。
 今後ともよろしくお願いいたします。
 そういえば、掲示板1もずいぶんにぎやかになったようです。こちらも、もしよろしかったら、ご参考に、、。

2010年4月7日 10:18:16

 掲示板1で「日暮」さんが、おっしゃっていたように、最初「本当だろうか」と思われ、実際に私の考えを応用されて、私の申していることの「真実性」に気づかれる方もおられるのではないでしょうか?

 皆さんが書き込んで下さっている掲示板とともに、まだまだ成長するホームページです。
 ぜひ、教育上のあるいは、子育て上の、あるいは、人生上の、さまざまなヒントをこのホームページから、私から吸収してみてください。
 悩むのは、よくありません。楽しみながら、「なるほど、、」とか、知的好奇心をフル回転して、このホームページ、私の本、あるいは、私をご活用ください。
 きっと、もっといいかかわり方、生き方ができると確信しています。今後とも、よろしくお願いいたします。

2010年4月9日 9:53:36
 そのうち、私が忙しくなって、書けなくなった(実際、2,3ヶ月前まで、そんな感じでしたからね。そのときはすいませんでした)ときに備えて、今のうちに、もう少しがんばって書いていきましょうか。
 今回は、「バナナ事件」のお話をしましょう。
 「バナナ事件ってなあに?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。私の教えさせていただいているお宅の一部の方には、有名な話なのですが、、。
 「KY母」さんに、「バナナ事件の話はしたかもしれませんが、、」みたいなメールを送らせていただいたら、どうもまだのようで、では、いっそ、公開してしまおうということになりました。ホームページで公開することを「KY母」さんにお約束しましたし、皆さんに私が日ごろさせていただいているメールの中身の一部をお見せしてもいいかな、と思いまして、、。

 たかが、メールっていっても、私は、このメールにも、授業と同じくらいのエネルギーを注いでいるのですよ。ですから、プライバシーの部分、特殊事情の部分がたぶんにあるので、そのまま載せられない感じもしますが、それをのぞいたら、私のメール、十分ホームページにも耐えられる内容のものを持っていると自負しています。

 私は、このホームページを書く何倍もメールのやり取りをしているんです。それは、教えるということ以上に大事であったりするお宅もあるものですから、、。「KY母」さんは、メールを頻繁に下さることを恐縮されていましたが、実は、気にされずに、どんどん送ってきていただけるとありがたいです。私にとって、大事な部分なので、、。どんなに忙しいときも、私は、メールは必ず見るようにしています。で、8割以上は、2,3日のうちに、残りも1週間以内にお答えするようにしています。授業も大事ですが、それと同じくらいメール(おじゃまするお宅は連絡ノート。ファクスを下さるお宅も何軒かあります。形より中身ですね)も大事なのです。
 「椿」さんにも同じようなことを申したことがあるかもしれません。「椿」さんが、メールの回数、量を恐縮されていたので、「逆です。もっと送ってきてくださったほうが」みたいな感じで、お話したかと思います。しかも、「木曜日には最低送っていただけるとありがたいです」という注文(?)をつけさせていただきながら、、。月曜日が授業なのに、何で木曜日?と首を傾(かし)げられたかもしれませんが、、。
 今の息子さんのがんばり、変化ぶりは、お母さんのメールの賜物(たまもの)です。そう思われませんか?「椿」さん?
 メールを送るだけで、どうしてそんなに変わるかって?それがタイムリーな言葉の力のすごさです。もちろん私の授業あってのことですよ。

 私が教えるというだけで、ぐんぐん伸びていくという子もいて、そういう子は、別に、メールのやり取りもせず、ほうっておいたらいいかと思いますが、みんながみんなそういう子ばかりではないですからね。
 京都でも(もちろん全国でも)トップレベルの中学、高校にいっている子もいて、そういう子が最初からトップレベルかといったら、そういうことはなく、やる気がない(なかった)という子の中には、私が教えただけで、「生き返った」みたいな子もいるんですよ。私の真髄(しんずい)は、実は、当たり前のことですが、ここ(教えること)にあるのです。もうそういう子を何人か、ホームページ上でも、ご紹介してきましたが、それは一部の子たちで、いちいちご紹介できないほどです。
 いくら、格好いいことを言っても、教える能力が低ければ、家庭教師としては失格です。ですから、私は、抽象的に「がんばります」とか「私は教え方が上手です」みたいなことを言うようなことが好きではありません。どう上手なのか、示す能力がなければ、いけないと思っています。それ自身が家庭教師として、大事な能力と思うんですね。
 だって、皆さんに、文字だけででも、わかりやすく説明できない人が、実際に子供さんたちを上手に教えることができるだろうか、と思うんですね。だから、今までも、ときどきいろんな授業風景を切り取って、お伝えしてきたりしたことがありますが、今後もそれをしていこうと思っています。
 私は「○○だからできない」という言葉が好きではないです。「○○だけれども、できる」というほうを好みます。私は、文字だけで、臨場感あふれる私の指導場面を再現しようとしてきていますが、で、文字だから、あまり思ったように、表現できないとは思いません。文字でも、かなりのことを表現できると思っています。写真とかで、臨場感を出すことはできるかもしれませんが、それなしでも、十分臨場感を出すことができますし、出せなければならないと思っています。
 それは、教える能力と直結していると思えてなりません。家庭教師は、言葉を扱う専門家でもあるような気がしているんです。

 で、今回の「バナナ事件」は、子どもたちの心を推(お)し量(はか)るという視点から、書かせていただきますね。心を推し量る能力も、家庭教師の大事な能力のひとつだと思いますし、子育てにおいても、大事なポイントだと思われるものですから、、。
 すいません。あれこれ書いているうちに、予告編みたいになってしまいましたね。この続きは、早めに書くよう努力いたします。

2010年4月14日 9:37:44
 私のホームページは、最初のころ、あまり相手にされませんでした。覚悟の上とはいえ、少しさびしかったです。
 それが、少しずつアクセスをふやしていったのは、見知らぬ方が、わざわざ私のこのホームページにリンクをはって宣伝してくださったり(実は、あまりよそのサイトに出かけないたちで、ずっと知りませんでした。この場で感謝申し上げます。私のこのホームページを検索してみられたら、そういうサイトに出会えるかと思います。相互リンクでなく、純粋にリンクして推薦してくださっている方もいます)、ほかの方にメールなどで存在を知らせてくださったり(これもメールで大勢の方に紹介してくださっている方がおられるということをつい最近まで知りませんでした)、してくださった皆さんのおかげだと、とても感謝しています。
 このホームページは、私という人間と同様に、末広がりに成長していくものだと、私は思っています。大器晩成型なのですね。なぜなら、まだまだ、巨大な私の思考の全体像を、とても表しきれていないと思っているからです。もうすでに、多くのヒントを得られている方もいらっしゃるかと思いますが、まだまだ、ヒントを得ていただける機会を持っていただけるものと思っています。
 実のところ、核心の部分は、多くのことを語っているとも思えないのですが、同じようなことを、違った角度から見ていただき、具体的にみていただき、その視点を楽しんでいただき、申したいことの核心、より細部のイメージを、よりクリアにしていっていただければ、と思っています。皆さんの心に、しっかり定着するまで、、。楽しみつつ、、。

 さて、本題ですね。バナナ事件。
 皆さんは、バナナお好きですか?
 私も私の息子も大好きです。で、よく息子は、バナナを食べるのですが、我が家で、このバナナにまつわる小さい事件が起こりました。
 ある日のことです。
 たまたま、息子以外の家族全員いるところへ、息子が帰ってきました。
 息子の「性格がいい」ことは、もしかしたら、以前書いたかと思うのですが、その性格のせいか、とてももてるらしいんです。その話をあるお母さんに、メールでさせていただいたら、「女の子はよくみてますからね」と言うコメントをいただきました。
 小1のときに、すでにとてもかわいらしい「彼女」ができ、この前は、別の女の子が、わざわざ我が家にやってきて、ぬいぐるみをプレゼントしてくれたらしいです。小6の女の子が列を成して追いかけてきたり、つい最近は、「彼女」から、プレゼントをもらったり、「僕モテモテ」って自分で、家では言っています。
 危険性を感じたので、「学校に行ってからも、プレゼントをくれた女の子に一言お礼を言っておいたほうがいいかもね」「友達の前では、もらったプレゼントを自慢したりしないようにしたほうがいかもね」と、一言ずつアドバイスを、、。
 表情をみると、少し自慢してしまった感じかもしれませんが、それは、子どもの自然のあり方として、仕方ないですよね。今後気をつければ、大丈夫でしょう。男女ともに友達の多い子のようで、ほうって置いても周りから、よってくるらしいです。上の娘も、とてもとても、学校ではおとなしい子なのですが、周りから友達が寄ってくるタイプのようです。
 妻も子どもたちから人気があり、参観日などには、子どもたちが振り返って「○○ちゃんのママだあ」と振り返られたらしいんです。それに対して、「私が人気があるからよ」というのが、娘の説明です。
「すごいね。君たちが人気があるのは、僕に似たからだね」
と、私が言ったところ、娘から、
「何か少し違うな」
と、突っ込まれました。??

 友達がいっぱいいることから、うちの子どもたちは、性格がいいことはご想像いただけるかと思いますが、その娘だって、幼稚園のころ、ある女の子にいじめられかけた、ということ、で、私が娘にアドバイスをしたことは、この「視点」の最初のころをご覧になった方でしたら、ご存知かもしれませんね。そもそも、娘の生まれたばかりのころの「性格の悪さ」は、何度かこの「視点」でもとりあげてきたところですよね。すぐ泣き止まない、身勝手、わがまま、すぐ泣く。一時期は、それが性格に現れたのか、目がつりあがっていたこともありました。今こそ、穏やかな目元をしていますけどね。私には、格好の「勉強材料」でしたが、妻を含め、普通のご家庭のお母さんには、これほどの大敵はいないでしょう。
 私は、周りの子との付き合いも、思考(心)の働かせようで、違う、と思っています。で、そういうのを自然と上手にしてしまう子もいますが、そういう子ばかりではありません。きちんと「付き合いの知恵」を伝え、ときに自分で考えるようにもっていかないと、場合によっては、いじめの対象にさえなってしまいかねない子もいるように思われます。
 実は、私自身が、こういうことを、いじめられる子いじめる子、さらには、いじめられる子を助けてあげた子(この子は「友達が自然と寄ってくる」と言っていました)それぞれと普段から、接する中で感じてきたことなんです。その子たちそれぞれに、論理が、つまりいじめる子はいじめる子なりの論理が、いじめられる子には、いじめられる子なりの論理があるのですね。
 その論理の把握が、今の私の子どもたちとのかかわりに生きているわけです。

 いじめられない子にするには、そういう性格にしてあげれば、いいのですね。で、その性格は、その子の判断力から来ていると思われます。そのときそのときの判断力が、ほかの同級生より少しだけいいというくらいで、多くのトラブルを避けることができるのでは、という気がしています。ちょうどそれは、家に泥棒が入るのを防ぐのと似ています。平均的な家よりも防犯意識が感じられる家には、泥棒は入らないという話を聞いたことがありますが、多くの場合、泥棒に狙われるのは、防犯意識の最も低い家、地域ということのようです。
 いじめとか、さまざまなトラブルも、多くの場合そういう側面があると思っています。ですから、平均的な子よりも、判断力のある子に育てる、そのために、ときに、簡単なアドバイスをしてあげるということが大事なのではないか、という気がしてます。

 子育ての基本は、子どもが自分で、考えて、行動したと思うくらいでちょうどいい、というところではないかと思います。私は、情報を与えたり、アドバイスをしたりしますが、おそらく、子どもたちは、そのアドバイスをされたことを忘れていると思います。で、それでいいと、私は思っています。というか、そうあるべきだと思っています。親に言われたから、子どもがそうしたというのだと、子どもは自分で考えて行動した、という満足感というか、達成感というか、そういうものがないので、行動が定着しにくいような気がしています。
 何かの行動が、定着し、自分のものとなるには、納得し、自らその行動をとったという気持ちが、とても大切なような気がします。そのためにも、周りの人間の役割は、補助輪であり、黒子(くろこ)であり、「自分の行動と、親に言われたことなんて関係ない」と本人が思い込んでしまうくらいで、ちょうどいいのでは、と思うのですが、、。

 ところで、自分の子どもを性格のいい子に育てることは、子ども自身のためでもありますが、周りの、ともすれば、いじめられかねない子、いじめかねない子にとっても大事ではないかと思ったりもしています。クラスの中心になるような子がどういう性格の持ち主かで、いじめなどの、クラスのトラブルも大きく影響を受けると思われるからです。
 ですから、各ご家庭で、「いい性格の子」を作っていくこと、「判断力のある子」を作っていくことは、未然にクラスの、学校のトラブルを防ぐことにつながるのでは、と思われます。
 学校のためにも、社会のためにも、もちろん、私たち自身のためにも、性格のいい子に育てましょう。

 繰り返しますが、いい性格の子を作るポイントを申しますと、日ごろ、出会うものごとに対する、そのときどきの、判断力が、ほんの少しだけ、ほかの子よりもいい子に育てる、ということだと思います。それだけでも、友達を多く持てる、という要素になるのでは、という気がしています。
 で、そういう性格のよい子がクラスの中心に多ければ多いほど、そのクラスが、学校が、いじめから遠くなるのでは、と感じています。
 ほんの少しの違いが大違いというのは、子どもの友達づきあいにもいえるのですね。

 判断力は、私たちのアドバイスと情報から来ていると思います。私は、子どもたちに、たまにチラッとアドバイスをしています。情報を提供しています。子どもがさらわれた、とか、火事で家が燃えたとか、そういうニュースに出会うたびに、原因を伝え、こういうときにどう行動したら、いいか、という話はしています。もちろん、子どもが困って「泣きついて」きたときも、知恵をさずけていますし、子どもが、こうあるべきだというのを知らずにおかしな行動をとったときも、、。

 あ、バナナ事件のお話ですね。
 また、前ふりが長くなってしまいましたね。
 その息子がほかの家族全員がいるときに、帰ってきたのです。
 で、家に帰ってきてしばらくして、事件がおきました。とてもいい子で、普段は、こんな行動をめったにとらない子なのですが、、。
 息子がバナナを食べていて、まだ、食べ終わらないうちに、妻が、
「それゴミ箱に捨ててね」
と言ったその直後くらいに、息子は、食べ終わったそのバナナの皮を、妻の座っているまん前に、まん前のテーブルの上に置いたのです。何も言わずに、、。妻は、はとが豆でっぽうを食らったかのような顔をして、言葉がでない感じでした。
 あまりにひどいので、私は、妻に言いました。
「ちょっとひどくない?家に帰ってくるなり、息子が手を洗う前に手を洗ってね、と言うし、バナナを食べ始めたら、皮を捨ててね、と言うし、、。そんなの、この子は、そんな馬鹿な子じゃ、ないから、わかっているよ
というようなことを言いました。

 妻は、とても気が利く人なのですね。ですから、何の疑問ももたずに、息子に先回りするような言葉がついてでてしまうのですね。
 で、それに対する無言の抵抗が「バナナの皮を妻の前におく」という行為に表れたのでは、と思われます。言葉で表すことができなかったんでしょうね。あるいは、自分の妻に対する不満な気持ちがどこから来ているのか整理がつかなかったのでしょう。
、小さな子は、自分の心を整理して考えることも、自分の心を上手に相手に伝えることも、体力的に親と渡り合うこともできないわけですよね。
 そういうとき、つい、私達大人は、自分たちの論理で子どもたちを押さえ込もうとしてしまったりするのですよね。ここには、将来の大きくなったときの、反抗の、あるいは、ひねくれた行動の火種(ひだね)があるのですね。
 反抗してくれる子は、まだいいのですが、反抗せずに屈折した行動をとる子もいたりするわけですよね。
 妻が、置き去りにされたバナナの皮を前に、私が何も言わなかったら、どういう行動にでたかはわかりませんが、多くの場合、親の論理を押し付けてしまいかねない行動にでたりしまったりしてしまいかねないですよね。
 この息子の行動は、「反抗的な」行動に見えますよね。でも、本当は、いちいち先回りされることに、うっとうしさを感じたというあたりかもしれません。「子どもの反抗」ということの正体は、実は、このあたりかなと思ったりしています。反抗的行動は、私たちが反省するいい材料を提供してくれるのですね。

 ところで、私の言葉のあと、息子は、しばらくバナナをそのままにしていましたが、そのままほうっておいたら、息子は、ある瞬間に、ふと思いついたように、そのバナナの皮を手にして、ゴミ箱に捨てに行きました。これも興味深いですね。行動のタイムラグ(おくれ)(これについては、ほかのページでも本でも詳しく記しているかと思います。ご参考に、、)も、私たちは知らなければならないと思います。

 息子が自分でバナナを捨てたのは、私に注意された妻がかわいそうに思えたから、という部分もあるでしょう(私が、妻に注意してばかりいるように思われるかもしれませんが、そんなことはありませんので、誤解なく、、。私の「専門領域」では、こうなりますが、逆に私も妻や子どもたちから、「トイレの電気がつけっぱなし」とかで、よく注意されています)。ですが、私は、今までの経験から、私の子どもだけでなく、多くの子がこういう行動をするのを経験しています。
 で、息子のこの行動も、大方想像できました。
 で、子どもを突き動かしたのは、その核心は、経験上「この子は、そんな馬鹿な子じゃないから」という言葉にあると思っています。というのも、私は、こういう言葉に、子どもが敏感に反応してきたのを何度も経験してきているからです。
 人は、子どもも含めて、はなから信頼をしてくる存在に対しては、期待にこたえようという強い意識が働くように思っています。
 そして、私たちのすることは、その言葉をどういう形で、どういうタイミングで、伝えるかだと思っています。これを上手にできるようになっただけでも、人は、言葉の「魔力」のひとつを手に入れられたというべきでしょう。
 バナナの皮を捨てるように言った妻が、その目的を達することができず、捨てるようになどとは、言わなかった私の言葉が息子を動かしたのは、皮肉といえば言えますが、まさに、この逆説に満ちた行動にこそ、子育てのエッセンスが含まれていると思うのですが、、。
 直接的命令で子どもを動かそうとすると、一時的には、もしかしたら、目的を達成することができることがあるかもしれませんが、長期的見て、マイナスに働く可能性が高いといえるかと思います。
 息子は、娘と違い、生まれつき性格がよかったですが、こういう性格も、かかわりを間違えると、どこか屈折した子にしてしまうのではないかと思ったりするのですが、、。
 
 言葉は、中身とタイミングに気をつけさえすれば、直接的言葉よりはるかにいい効果を生み、子どもをはぐくんでいくのではないかと思います。

 こうしろ、こうするな、という直接的な言葉で子どもたちを動かそうとしない知恵も、私たちは持ち合わせなければならないかと思うのですが、いかがでしょう?
 私は、こうしろ、ああしろ、といったことはほとんどありません。ヒントやアドバイスを与え、行動は自分の子どもたちに、任せています。で、そうそう子どもたちがおかしな行動をとったという記憶はありません。むしろ、直接的な、命令的な言葉が、おかしな行動の誘因になる子のほうが多いような気がしています。
 もっとも、言葉の中身とタイミングのコツは、慣れるまで、少し時間がかかるかもしれませんが、、。

 勉強に対するやる気にしろ、何かに対する積極性にしろ、このバナナ事件から、エッセンスを学ばれれば、これだけでも、かなりの効果が期待できると思います。

 少し難しかったですかね。わかりやすく書いたつもりだったのですが、かりにそうでしたら、すいません。そのときは、繰り返しお読みくださいね。ごゆっくり、、。あるいは、適当に読み飛ばしてください。すべてわかろうなどとされずに、、。で、あるときまた、ふと読み返してみてください。

(この続きは、ページをかえて)




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