家庭教師田口の視点(24ページ目)

2007年3月14日 23:34:17
 さて、前のページの私の閑話休題に対する、なでしこさんからのご返答です。弟さんの心の変化に着目してお読みください。子供も含め、人間というものは、今回の場合、「私という人間」という情報を与えるだけで(すくなくとも、私からは)、自分で考え、自分で変わろうとするものだ、という事がよくお分かりになれることでしょう。私は、息子さんに、変わらなければならないとお説教したわけでもありませんし、どうしろ、といったわけでもありません。第一、弟さんとは「こんにちは」くらいの挨拶しかしてません。でも変わろうとする兆しは、少なくとも感じられたかと思います。「ぼくも、いつかテレビを観れなくなる時がくるはず」という発言あたりに、、。そのうち、私の授業が受けたくて仕方なくなるときが来るかもしれません。
 そういえば、前の文章で、一緒に簡単に触れた、あの、「うるうる涙」の娘さん、妹さんも教えてほしい、とお話がありました。中学3年になってから、ということだったのですが、小学6年の終わりから、とずいぶん早まりました。何か、行っていた塾がなくなるとかで、、。お姉さんの影響か、私の授業を楽しみにしてくれているみたいです。期待にこたえなくては、、。
 ということで、長い前置きになりましたが、なでしこさんとしては、短いほうですが、普通の人からすると、すこ〜しながめの心温まるメールです。
 

 こんにちは。今、先生の今日のメールとなが〜い視点を読ませていただきました。その長さ、内容にドキドキしながら、、。
 
 日曜日はありがとうございました。とても楽しく、もっとお話をさせていただきたかったです。実は、、先生からのお礼のメールに対して、お返事をすべく、日曜日から毎日パソコンに向かっては、書けずにかなり困ってしまっていました。お礼だけでもと思っても、なんだかいつものように長くなってしまって、、。そうなんです、先生はたぶんわかっておられると思いますが、、かなりへこんでいたんです。大切なお礼を言えないくらい、、。せっかく来ていただいたのに、失礼な事をしてしまったようで、自分の至らなさをあれこれ思って書いていると反省文みたいになって、、あ〜これではダメだ、わけワカメ。。。という様子で。なので、もう少し、ゆっくり考えさせてください。掲示板は、さらにお時間がかかるかと、、思います。これも、小さい頃から本も読まず(じっとしておれない子でした。)、文章を書くのが苦手のまま気にせずにやってきた、そのツケなんですね。。。涙。。。書きたいけど書けずぐるぐるしています。私は、あれこれと人より多く思う分、時間をかけて削っていかないといけないようで、本当はかなりゆっくりと考えないといけないタイプ。そういうプロセスをすっ飛ばしてきたので、できないのはあたりまえだと、最近気づきました。プロ家庭教師田口先生の掲示板に、ぷぅこさん相手で、、壁が高すぎ〜すぎ〜です。でも、おしゃべりはOKなんですけど。なので、、もう少しお時間をください。すみません。
 最後に、わが家の感想を、主人は「僕の思ったとおりの先生だった!!さすが、本当にいろんなことを知ってはるなぁ。」。娘は「優しい感じ〜。部屋がけっこう片付いているね、とか、人と接することが上手、とか言われちゃった!」と嬉しそうでした。でも、勉強の厳しさについては言わず、それよりも、「高校へ行くと忙しくなるので、いまのうちにできることを思い存分やってね。」とも言ってはったとも教えてくれました。そして、例の息子(あの時、失礼しました。)は、「もっと、銀ぶちメガネでハイこれ、みたいな感じに思っていたけど、ふつうだった〜。」と言ってなんとなく安心したようです。たぶん、テレビやゲームダメ!とお姉ちゃんが言われて泣きながら闘ったり(田口注:きつく言ったつもりもないのですが、私の言葉が響きすぎて、本人が泣いてしまった話は、どこかで書きましたね)親に言われていたので、田口先生のこと、バリバリに怖いと思っていたのでしょうね。昨日、娘と息子がテレビのチャンネル争いをして(やはりうちの子は、先生のようにはなれそうにありません、、。)、息子が、「ぼくも、いつかテレビを観れなくなる時がくるはずで、、順繰りなんだ、、だから今はみ〜せ〜て!」のようなことを言ってました。娘がテレビを止めていた分、息子が独占していたので闘いが激しいのです。そして、、私も本のお写真からイメージしていましたが、キリッと厳しい感じの先生かと思っていました(みんなも。)。でも、HPに書かれておられるとおり、目がとてもお優しくほんとーに誠実な方なんですね。そして、、みなでお話をさせていただいても、違和感がまったくなく、すっとわが家になじんでおられるように思いました。ほんとうに自然と。HPに、性格は、カメレオンのよう、、と書いておられますが、まさに、そのように感じました。人や場所に溶け込んで、意識を変えていってくださる、まさに家庭の教師なんだなぁ。先生が帰られた後、キッチンで座っておられたのが、なんだか夢のようで、不思議な感覚でしたよ☆
 あ〜あ、少しだけ書かせていただこうと思っていたら、まただらだらと長くなってしまいました。性格ですね。つづきは、また書かせていただきますね。そうそう、反省文。反省しないと、次へいけません。はぁ〜。娘はどうにか卒業させていただいたけど、、できの悪い母は、留年した気分です。あー先生、笑ってはるでしょう?!田口先生には、ほんとうに参りました。。。
 インフルエンザが流行って、息子の小学校の先生が何人か、かかられたようです。そういえば、去年の娘は、悲惨で、あの時のアドバイスもききました。どうかお体を大切になさってください。先生のご活躍をこころより願っております。失礼いたします。   

 掲示板に書き込みが少なく、ちょっとさびしい感じですが(書き込むのに勇気が必要のようで、、。でも、お気軽に、、。いや、清水の舞台から飛び降りるお気持ちで、、)、水面下では、いろんなやり取りがされているのです。
 私のホームページを大事に思ってくださっている、ある家庭教師の方が、はるばる私に「お会いしたい」といってきてくださったり、、。
 なお、私というものを、家庭教師という観点から見るとき、私の教える能力を見落とされないようお願いいたします。学力、教える能力のない人が、表面だけ、私をまねようとされると、「大怪我」をされるのではないかと思います。基本は教える能力です。いざとなったら、京大、国立医を目指す人にも全教科教えることができるか、中学受験をわかりやすく全教科教えられるか?そういう観点からも、私を眺めてくださいね。そういう幅広く、深い知識があって初めて、家庭教師は、プロを名乗ることができるのだと思っています。家庭教師は、まず教えることによって、その能力によって、評価されるものだと思います。私は、家庭教師馬鹿だから、それで当たり前と思っているのですが、そういう職人気質(かたぎ)的な要素もとても必要だと思っています。どのような種類の教師よりも、、。
 もっとも、私自身もまだまだと思っています。この仕事は、能力に天井がありません。そういう意味で、私にはぴったりの仕事です。


2007年3月26日 0:07:23
 
緊急告知出版社のほうで、予約が一定数(100冊くらい)に達したら、私の本ある家庭教師からみた、伸びる子・伸びない子の出版を「検討する」という言葉をいただきました。つきましては、http://www.shinpusha.co.jp(新風舎)で、ご希望の方は、予約(注文)を入れていただけますでしょうか?(後注:この出版社は倒産してしまいました。多くの方(著者や読者)に不誠実なことをしてきた報いでしょう。で、この本の増刷はかなわなくなりました。残念です)私の本を読まれずに、私のホームページをご覧にならずに、「会議で決まったから」という形で、おそらくは、私の本を売れないと判断された出版社に、ぜひ、買いたい方がいっぱいいるということを、お示しいただけますでしょうか?皆さんのご支援、ご理解をよろしくお願いいたします(って、選挙演説みたいですね)。皆さんのご希望がつもりつもって、100冊になったとき、本は増刷される可能性が出てきます。あくまでも「検討」ということのようですが、、。100冊といわず、200冊、300冊とご希望が増えたら、きっと私の本の増刷をしないわけにはいかなくなるかと思います。それにしても、どうして、私を信じて(だいたい実際に売切れてしまったのですから)、さっさと増刷してくださらないのでしょうか?私の本をどうしてお読みにならず、会議で事務的に、、。忙しいから?悲しいですね。出版社にとっては、多くの中の1冊の本かもしれませんが、私にとっては、かけがえのないものなのです。私の本の価値は、このホームページからご推測ください。ぜひよろしくお願いいたします
 私の本に関しては、ryoさんの、私の本の手に入れ方もご参考に、、。
 先日、ホームページをみたら、オークションで私の本が希望落札価格5000円とありました。本当にこれで売れたのでしょうか?いずれにせよ、せつないですね。私の本は、1300円台ですよ。
トップページにも、この間(かん)の経緯を含め同内容のことが記されています)
 増刷の運びになった折には、皆さんに、この場で、ご報告させていただきます。
 とにかく、私が何回交渉しても、どうお話をしても、すんなり、増刷していただけません。皆さん、ご支援よろしくお願いいたします。皆さんのお力で私の本をベストセラー、いや、すくなくとも、ロングセラーにしていただけたら、と思います。

2007年4月10日 14:23:34
 おかげさまで、本のほうは、今までの担当者に代わって、「えらいさん」がでてきてくださり、進展がありそうな気配です。ありがとうございます。ただ、予約数は、まだまだといわれ、増刷への道のりは長いようですが、ずいぶん前向きのご返答をいただきました。今後ともよろしくお願いいたします。


2007年4月11日 13:31:30
 さて、自転車のお話をしましょう。皆さんは、自転車で、子供さん(子供さんも自転車に乗っています)と出かけるとき、どんな順番で行かれますか?お子さんが前ですか?後ろですか?子供さんをお持ちでない方は、ご自分の幼少期をご想像ください。

2007年4月26日 11:02:39
 自転車の前とあと、ほんの少しの違いのようですが、私の見た感じでは、大違いです。私の口癖のようになっているのですが、「
少しの違いが大違い」というのは、人生の中では、とても多くあると思います。この自転車の話も、その典型的な例だと思います。少しの違いがつもりつもって、大きくなっていく。そういうことを知らず知らずのうちに、積み重ねて、子供の性格、体質、学力に大きな差が出てくる、というのが、私の見方です。その見方を、具体的な例をあげて、いろいろな角度からとりあげているのが、このホームページであるともいえるでしょう。

 ところで、最近(といっても教え始めて3ヶ月くらいになりますが)、教え始めた子にも、ある変化が出始めました。自転車のお話をしたいわ、このお話をしたいわで、私は、迷いつつ、やはり、今書きたいことを、かいてほしい、と思っている人がいることのほうを、書こうと決心しました。ちょっと自転車は、おあずけ(私は、いずれ、必ず、私なりの回答は記すつもりです。皆さん想像をふくらませてくださいね。子供さんにも、すぐに安易に正解を求めるのは、いけない、と伝えている私です。私が私の回答をすぐに書かないのは、そういう意図もあるのです)。
 以下のメールのやり取りを読んでいただければ、自転車よりも、こちらを、先にしたことも、ご納得いただけるかと思います。皆さんのご参考に、きっとなることでしょう。書きたいことが、山とあり、まだまだ、私のペースがそれについていけないのを思って、ちょっと心苦しいのですが、メールのやり取りを、ご紹介してもいいですか?とお話し、了解を得たところ、思いのほか、教えている子本人が、喜んでくれて、「
載せてくださるとのことで、ありがとうございました。こういうことは、初めてなので、うれしいです」といってくれたので、迷いつつ、これを載せなければ、と思うようになりました。
 で、ちょっと先に、このお宅の話をさせていただきますね。
 この母さんからの、私への、
掲載了解のメールは、こんなものでした。

 どうぞお使いください。先生からいただいたアドバイス、私もいろいろな方に紹介しています。特に「私が口出ししすぎたところを先生が遠くで見ておくことも必要だ」と気がつかせてくださったところです。子育てはついついわが子だけしか目に入らず、判断を誤りがちです。高校3年生までに彼が自分のやりたい道を選択できることができるようにと、非常に長いスパンで子育てをする大切さを気づかせていただきました。先生に親子でお世話になってしまっていますね

 このメールに感謝しつつ、プライバシーに配慮しつつ、、。下のメールは、私が教え始めて、1ヶ月くらいのころの、そのお宅の
お母さんからの本人への、不満のメールの一部です。ある日の、一断面ですが、とても、悩まれていた様子が伺(うかが)えますね。

実は今朝、あれから息子と大喧嘩をしました。
先生への言い訳がましい態度に正直腹が立ちました。
答え合わせをしていないことも何度今まで注意してきたことか。最近言い訳をよく言うようになりました。自信がない、不安だらけの気持ちもわかりますが、言い訳は自分への信用価値を下げるだけだとそのつどいってきました。
今の自分を変えたいくせに、
なかなか自分と向き合えない状況の中、もがいているようです。
真の勇気を持って立ち向かうことができないもどかしさをやたら私に当たります
私は絶対負けませんが、それがまた悔しいのだと思います。
(以下略)

 この下は、比較的最近来たメールです。変化の様子がうかがえますでしょ。

中学2年生になり、入院が長引いている主人もびっくりするくらい急激 に成長してきました。うれしそうに少し寂しそうに成長している息子を みています。生まれて初めてのクラス替え(小学時代は1クラスだった ため)にだいぶ緊張していたみたいですが、にぎやかだった1年のクラ スに対して彼曰(いわ)く「非常にまじめなクラス」だそうです。早速気の合う 友達もできたみたいで、1年前の様子からは想像できないくらい普通の中学2年生?になりました。クラブではレギュラーを取りにいくと生ま れて初めて意欲が出てきたみたいで、体もびっくりするくらい筋肉がつき締まってきました。身長もあれよあれよという間に170センチにな りそうです。あとは勉強の方ですね。先日社会の時間に雑学クラス1に なったととてもうれしそうに帰ってきました。田口先生からいろいろな ことを聞いて自分で調べたり、小学生用ですが「しゃかぽん」を買って 自分なりに勉強しているらしい。まだまだ宿題があるからやっているみ たいなところがありますが、毎日確実に1時間以上は机の前に座って勉 強するようにはなりました。そういえば最近ゲームはほとんどやってい ません。まあ、漫画を読んだり一番の癒し粘土細工に没頭したり、自分 の好きな物だけを録画しておいてそれを合間に見たりと、時間の使い方 もうまくできるようになってきたようです。まだまだ見通しの甘さもあ りますが、先生のいわれた通り遠くで見ています。(以下略)

 この二つのメールの間にどんなやり取りがあったか、私が、どう彼とかかわったか、ご興味のある方、参考にされたい方、いらっしゃることでしょう。すこ〜しながくなりますが、公開していきましょう。いっておきますが、数少ない、たまたまうまくいった例を、これ見よがしに、載せよう、何ぞという、さもしい根性で、公開しているわけではありません。たまたま、ご参考になりそうなやり取りがあり、たまたま、喜んで、掲載に同意してくださったお母さんがいらっしゃるので、載せているだけです。私が、どういう子にどうかかわって、どうなったかみたいな具体的な事例は、すでに、このホームページで、いくつか載せていると思うので、私の申し上げていることは、わかっていただけると思うのですが、、。

2007年5月11日 14:31:18
 さて、彼の変化の間に、私とお母さんとで、どんなやり取りがあったか、載せさせていただきますね。ちなみに、そのお母さんからは、「なんか恥ずかしいです!」というタイトルの以下のメールが、最近来ました。確かに「恥ずかしい」というお気持ちよくわかりますね。パソコンで早朝教えているお宅です。

さっそく読ませていただきました。いろいろな方が見られるのだと思う と、ドキドキします。本人はホームページに載ることはとてもう れしそうでした。また家に帰って一緒に見ます。先生の授業がないときでも、朝の勉強は早いときには4時、遅くても5時に起きてやっています。そして5時30分に私を起こしてくれます。よくこんなに変化したものだと感心します。

 実は、ご想像がつくかとは思いますが、お母さんからのメールには、教えはじめのころ、いろいろ息子さんに対する不満が書かれていました。上にあげられているものは、ご不満のごく一部であると思われたほうが、いいかもしれません。その上で、私に本人の学習スケジュールを細かく決めてもらいたい、みたいな事をはじめとして、さまざまな具体的提案をされてきました。その中には、賛成できるものも多々ありましたが、一部賛成しかねるものもあり、そのあたりをご説明するため、私の送らせていただいたメールが下(の茶色部分)のようなものです。
 私は、メールにも、ホームページを書くのと同じくらいの神経、エネルギーを使って書いています。私のご家庭へのサポートも、仕事の重要な部分と思っているものですから、、。メールでご返答しながら、「これ、ホームページにのせてもいい内容だな」とふと思うことはしょっちゅうです。いずれ、同内容のことを載せる機会があるかと思うのですが、とりあえずは、うずもれてしまっているものもたくさんあるわけです。
 必要とあれば、教えるのと同じくらい、あるいは、それ以上のエネルギーを、メールにさくというのも、私は平気でします。テキストの選定に妥協をせず、平気で何時間もかけて探すというのと、これは、おなじ感覚からで、私は、
この仕事と関連のあるあらゆることに手を抜いてはいけないと思っています。私が教えはじめて、いっそう私のファンになった感じの方、子供たちがいるのも、そのせいかと思います。たとえば、「うるうるの子」のお母さん、妹さんのほうも教えて、といってこられたのは、以前記したかと思いますが、今度は、知り合いの方を紹介してくださいました。そうしたら「うるうるの子」自身がが、「あまり紹介するのやめて」と「やきもちを焼いた(これはあくまでお母さんのお言葉です)」らしい、とのことでした。こんなメールをいただくと、とてもうれしいです。私の前では、とてもおとなしい、感じのいい子ですが、、。きっとお母さん以上に私のファンなのでしょうね。ありがたいことです。
 ほかには、たとえば、この間も、「京都に来る機会があるので、お会いしたい」とメールでいってくださった、関東のお母さん(もちろん教えているお宅です)がいらして、とてもうれしかったです。私のほうも「お会いしたい!でも、スケジュール的にきびしい」と、泣く泣くお会いできそうにない旨(むね)のメールメールを送らせていただいたりもしました。
 そういえば、なでしこさんの娘さんのほうは、高校に入ってから教えていませんが、時々、携帯から楽しいメールが送られてきます。この前は、一人でがんばって、ものすごい(中学の時にはなっかたほどの)成績をとって、その成績の写メールを送ってきてくれました。教えていなくても、私は、彼女の中で、きっと生きているのですね。お邪魔したとき、弟さんとまったく逆に、私の顔を、時々じーっと見つめていたのが、印象的でした。「これが、生(なま)田口か」という感じだったのでしょうか。どんなに忙しくてもこの仕事がやめられない理由がここにあります。皆さんも私のホームページをごらんになって、ホームページのファンになってくださいね。

 前ふりが長くなりました。では、私からの、返答をお読みください。
 
 ゆっくり読ませていただきました。おおむねお母さんのおっしゃることに関しては、了解しました。ただ、ほんの一部だけ気になる点もありましたので、それを記させていただきます。あたっていると、確信を持っているわけではありませんので、あくまで、ご参考に、、。

 時間配分やスケジュールは、あまりかっちり決めると、本人が勉強をしにくくなってしまう可能性があります。僕自身は、学生のころ、毎日ほとんどスケジュールを決めずに、その日に習ったことを、その日のうちにマスターする、くらいな感じで勉強し、残りの時間は、忘れてしまった英単語などの覚えなおしなど、復習に使ったように思います。勉強するのが、毎日楽しかったように記憶しています。親から勉強しろといわれたことはなく、勝手に勉強していました。勉強に夢中になって、夕飯も食べたがらないくらいで、母からよく怒られていました。でも、
勉強の本質は、夢中になることだと思っています。

 綿密なスケジュールを立てる子が必ずしも勉強のできる子になっていません。むしろ、
時間を忘れて夢中になるくらいの子のほうが、勉強ができる子が多いです。繰り返すようですが、勉強の本質は、スケジュールを立てることではなく、勉強が面白くて夢中になってしまう、見たいなところにあると思います。面白いから、興味があるから、頭に入りやすいという側面もあると思います。今日は、この科目、明日はこの科目というように勉強するよりも、気になるところから、片っ端からやるほうがいいとさえいえると思います。たとえば、ある科目に1時間割り当てたからといって、その1時間に収まるという保証もないですし、逆に、短くてすんでしまったりもします。ですから、大まかに決めて、本人のその時々の状況、学校の宿題の出方などを考えて自分なりに最善と思われることを、させていったらいいかと思います。その際、いろいろと失敗するかと思いますが、それも、勉強と思って、じっと眺めていてあげるというときも必要かと思います。

 
あまり細かく決めてしまったりすると、本人が融通を利かせる余地がなくなってしまい、動きにくくなり、結果として、やる気を失うことにもなりかねません。

 誤りやすいところは、自分でチェックしていくうちに、おのずとわかってくると思います。自分の弱いところも同様です。それは、
わかっていても、すぐに改善されないようなこともあります

 たとえば、お母さんが右利きだとして、左手で、字を書こうとしてみてください。おそらく、書いているうちにとても、もどかしく感じられると思います。その感覚をぜひ肌で感じて見られるといいと思います。
新たなことを勉強する子は、みな、「もどかしい」状況なのです。左手でいつきちんとかけるようになるかわからないけど、こつこつ努力していく、というような感じです。

 僕の教えた子で、京大に受かった子がいます。その子は、とても頭のよかった子ですが、僕が教えた直後は京大の合格可能性がEでした。ほとんど受からないといってもいい感じでした。その子に、僕はいろいろアドバイスしたり、勉強そのものを教えてあげたりしましたが、そのアドバイスのひとつが、スケジュールを細かく決めるな、数学の問題をじっくり考えることを無駄と思うな、みたいなことでした。彼は、6ヶ月後に京大A判定になっていました。彼の場合、50分勉強して10分休むということを、毎日のように繰り返していたんです。僕は、本人に「よくそんな器用な勉強ができるな」といって、「僕は、夢中になったら、4,5時間ぶっ続けで勉強したり、へっちゃらでやっていたよ」と話しました。ゲーム機に夢中になる子が何時間でも夢中でやっていますが、ああやって
夢中になってやるから、上達するのだと思います。

 
数学が不得意な子は、数学を早く、うまいこと解こうと考える子に多いです。数学は、こういうことを理解するのに一番いい典型的な例で、うまく勉強しようとする子よりも、わかるまで、じっくり勉強する子の方が伸びます。僕自身、中学のとき、馬鹿だから、ああじゃない、こうじゃないとじっくり考えているんだ、と思ったのですが、でも、みんなテストで僕より悪い点を取るので、不思議でした。こんな馬鹿な自分より、なぜ、みんな点数が悪いのかと、、。で、思うのですが、要領よく勉強しようとする子は、学年があがるにつれて、学力、理解力を低下させていきます。僕自身は、多くの子と逆に、学年が上がるにつれて、テストの点があがり、高校のときは、ダントツトップでした。小学校のときは、まったくできの悪い子でした。で、中学、高校と、細かくスケジュールを決めた記憶は、ありません。せいぜいいつぐらいまでに終えてしまおう、と頭の中で思ったことくらいでしょうか?そのぼんやりした予定より早めに終わってしまうことが多かったですが、、。

 僕の教えている子で、とてもじっくり考える子がいます。パソコンで教えているとき、僕が説明し終えたあとも、すぐにときださず、あれこれ考えています。30分くらい平気で考えます。無駄のように見えますが、彼にとっては、とても大事な時間のようです。僕が教える前、数学40点くらいでした。僕が教えた後、80点台になり、それは、学年で4位くらいでした。その後、90点台をとり、学年で2位になりました。おそらく、彼よりも、要領よく勉強した子はいっぱいいたと思います。彼より多くの問題を解いた子もいっぱいいると思います。なぜなら、彼が解いた問題集は、数学に関していえば、満点BON!1冊だけだったのですから、、(
注:誰にでもこのテキストが合うということではありませんので、ご注意を)。でも、不思議なことに、彼は、自分よりも、要領よく、さっささっさとといている子達より、多くの問題を解いている子たちより、いい点を取っているわけです。これが勉強の本質だと思います。わかるまでにとても時間がかかる子ですが、わかると、ものすごいスピードで解くわけです。でも、彼が1問を理解する様子を見た子は、おそらく、彼があまり頭のいい子には見えないでしょう。現にお母さんから、かれは、考えているときあまり物静かなので、僕の授業中に「ちゃんと考えているのか?」と聞かれることがあり、それが、パソコンを通して、僕に聞こえてくることもあります。

 お母さんが、左手で、ぎこちなくものを書かれているとき、誰かに、「ちゃんと書きなさい」「そんなんじゃだめ」とか、そのつど、いわれたりすると、何か言い返したくなったりされるかもしれません。学ぶ子供たちに接するとき、その感覚をもたれることがとても大事かと思います。

 これは、お母さんのお書きになったものの一部に関して、僕が抱いた感想です。もちろん、あたっていないところもあるかとも思いますで、ご参考にしていただく程度で結構です。僕は、子供とのかかわりで大事なことは、「
ポイントをおさえて、後はほうっておく」ということだと考えています。このことについて、ホームページでも触れている箇所があるかと思うので、お時間があれば、少しずつでも、お読みいただければ、と思います。ご参考になる話もあるかと思います。

 能力を高める上で、大事なのは、復習です。学校のテストの復習、本人がとけるようにしたつもりで、実は解けるようになっていなかった、「以前の問題」の復習、これが大事です。先へ先へと進むことは危険だとさえ思います。
きちんとできていないところがあれば、先へ進めないくらいの子のほうが、伸びるとさえいえるでしょう。そういう子が何か必死になって取り組んでいたら、本人が音(ね)を上げて、解き方なりを教えてほしいといってくるまで、じっくり待つことも大事かと思います。本人ができるようにした、といってきたら、あるいは、そういってこなくても抜き打ち的に、この問題といてみて、と1、2問くらい解かせてみて、きちんと解けるようになっているかをチェックしてあげて、本人に、必要であれば、自己チェックの甘さを知らせてあげることも必要かと思っています。その際、最終的に解けて、理解できるということを確認したら、どのようにして理解したか(最初から答えを見てしまったとか)は、そんなに気にされる必要はないかと思います。これもあくまでご参考まで、、。

 息子さんに関しては、僕も頭の悪い子という印象はもっていません(後注:お母さんは一時期、本人を発達障害があるのでは、と思われたことがあるそうです)。遅咲きというのも、同感です。いずれもっと伸びるでしょう。それに向けて、できるだけのことをしていくつもりです。よろしくご理解ください。失礼いたします。   田口


 私がこの家庭教師という仕事に関する限り、メールにも何にも、手を抜かない人間であるということがお分かりいただけましたでしょうか?ほかの事に関しては、自信がありませんが、、。「家庭教師馬鹿」を自任するゆえんです。家庭教師の仕事の質は中途半端に妥協しないところにあるかと思っています。
メールひとつでも、連絡ノートひとつでも、自分の能力があらわれると思って、心してかかることが必要かと思っています。いざとなったら、1冊の本を、平気で書き上げることができるくらいの能力、観察力も求められると思っています。これは、たとえば、数学の加法定理、半角の公式、などなどを自在にあやつれる、英語の文型を瞬時に言い当てられる、古文の品詞、活用の種類、活用形を瞬時に言い当てられる、算数の過不足算、ニュートン算を小学生の視点でイメージ化できる、とかいうのと同じくらい重要な能力だと思っています。
 これは、あまりうまく教えられない、この教科はだめ、ご家庭に適切なアドバイスが、豊かな表現力で、できない(大体国語力に問題あり)とかいうのでは、家庭教師として、どこかでほころびを生じてくると思います。以前、あるプロ家庭教師の方から、「ご家庭のご希望にそえないことがあっても、それは仕方なく、ご家庭も、ある程度は、それをわかってくださっているのでは?」というメールをいただいたことがあります。何度考えても、納得できません。私は、厳しすぎるのでしょうか?

 私は、どんな子も、お母さんもお父さんも、教え終わった子も、私のファンになってくれるような家庭教師でい続けたいと思っています。そのための手間は、できるだけ省かないように、と思っています。子供たちが、いい意味で、私の魔法にかかってくれるよう、、。

 
 


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