2003年8月17日 16:11:42
閑話休題。先日のことです。私が、パソコンを使った、遠隔授業で教えていると、その途中で、どうも、相手の子が、けらけら笑い出しました。もともと、うちとけると、けらけら笑う癖のある子で、今回も、そんなものかと思っていたのですが、笑い方が、少し度が過ぎている気がしたので、注意しました。
「おい、今日、変だよ」
てな具合に、軽くですが、、、。でも、どうしても笑いが止まらない様子。笑いながらも、勉強のほうは、してくれるので、決して、怠け心からではないこともわかったので、何か、よっぽどのことでもあるのだろうと、ほうっておきました。きっと、よほどおかしいことなんだろう。それに、そういう年頃だから、、、。
一応気になるので、
「おい、どうしたんだ」
「大丈夫か、笑い死ぬなよ」
とかいいながら、、、。でも、かえって、笑いは増幅されました。おかしい。何かある。
原因は、あとで、教え終わってから、わかりました。私が、無意識のうちに、上半身裸になっていたのでした。厳密に言うと、ランニングシャツは着ていましたが、大同小異,、笑われても仕方ありませんね。それに気づいたとき、私は、自分の体をぺたぺたたたいたあと、呆然としてしまいました。あら?
弁解めいたことを言わせていただくと、パソコンは、熱を持つのです。はじめ、最近は、冷夏のせいもあって、涼しかったので、エアコンもいれず(もともと、めったにエアコンは入れないたちなので)、教えていたのですが、そのうち、確かに暑くなっていたのです。おそらく、パソコン君のあまりの暑さに、私の体が、無意識のうちに反応したのでしょう。遠隔授業に、こんな落とし穴があるとは、、、。相手が、女の子でなくてよかった。はぁ。
一言いってくれれば、さっさと服を着たのに、、、。あいつ、お母さんに話していないだろうな。
「今日な、先生裸だったんだよ」
って、、、。
口止めするのを忘れてました。
2003年8月26日 12:19:10
頭ごなしに、という場面を、私は、結構頻繁に、見聞きします。お父さんが、「なんだこの点は?」とおこられる場面。お母さんが、「なんでこんなことするの?すぐやめなさい」という場面。これを具体的に記すと、もしかしたら、失礼に当たるかもしれないので、我が家の例を取り上げましょう。子供の心理を読み取ってください。
そうですね。納豆の話なんか、いかがでしょう。あのねばねばの、、。ひらがなで打つと、ホント、ねばねば感の出ることばですね。「ねばねば」って。
先日、私が、納豆をご飯に入れて食べようとしていたところへ、例によって、娘が、割り込んできました。で、一緒に食べたのですが、しばらくして、娘の茶碗から納豆が落ちました。テーブルから、ポローンと床に。娘はそれに気づかないかのように、納豆の入ったご飯を食べていました。私が、「納豆落ちたよ」って言っても、気にかけない様子。私もとりあえず、気にかけないことにしました。そのうち、今度は、納豆色したご飯をテーブルの上に、なん粒か、落としました。で、こちらは、すぐに、ふきんでふき取りました。はじめの床の納豆は、手付かずのまま、、。
不思議ですね。どういう感覚で、こうするのでしょう。テーブルの上のご飯粒と床の上の納豆と娘にとって、どこがどう違うのでしょう。で、皆さんでしたら、こんなとき、片付けられていない納豆の粒を見て、どうします?
「すぐに片付けなさい」
といいますか?
2003年9月2日 1:14:44
(つづき)私は、娘がどうするのか、興味があったので、ほうっておきました。ただ、妻には、危険を知らせるため、
「ママー、爆弾落ちてるよ。きいつけてや」
といっておきました。笑いながら、、、。
妻は、
「片付けなさい」
といいました。そんなに強い口調ではありませんでしたが、、、。それに対し、私は、希望を込めて、
「ほっといたら。後で、自分で片付けるから」
といいました。その間(かん)娘は、無言で、ご飯を食べています。
で、どうなったかというと、5,6分後に、きちんと自分で片付けました。厳密に言うと、そのあと、私がトイレに行っている間に片付けたらしく、私は、片付ける場面を見ていません。
とても教訓的だと思いました。娘が、なぜ、床に落ちた納豆をすぐに片付けず、テーブルの上に落ちたご飯粒を片付けたのか。実は、それは、私にも、そしておそらくは、娘にも、はっきりしたことはわからないでしょう。しいて言えば、単に床は彼女にとって遠いからということかもしれません。一方で、これは娘の自己主張なのかとも思います。気の強い子ですから、、。
とにかく赤ちゃんのときから、育てにくい子でした。いま、6ヶ月ほどの、息子が、私が、抱けば、すぐに泣き止んだのに、娘は、それくらいでは、泣き止みませんでした。ファミリーレストランでの惨めな思いは忘れられません。娘は、一度泣くと、手がつけられませんでした。息子は、私の抱っこの仕方が気に入っているのか、私が抱っこすると、とたんに泣き止んでくれるのに、、、。きっと、娘が強情なのは、私に似てしまったのでしょう。
強情な娘は、私たちを試しているのかもしれません。気持ちの優しい反面、こうと決めたら、なかなか説得するのが大変です。私は、説得をしようとは、しません。基本的に娘のしたいようにさせておきます。今回も、おちた納豆をどうするかは、娘の判断に任せようと思っていました。
娘は、自分の意思で行動しようと思っているのかもしれません。だから、わざと、床に落ちた納豆をほうっておいたのだと思います。それを、
「今すぐ片付けなさい」
といったら、きっと猛反発されるでしょう。もしかしたら、妻には、とてもやりにくい子かもしれませんが、私にとって娘は、格好の教材です。
私のいままでの経験ですと、子供がおとなしい、おとなしくない、にかかわらず、こちらが、「すぐに、、、」などといわず、少し余裕を持ってながめてあげることは、大事なのではないかと思っています。それを、私の娘は、再度、確認させてくれました。すぐに、思いどうりにしようとすると、人のことは、思い通りに行かないものかもしれません。
2003年9月11日 1:07:29
掲示板が、本来の意図とかなりかけ離れたところで、騒がしくなってきたので、書き込みにくいときもあるかもしれませんね。もう一つ、作ってみました。どちらかあいてそうなほうを選択してお書き込みください。新しい掲示板は、掲示板2としました。こちらもよろしくお願いいたします。
2003年9月19日 14:26:24
そういえば、掲示板が、一時期、相談コーナーみたいになっていたことをご存知の方もいらっしゃるでしょう。まあ、掲示板をずーっと、前へさかのぼっていただければ、お分かりいただけますが、いまはみなさん、記入するのにも、勇気がいることでしょう。おかげで、こちらは少し楽になったかなあ、って思っていましす。ご返事する件数が減ったので、、、。ちょっと不謹慎ですね。もっともメールでのご相談ペースが少し速くなったかなあ、と思いましたが、、。
ところで、掲示板で、僕のことを威張っているようにみえる、とおっしゃった方がいましたね。書きながら、気をつけているのですが、、。知らないうちに威張っているのですかね。見直してみます。不快に思われた方、失礼しました。
2003年9月22日 0:52:55
いま私は、インターネットでの指導に取り組んでいます。今これで教えさせていただいているのは、2軒だけ。取り組みはじめとしては、ちょうどいい人数かと思います。浪人生みたいな感じの子たちなので、時間に比較的融通がきく、というのがありがたいです。一人は、京大をめざし、もう一人は、国立医です。一人は、メールで、本人から、突然教えてほしいと、、。もう一人は、お母さんからで、はじめのお問い合わせから、半年あまり後。その間、近くの学生さんに教えていただいてたりしていたみたいです。2人とも、私ひとりで教えています。もちろん全教科。こうかくと、レベルの高い子しか教えないんですか、ときかれるかもしれませんが、そんなことはありません。だいたい、この2人は、いまのところでは、レベルが高くはありません。高くなる可能性を十分持っているということはいえますが、、。そのことは、私のチェックを、見事にパスすることが、かなり多い、ということからわかります。ただ、2人とも、私だから、勉強できる、という要素を持っている子達です。詳しいことを書き出すと、プライバシーに触れそうなのでやめますが、一方の子は、予備校で、話を聞いても、中学のレベルが、とある理由から、抜けているので、チンプンカンプンという子だったと思います。私は、本人の能力のところまで、さかのぼり、そこから、始めるから、私のほうが、効率がいいのでは、というのが、私の主張です。いま、予備校に通っているが、思うように伸びず、自分の勉強の仕方が悪いのか、自分の計算が遅いのか、と悩んでいる子も教えています。その子は、インターネットではありませんが、彼に対する、私の取り組みも、いずれ、皆さんのご参考になることがあるかもしれませんので、書き込んでいくつもりです。
実は、当初、私は、パソコンで教えることに関して、否定的でした。イーアカデミーさんから、お誘いを受けたときも、はじめ、「興味ありません」と、失礼な返答をしてしまったような記憶があります(担当のI さんすいません)。でも、話を聞くにつれ、もしかしたら、と思い始め、メールで問い合わせに来られた方に、こういうのがありますけど、、みたいな話をしてみると、結構乗ってきてくださるので、もしや、と思って、実験的にやってみたら、結構うまくいくことがわかりました。
パソコンに関しては、ずぶの素人でも、そんなに苦労せず、扱えたことに、なにか、この世界の進歩のすごさをまじまじと知らされました。
一方のお宅は、windowsME、もう一方は、98で、パソコンも古いのですが、意外と、このパソコン君たち、がんばってくれています。あるお宅からは、パソコン買い換えましょうか?といわれたので、いまので行けるところまで行きましょう、といって、やっていったら、電気屋さんの否定的なコメントにもかかわらず、結構健闘しています。まあ、XPどうしのほうが、すんなりいきますが、私は、だめそうだから、すぐ買い換える、という考え方はきらいなほうなので、また、教育上もよくないと思うほうなので、ぜひ、知恵を使って、この古いパソコンでのりきってほしい、と思っています。今の様子だと、乗り切れそうです。
2003年10月1日 0:28:20
掲示板2に、たんぽぽさんが、少し書き込んでくださいましたね。これ、上のお宅の一方の方です。あわせてお読みいただけたら、と思います。何か、自分の宣伝になっているみたいで、おもはゆいのですが、別に宣伝などをお願いした覚えはなく、好意で、書いてくださったのだと思います。で、この点あらかじめ、ご理解ください。まあ、ああいうところで、教え子のお母さんが、なかなか私の悪口をなかなかかけませんよね(笑)。その点は割り引いてお考えください。
2003年10月7日 14:39:15
(つづき)もっとも、生の私のほうが、このホームページで書いてあるのより、もっとすごいと思っていただけるよう心がけているつもりではありますが、、。私は、彼に、物理?B、化学?B、古文、数学?A、数学?Bを教えました。教え始めて、まだ1ヶ月ちょっとですが、この勢いですと、物理?B、化学?Bは、2ヶ月しないうちにテキスト1冊終わるでしょう。しかも密度濃く、、、。学校で、1年かけて終えるところです。たんぽぽさんが、ご覧になっているから、うそは書けません。以前、このお宅について、記したくだりがあるのですが、確か、そこでは、私のほうが、予備校よりも上、ということを記していて、それは、日々実感しているところなのですが、たんぽぽさんのお宅でも、きっと、この、私が以前申し上げたことを、わかっていただけたのではないかと思っています。
ところで、上のコメントで、たんぽぽさんから、「掲示板2ほめすぎたつもりはなく、正直な気持ちを書いただけなのですが、かえってご迷惑をおかけしたのなら申し訳ありません」といわれてしまいました。いえ、ただ、私が、あまのじゃくなだけです。こちらこそ、表現が不適切でしたら、お詫びいたします。、、、。
2003年10月8日 12:24:13
最近、相手が悪い、自分は悪くない、という論理を、わかったような理屈をこねまわしながら、いっている自分自身にふと気づき、自分自身に不快感を持ったことがありました。「先生、先生」などといわれると、もしかしたら、そうなってしまうのか、と、少し反省しています。
ところで、たまには、ちょっぴり小難しく、抽象的なお話をいたしましょう。ついてきてくださいね。
よく、思春期は難しい、などという表現が、本、テレビ、新聞などを見ていると、なされているようですが、私はそれに疑問を感じています。何も難しいのは思春期ばかりではありません。何も難しいのは、自己主張の激しい子達ばかりではありません。子供がおとなしいから、問題がない、素直に従っているから、問題がない、とする、周りの人間の、表面的な受け止め方に問題があるのだと思います。ですから、それは、いずれ何らかの形で、困ったこととして、噴出してくるのではないかと思います。
思春期は、親のかかわりの矛盾が、たまたま露出した時期であって、その矛盾は、実は、もっと早い時期からあったというべきでしょう。ただ、子供が小さいときは、理屈においても、体力においても、親が圧倒的に強いものですから、子供の、せまい視野からですが、子供なりの論理が、強引に押しつぶされてきただけのことでしょう。そのとき、子供の視点から、親の、あるいは、家庭教師の論理をわかりやすく、示してあげれば、子供は、かなりきちんと、素直に行動してくれます。
逆に、親の強引な論理でも、それでいいと思って行動されると、あるとき子供の視野が開けて、親の論理と、自分の周りの状況との間に矛盾を発見したりしたとき、つまり、「言っていることとやっていることが違う」とか思われたとき、子供の大反発が始まります。力においても、親に負けないという自信がつくと、それは手に負えないものになるかもしれません。これが、俗に言う「反抗期」というものの正体でしょう。そのとき初めて問題が噴出したわけで、問題は、とうの昔からあったというべきでしょう。どこかでも書きましたが、この親の視点から表現されているような、この「反抗期」という言葉には、私は少し違和感を感じます。親から見たら、反抗かもしれませんが、子供からみたら、大人と対等に渡り合える、1歩手前まで来たときの、自己主張ということでしょう。
家庭教師の方から私に来るメールにしろ、掲示板のコメントにしろ、ときどき、教え子のやる気のなさを指摘して、自分は、彼あるいは彼女のころこうじゃなかったみたいなことを言う方がいらっしゃいますが、私は、本当にそうなのかなあと、ふと思うことがあります。ご自分はきちんとしているというその方が、メールや掲示板の最後に、お礼の言葉を入れて来ないことが多いからです。そのままその方は、ずーっとメールなり送ってくることがなかったりします。ご自分がとても困っている、というときの書き方は、とても丁寧なのですが、返事をもらったら、もうそれきり、なんていうのは、結構経験しているところです。別に、私はえらいんだ、お礼くらい言え、なんて思って書いているわけではありません。単に、きちんとしている人だったら、基本的な礼儀はわきまえているはずだと思うからです。つい、その不満が爆発して、「かねごん」さんには、かなりきつい言葉で、掲示板1で、応えてしまいました(具体的には、掲示板をめくっていってみてください。あるいは、こちらを。かねごんさん失礼)が、実は、この方は氷山の一角といえるでしょう。
「他責」という言葉をご存知でしょうか?人間の物事に対する受け止め方で、何かトラブルがあると、自分が悪くない、相手が悪いんだ、という論理です。私自身も含め、知らず知らずに、他責になっているというのはよく見聞きすることです。なんでも他人の責任にする論理ということです。この反対が「自責」というやつで、一般に、自責型のほうが、物事の処理が適切に行く、というのは、十分ご想像いただけるかと思います。少なくとも、その人には、反省が伴うからです。これは私が、改めて申し上げる必要もないことでしょう。
自責型人間になろうと努めているんですが、現実の場面では、難しいですかね。「先生、先生」などといわれると、特に、、。今でも、先生といわれて、「はっ、自分は先生か」と思うこともあるんですよ。実は、掲示板でおなじみの、「大ちゃん」から、「田口先生」といわれたときも、はっと思いました。この気持ちがなくなったとき、私は、もっと尊大な人間になってしまうのでしょう。そのときは、教え子から見放されるときかもしれません。実の子供からも、、、。
2003年10月21日 0:16:28
すみません。しばらく間が開いてしまいましたね。書く暇がなくて、、。中間テストの時期で、、。さらに、夜1時くらいまで仕事のある日もできて、貴重な日曜日も、侵食されつるある状況で、まあ毎年のことなのですが、、。また暇を見つけて書きます。家庭教師は、体が資本です。本業以外の仕事は削っていくしかないと、、、。仮に、仮に、楽しみにしておられる方がいらっしゃったら、恐縮です。1週間に1度は更新するよう努力はしているのですが、、。これにこりず、またお立ち寄りください。
2003年11月3日 3:14:24
先日、中間明けの、最近ではのんびりした日がありました。1日3軒だけ。で、ホームページを作ろうと、パソコンを開けたところ、あるお宅から、メールで問い合わせがあることがわかりました。メールでご返答差し上げて、あちらからの、再返答をお待ちしていたところ、またメールで、別のお宅からの問い合わせがありました。つまり、2日連続で問い合わせがあったことになります(おかげで、ホームページの書き込みは遅れることに、、、)。こんなの今までにありませんでした。しかも、2つ目のメールのお宅はとても近くなので、驚きました。なんと、目と鼻の先のお宅。こんなに近いお宅はメールでは初めて(みんな、とお〜いお宅ばかりだった)なので、どのようにアクセスされたのか、お聞きしたら、「京都市西京区の家庭教師」で、検索されたとのこと。私が本当に載っているのでしょうか?
というコメントをいただき、うれしい限りです。自分で言うのもなんですが、こういうの結構多いんですよ。こちらは、何とかスケジュールを確保し、お教えすることになりました。それは喜ぶべきことなのでしょうが、メールでの問い合わせの、もう一方のお宅との時間調整が、また厳しくなりそう、と思いつつ、このもう一方のお宅にもおじゃましました。いろいろお聞きし、お話もさせていただきました。で、結局、いまの塾と家庭教師で、うまくいけるのでは、と思い、その旨お伝えしました。「欲のない先生ですね」と笑われましたが、家庭教師や塾にはりつければ、はりつけるほど、子供が伸びるというのは、大きな勘違いだと思います。特にそのお宅の場合、ちょっとチェックした限りでは、とても優秀なお子さんで、自分一人で学ぶことの十分できる子なので、一度その線からお考えいただくようお願いいたしました。テキストの、ニュートン算(中学受験ではかなり難しいレベル)の解説を的確に理解できることを知り、ポテンシャルの高さを実感しました。先方も最後は私の申していることを理解してくださったように思います。一応、私からできるだけのアドバイスはさせていただいて、帰って来ました。もとより、それでも私に、ということでしたら、できるだけのことはさせていただくつもりで、、、。最後に、交通費相当とのことで、お金をいただいたのには、恐縮してしまいました。「教えてなんぼ」と思っているほうなので、、。いっておきますが、こういうお宅はめずらしいです。まねしないでください。癖になりますから(笑)、、。
ところで、今いったい私は何軒教えているのでしょう、、。もっとも、今の時期がこう忙しくなるのは例年のことです。それで、天狗にならぬよう気をつけねば、、。3月(厳密に言うと、1月以降)はヒマヒマになるかもしれないのですから、、。
2003年11月9日 23:49:08
久しぶりに娘と(もちろん家族全員で)食事をし、久しぶりに娘とお風呂に入りました。いつもより僕に張り付いてくるような娘の態度に、こんな父親でも、思いを寄せてくれるのだと、いつもより長めに娘と接するようにしました。いつもより感じるものがありました。
もっとも私は、娘をわが子として眺めることの少ないほうかと思います。人生の先輩として、彼女にわかる言葉で、話しかけることしか考えておらず、ただそれで十分と思っています。私は、命令文を好みません。私は選択肢をいくつか用意します。そのうちどれを選択するかは娘の決めることと思っています。
娘が年をとったら、私は娘に、相応の敬意を表して語りかけるつもりでいます。松井秀樹選手のお父さんが松井選手に語りかけられる、あの丁寧な言葉遣いは、わかる気がします。激しく厳しく育てなくても、子供は、しっかり育つような気が、とりあえずいまは、しています。ただそれには、こちらの側の普段の勉強も必要なんだと思います。実は子育てとは、きわめて熟練を必要とする難しい仕事なのではないかと思います。そして、家庭教師という仕事も、、、。厳しく接するというのは、家庭教師の、もっとも一般的な対し方です。で、私にもそれを望んでこられお宅も多いです。ところが、私がそれとほとんど正反対の対し方をするので、そして、うまくいってしまうことが多いので、驚いてしまわれるお宅も多いように思います。もちろん私だっておこることはあります。でも、おこる場合も、後で考えておこる必要などなかったのでは、と思うことのほうが多いです。教え方がうまくて、いっていることにうそがなかったら(私は冗談といううそは多用しますが、、、)、基本的に子供は素直に動いてくれるものと思っています。もっともそのことが難しく、結局厳しく接するという選択をされる方は多いのでしょう。それはそれで、間違った対応とも思われません。実を言うと、私も当初は、そうだったのですから、、、。
神戸のお宅も、私が教えていた、春休みと夏休みは、とても張り切っていた子が、1学期中と2学期になってからやる気がなくなってしまったらしく、やる気のない子は教えられない、といわれて、私に代わってくださっていた方は、去っていかれたようです。熱心な方だったので、また、生徒のほうはおとなしい子だったので、何とかいい方向にいけばと、私が仲立ちになろうとしたのですが、かえって、いい結果を生まなかったようです。双方に申し訳ないことをしたと思っています。
そういえば、夏休みになって、教え始めたばかりのころの、彼のやる気なさは、そして、それに対する、お母さんの怒りとため息の表情は、すさまじいものがありました。悲壮な感じでした。いったい、春休みにあれだけやる気になっていた彼は、どこに言ったんだろうと、1学期中の変貌(へんぼう)ぶりに、何がなんだかわかりませんでした。でも、彼は1週間ほどすると、とてもやる気を出して、春休みのころの彼に戻ってくれました。一筋縄ではいかないものを感じさせる子ですが、彼がなぜ彼独特の行動をするのかを考えていくと、それにはそれなりの合理性があります。私には、なかなかいいやつに思えるのですが、、、。あまり具体的にかけないことをお許しください。
今私が、その子を日曜日週1回と平日の真夜中の12時からインターネットで簡単に教えていますが、彼はがんばってくれています。以前の、平日の晩3回と比べれば、彼にとっては、過酷な条件です。でも、彼は受け入れてくれています(そういえば、この間寝過ごされたこともありましたが、これがインターネットのつらいとこで、起こしにいけません(笑))。やる気がない、うそつき、というレッテルを、お母さんから貼られていた子が、なぜここまでがんばってくれるのか、それを考えることは、とても大事なことだと思います。私は、神戸で、また家庭教師の方を探しましょうか、と提案したのですが(あまりにも、教える時間が、いびつなので、、、)、先方のお母さんは、首を縦に振っては下さりませんでした。もうこりごりということなのでしょうか?もともと子供さんには厳しい接し方をされる方で、あの家庭教師の方に、昔の自分を見るようだ、とおっしゃっていました。とても教養のある(おそらくは、私なんかよりも、、。それをおくびにも出されないところが、すごいと思います)方なので、私の提案に素直に応じて、私から学び取ろうとされる姿勢には感心させられます。
もっとも、このいびつな時間での試みがうまくいくかどうかは、まだわかりません。私にとって、大きな実験といえるでしょう。
今教えている子で、少し前にも触れたかと思いますが、週1回1時間(しかも夜中の11時から12時まで)教えている子がいます。こちらはじかに、もちろん全教科。彼は今のところ、順調にがんばってくれています。中間、期末直前に余分におじゃまする時間も少し減ったと思いますが、結果は出してくれているようです。あちらのお母さんにも、一部、ご協力をいただいているところがありますが、、、。時々、このホームページをお読みになっておられるとかで、ここで、お礼を申し上げます。そして、がんばってくれている、彼にも感謝しています。ありがとう。
じつは、親御さんや家庭教師の方には、ご自分に自信をお持ちの方もおられて、私の言葉に耳を傾けてくださらない方もいらっしゃいます。多くの方が、私が教え始めたころは、「先生にお任せします」みたいなことをおっしゃりますが、こと、ご自分の、子供に対する接し方に触れられると、納得してくださらなかったりもします。言葉には気をつけてはいるつもりですが、どうしても核心に触れなければ、と思うときもあります。もとより、私が、100パーセント正しいと言い切るつもりもありませんが、、。そんなとき「先生は、大きなお子さんを育てたことないから、わからない」みたいなことを、おそらくは、話の流れのなかで、口が滑ったのかもしれませんが、言われた方もいました。私は、その方と争うのが目的でないので、「そうですね」としか言いようがありませんでした。少し悲しかったですが、それはそれで、間違ったことをおっしゃっているわけではないですし、、。
結局、なんだかんだへ理屈をこねるよりも、家庭教師は、結果をもって評価していただくしかありませんね。
誤解されないようにいっておきますが、私は、ご両親に厳しい注文をつけることは少ないです。仮に厳しい注文をつけるときも、表現には、最大限の注意を払っているつもりです。また、私の意見をどう用いるかも、そのお宅の自由だと思っています。私は、与えられた条件の中で、最善を尽くすだけと思っています。
2003年11月11日 13:14:58
最近は、メール上で、私と親しくしてくださるお母さん方もふえてきました。掲示板に登場される方では、たんぽぽさん、ひまわりさん、さくらさん。で、その方々の中には、メールでやり取りするだけではもったいないようなお話をされる方もいらっしゃいます。で、時々、掲示板に書き込みをされるようにおすすめするのですが、、、。
私自身も、mi-kaさんや長通先生のところ以外はどうも身構えてしまって、つい書き込めずに終わってしまうという経験を何度かしているのでわかるのですが、初めて書き込むのは勇気がいるんですよね。でも、少しずつ書き込んでくださる方が出てきてくださって、とてもうれしい気持ちです。お母さん方がどういう思いで、家庭教師を求めてられるか、家庭教師に接してられるかをお知りになるのは、家庭教師である私自身にも、ほかの家庭教師の方にも、ご参考になることが多いかと思います。もちろんご家庭のかたがたにも、、。
もしよろしかったら、お話し合いください。たんぽぽさん、ひまわりさん、さくらさん、皆さんメールで(たんぽぽさんは直接お会いしもしましたが)、お話した限りでは、とても気持ちのいいかたです。書き込みのところの「返信」ボタンを押したら、掲示板上で、対話ができます。ご本人たちのご了解を得ずに私が勝手におすすめしているので、いつ、どんなご返答が返ってくるかは、私にはわかりませんが、きっと、いい対話ができるのでは、と思っていますが、、。きっと、、、。もちろん、普通に書き込んでくださってもなんのさしつかえもありません。
2003年11月15日 13:05:41
(つづき)さくらさんが書き込んでくださって、とーってもうれしくなって、いろいろメールを送らせていただいたら(そんな、体力とヒマどこにあったんだろう、、)、思い切って、かすみさんが書き込んでくださいました。とてもうれしかったです。しかも、とても文章上手なので、驚きました。あのあと書き込まれる方は、勇気いりますよね。
ところで、この掲示板、僕の宣伝ばかりみたいにならないように、とは思っているのです。もちろんおほめいただいてうれしいかぎりですが、できたら、みんなで、困ったことを相談しあう場、意見し合う場にできたら、と思っているのです。僕もあくまで、その一員となって、、。なかなか道のりは長そうですが、、。気長に待っていましょう。
次回予告。子供さんとの接し方に言及することが多かったので、次回から、教え方(これがうまいだけでも、子供は十分ついてきますし、それが本筋です。教え方の下手な先生がいくら講釈を述べても、子供はきく耳を持ちません)について、具体的に記していきましょう。ご自身が生徒さんと思ってお読みください。文章だけで、図も使わずに、そんなにイメージ豊かに説明できるかって?、、、。私はプロですよ(笑)。実際パソコンが機能しなくなって、電話で口頭だけで、数学や物理や英語を説明したことがありました。テキストはお互い共通のを持っていましたが、結構いけるのに驚きました。少なくとも、そのときは、何の支障もありませんでした。電話代が異常に高くついた以外は(ぐすっ)。
2003年11月26日 14:03:54
うえの電話代の話を書いたところ、本人がみてくださって(京都弁で言うと、「みてくれはって」)かどうかわからないのです(後注:本当にご覧になっていたみたいで、、)が、「先日のをお支払いします」というメールいただきました。個々の費用はわからないので、たまたまその月に、費用がかかったということかもしれませんし、大体、いくらかかったか、具体的に明示できないので、いただくわけにはいきません。格好よく、「あなたが一生懸命勉強してくれるのが、お金以上の、僕にとってのプレゼントです」みたいなことを書いて、送り返しました。かっこよすぎましたでしょうか?
さて予告にもとづいて、皆さんにご質問します。え〜と、簡単なのがいいですよね。
「物体に一定の力を与えつづけると、だんだんスピードが速くなる、というのを、子供さんにイメージ豊かに説明できますか?」というのは、いかがでしょう。
子供さんによっては、一定の力を与えつづけると、スピードは、一定ではないのか、という子がいます。力が一定だったら、スピードも一定。このほうが本当っぽいですよね。でも、違うんです。さて、どうこれをわからせます?ma=Fという公式(運動方程式)がありますが、これはふつう高校になってからのもので、使えません。大体、高校生でも、この公式を知りながら、やはり、イメージができない、という子がいます。さて、あなたはどうします?どなたか、いい案があったら、メールか掲示板でご返答ください。この場で、公表したいと思います。教える側でない方ですと、ちょっと難しい内容ですか?でも、きっと私の説明は簡単だと思いますので、今ここは我慢を、、。
ところで、また期末の時期が来てしまい、忙しくなってきました。昨日は、夜の1時半まで仕事。この書き込みのつづきも遅れてしまうかもしれません。そのときはご容赦ください。
2003年12月2日 13:01:17
さて、上の質問に対する、私なりの解答を記してみましょう。ほかの方で、もっと上手な説明をされる方がいるかもしれませんが、そして、私自身も、将来もっと上手な説明のしかたを発見するかもしれませんが、とりあえず、今の、私が最善と思っているものを提示いたしましょう。わかりやすくは説明しているつもりですが、それでも、一応小難しい理屈を並べます。振り落とされないように、しがみつくようにしてお読みください(笑)。
家庭教師のコツは、いつもまったく同じです。彼らの視点に立つこと。目の前にいる彼彼女の目線から、もっともわかりやすい説明を試みることです。実は私は、それを直感的にしているので、いまこれを書いているのは、そのあとの分析であって、そのときその場で、理論だてて行動しているわけではありません。あくまでも、これはあとで振り返ってみたら、ということであることは、ご承知ください。
まず私だったら、彼彼女が、なぜ、一定の力を加えると、一定の速さで動くと思うのか、を考えます。考えるだけで、その考えを、彼、彼女に、必ずしも示すわけではありません。ですが、これを考えておくことはとても大事なことであると思います。で、なぜ、彼らがそのように思うと思いますか?
それは、日常生活で、一定の力で押したら、一定の速さで動くということを実感しているからです。たとえば、キャスターつきの何か重い荷車みたいなものを押しているとしましょう。あるいは、リヤカーでも、引いているとしましょう。あなたは、一定の力を加えていて、荷車なり、リヤカーなりが、一定の速さで、動いているのを確認するでしょう。ずーっとおし続けて、でも、荷車の速さはかわらない。荷車を押すのをやめたら、止まる。もし、これでキャスターやタイヤがなかったら、動かすのさえ困難ということになったりします。これが実感なのです。速くなんないじゃない?日ごろそんなことを、あちらこちらで経験しているから、なんとなく変だなあって思うんです。もっともなことです。まずこの彼らの視点に立つことが大事でしょう。彼らの視点に立つということが、自然と、できるかどうかは、前に記したように、接する上でも、教える上でも、とても大事な要素ではないかと思います。家庭教師の基本は、目の前の彼、彼女の視点にたって、語れるかにあると思います。力を加えたって、速さはかわらないじゃない?彼らは無意識のうちにそう思って、問題を解きまちがえて、変だなあ、って思うんです。何か変だ。直感的にそれを思うんです。
もちろん摩擦があるから、そうなるのですが、まだ学んで、日が浅い彼らには、それはわかりません。この彼らの視点にたって、必要であれば、その視点からの説明をしてあげることは必要でしょう。でも、その視点を理解しながらも、多くの場合、私は、彼らに、いきなり、摩擦のない世界をイメージさせてしまうことが多いです。まず、単刀直入に、物体に一定の力を与えたら、だんだんスピードが速くなる、というのをイメージさせます。さて、摩擦のない世界って?どんな世界を彼らに提示しますか?
2003年12月11日 10:54:35
閑話休題。ちょっと小難しいことを書いたので、頭のいたくなった方もいらしたでしょう。で、すこし頭をほぐしていただくために、とても上品なおばあさんにご登場願いましょう。
とても上品なので、私たちと違うものの言い方をされることがあります。さすがに私たちも見習わなければ、と思うことの多い方です。典型的な京都人という感じでしょうか?
でも、そんな方でも、思わず、私が微笑(ほほえ)んでしまうようなこともあります。
ひとつご紹介いたしましょう。
ある日、私が、そのお宅を帰る、その帰りがけに、「失礼しました」といって出ようとしたとき、そのおばあさんから、呼び止められました。
「先生、お帽子を忘れないでくださいね。お帽子を、、」
私は心の中で、
「オボウシ?」
って思いました。バイクに帽子はいらないですし、大体、私は帽子なんて、ひとつも持っていません。オボウシとは、なんだろう?と不思議に思い、そのおばあさんの指差される先を見ました。
なんと、オボウシとは私のヘルメットでした。
私は、ついニコッて笑ってしまいました。
ヘルメットという言葉がすぐに出てこなかったのでしょうか?あるいは、「おヘルメット」は変です(いや、京都の方でしたら、変でないかも)し、適当な、上品な言葉が思いつかず、とっさに「お帽子」となったのでしょうか?とにかく、「おいもさん」「おりんご」「おかき(おせんべいのこと)」などと、ひとによってはやたらと、丁寧に言う所柄(ところがら)なので、こんな推測も十分成り立ちそうです。
こんなことを書くと、京都の人は、みなきれいなしゃべり方をするのかと思われるかもしれませんが、かならずしもそうでないことは、どこの世界でもいえることかと思います。ただ、きれいなしゃべり方をされる人は、本当に、きれいですよ。特に、女の人は、それだけで、美人に見えたりします。京都弁のすごさですね。それだけでも、京都に来てよかったと思えます。ホント!
2003年12月19日 1:43:52
ところで、上の、理科(物理)の説明、私は、いまは、氷の上の世界で説明することが多いです。少し摩擦がありますけど、うまく説明すれば、摩擦のない世界を頭の中で、思い描かせ、実験させることは可能です。私の場合、かなり過激な実験をさせたりします。頭の中なので、誰も傷つかないので(笑)、、。長通先生は、掲示板によると、空中を想定して、説明されるそうですね。
ただ、もしかしたら、もう頭疲れた〜という方もいらっしゃるかもしれませんので、書き出すのやめましょうか?ご興味のある方は、ご自分で、このくらいのヒントで、ご自分なりの教え方を工夫されることでしょう。プロ意識をもたれている、学生の家庭教師の方もいっぱいいらっしゃるようなので(私はプロなどという言葉を使っていますが、この仕事にプロもアマチュアもないと思っています。少なくともお金をいただいているのですから、、。ご家庭の方が、プロというとき、それを専門にされている方を想定されると思いますが、こちらサイドで言えば、そういう甘えた意識は失礼で、自分も、プロという気で、どなたものぞむべきでしょう)、これくらいのヒントでいかがでしょう。このあとは、頭が痛くなりそうという方は、すっ飛ばすようにして、お読みください。次の赤字まで、、。文章を楽しむようにお読みになる上では、なんら差し支えないように、読みやすく配慮したつもりです。さ〜っと読み流してください。
化学ですと、加水分解の、弱酸などのときと、有機(エステル)のときの違いをうまく説明できるか、というのも面白そうですね。大体「加水分解」という名前、誤解生みますよね。水が加わって分解するというよりも、水自身が分解して、くっつく、みたいなイメージのほうがしやすいでしょう。
ほかに、中学受験(小学生)の、「月はなぜ真夜中0時に満月で南中するか」というのも面白いですね。これがわかれば、月の形と方角から、時刻がわかります。テストによく出るんですが、これって結構わからない子が多いんですよ。この「満月の理屈」をいったら、勘のいい子は、すべてをすぐ理解してくれます。ですから、そういう子には、私は、これ以上説明しません。説明1分ほど、、。こういう子でしたら、大体月の満ち欠け関係は、自分で解いてしまうでしょう。でも、わからない子には、私の「取って置きツール」を使わせます。といっても、簡単なイメージ図ですけど、、。もっとも、簡単であることが、試験ではとても大事なわけですが、、。
今ちょうど書いているとき、ある家庭教師の方から、
「身近な人や地域の人の役に立つこと」について、
あなたがしようと思うことを一つ決め、そのことを
三つの英語の文で書き表しなさい。
「学校生活の中で私の好きなこと」というテーマで、
書きたいことを一つ決め、そのことについて三つの
英語の文で書き表しなさい。
この設問について(本人は)書きたいことが決まっても、それをうまく英文として
書くことができない状態です。
何かよい方法がありましたら教えていただきたい
です。ぜひアドバイスをお願いいたします。
というメールいただきました。「具体的に日本語で、表現できるのでしたら、簡単ですよ」と返答しました。具体的なものをいただけるでしょうか?
また、古文で、「見出す(みいだす)」という表現に出会ったら、あなたでしたら、どんな説明をしますか?とか、漢文で、たとえば「仁恵(じんけい)にして」という表現に出会ったら、どう説明しますか?とか、結構、教える側でない方でも、ご興味を持っていただけるテーマで、お話してみようかと思っていたのですが(私は、古文の「みいだす」や漢文の「仁恵」には、文章を読む上で、とても大事なエッセンスがあると思うのです)、、、。
私は、こういうのを「小技(こわざ)」といっています。古文漢文では、彼彼女が目の前にしている、問題集なりの文章に沿って、この「小技」を具体的に教えていきます。古文漢文の読めない子は、「小技」の知識が不足している、というのが、今の私の認識です。私自身は文法書をきちんと理解しているつもりですが、一方で、文法書を理解したからといって、古文は読めないというのも普段教えていく上で、常々感じていることです。ですから、急ぎの子には、文法書をふっ飛ばして、いきなり実践的に、文法を含めた小技を伝授していくことのほうが多く、この方が、上達は早いようです。というよりも、文法書では、あるところ以上は、上達できないのではないかと思っています。たとえば、このまえ、「おぼしおきてて」という表現に出会ったのですけれども、僕の教えている子は、文法の知識、とてもある子なんですけれども、「お思いになって、起きて」などと、ぼんやり訳してしまう。「おぼす」は独特な敬語であるし、「おきてて」と「おきて」はぜんぜん違うんですけど、こんなの、文法書でわかれって言ったって、土台無理な話ですよね。そのテキストの解説には、訳は載っていても、こういうことを一つ一つ取り上げてないと思います。実際、取り上げているテキストはあまりないです。いい辞書なら、めくっていく中で、「小技」のヒントはくれます。で、このこともとても大事ですけれども、結局、読みこなれる中で、蓄える感覚にはかなわない気がしています。これも、少なくとも、今すぐ書くことはやめましょう。私が先走りしすぎているみたいで、私の、気楽にお読みいただく、というこのページの趣旨に反しますね。
その代わり、こんなのいかがでしょう。
1、私には、美術の得意な子が、います。
2、人とは違うものを作る子
3、本文中の「複数の境界線上で暮らしていた人間が、新しい文明の創造者であった」とあるが、こういうようなこと??
4、私もたくさんの本を読んだりいろんな人とであって、1つの世界にしばられない人になりたい。
この4点をふまえて、15分で、500字以上の文章を書いてあげる、というのはどうでしょう(実際は、200字以内の問題。でも、200字ぎりぎりで書こうという子にいい文章はかけない、と伝えています)。
実際、入試問題の過去問から、ある女の子が、文をかけないといって、とりあえず、箇条書きにしてみたものです。文をかけなかったら、そうするようにいったのは私でした。私は、これをもとに、この子に、一挙に1000字位の文を軽くかけるよ、といったら、本人が驚いていました。できっこないよって。でも、やってみると、結構簡単にできますよ。まず、私が、最初にやって、本人を驚かせるところから始めるのです。なんとなく、その子にもできそうに見える、というのがミソです。実際、15分で、次回に示すような、700字位の文章を書いたら、本人驚いていました。まだかけるよといったら、また驚きました。しかも、ほかの子たちと同様、「私の思っているとおりのことを書いてくれてる〜」といってくれました。えへん!次回私の具体例を紹介しましょう。これは読みやすいですよ。きっと、、、。その前に、「かすみ」さんのように文章の得意な方がいらっしゃったら、挑戦してみてください。そんな方でしたら、そんなに難しくないことに気づくでしょう。
山本五十六(やまもといそろく)いわく、
「やってみせ、やらせてみて、ほめてやらねば、人はうごかじ」
名文ですね。私の記憶の中にあるものを書き出してみただけで、本物と少し違うかもしれません。でも、ポイントはおさえていると思います。
2004年1月4日 15:32:19
新年明けましておめでとうございます。今年の冬は、去年にもまして、忙しかったように思います。1月1日に5軒教える状況が来るとは、思ってもみませんでした。そのうち、1軒は、関東の、掲示板2でおなじみの「さくら」さんの娘さんでした。さくらさんは、私の大事なメルトモ(?)です。当初、きちんと家庭教師の方がお教えになっているというのを聞いていたので(掲示板2のとおり)、お教えすることになるとは思ってもみませんでした。ずうっと友達でいたいと思っていただけでした。時間が取れなくて、娘さんに1月の1日でもいいかどうか聞いたら、いいとのこと。受験を控えているわけでもないのに、なかなかの根性ですね。おとなしそうですが、芯(しん)の強そうな子です。もちろん遠くなので、インターネットで、、。冬休みはいいけど、学校始まってから、夜中の12時からになるけど、いいかどうか聞いたら、これまた、いいとのこと。私の能力を認めてくれたのかと、とてもうれしいです。もう1軒、つい最近教えたお宅があります。こちらは、小学生なので、早く帰れると聞いて、学校から帰ってからの、週2回の40分の訪問とファクスで、教えていく予定です。学校でも有名なくらい優秀な兄妹らしく、小論文を教えています。今大人顔負けの文を書きます。どんな課題にもくらいつくように取り組むあたりがすごいと思いました。公立の中高一貫校を目指しているとか、、。とても興味ある子育てをされているお宅なので、いずれ何らかのときにご参考になる話ができるかと思います。私も自分の子育てを考える上で、勉強になりました。私のほうは、スケジュールのやりくりが難しい、と思いつつ、何とかなってしまうのが、不思議です。皆さんのご協力に感謝です。
神戸の子は、冬休みになって、やる気を取り戻しました。で、やはり私が教えねば、と覚悟を決めました。僕に代わって教えてくださった家庭教師の方は、とても熱心な方でした。でも、その方に対して、教え子の反発は、今思うと、きつかったです。怠け者ではあるが、おとなしかったこの子が、、、。もうこういうのは、やめにしたほうがいいかもしれません。中間がおわって、お母さんの心配にもかかわらず、1週間ほどぜんぜん勉強しなかった子が、私の「そのうちやりだしますよ」の予告どおり、その後、きちんと、お母さんの知らないところで、勉強していたというのには、私も驚かされました。私はいろいろ働きかけをしましたが、何がきっかけでそうなったのか、お母さんのお言葉を借りると、「なぞです」。私は思い当たる節はありますが、、。たまたま、彼と同じような子を今教えていて(いまはクラスで2位まで上昇。私はライバルは作るな、といっています。独走しろ、と、、、)、そのお宅との連絡ノートを公開するつもりなの(公開については了解済み)で、皆様のご参考にしていただければと思います。少しお待ちください。また新たにページを、それように作らなければ、ならないので、、。
さて、お約束どおり、私が、教え子の前で、即興(そっきょう)で書き出した、というものを、彼女から、返してもらってきたので、打ち出しましょう。あらかじめいっておきますが、これは彼女に、例文を示そうとしただけのことで、多くが、私の「でっち上げ」であることはご承知おきください。たまたま、彼女(ほかの子もですが)が、「私の言いたいこと書いてる〜」とかいってますが、私が書いているとき、そんなことはあまり意識していないで書いています。別に、彼女の思っているとおりかく必要がないのは、当たり前のことでしょう。勢いのある文章を書けば、それで目的は達せられるはずです。あくまで文例なのですから、、、、。では、、。
私には、美術の得意な友達がいます。彼女は、勉強が格別できる子でないけど、普通のひとが持っていない何かを持っている気がします。たとえば、色づかい、たとえば、石膏(せっこう)の固め方、、、。おおよそ私たち凡人が考えることのできないような発想の美術品を、何の苦もなく作り、あたかも楽しんでいるかのようです。私はこの前、美術品を2回作って、2回失敗し、3回目にできばえはともかく、何とか作り上げたという、美術の先生から、あきれられた経験を持つ、美術音痴なのですが、彼女は、そんな作品そのものを作るだけに精一杯の人間にとっては、うらやましい限りです。この文章を読んで、実は、この友達のことをふと思い出しました。「複数の文明の境界線上で暮らしていた人間が、新しい文明の創造者であった」とあるけど、それは歴史上の出来事として、なんとなくわかる気がしますが、それは理屈としてわかるという程度の、抽象的なもので、私はやはり具体的な、私の身近なものでイメージしたいと思います。そのとき真っ先に浮かぶのが、その彼女なのです。
自由な発想で、「境界」をさっとまたいでいったりきたりしてしまう。そんな彼女は、きっと、私のように、ひとつの固定観念に縛られて、なかなか脱せず、いつも彼女の作品に驚かされる人間からすれば、本当の意味での自由人であり、創造者ではないでしょうか。私もいまはこんなだけど、いろいろな本を読み、いろいろな人とであって、1つの世界から、他の世界へと、自由に渡り歩ける人間になりたい。そこから、私も、いつか、何かを創造できる人間になれるのではないかと信じています。
ざっと計算した限りでは、680〜690字というところでしょうか?あくまで15分で書いてみようとしたものですから、多少荒っぽいところはお許しください(あえて、校正いたしませんでした)。簡単にかけるよって示すのが、目的なのですから、、。そして、そのかけないといっていた彼女。最近彼女の書いた文章は上手でした。とても、、、。
「書いてみせ、書かせてみせ、ほめてやらねば人はかかじ」
こちらは私の即興(そっきょう)です。
ある家庭教師からみた、伸びる子・伸びない子(まえがきと目次)
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