知識のしずく「その8」と関連したもので、朝日新聞に掲載していただいた内容


            大学入試改革の答申案の問題点について




 朝日新聞をお読みにならなかった方もおられると思いますので、ここに同じ文面を掲載させていただきますね。

 タイトル:大学入試改革  あれもこれもでは禍根残す(2015年1月15日付朝日新聞「私の視点」掲載)

 大学入試が大きく変わろうとしている。中央教育審議会は昨年末、知識量を問う従来のテストから、思考や判断など知識の活用力を問う入試に改革するよう答申した。家庭教師として受験生に接している立場からするとその発想には共感するが、具体的な中身には多くの疑問を感じる。
 まず従来のセンター試験を廃止し、高校基礎学力テスト(仮称)や複数回実施する大学入学希望者学力評価テスト(仮称)を導入すれば、試験回数が増えてしまう。今でも受験生には、負担感があるのに
、学力を正確に把握しようとするあまりに負担をさらに増やすのは改革だろうか。
 部活や集団討議、プレゼンテーション能力など、勉強以外の活動も評価の対象とする点にも首をかしげたくなる。公平な評価が可能とは思えないからだ。部活一つをとっても、もしも高校の担当教師による評価が反映されるなら、合格させたい思いから実際より高い評価を与えてしまいがちなのは人情だろう。
 そもそも入試とは、大学できちんと勉強できる学力を備えているかどうかを問うものだったはずだ。そのシンプルな出発点を見失うと、受験生は入試のための部活動からAO入試対策までよけいなエネルギーを使わねばならなくなる。その結果、学力も全般的に低下する可能性が大きい。「ゆとり教育」導入で犯したような失敗をまた繰り返すことにならないか心配だ。
 センター試験のような全国一斉テストで問われるのは、まさに「大量に覚え、短時間でうまく解く」ような能力だ。深い思考力を問うものではない。今回の入試改革の狙いがそこから抜け出そうというのなら、別の方法がある。すでに各大学が実施している2次試験である。
 各大学の担当者は、とうの昔にセンタ−試験の欠点に気づき、そこを補うために、よく練った問題を2次試験で出題してきた。個々の解答にもじっくり向き合って丁寧に採点してきた。そんな2次試験を有効活用できないものか。2次の配点を厚くし、出題も「自ら課題を解決できる能力」を測る方向にさらに磨いていけば、入試改革の本来の目的は達せられるのではないか。むしろ、そのほうが学生の思考力もきちんと把握できるように思う。
 あれもこれも盛り込んで、結局は教育レベルの低下を招いてしまい、禍根を残すような「改革」だけは避けたいものだ。




大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」

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