家庭教師田口の視点(97ページ目)
(ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)
2015年9月21日 11:16:21
(前回の話を受けて、少し書き出しますね。)
そういえば、私はわが子に、「我慢しろ」「きちんとしろ」「しっかりしろ」みたいなことはいった記憶がないです。
このおすし屋さんに行ったときも、息子は「おなかがすいたね」とか言いながら、当たり前のように我慢していました。朝から、まともに食べていないから、おなかがずいぶんすいていたはずなのですけどね。「我慢しろ」みたいなことを言わなくても、我慢してくれています。
そういう我慢強さは、勉強をするにしろ、ほかの何かをするにしろ、子どもにいい影響を与えてくれると思っています。
以前、娘が私に怒られた記憶がないというようなことを言っていたという話は、どこかでさせていただいたかと思いますが、おそらく、娘は「こうしろ」「ああしろ」みたいなことも、私から言われた記憶がないでしょう。
私も言った記憶がありません。
(こう書くと「自由放任」がいいと私が思っていると思われるかもしれませんが、そうではないんですよ。むしろ、逆です。ただ、見た目は「自由放任」に見えるかもしれませんけどね。私は、子どものことに関しては、だいたいがボーっとしていますから。私のかかわりの具体例は、考え方は、このホームページのほかのところで、いろいろ読んでいただけるかと、、)
親が主導して、がんばって子どもの学力、性格などを作ろうとすると、がんばればがんばるほど、子どもは、表面的にいい成績をとり、表面的にいい子になったりするだけかと思うんですね。
子どもが、それで仮にいい成績をとっても、それが親のがんばりによるものであればあるほど、後々その矛盾が、出てきたりします。
たとえば、高校になって、あるいは、その前の段階で厳しく学力を問われるようなときに、、。
親ががんばって、子どもを「いい子」にしようとすると、がんばればがんばるほど、子どもの表面的性格はよくなるかもしれませんが、学校の現場という子どもが自分の判断で行動しなければならないところのどこかで、化けの皮がはがれてしまうということになりかねないわけですね。
いじめとか不登校とかも、いじめる子もいじめられる子も、不登校をする子も不登校に追いやってしまっている子も、他の子の前で上手にふるまえない子が多くなったというのがあるせいかもしれません。これに関しては、
いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」
学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」
あたりをご参考にしていただければ、、。
(友達がほうっておいても寄ってくるというふうになっている子で、上手にふるまって、いじめを未然になくしてしまうということを難なくできるような子がクラスに1人でもいれば、で、そういう子が「いじめをなくそう」というはっきりとした意識をもっていれば、いじめはなくすこと、減らすことは可能ではないかと私は思っています。そういう子どもを作れる親御さんを目指す方がいっぱいいてくれるといいなあって思っているんです。いくら、学校のシステムをいじり回したって、そこにいる人間が、子どもが病んでいたら、問題が解決されるわけないですよね)
2015年9月30日 7:28:12
最近、たて続けに「体験授業」をしました。
と言っても、土曜日と月曜日ですけどね。1日間を置いているので、立て続けという表現が適切かどうかわかりませんが、気持ちの上では、立て続けという感じでした。
1軒は、京都のお宅で、もう1軒は、名古屋のほうのお宅です。
京都のお宅のほうは中1、名古屋のほうのお宅は、小5の子でした。京都のお宅はおじゃまして、名古屋のほうのお宅は、もちろん、パソコンでです。
どちらもお悩みの共通点は「本人のやる気があまりない」というようなことで、ご自身の子育てのあり方に、問題を感じておられるようでした。
私が体験授業で教えると、でも、本人たち、とても集中しているんですよね。
それに、どちらのお母さんも驚かれているようでした。
私は事前に
「あっという間に終わるような授業をするつもりですので、リラックスして、楽しみにして待っていてくださいね」
というようなことをご両親へのメールなどを通じて本人にお伝えするくらいな人間なので、こうなって当たり前なのですけどね。
何しろこれしか能のない人間で、、。
京都の子のほうは、私が1時間の体験授業を終えて、そのあとご両親とお話するために、下のリビングに戻っていったのですが、それからも自分の部屋でひとりで勉強し続けてくれました。
で、ご両親とのお話のあと、また、彼のところに立ち寄ったところ、私とやっていた、その前の1時間以上に、勉強がはかどっている感じでした。結局、2時間ずっとものすごくがんばってくれました。
そこは、「ぜんぜんわからん」と言って、本人が「放置」していたところなんですよ。
ご両親には信じられないという感じだったかもしれませんね。
ご両親とは、お悩みの状況などいろいろお話しましたが、お悩みのいずれも、かかわり次第で変わると思います、というようなことを申し上げたかと思います。
お話の途中で「難しい」をご両親、連発されていました。
私からすると、それほど難しい子とも、難しいこととも思えないのですが、でも、こういうときに「難しい」と言われるお宅多いんですよ。
名古屋のほうの子には、お母さんが説明されたのに、よくわかっていないみたいという算数の問題が3問あったらしく、それを事前にメールで送っていただけたので、それを説明しました。
まずその3問を説明していったのですが、結構すぐに理解してくれて、そのあと、一部類題を出しても、しっかり解いてくれていました。
しかも、3問のうち、お母さんの事前のお話で、もっともわかっていそうもないと思われた1問は、ノーヒントで最初から最後まで自力で解いてしまったという感じです。
すごいでしょ。
頭のいい子ですよね。お母さんが、説明してもわからなかったというのがうそのように、理解力にぜんぜん問題が感じられませんでした。事前のメールを見た限りでは、説明にもう少し苦労するかな、と思っていた子なんですけどね。
むしろ、賢い子だなあ、という印象を持ちました。そういうお話をしたら、お母さん「え〜?」というような反応だったかもしれません。
私から見ると、どうして、ご両親が悩まれているのか、不思議なくらいの集中でした。
本当なんですよ。
名古屋のほうのお宅のお母さんは、ありがたいことに、私のファンとおっしゃっていたので、これをすぐにもご覧になるかと思いますが、きっと、このとおりです、とおっしゃってくれるのではないかと思います。??
(つづく)
2015年10月5日 10:32:08
上の名古屋のほうのお宅のお母さんからのメール、掲載について、下のようにご了解いただいた(ご理解いただき、ありがとうございます!)ので、ご紹介しますね。私の上の書き込みに関して、「その時の様子が、そのまま書いてあったと思います。」と言ってくださり、よかったです。
正確を期するため、間違っているところがあれば、いつでも修正するつもりでいるんですけどね。
(誤解ないように、申し上げますが、たまたまこちらが、皆さんにご参考になりそうな内容をいっぱい含んでいそうなメール(実は、次回書き出しますが、メールだけではありません!)をくださったので、こちらを載せたわけで、上の2軒とも、子供さんたちの反応は似たような感じなんですよ(むしろ、もう一方のお宅の子のほうが、急激に変わっているかも、、。もう教えていますし、、)。私が、自分に都合のよさそうなメールを選んで載せているわけではありませんので、その点はご理解ください)
で、掲載に関して、ご了解の言葉を含んだメールの一部です。
このお母さんと、体験授業後、スカイプでお話したんですけど、私が、無意識にやっていたことを指摘され(私は、今までの経験から、知らず知らずのうちに当たり前のように行動しているところがあり、このホームページや私の本では、なぜ私がそういう行動をとったかを整理して、分析していっている(当然のことですが、本のほうが体系的になっています)というのが正直なところなんです)、なるほど、と思ったところがあるので、次回はそのあたりを記していきますね。
お母さんとのこのお話は、とても学ぶことが多かったです。ありがとうございます!
2015年10月14日 8:32:43
名古屋のほうのお宅、上で申したように、私のファンみたいになってくださっている方だそうなんです。
この私のホームページや私の本を繰り返し繰り返し読まれていて、私がスカイプでいろんな話を差し上げるとき、すでにホームページに書かれている内容についてお話すると、「はい。読みました」というような反応を、そのたびにされ、驚きました。
1年半前くらいに、ベネッセへの私の書き込み(今は、あまり書き込みにいってませんけどね)をご覧になって、「衝撃をうけ」られたらしく、さらにこのホームページにこられて、「衝撃をうけ」られたらしいです。
こんなに熱心に読まれている方がここにもおられるんだと身の引き締まる思いです。
ありがとうございます!
こういう熱心な方でも、子育てに悩まれているのですから、不思議ですね。
そのお母さんのお話ですと、「田口先生のおっしゃることはよくわかっているのですが、実際に行動するとなるとうまくいかない」というようなことのようです。このホームページや私の本をお読みになった方の中には、同じような思いをいだかれている方も、ほかにおられるかもしれませんね。
私にとって楽なことが、ほかのご両親にとって「難しい」というのは、不思議なことに、あるみたいなのですが、でも、それは、今までの習慣がしみついていて、新しい発想になれておられないので、ついかつての癖が出てしまう、というたぐいのことかもしれませんね。
なかなか変わるのは難しいのですよね。
私だって、人様のことは言えません。
さて、お母さんのご指摘ですが、まず、最初にお母さんが指摘されたのは、
「田口先生の授業を見て思ったのは、私は先生のように待てなかったということです」
というようなことです。
こういうの私はほとんど無意識にやっているので、そういえば、という感じです。
どこかで「行動のタイムラグ」の話はしたかもしれませんが、似たような感じとはいえ、「待つべきときに待つ」というお話は、あまりしていなかったかもですね。
私は、娘のように理解力がきわまっているような子に教えるときは、一言とか、教えても1箇所につき、15秒以内とかが、当たり前のようにある人間なのです(その子の能力などに応じて、ポイントをおさえることが重要で、できる子にとって、くどくどした説明はいやなものでしょう)が、でもそういう子ばかりではないですよね。
子どもたちによっては、平気で相手の理解を待つ余裕がこちらにないといけないのでしょうね。
妻なんか、確かになかなか「待てない」人のようで、自分の知っている範囲の作業、勉強のことになると、子どもが少し手間取っているかな、とみると、すぐに「それは、こうだよ」みたいなことを言ってくれるんですね。口が出るだけでしたら、いいのですが、手まで出てしまう。
本当は、知っていても、本人が自力で解決できそうなときには、そっとしておいてあげるというのがいいのでしょうけどね。
高3の娘の勉強となると、まったく興味を示さないのに、中1の息子の作業、勉強となると、わかるものですから、つい手や口が出るんですよね。
私は、娘の勉強でも、息子の勉強でも、本人たちががんばっているときは、「えらいね」みたいな言葉以外は何も言わずに見守っているのですが、逆に、質問を受けたら、だれのどんな質問でも答えてあげますよ。この仕事をしているので、当たり前ですね。
子どもが助けてほしいと言ってきたときに手を出す感じで十分ですよね。それよりも、子どもを評価し、ほめてあげる内容とタイミングに神経を使うべきですよね。
それにしても、妻、娘のとき、十分その危険性を伝えたにもかかわらず、息子に対して、同じようなことをしてくるとは、人間て変わらないもんだ、とつくづく感じます。
この妻でなかったら、子育てに悩まれているお母さん方のお気持ちが私もあまり理解できなかったかもしれませんね。
私にとって、この妻も、生まれつきはむちゃくちゃ性格の悪かった娘も、いい勉強になるという意味で、ありがたいですね。
次回は、このように普段はぼーっとして見える私が、めずらしくしゃしゃり出たときが、最近あったので、このあたり記しましょうか。私が、どういうときがポイントと考えているかのご参考になるかもしれませんね。
(ほかにまだまだ書きたいことがあるので、すぐに書き出さないかもしれません。そのときは、ご容赦ください)
2015年10月20日 10:37:54
(さて、「普段はぼーっとして見える私が、めずらしくしゃしゃり出たとき」に関しては、やはり、後回しにして、上の名古屋のほうのお宅のお母さんからご指摘を受けた点をもう一つ書き出させていただきますね。すいません。気の向くままに書いていますので、よろしくご理解ください)
名古屋のほうのお宅のお母さんからは、ほかに
「体験授業中、先生が『ほぼ完璧』とか言われているのを見て、ああ、そんな言葉言ったことないなあ、とか思ったりしました」
というようなことを、やはりスカイプでのお話の最中に言われたのです。
これが、ご指摘の2点目ですね。
これまた、私は無意識に言っている言葉なんですね。気づかされて、「ほう。なるほど」と声を出していたかもしれません。それだけ新鮮に響いたわけです。
確か、本人が、ある問題を解いていて、とてもよくできたのですが、少し間違えてしまったというのがあり、それを見て、 『ほぼ完璧』と言ったと思います。明るいトーンで、、。
意識はしていませんが、よくよく考えてみると、私はこの言葉、頻繁に使っているかもしれませんね。
(そういえば、ほかのどこかのお宅のお母さんからも、似たようなご指摘を受けたことがありました。メールでですけど、。勉強になりますね!ありがとうございます)
ご両親向けに、私はメールを差し上げることがよくあるのですが、それにも、似たような表現を使って、本人のがんばりをほめてあげてください、みたいなこと言うというのはよくあると思います。
たとえば、「今回も、とてもよく集中していましたね。いつもえらいですね!がんばってくれてありがとう。そう言っていたと、本人にお伝えください」と言う感じで、、。
同じことを伝えるにしても、言葉大事ですね。
「ここができていない。ダメじゃない」というような言い方もできますが、それだと子どもによっては、そのあとのモチベーションに大きな悪影響があったりもするかもしれませんよね。
事実なんですけどね。「ここができてないから、ダメ」というのは、、。
でも、事実を事実として、そのまま言うのが正しいかというと、そうでない場合もあるということでしょうね。
その事実の伝え方、伝える内容、伝えるタイミングが、その後の子どもたちの行動に大きな影響を与え、「もうお母さんとは(お父さんとは)勉強したくない」と部屋にこもるというような事態になってしまうかもしれないのですよね。
(ちなみに、我が家では、子どもたちは、自分の部屋をそれぞれ持っていますが、自分の部屋で勉強したことがありません。
いつもリビングのテーブルで勉強しています。子どもは、自分の部屋で勉強しようとはしません。
子どもが部屋で勉強しようと、テーブルで勉強しようと、どちらでもいいと思うのですが、少なくとも、親の前で勉強したがらないというのがあるとしたら、それは、どこか改善すべき点があると見たほうがいいかもしれませんね)
ほかにも、私は、本人が完璧に解けたりすると、パチパチパチと手をたたいてあげたりすることがあります。
私は、パソコンで教えることのほうが多いくらいになっているので、残念ながら、パソコンですと、頭をなでてあげるみたいなことができないのですよね。あちらのパソコンから、私の手が伸びてくれて、頭をなでてくれるというのができればいいのですけど、当面無理ですよね。
ですから、それを補う手段として、手をたたいたり、「へ〜、よくできたね」「一生懸命やってくれたのがよくわかるね」という具合に、本人がノリノリで勉強できる雰囲気になるように、言葉なども、知らないうちに工夫していたのだと思います。
もちろん、教える内容、教え方が、一番最優先されることでしょうけどね。
教え方が下手でしたら、いくら上手に立ち回っても、いい結果になることはないですよね。
(次回はページを変えて)
※もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。
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「とび授業」のすすめ
視点目次(サイトマップ)
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いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」
学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」
変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」
兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」
「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}
「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」
政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}
大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」
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