家庭教師田口の視点(84ページ目)

このホームページは、最初は、ご興味のあるところから、拾い読みをされることをお勧めいたします。うそや大げさな表現は避けているつもりです。プロの家庭教師のレベルとして、当然のことを書いているつもりです)

2014年4月14日 11:05:46
 前回のCMさんの娘さんについて、つまり、私が小6のときからひとりで全教科教えて、一橋大学に受かったという子について、
CMさんから、その後、興味深いメールをいただきました。

 本人が『自分はバカなんだ』と悩んだことがある、という内容の、私への手紙を、前回書き出しましたが、それをCMさんが読まれて、「
そんなことにに悩んでいたとは、思っておらず、読んではじめて知って驚いた」というような内容だったんです。

 私は、教えていて、本人から、以前「どうしたら、世界史の点数がとれるようになるのか?」というような質問をもらっていたので、それほど驚かなかったのですが、というか、このCMさんがご存知なかったということにむしろ驚いた、という感じなのですが、これこそが、彼女のすごいところなのですよね。
 (言っておきますが、センター96%とったという、あの「天才君」でさえ、私に「どうしたら、点がとれるのか」と聞いてきたこと、何回かあるのですよ!)

 もちろん、彼女は、私のアドバイスを、そのつど、上手に消化して、成績を上げていきました。前、悪い点をとった科目ほど、その次に、いい点をとる、というのが、彼女のいつものパターンでした。
 このしんの強さこそ、尊敬に値するものといえるでしょう。

 人知れず、平気で勉強できる子になっていたのですね。
 
親が、先生が見ていないところで、淡々と、こつこつと勉強できる子に育てなくてはいけないのですよね。
 
それが、教育、子育ての成否を決める、と言ってもいいでしょう。(そのコツは、このホームページや私の本から、学んでいただけるかと、、)

 逆に、親が、先生が見ていないところで、怠けるという子に育ててはいけないのですよね。

 いい学校に行かせようとか、いい点をとらせようとか、そういうことをまず第一に考えて、子どもさんにかかわろうとされている方がおられるかもしれませんが、それは、長期的には、危険な発想である可能性があります。
 私は、わが子には、「
賢くなるような勉強スタイルをとれば、賢くなって、おのずと、いい高校にもいけるし、おのずといい大学にもいける」という話をしたことがあったかと思います。
 というのも、私は、小学校のときには、賢かったりする子が、学年が上がるにつれて、伸び悩んだり、がんばらなくなったりして、成績を下げていく、というのをいっぱい見てきているからなんです。
 周りががんばって、本人の成績を、むりやり引っ張り上げるようにあげていった、ツケみたいなのが、ここで、現われてしまうのでしょうね。
 中には、「勉強嫌いになる」というおまけまでついて、、。

 もし、そうであれば、そのかかわりのあり方を、見つめなおすといいでしょう。

 もちろん、目先いい点をとることも、大事(少なくとも、短期的には、、)なのですが、
それ以上に大事なのが、人知れず、こつこつと、丁寧に、集中して、勉強できる子に育てることなのですね。
 でないと、学年があがるにつれて、成績が伸び悩む可能性が高くなります。

 私は、
目先の成績を上げつつ、子どもたちをいい方向に変えていく、ということを、いかにスムーズにできるかを、四六時中考えている人間なので、きっと、のめりこむに値するほど、有用な知識、ヒントを、そこらじゅうで、得ることができると、確信しています。
 ぜひ、なるほど、と思いながら、楽しんで、お読みいただければ、、。


2014年4月18日 15:08:33
 親が、あるいは、周りの人間ががんばって、子どもさんの成績を引っ張り上げても、それが、
本人の「きちんと、丁寧に仕上げる」という性格のうえに築かれた成績でなかったら、遅かれ早かれ、というか、学年が上がるにつれて、親御さんの失望、戸惑いを引き起こす結果になってしまうかもしれないと思います。
 それは、本人の本来の能力と「引き上げられた成績」の間にギャップが生まれてしまっているからかもしれません。

 だからこそ、私たちは、「
環境」(私の言う「環境」とは、部屋をあてがうとか、机があるとかいうのとは違います。むしろ正反対に近い概念です)と「(優しい)言葉」(この2つについては、今まで、具体的に、何度もとりあげてきましたので、そこをご参考にしていただければ、と思いますが、また、いずれ、とりあげていきますね)を大事にして、子育てをしていく必要があるのだと思います。

 CMさんの娘さんは、小学校のころ、平均的な子よりも賢い子かな、という感じだったと思います。その子を手本に、今、がんばっている私の娘は、小学5年のころ、妻から「この子、あまり、賢くないかもしれない」と言われたとおりの子でした。
 ですから、決して、もともと賢い、という感じの子ではなかったんですよ。

 今、私の娘は、ものすごい成績をたたき出していて、私を驚かせています。
 私は、ほんとびっくりしてしまって「すごいね!この成績だと僕よりいい大学にいけるよ」という話を、思わずしてしまいました。

 先日は、うちの娘のノートを見たいという子がいて、見せたら、とてもきれいな字で、整理されて、丁寧に書かれているのを見て、驚いていました。その子のお母さんも同様でした。私も、自分が高校生のころ、これほどノートをきれいにとっていたかな、と思い、感心してしまいます。

 あるお母さんなどは、「もともとの資質が違うんですよ。先生のお子さんは、、」などといわれるので、小学のときの「できなさぶり」の「後遺症」で、アナログの時計がいまだに読めないという娘の話(ちなみに、そのころは、妻が主に教えていました)をして差し上げるんですけど、こういうのにあせらない、というのも、子育てで大事な視点なのですね。
 私は、アナログの時計が読めないことなど、どうでもいいと思っているんです。
 数学の超難解の問題を解ける娘なので、そんなアナログの時計を読む、なんてことなんて、いざとなったら、わけないことだと思われるので、、。
 というか、
教育の、子育ての眼目(がんもく)は、必死になって、アナログを読めるように教えることというよりも、むしろ、いざとなったら、どんなことでも、たやすくマスターできる子に育てることなのですね。

 だから、娘が「時計読めないんだよね」と笑いながら、話すとき、私は、にこって微笑むだけなのです。

 私が考える、教育の、子育ての本質をみてとっていただけましたでしょうか??

 いざとなったら、学べる子に育てるのが、教育で、親が手取り足取り教えてあげて、目先の点数をあげるというのは、そういうことをすればするほど、見かけの点数ほど子どもの能力が高まっていないことになりかねず、それが学年が上がるにつれて、露呈し、親御さんがため息をつくということになりかねないわけですね。

 そういうのをいっぱい見ている経験から、私は、よく「
高校生になって、朝から晩まで勉強しても、それを楽しめるくらいの子に、どこまで育てられるか、という尺度で、子育てを考えてみると、いいですよ」というようなことを申し上げたりします。



2014年4月25日 11:18:28
 何度も紹介してきた、センターで、96%とり、超難関の国立大医学部を合格した
「天才君」について、もうひとつ、興味深い話をしますね。

 もともとはおちこぼれていたこの子と、私がどうかかわってきたか、そもそもどうしておちこぼれていたかなどは、

家庭教師田口の視点(66ページ目)

家庭教師田口の視点(68ページ目)

家庭教師田口の視点(71ページ目)

あたりを見ていただくとして、ここでは、彼の「浮き沈み」をみてみましょう。それで見えてくるものがあるような気がしているんです。

 彼は、中学受験で、全国的にもレベルの高いことで有名なR中学に受かったのですね。
 でも、そこでうまくいかなかったのか、途中でやめてしまい、地元の公立中学に入り直して、いい成績を収めて、地元の都道府県でナンバーワンの、ある高校に入り、そこで、おちこぼれたのですね。

 それで、ご両親が困ってしまわれて、私に相談してこられて、教えることになった、という経緯を持っている子なのです。

 そこから、天才ぶりを発揮して、1年半のうちに、半分が東大、京大レベルに受かる(彼いわく)という学校でトップに上りつめていきました。
 おちこぼれたことで私にであったことが、逆に彼にとって、幸いだったと言えるかもしれません。

 彼を教えはじめて、しばらくして、
英作、(定期)テストで、はじめて、書けた
と喜んでいたのを知り、「なかなか大変な子だ」と、内心思ったことを記憶しています。

 彼は、また、教え初めのころ、日本語(現代語)で書かれた科目は強いが、それ以外(英語、古文、漢文)は弱いと言っていました。で、確かに、よくよく考えてみると、そんな感じでした。しかも、半端(はんぱ)なく、、。

 ある意味、
この子は、おちおぼれてくれたおかげで、私に出会ったわけですね。

 一方、彼の2歳上のお兄さんは、同じく、R中に入り、そのままR高をきちんと卒業したのですが、現役で、国立大医に合格した彼といっしょに2浪後の受験をしたわけです。その後、どこの大学に受かったのか、受からなかったのか、わかりません(聞きにくいですよね)が、常識的に考えて、彼ほどの結果は出せていなかっただろう、と思うのが自然かもしれませんね。
 
 いわば、高校卒業まで順調にきていたので、彼ほど、お兄さんは、問題視されなかったわけですね。だから、対策が遅れて、2浪になってしまった、というわけですね。皮肉ですね。

 そういう意味で、私は、「潜在的天才君」は、そこらじゅうにころがっていると思うんです。そして、
潜在的天才君がそのまま「潜在的」で終わってしまう例が多々あったりするのでは、と思います。

 CMさんの娘さんも、うちの娘も、
上手に頭を磨いて、勉強に対する習慣を築いて、「天才(秀才)」に、少なくとも「天才(秀才)にみえるよう」になったのだと思います。

 少なくとも、うちの子は、ごく普通の子であり、かかわり次第で、頭がよくも悪くもなった、と思っています。
 かつて、娘に、賢いね、と言ったとき、娘は信じませんでしたが、今「賢いね」と言っても、普通の顔をしています。
 教えてきた子の多くにも、私は、「賢いね」って、心から思って言っているのですよ。大体の子が、とても集中してくれています。経験上、脳に障害でもないかぎり、
みな、天才君、天才さんになる可能性は十分にあるのではないか、と感じています。
 塾や他の家庭教師などから、集中しない、と苦情を言われた子が、私の前で集中しているとき、「どうして、そんなことを言われなくては?」と不思議に思うことも多いです。
 そういう事例も、すでに、いっぱい取り上げてきたかと思います。

 学校や塾で、問題児のように見えた子が、とても素直で、賢い子だったというのは、よく経験することです。上のセンター96%の「天才君」も、もともとはそうでしたよね。彼の、当初のハチャメチャぶりは、なかなかのものでしたでしょ。

 多くの子が
のりのりで勉強するようになり、朝から晩まで、へっちゃらで、集中することができるようになれば、また、テレビを見ていても、時間になったら、さっと勉強に切り替えることができるようになれば、賢い子には、なりうると思っています。

 私たちの、子育て、教育の腕の見せ所ともいえるかもしれません。


2014年5月1日 8:17:48
 我が家では、
娘は、CMさんの娘さんを、小6の息子は、ちょうど2人(CMさんの娘さんとうちの娘)を手本にして、勉強にとりくんでいます。で、息子は、じっくり考えて、とても丁寧に仕上げていっていることがわかります。

 もともと賢い子にも、有効かと思いますが、
ごく普通の子には、こういうあり方は、とてもいいと思いますので、今回は、この息子をとりあげますね。

 今、中学生の内容を私は教えていっているのですが、2人の良い影響を受けて、この子も、いい勉強スタイルを確立しつつあるという感じです。
 この子に関しては、お手本がいるので、楽ですね。本人も楽でしょうし、私も楽です。
 わが子が一番教えやすいです。
 自分で育ててきた子なので、当たり前でしょうが、、。
 そうでなかったら、教育者として、失格だと言われても仕方ないですね。

 例によって、私は、こうすべきだ、とか、こうしなさい、みたいな話はしたことがないのですよ。息子が「どうも、このやり方がよさそうだ」と思って、そうしていっているという感じです。

 最初の私の授業は楽しみにしてくれていましたし、今も、とても楽しそうに取り組んでくれています。

 
勉強を「楽しい」と思える子が、忍耐力をあわせもっていれば、おのずと、子どもは、きちんとします
 そのためにも、上で述べた
「環境」(部屋や机をあてがう、とかいうものとは違います。むしろ、正反対に近い概念です)と「言葉」(タイミングと内容を踏まえた、優しい声かけ)が大事なのですね。
 ホームページや本から、そのコツを、ぜひ、吸収して下さいね。

 私は、いろいろ相談をいただいてきたのですが、その相談事例も、今後も載せていきますね。
 具体的であるほうが、皆さんに、ピンとくるかと思いますし、、。

 息子は、テキストを丁寧に理解してくれて、知らないうちに、きちんとマスターしてくれているので、「賢いね」と感心しています。
 わからないところは、「ここをいっしょにやりたい」「ここを教えて」と自分から言ってきてくれます。
 ほぼ完璧の内容でも、少しでも甘ければ、「もう一度、やり直す」と、自分から言ってきます。
 こういうのは、おそらく、
娘の丁寧な仕上げ方を、息子なりに観察していて、そうしているのでしょう

 
私のほうは、ボーっとしてあげています。で、「えらいね」って感心してあげて、、。「ありがとう」と、ときどき言ってあげて、、。

 娘もそうですが、息子も対人関係は上手で、「周りから友達が寄ってくる」と言っています。
 いじめを未然になくす能力にも、優れています。
 その場その場での判断力も、すばらしいです。

 あるとき、ファミレスで、ウェイトレスさんに向かって、あるお客さんが「おい!違うじゃないか!」と言っておられたのをみて、「そういう言い方はないよね」と、理由を丁寧に説明してきました。例によって、私は、感心してしまいます。
 息子といると、こういう場面によく出くわします。
 こういう一つ一つの判断が、息子を成長させていってくれているのでしょう。

 先日
「君は賢いね。みんなパパに似たからだよ、って言っているよ」
と言ったら、
「それはない」
ときちんと即座に返答してきましたが、、。

「あのね」
(子どもが、
親のおかげで、とか思っているようではいけない、親なんか関係なく、子どもが自分で考えて、行動をしていると思っている感じでちょうどいい、と思っているので、これでいいと思っているんですけどね。誤解を恐れずにいいますと、私たちは、「立派な親」に見えてはいけないんですね。親はボーっとしていて、あとで、気づいたら、この親すごいかも、とか、思ってもらえるくらいでいいかと、、。「ポイントをおさえて、ほうっておく」(これは、本のほうが詳しいかもしれませんが、このホームページでもとりあげたことがあるかと、、。今後もとりあげていきますね)というのは、こういう点からも、大事だと思います)


2014年5月5日 8:21:01
 さてさて、今回は、私の工夫のひとつ「
とび授業」について、お話しますね。
 「とび授業」というのは、私が作った言葉で、もしかしたら、私しかやっていないことかもしれませんが、皆さんの、なんらかのご参考になるかもしれません。

 「とび授業」というのは、たとえば、午後8時〜9時に教えて、そのあと、1時間休憩をとって、また、午後10時〜11時まで教える、という形をとる授業です。
 つまり、
授業と授業の間に、1時間から数時間の休憩をとって、教える、という形をとる、というものです。
 
1日に2回授業がある、と申したほうがわかりやすいでしょうかね

 すでに、いくつかのお宅で試してみて、いい感触をもっています。
 この
メリットは、間の休憩時間に「ミニ宿題」を出して、それをやっておいてもらって、授業再開後、そのやったところに関して、必要であれば、解説をしていく、ということができるという点です。当たり前のことですが、このミニ宿題は、「きわめて短期」の、ある意味、「鮮度の高い」宿題なので、疲れていてやれなかったという場合以外は、もともとあまりきちんとしない、という子でも、がんばってやってくれる、ということが多いように思います。

 上手に使えば、かえって、ぶっ続けで2時間教えるみたいなことをするよりも、有効だったりするように思います。私は、2時間でも、ほとんどの子に「あっという間に終わった」と感じさせる自信はありますけどね。

 実は、最初、これは、私のスケジュールが、あるお宅のご希望の通りあかないことがあり、苦肉の策として、「こういう形はいかがですか?」と提案してみた、というのが、きっかけだったんです。
デメリットにみえるものも、使い方によっては、メリットになるものですね。

 
パソコンならでは、という感じの「とび授業」ですね。

 前から、実施していますが、今現在は、2軒のお宅で、これを実施しています。

 手前味噌で恐縮ですが、上でも申したように、私の授業は、「あっという間に終わった」と言う子が多く(おそらくほとんど)、ですから、その集中の延長で、私の
「ミニ宿題」をやってもらうというのは、本人の「ひとりで集中して勉強する」、という感覚を、実際に身につけてもらう、というきっかけにもなりうるかと思います。

 どなたかの、何らかのご参考になりましたら、、。

 ちなみに、パソコンによる遠隔授業に抵抗がある、という方もおられるかもしれませんね。
 私は、遠隔授業に関しては、十分ノウハウを蓄積してきていますので、少なくとも、私の遠隔授業は、じかに教えるのと、それほど変わらない、むしろ、上の「飛び授業」など、メリットもいろいろあるくらいと思っていただけるのでは、と思っています。
 体験授業をされた方は、今のテクノロジーに驚く方が多いです。
 こちら(遠隔授業)のほうがいいと、近くのお宅でも、遠隔授業を希望されるお宅もあるのですよ。

 詳しくお知りになりたいという方は、私とPCで話をして見ませんかをお読みいただければ、、。
 基本的に、押し付けがましいの好きではないので、で、遠隔授業を押し付けているように見えるのもいやなので、できるだけ公平に書いているつもりなのですが、、。

 こちらも、ご参考に、、。


2014年5月9日 10:09:13
 
私は、本当にいろんな性格の子、いろんな思考パターンの子、いろんな学校の、いろんな学力の子を教えてきています。このホームページを全部読まれた方の中には、「そんな子もいるんだ!」とびっくりされた方もおられるでしょうね。

 そういう子たちを教えていく中で、私は、どうかかわったら、がんばってくれるのか、どういう思考パターンの子にはどう教えるのがいいのかなど、いろいろ試行錯誤をし、結果を出してきました。それからえられた結論がこのホームページ全体なのですね。

 今、
公立の中高一貫校の子を2人教えているんですが、今回は、この子たちを教えていることから、見えてくるものをお伝えしますね。

 いずれも、有名な、レベルの高い学校なので、皆さんのなかには、うらやましいと思われる方もおられるかもしれませんが、必ずしもそういえる状況ではない子もいるのです。

 ひとりは、関東の国立大学の付属校の中学3年生、もうひとりは、ある市立の中高一貫校の高1の子です。
 
 こういうところって、ご存知の方も多いかと思いますが、大体において、生徒全体のレベルがかなり高いのですね。

 全国レベルで、トップテンに入るような子が何人かいたり、、。

 そのせいか、そういうところでは、先生の教え方も「荒っぽい」(それでも、ついてこれる子が多いのでしょう)ので、ついおちこぼれたような感じになってしまったりするのですね。
 ある学校では、数学の授業で、大体こんな感じという説明で、骨格の部分は説明するが、答えまでは示さずに、あと(と言っても、答えの大半)は自分で考えなさい、という感じであったり、、。
 突然、教科書(学年レベル)を逸脱したような授業をしてきたり、、。
 学校で普通に使っている教科書などは、使わず、独自の教え方をしてきたり、、。当たり前のように、、。
 そういう学校に通っている子のご両親は、「そうそう」と、きっとうなずいてくださるかと思います。
 塾に行かせても、他の家庭教師に教えてもらっても、どうにもならず、私のほうに、というお宅も結構あります。学校の教え方がレベルが高く、特異(とくい)ですし、そのためか、子どもたちの挫折(ざせつ)の仕方もかなり特殊な子もあったりして、普通の塾や家庭教師では、ネックとなっているところを探り当てるのさえ、できずにいた、という感じの子もいました。

 この2人も、おそらく、もともとの能力的には、全国平均よりも賢いかな、と思われるのですが、周りのレベルの高さ、先生の授業の「荒っぽさ」に、翻弄(ほんろう)されて、きちんと習っていることがマスターされずに、テストをむかえ、「悲しい」結果になってしまう、という感じだったかと、、。
 こういう子も結構いるのですね。

 もしかしたら、そのまま公立中学に進んだほうが、学力が伸びたのでは?と思わせるくらい、もともとの能力の高さを感じさせる子たちで、逆に、「ずいぶんわからなくなってしまっているね(忘れてしまっているね)」と感じさせることもあるんです。
 自信を失って、袋小路(ふくろこうじ)におちいってしまったという子も多いです。本当に気の毒です。

 いずれも、学校について行けない感じがあって、ご両親が私にその対応、対策を依頼してこられたという感じです。

 2人のうちのひとりは、小学校のとき、
「学校の勉強がわからないのがわからない」と言っていた子らしいのですが、中学になって、自分がわからなくなって、「わからない」と言っていた子の気持ちがわかった、というようなことを言っていたそうです。

 こういうところで、もともと賢い子が挫折感を味わったりするのですね。

 たまたま公立のレベルの高い中高一貫の子について、述べていますが、実は、私立の中高一貫でも、いや、どこの学校でも、多かれ少なかれ、同じようなことが言えるかもしれませんね。この子たちは、それが鮮明に現われているだけ、という感じかもしれません。
 ですから、多くのご家庭に、これから私がお話することはご参考になるかと思います。

 それぞれ、挫折(ざせつ)の仕方が違うのですね。
 
挫折の仕方が違うので、こちらの、対応の仕方、対策の仕方も違ってきます。どう挫折して、私が、どうかかわってきたか、の途中経過を次回から、述べていきますね。
 
 (つづく)

(次回は、ページを変えて)







もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、。




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「とび授業」のすすめ




視点目次(サイトマップ)


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いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」

学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」

兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」



「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}

「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」


政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}






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