家庭教師田口の視点(73ページ目)
(ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)
2013年5月10日 0:05:06
「こっそり」のお話のつづきを、少しだけさせていただきますね。
たまに、私が、メールや連絡ノートに関して、「基本的に公開」(つまり、ご家族の誰でも、見られるようにする)を提案すると、「それでは、こちらの手の内がわかってしまう」とおっしゃる方がおられます。
お気持ちわかります。でも、私は、最初から、手の内を見せっぱなしですよ。手の内見せっぱなしでも、まったく問題ないです。
私は「ありがとう」はよく言いますし、「えらいね」もよく言います。
とても難しい子で、ご両親が、塾が、ほかの家庭教師がさじを投げられて、私に、という子でも、私は、平気で引き受けます(具体例は、すでにいっぱいご紹介していますね)が、そういう子だと、たまに、最初授業態度が悪かったりします。
そういう子でも、集中してくれる子が多いので、「よく集中しているね」と声をかけたりしています。
で、集中はしてくれているのですが、授業態度がすぐよくなるかというと、そうでもなかったりもするのですね。
そういうときは、授業態度に関しては、とりあえず、ほうっておく、というようなことはよくします。
いつまでも、雑談をしかけてくる子もいます。知らないうちに、そういうものがくせになってしまっている子がいるのですね。
とりあえず、とめずにほうっておきます。どう変えていこうかと、頭の中で、考えながら、、。にこっとしながら、、。
だって、そうそう何もかも、いきなり求められても、子どもたちも対応できませんものね。
難しい子ほど、一歩一歩、ひとつひとつ、ステップアップしていってもらう、一気にすべてを期待しない、くらいの、かかわりの余裕みたいなのが必要になってくるのでは、と感じています。
次の授業、その次の授業と、少しずつ、あるいは、急激に本人が自分で変っていってくれて、私は、それをフォローしていくわけですね。このフォローが大事なんですけど、これについては、また、触れますが、ホームページ全体をお読みになった方は、大方想像がつきますよね。
と、そんな言い方だと、不親切かもしれませんので、下で、少しだけ、フォローについて、どんな感じか具体的に、触れておきますね。
たとえば、授業態度が悪くても、その瞬間に「授業態度が悪いね」とか「授業態度をよくしてね」とかは言わないことが多いです。でも、集中しだす(前にも申したかもしれませんが、私の授業は、ほとんどの子が最初から集中してくれます。私は、教える専門家なので、当然なのですけど、、)と、いずれ、自然と授業態度がよくなってくるので、その時をとらえて、「授業態度いいねえ」と言ってあげます。
これが、私の申し上げるフォローというやつです。
ある意味、見え見えでしょ。
でも、みんな、素直に応じてくれます。見え見えであっても、事実と違っていなかったら、そして、本人が、自分にとって、うれしいことであれば、だいたい大丈夫ですよ。
「あ、ほんととだ。集中している」と自分で、自分が集中していることに気づくようなタイミングで、言葉をかけてあげると、ますます集中してくれたります。
昔の私は、そのタイミングをみはからっていたことがありましたが、今の私は、むしろ、教えているうちに、ふと「今だ!」みたいに、どこかで、自分に語りかける自分がいるという感じです。(ここでは、分析的に書いていますが、私の実際の行動は、直感的なことのほうが多いです。教えるときには、それでないと、タイミングを逸してしまうことがあるものですから)
で、一呼吸をおいて、声をかける、という感じです。
一呼吸をおくのは、このタイミングで、本当にいいのか、雰囲気を確認する、みたいなことのために、だいたいそうしています。だって、自分の感覚がまちがっている可能性もありますからね。
で、思うのですが、手の内が見え見えかどうか、よりも、信頼関係が蓄積されているか、不信感が蓄積されているか、ということのほうが、本人の反応に大きな影響を与えるのではないかと、、。
2013年5月15日 11:59:28
前のページで、私は、子どもへの「誕生日プレゼント」の話をさせていただきましたが、実は、私は、めったに誕生日プレゼントをあげたことないんです。
ほんと、この前のがはじめてくらい。しかも、二人とも、誕生日がだいぶ過ぎてから、、。
それでも、子どもたちは、「ありがとう」とうれしそう。
そもそも、プレゼントを買ってあげる、ということが珍しく、誰かからいただいたものとか、私が使わなくなったものとか、あまったものとか、そういうものしかあげたりしない、という感じです。プレゼントといいながら、、。
どちらかというと、子どもたちから、もらいたがるほうが、私の場合、多いかもしれません。
この前は、娘が「この消しゴム、消したときに割れてしまった。この消しゴム割れやすいのかなあ」と言ってきたので、「それでは、この消しゴムと交換して、それで、割れたら、あなたの使い方が悪いんだよ、きっと。でも、そうでなかったら、消しゴムが悪いね」という話をして、大きな娘の消しゴムと小さな私の消しゴムを交換してあげました。
そうして、私が「大きいのゲット!ラッキー!」と、去り際(ぎわ)に言ったところ、娘は、「返して!」と言ってきたので、「これは、実験だから」と、再度話をして、とりあえず、娘は、私の消しゴムを使ってくれることにしてくれました。
この会話は、娘とのじゃれあいみたいなもので、娘も、私の普段の振る舞いから、私の真意を理解してくれているので、これですむわけですね。
実は、この前の娘への誕生日のプレゼント(自転車)も、高校に入ったら、買わなくてはいけなくて、だから、買ったもので、誕生日より、半月(はんつき)くらいあとなので、厳密な意味で、誕生日プレゼントと言えるのか、と思ったりしたのですが、私は、ほかのものをあげるときも、とりあえず、少し面白がって、「誕生日のプレゼント」(時期によって「クリスマスプレゼント」など)はみたいなことを言ったりしています。
自転車は、娘が中学生のときも、「買ってあげようか」と何度か言ってきたのですが、「今は必要ない」と言って、買ってもらおうとしませんでした。いい子でしょ。
自転車が、どうしても必要なときは、私の自転車を借りていたんですよ。
こういうものの考え方は、勉強その他の、先を見越して行動する、という類のもののときにも、いい影響を与えると思っています。
私は、今回買うにあたって、予算の制限は設けず必要な機能、デザインなどを比較検討して、本人の納得のいく自転車を丹念に、いっしょに探していきました。私は、裏方みたいな感じですけど。
この自転車選び、楽しかったです。
自転車屋さんは、10軒くらい回ったと思いますし、ネットでも、調べられるだけ調べました。
買ったの、これです。http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/s/?@0_mall/hakusen/cabinet/panasonic/img58862983.jpg
下調べの重要性、下調べの楽しさは、十分わかってもらえたかなって思います。
これ、必要に応じて、買うという類のもので、やはり、厳密には、誕生日プレゼントとは言いがたいですね。
でも、子どもたちは、ありがとうと言ってくれます。
私は、「普段はあまり買ってあげないけど、あなた方が病気になったり、高校、大学に行くときに、必要と思われるものに関しては、それがいくら高くても、支払う覚悟はあるから、安心して」というようなことは、言っています。
そういえば、この前は、教科書の中身がかわって、使えなくなった、前の5年生用のテキストを、「前のバージョンだけど、使えなくはないよ」と言って、息子にプレゼントしたら、息子は喜んでくれて、「ありがとう」と言ってくれました。
こちらこそ、使ってくれてありがとうと言いたいくらいなんですけどね。そのまま捨てたら、テキストかわいそうですもんね。
で、「君たちを、きちんと行動できる、友達が寄ってくる、頭のいい子にしてあげることが僕からの『最高のプレゼント』なんだよ」みたいなことを、言ったりしています。苦しまぎれの言い訳でもなく、心からそう思っているんですけどね。
このホームページには、その私が「大変な」子どもたちとかかわってきた経験にもとづいた、発想、知恵などを、できるだけ具体的に、書き出してきているつもりです。ぜひ、あちこちで、ヒントを得てみてくださいね。
いっぱい大変な子とかかわってきたので、うちの子をきちんとした子に育てるくらい、私にとっては、とても楽なことなんですけどね。
2013年5月24日 1:37:26
視点余話です。
最近、「殺人的忙しさですね」と、私の今のスケジュールをご覧になっておっしゃった方がおられましたが、私は、まだ、今は忙しいほうではないんです。
これから、年末に向かって忙しくなっていくのが、普通なんです。
でも、お気遣いいただいて、うれしかったです。
ありがとうございます!
私は、この仕事大好きなので、まったく疲れませんけどね。
そういえば、これまた最近、あるお宅に、私の本(私の新しい本紹介いたしますご参考に)を差し上げたところ、次のときにおじゃましたときに、「読みましたよ」とうれしそうに言ってくださり、本代を支払われようとしたので、「差し上げます」と以前、申し上げていましたし、本当にそのつもりでしたので、「(読んでくださり)ありがとうございます。プレゼントします!」と、かっこよく言ってしまいました。
でも、こういうのうれしいですね。
読んでくださった上に、お支払いしようとしてくださるなんて、、。
ずっと前ですけど、ネットで教えていたお宅なんですけど、「子育てのなんらかのヒントになれば」くらいのメモを入れて、私の本差し上げたところ、突然「やめさせていただきます」とメールをしてこられ、そのあと、私の本について、「届きましたか?」と申し上げても、それについては、返事をしてくださらず、「今までの分の請求書を送ってほしい」という事務的なお話だけしてこられ、こちらが請求書を送らせていただいたら、それを振り込んでくださっただけ、というお宅がありました。
本人は、私の授業をとても気に入ってくれましたし、まさか、という感じでしたが、どういうわけか、一人でいるときに、ほとんど勉強しない、という子だったので、私は、本人とのかかわりについて、あまりに本人に厳しい言い方をされるお母さんに、「厳しく接すれば、がんばるというものではないと思います」というようなことを申し上げて、本を差し上げた、という経緯があったのですね。
かかわりに気をつけられれば、本人も変ってくれるかもしれません、と申し上げるつもりで、、。
娘さんのこと、「根性がない」とか、言っておられた方なので、多少厳しいことを申し上げても大丈夫かな、と思いつつ、でも、最大限表現に気をつけたつもりだったのですが、私がお母さんご自身を批判しているととられたのでしょうか?本は、「これを読んで勉強でもしなさい」と私が言っているように響いたのでしょうか?
で、私は、どこか、言い方失礼だったかな、と反省しつつ、その日以来、教えているお宅に、本を差し上げるときには、慎重になってしまいました。もしかしたら、押し付けがましくなってしまうかもしれないと、、。
だって、喜んで読んで下さらず、いずれ、ごみにでもなってしまったら、そのお宅にとっても、いいことではないですし、第一私の本がかわいそうですもんね。
読みたい人は、勝手に購入して読んでおられるかな、とかも思って、、。
それにしても、私の本を差し上げるという行為を不快に思われているかもしれない方がおられるとは、、。
このお宅は極端で、私は、もともと、途中でおやめになるという方は少ないほうかと思うのですが、読んでくださったかどうか、はっきり言ってくださらないお母さんとかもおられ、そうか、本を読むのお好きでない方も、おられるのか、そういう方には、押し付けがましくなってしまうのかな、と思って、本を読んでくださりそうだ、という思ったときだけ、本をお持ちかどうかを確認した後、お渡しするようにしているんです。
で、そのときは、本人にも「かぜの予防法、載っているから、そこだけでも読んでね」と伝えて、、。
(私の教えている子は、かぜを引くという子、少ないんですよ!)
もっとも、最近は、上のような「失敗」もなく、自分で申し上げるのも変ですが、大半が好感触なんですよ。
明るく「読みましたよ」とか「とても参考になりました」とか言ってくださる方がおられると、この本がんばって書いてよかったなあ、と思います。
私にとって、そういうお言葉は、エネルギー源です。
2013年5月30日 12:27:06
ある子のお母さんからのメールご紹介しますね。
どの子かわかりますか?このホームページを丹念に見ておられる方でしたら、私の前の家庭教師の方から、「返事は人の顔を見てしようね」と言われ、「はい(そっぽ向いて)」という子です、と申し上げたら、ご理解いただけるかもしれませんね
お母さんが、彼女の「中学に行きだしてからは勉強を嫌い、家では携帯をいじっているかテレビを延々見てるかの毎日」という状況に悩まれて、質問してこられて、それがきっかけで、教え始めたという子です。
以下、白抜きのところです。(お母さん、ご理解いただき、ありがとうございます)
メールありがとうございます。
自分から「今日は数学わからないところやってもらいたいんだけど、試験範囲の問題全部やったわけじゃないから、やりながらになっちゃうんだけど、それでもいいのかなぁ?」と不安そうでしたが、「それをやりたいって言えば合わせてくれるんじゃない?」と言ってからの授業でした。
2日間、あんな集中している姿を見たのは初めてでビックリしました。
本人も相当充実感があったのでしょう、終わってからもすごく饒舌でしたし、そのあともまだ勉強していました。今朝も早起きしてやっていました。
よく頑張ったと思います。
学校を休んでいる間に進んでしまっていたところ、その後ノートは書くものの、何だかよくわからなくなっていた所を教えてもらってわかるようになったと言っていました。
ありがとうございました。
家庭教師田口の視点(64ページ目)で、初めてとりあげた子です。
今、半年少したっている、という感じでしょうかね。
まだ、波はありますが、少しずつ、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら、いい方向にいっているという感じでしょうか?
でも、上のメールを読めば、いい子だということがわかりますでしょう。
いい子ですよ。
私が教える前からすると、ずいぶん変ってきてくれましたね。
最初のころの状況ですか?
家庭教師田口の視点(64ページ目)から一部抜き出してみますと、こうなります。
本来、田口先生にご相談するのは筋違いなのかもしれませんが、アドバイスがいただけたらと思い、思い切ってメールさせていただきました。
(「思い切って」という言葉に、申し訳なく思っています。私という人間が、まだまだ敷居が高いようで、恐縮しています。本当にお気軽にどうぞ、、。私は、そんなに偉い人間ではありません)
娘は中1で、現在A中学(大学まである、中学です)に通っています。
中学受験で合格したのも束の間。
中間試験では下から10番程、期末では20番程。
本人も中学に行きだしてからは勉強を嫌い、家では携帯をいじっているかテレビを延々見てるかの毎日です。
ジミな努力は一切したくなく、単語は全く覚える気なし。書いても覚えられないと最初から投げている状態です。
B(塾の名です)で2月から先取りではじめたつもりの英語も学校で全くついていけていないし、不真面目な態度だったようなので、家庭教師に切り替え9月から家庭教師のC(家庭教師業者の名)さんから関西大学3年の女性の先生に来ていただくようになりました。
(この業者は、業者の営業のような人が来て、その方の説明だけで、このお宅は家庭教師の申し込みをしてしまわれたようですが、どんな家庭教師なのか、わからないまま契約するなんて、少し無謀な感じもするのですね。その業者の方は、なぜ体験授業を勧めなかったのでしょう?個人的には、あまり良心的だというイメージをもてません。体験授業をさせようとしない業者は、避けられた方がいいでしょうね。本人にとっても家庭教師の方にとっても、不幸です。掲示板からご参考になりそうなものを抜き出しました(11)をご覧いただければ、わかっていただけるかと思いますが、この掲示板の子どもさんよりも、むずかしい子に見えますでしょ。下を見れば、、。)
家庭教師をするのは初めてで、おとなしめの先生ですが、初めてと言うこともあり一生懸命だし色々考えてくださっているのですが、肝心の本人は先生を受付けないように見えて仕方ないのです。
特に文句を言っているわけではありません。
が、言われた宿題は平気で知らん振り。授業中の態度は後ろから見ているとすごい距離感。
会話として
「どうして宿題しなかったの?」「眠たかったから・・・」
「返事は人の顔を見てしようね」「はい(そっぽ向いて)」
こんな感じなので、もちろん勉強(英語・数学)にも全く興味を示しません。
あまりにも申し訳なく、手に負えないように思えるので、先生の交代をお願いしようかとも考えましたが、まだ1ヶ月ほどですし言い出せずにいます。
この後も、時々、この子の様子、私がどうかかわったか、などを、このホームページでご紹介してきました。
ご興味のある方、あるいは、大変な子で、現在悩まれている方は、家庭教師田口の視点(64ページ目)以降をたどってみていただければ、、。間に、いっぱいほかの話が入ってきていますので、たどりにくいかもしれませんが、ほかのお話も、同時に楽しむくらいな感じでお読みいただければ、、。
私は、皆さんに時々申し上げているのですが、トラブルは、子育ての最高のチャンスなんですね。
この子も、とてもトラブルの多い子でしたが、トラブルのたびに、こちらは、かかわりを工夫し、ご両親の協力もいただいて、本人の成長を促してきたわけですね。
トラブルが発生すると、頭を抱えられる方がおられるかも知れませんが、私には、トラブルが起きたときこそ、私たちの知恵の発揮のしどころ、という感じがしています。
もちろん、トラブルがないときも、かかわりは大事ですが、トラブルのあるときは、本人が、行動を変えないとひどい目にあいかねない場合が多いので、本人は真剣にこちらの言葉に反応してくることが多い、といえると思います。
ちなみに、この子、私は、パソコンで教えているのですよ。
私は、頭をなでることも、目を合わせることもできない。たまに寝てしまっていた彼女を起こすこともできない。私の「武器」は、「授業の質」と「言葉」と「ご両親へのアドバイス」だけです。
2013年6月5日 9:39:48
私は、子育て、教育は、楽しいし、楽しいものであるべきだ、と思って、日々行動し、ここでもそれをどう実現するか、してきたか、みたいな発想ももって、あれこれ書いてきているのかなと思ったりもしています。
そうある方に申し上げたら、
「子育ての期間て意外に短いかも知れませんもんね」
と返答してくださりました。
少なくとも、絶望的に大変そうな子でも、そのためのなんらかの方法がありそうだ、ということを知っていただくことは、意義のあることかな、と思っています。
だって、私の教えている子の中には、少なくとも表面的には「とても大変な」子も結構いますでしょ。
この子でも、変わるのだったら、うちの子も、と思っていただけるのでは、と思ったりしています。
さて、私が教えている子で、最近、理科、算数は、大手の塾でトップレベルなのに、国語だけ、最低に近いレベルにいる子がいる、という話を少し前にさせていただいたかと思いますが、この子から、感じたことを、書かせていただきますね。
結論的に言いますと、どんなにがんばりやでも、勉強嫌いになってしまうと、動けない、逃げ回る、ということをしかねない、ということです。
こういう子に出会うたびに、「やる気がある」とか「やる気がない」とか、表面的なもので、決め付けてしまうことの危険性を感じるんですね。
その子は、とてもまじめな子なんです。でも、人によって見え方が違ってくる子でもあるのですね。
成績のいい科目である算数の先生は、彼を高く評価し、「彼なら大丈夫でしょう」みたいなことを言われるらしいんですよね。
一方で、成績のおもわしくない国語の先生からは散々ないわれ方をされるらしいのです。
彼は、私といっしょに勉強するときの集中力(ものすごいですよ!)からは、いまだに信じられないのですが、塾での国語の授業中寝ているらしいんですね。で、「寝るんじゃねえ」と塾の先生のかみなりが落ちるわけです。
ある意味、当然といえば、当然なのですが、で、彼は、やる気がなさそうに見えるかもしれませんが、私の授業での集中や礼儀正しさ、あらかじめわからないところ、私とやりたいところを整理して、聞いてくる丁寧さからも、決して、やる気のない子ではないのですよね。
見えるだけなのです。
彼は、理算の成績がいいことからも、私の前で勉強するときに、国語も含めて、とてもきちんと整理して聞いてくることからも、決して不真面目な子ではないことがわかりますね。
それでも、彼は、国語は「やる気がない」ように見えてしまうのですね。国語から逃げ回っているように見えてしまうのですね。お母さんさえ、「国語から逃げ回っている」とおっしゃっていましたから。
私が教えている多くの子たちも、実は、そうかもしれないんですね。
ほかの面では、ものすごくいい子が勉強となると拒否反応を示してくるわけですね。
勉強ができないため、あるいは、勉強そのものがうっとうしくて、面倒くさくて、勉強に嫌気がさして、逃げ回っているように見えたりするのですね。
勉強嫌いの多くの子が、彼のように、ある科目はむちゃくちゃできるけど、ある科目は、まったく苦手、という感じではないため、つまり、全教科がきらいなため、勉強嫌い、やる気がない、と片付けられてしまっている可能性さえあるのですね。
上の彼も、すべての教科が苦手でしたら、「だめな子」の烙印を押されてしまったかもしれませんし、すべての教科が得意だったら、「賢い子」と誰からも思われとことでしょう。
で、結局のところ、勉強の成否を決めるのは、本人がその勉強を楽しいと思えるか、なのですね。
楽しくなかったら、どんなにきちんとした子でも、逃げ回る、みたいな行動をしてしまう可能性があるわけですね。
勉強嫌いになってしまうことを防ぐには、お膳立てをしすぎないこと(私の言葉で申しますと、「子どもの介護」をしすぎないこと)、「環境」(世間で言う机や部屋を整える、というのとは違います。むしろ正反対に近い概念です)と「言葉」を考えること直接命令的な言葉をかけないこと、引っ張りあげようとしないこと、自分から動くようにもっていって、フォローをしてあげること、タイミングよくほめてあげること、というのが大事になるかと思います。
その具体例は、ホームページ全体から、いっぱい見ていただくことができるかと思います。
その際、視点目次(サイトマップ)で、読みたい内容を探されてから、入っていかれると、いいかもしれません。とにかく、巨大になってしまったので、、。内容は、濃いと自負はしているのですが、、。
へえ〜、なるほど、と思って、お読みいただければ、、。繰り返すようですが、楽しみながら、、。
子育て、教育は、本来楽しいものです。
(次回は、ページを変えて)
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視点目次(サイトマップ)
優先相談お受けします
いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」
学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」
変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」
兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」
「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}
「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」
政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}
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