家庭教師田口の視点(69ページ目)
(ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、ぜひ、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)
2013年2月18日 12:07:22
前のページの最後のところで、
「子どもが、(頼みごととかを)してくれなかったら、どうするのですか?」という質問については、長くなるので、また、後に書いていきますね。」
みたいなことを書きましたが、考えてみると、私は、このホームページで、その答えになるような例をいっぱい書いてきたとも言えますね。
なぜなら、私の教えてきた子の半分以上は、当初きちんとしてくれなかった子でしょうから、、。
ですから、このホームページの以前のところを、あちらこちら、ぜひお読みくださいね。いろんな子のいろんな場面で、私が、どういう考えで、どうかかわってきたかがおわかりいただけるかと、、。
子どもも場面も、千差万別で、だから、私の発する言葉なども、そのつど、ずいぶん違ってくるのですが、一貫する「精神」「思想」みたいなものは、きっとご理解いただけるのでは、と思います。
でも、そういうだけでは芸がないので、また、別の子を例にあげて、子どもたちが動いてくれない場合、どうするか、書き出してみますね(下に、書き出していきますが、待ちきれない、という方は、繰り返すようですが、私のホームページを、あれこれ、読みまくってみてください)。
今回は、「直接的なことは、何も言わない」という視点から、子どもたちが、こっちの思うとおりに動かなかった場合について、記していきますね。
具体例をあげましょう。
家庭教師田口の視点(64ページ目)の最後のあたりと家庭教師田口の視点(65ページ目)の初めのあたりで、ご紹介している子に関して、私のかかわりをお伝えするという形で、、。
「大学まである中学」に入った、でも、その中学に入って勉強をほとんどしなくなった、という女の子です。
もともとは、家庭教師田口の視点(64ページ目)のお母さんのメールに記されているように「本人も中学に行きだしてからは勉強を嫌い、家では携帯をいじっているかテレビを延々見てるかの毎日です。
ジミな努力は一切したくなく、単語は全く覚える気なし。書いても覚えられないと最初から投げている状態です。」という子です。
なかなか、大変な子でしょ。でも、こういう子とかかわると、こちらも、フルに能力使わなくてはならなくなるから、能力は高まりますよ。
教えやすい子だけ教えたい、などというのでしたら、家庭教師、少なくとも、プロ家庭教師は、難しいかもしれません。こういう子とのかかわりを楽しむくらいの余裕がないと、いけないかと、、。
そう、余裕がないと、こういう子は難しいでしょうね。
学力の上でも、教える能力の上でも、かかわる能力の上でも、、。
たとえば、どんなに難しい問題でも、本人がわからないというところを瞬時に答えてあげる能力は必要ですが、タイミングよく、「適切な」言葉をかけられるというような能力も必要になってきます。
勘違いされかねないので、あらかじめ、申しておきますが、上の「適切な」というのは、「言っていることが正しい」ということを意味しているわけではありません。
しいて言えば、その精神は「正しいことを正しいとして、そのまま伝えるのは、正しくない」という感じでしょうか?「私は、正しいことを言っている。なぜ、できないんだ?」という類(たぐい)のことは、多くの場合、子どもたちにとって、「不快な雑音」にしか、聞こえないかもしれません。
なぜなら、私たちが語りかける子どもたちは、生身の人間なのですから、それを踏まえない言葉は、子育て、教育とは、縁遠いものになるでしょう。
上の彼女、最初の2回の授業は、まったく宿題をやってくれず、3回目から宿題を、完璧ではないですが、やってくれるようになりました。
その後、授業開始時に、パソコンの前にいてくれなかったりが、2回に1回くらいあり、さすが、前の家庭教師の方が泣きそうになる子だな、と実感させてくれました。
あれから、もう4ヶ月くらいたちますね。今は、きちんと勉強してくれていますよ。宿題も完璧です。落ちこぼれとは思えないほど、ものすごく賢い子です。
彼女に、私が、どういう場面で、どういう言葉をかけてきたか、「直接的なことは、何も言わない」ということの意味が具体的にわかっていただけるように、書いていきますね。(つづく)
2013年2月24日 0:26:53
そういえば、彼女、先日、友達との「大事な話」のあと、私の授業に間に合おうと、必死になって帰ってきてくれたんです。私の授業中、疲れてか、少し寝てしまったようですけどね。
いい子でしょ。頭いいですよ。今は、落ちこぼれていますが、学年でトップになる頭を持っていますね。
前のページの「天才君」が、1年と少し前まで、落ちこぼれていて、それが、今回のセンター試験で、96%(うち満点3科目)とった(これだけでなく、京大理系のプレテストでは、たとえば、数学6問中5問とけて、間違えた1問も式はあっていて、計算間違えがあっただけ、というすごい子です)というのから比べると、まだ、学年トップなんて、楽ですよね。
人って、変われば変わるものでしょ。
だからこそ、どう教えるか、どうかかわるかは、とても大事なのですね。
私は、こういうふうに子どもたちが変わってくれるのが、うれしくてなりません。「家庭教師馬鹿」でしょ。
4ヶ月くらい前に教えて、1ヶ月くらい前まで、彼女が、私の授業の前、寝ていて起きてこず、パソコンの前にいなかったというのも、しょっちゅうだったんですよ。授業中居眠りをしていたというのもありました。ホワイトボード(パソコン内の)にいたずら書きしているなあ、というときもありました。
私は、そういうことをされても、心の中で、にこって笑っていました。
お母さんは、「やっぱり、田口先生でも、うちの子は、、」みたいなことをおっしゃっていました。でも、私は、変化の兆(きざ)し、「離陸」(私独特の言い回しです。「離陸」してしまうと楽ですが、離陸途中は、かなり難しいところがあります)の兆しは、感じていました。
で、実際、離陸し始めています。
私は、「授業のときは、起きていてね」とか「授業中居眠りしないでね」とか「いたずら書きをしては、だめですよ」とか、直接的な言葉は、まったく言っていないのですよ。
そんなことを言ったら、彼女との距離が遠ざかるだけだと思いますから、、。
で、彼女、私の「魔法」にかかりつつあります。私が、直接的なことを言わないのに、変わるものですから、「魔法」に見えるんですね。本当は、合理的根拠あるんですけどね。
直接的なことを言わないから、変わった、と言ってもいいかもしれないんですけどね。
もちろん、直接的なことをいわず、別の言葉を、彼女の時々の様子に合わせて、伝えて言ったのですね。
どんな言葉をかけたかは、私のホームページの、本の愛読者の方々でしたら、おおよそ、お分かりいただけるかと思いますが、ここでも、どんなときに、どんな言葉を伝えたかを、書き出していきますね。
いっぱいあるんですけど、で、どれも、大事な言葉なのですが、あまり書き出していくときりがないので、それは、これからもおいおい書き出していくとして、とりあえず、ひとつだけ書き出していきますね。
あるとき、私の授業のときに、あまりに態度が悪かったらしく、お母さんが、「先生は、集中しているようにおっしゃっていますが、私から見たら、どうみても、集中している態度ではありません」といようなことを、メールで書いてこられました。
で、私は、「そうですか。では、彼女に、『お母さんは授業態度が悪いとおっしゃっているけど、僕は気にしないから大丈夫だよ。多少悪くても、集中していれば、いいし、お母さんのおっしゃることあまり気にしないでね』とお伝えください」というようなメールをお母さんあて、送らせていただきました。
お母さんは、そのまま、彼女に、転送してくださりました。
次のとき、彼女は、授業態度、ものすごくよくなったんですよ。もちろん、この言葉だけが原因ではなく、私は、ほかにもいろんな言葉をかけ続けていましたが、「授業態度よくしなくては、だめでしょ」という類(たぐい)の直接的言葉は、まったく言っていないんです。
もし「授業態度よくしなくては、だめでしょ」みたいなことを言ったら、彼女、もっと授業態度悪くしたかもしれませんね。
彼女と同じような子をお持ちの方でしたら、私の申し上げること、ご理解いただけるかと思います。
現に、それで(彼女の授業態度がどんどん悪くなって)、前の家庭教師の方、苦しんでおられたようですから、、。
繰り返しますが、この言葉だけでなく、私は、私の能力の総力をあげて、彼女にかかわっているので、「直接的な言葉をかけない」というだけでは、不十分かと思いますが、この発想自体は、とても大事なポイントであると言えるでしょう(ほかのポイントに関しては、このホームページの以前のところや、私の本をお読みいただければ)。
今は、お母さんのため息まじりのようなメールなくなりました。ずいぶん変わりましたよ。まだ、難しい「離陸途中」ではありますが、、。
お母さんの、ご理解、ご協力のおかげです。ありがとうございます。
次回は、前の家庭教師の方が、どうして、彼女から、ひどい目にあってしまったか、というあたりに、具体的に触れていきますね。(つづく)
2013年3月2日 0:09:19
彼女、最近、ファクスきちんと送ってきてくれます。
この前も、テスト範囲とか、もらい次第送ってきてくれました。こういうことは、できるだけ、親ががんばらないほうがいいんですよね。最初は、お母さん、がんばって送ってこられましたが、今は、楽ですね!
初めのころは、面倒くさいのか、お母さんに何言われても、動かなかった子なのですよ。
家ですることと言えば、テレビを見ているか、携帯をいじっているか、だったそうです。
お母さん、「体育会系のノリ」で、がんばって、彼女を動かそうとするのですが、動かなかったそうです。お母さん、「娘に、必ずさせます」と気合十分だったりしましたが、結果は思わしくなかったり、、。
前の家庭教師のときも、その前の塾のときも、とても授業態度が悪い、と、さんざんな言われ方をしていたわけですね。
で、田口だったら、何とかしてくれるかも、とお母さんが、私に問い合わせてこられたのですね。
彼女、学校で、激しいけんかをしてしまったことも、それが主原因で、不登校になりかけたか、と思われることも、、。
この3,4ヶ月の短い間に、よくも、これほど、トラブルを起こしてくれますね、と思うほど、トラブルのオンパレードだったので、お母さんが、悩まれたとしても、不思議ではないですよね。(私でしたら、チャンス!って思うんですけどね)
そのたびに、お母さんは、「何度も何度も、、」と、ため息まじりのメールをくださいました。
私は、「トラブルは、決して、悪いことではなく、上手にかかわれば、本人の成長のいいきっかけになると思いますよ」というようなことを申し上げて、具体的なアドバイスを差し上げました。
お母さんが、発想されている対応と真逆のことをアドバイスさせていただいたことも、結構あるかと思います。
それでも、わらにもすがる思いだったでせいでしょうか、お母さん、私のアドバイスをできるだけ、尊重してくださったように思います。
私は、言葉には、十分気をつけたつもりですが、もしかしたら、失礼な書き方をしたかな、と思って、そう申し上げたら、「手厳しいことを言われることは、覚悟の上です」というようなことを言ってくださいました。
ありがたいです。私は、できるだけ、親身に、やさしく申し上げているつもりですが、、。
一般的な家庭教師から比べると、やさしいほうではないかと思います。きっと、、。
なぜなら、ご両親にも、子育てを楽しんでいただきたいからです。
おかげで、彼女、今は、ずいぶん成長してきました。少し前(3時間ほど前)に、授業を終えたところなのですが、集中力、言葉遣い、理解力すばらしいです。おもわず、彼女に「完璧だね」と言ってしまいました。
トラブルのおかげ、それを上手にいい方向に持っていった、ご両親のご努力のおかげ、と言えるでしょう。
ところで、ここを突然お読みになった方は、私は、大変な子ばかり教えているんだ、と思われるかもしれませんが、もちろん、そんなことはないですよ。
私が、こういう大変な子をあえてとりあげているのは、難しい子のほうが、きっと参考になるかと思ってのことです。そういう子ばかりを、引き受けているわけではありませんので、、。
というか、私の本業は教えることだと思っています。
ただ、教えるときに、どうしても、子どもがきちんとしてくれないということも結構あり、それに対処しようとしているうちに、お母さん方のおっしゃる「魔法」が身についてきてしまった、という感じです。
上の「天才君」みたいな子に、高校の数VCを教えることができれば、数UBや中学の数学などは、余裕で教えることができる、というのと同様に、行動面で、「難しい」子を変えることができるようになれば、少し難しいくらいの子は、簡単に変えることができる、という感じかと思います。
そういう意味では、難しい子を教えることは、私の能力を高めていってくれたと感じています。
あ、「次回は、前の家庭教師の方が、どうして、彼女から、ひどい目にあってしまったか、というあたりに、具体的に触れていきますね」という予告をしていたのに、すいません。脱線してしまって、、。
でも、私の脱線、結構役に立つお話であることもあるので、だから、皆さんに、ぜひ、知ってもらいたいと思って、書いている、という側面もあるので、よろしくご理解ください。
つづきは、近いうち、、。
(つづく)
2013年3月4日 17:58:35
そういえば、私のこのホームページ、「プロ家庭教師」で検索したら、1ページ目に出ていますね。パチパチパチ、、。
うれしいです。皆様のおかげです。
5年位前までは、「プロ家庭教師」の検索で、私のホームページを探すのも、大変だったのですが、だんだん順位を上げていって、とうとうここまできましたね。
こういう感じいいですね。私らしくて、、。
ホームページの見ばえには、無頓着(むとんちゃく)で、そのため、文字だらけのサイトになってしまっていますが、のめりこむように読んでくださる方がいっぱいいらっしゃるようで、感謝しています。
こつこつ書いてきてよかったって、思っています。
私のホームページを宣伝してくださる方々もおられるようで、これもうれしいです。ありがとうございます!
私は、うそを書いていないんです。抽象的な、わかったようなことを書くのも、避けてきました。
「問題は中身」と思って、このホームページを書いてきました。「わかる人には、わかるはず」と勝手に信じて、、。
私は、「教育評論家」ではないんです。
現実と格闘することで、さまざまな知恵を獲得してきた、「教える専門家」なのですね。
ほかは、ともかく、教える、ということに関しては、子どもをいい方向に持っていくということに関しては、誰にも負けない自信があります。
ですから、私が申し上げる具体例や考え方は、現実に格闘されているご両親に対して、説得力があるのだと信じています。
これからも、のめりこんでくださいね。きっと、このホームページや本は、皆さんの「血と肉」になって、皆さんの子育て、教育を、支援し続けると思います。
あ、また、脱線してしまいそうですね。前の家庭教師の方が、どうして、彼女から、ひどい目にあってしまったかに、話題を移しますね。
私の前の家庭教師の方と彼女とのやり取りの例です。
以下、お母さんからのメールから、。
言われた宿題は平気で知らん振り。授業中の態度は後ろから見ているとすごい距離感。
会話として
「どうして宿題しなかったの?」「眠たかったから・・・」
「返事は人の顔を見てしようね」「はい(そっぽ向いて)」
こんな感じなので、もちろん勉強(英語・数学)にも全く興味を示しません。
この家庭教師の方のどこが問題かわかりますか?
こっちを向いて、返事をしてくれない子に、「こっちを向いて返事をするものだ」ということ自体に問題があるのですね。
「返事は人の顔をみてしようね」なんて、誰でもわかる理屈ですね。
一見、きわめてまっとうな、正しい言葉でしょ。
この家庭教師の方のおっしゃっていることは正しいのですね。でも正しいことを正しいとして、そのまま伝えるのは、正しくないこともあるのですね。
そんなこと、はなからわかっていて、態度の悪い子に、そんな、誰でもわかるような、直接的なことを言っても、まともに聞いてこないことは、目に見えていますよね。
でも、言わずには、おけない。その我慢ができないところに、問題があるのですね。
もっとも、我慢するだけで、どういう言葉をかけたらいいか、わからないようであれば、結果は同じことになるわけで、平気で我慢する裏には、かけるべき言葉に対する、ある程度の熟練的感覚が必要になってくるのですね(この話をすると、長くなるので、このホームページのほかのところを参考にしていただければ、、)。
その子がきちんとしていないことがわかって、一筋縄ではいかないことがわかって、にもかかわらず、誰でもわかるようなことを、言って、きちんとさせようとしたところに、問題があるのですね。
それで言うことを聞くような子でしたら、お母さんも塾の先生方も、苦労しませんよね。
これを読まれて、うちの子には、関係ないと思われる方もおられるかもしれませんね。普通の子でも、実は、直接的な(ときに命令的な)言葉を多く使うことは、危険な場合があるのです。
ですから、そういう方でも、この話をお読みになっておくことは、大事だと思います。
命令的な、直接的な言葉に、あまりに素直に動く子は、別の意味で、危険かもしれません。これまた、ここで、書き出していくと、ものすごく字数を必要とするので、ここでは、やめておきます。このホームページのほかのところで、感じ取って(理解して)いただければ、、。
次回は、ページを変えて、、。
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