家庭教師田口の視点(50ページ目

目が疲れるというような方は、ぜひ、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)

2011年5月4日 14:14:57
 前のページの後半をみての「ヤムチャ母」さんからの、メールです。私のことをとてもほめてくださっていて、恐縮です。いつも、このように言ってくださり、感謝です。
 本当に、教えはじめのころの悩んでおられた感じからすると、お母さんご自身も、本人もとてもいい方向に変わってきていることが、下のメールからもご理解いただけるかと思います。
 私は、家庭教師という専門家ではあり、専門家として、色々書き出しているのですが、人間それ自体はそんなに立派な人間でもないので、私をほめすぎかな、とも思われますが、あまり、人様の文面を加工するのは、どうかとも思われ、できるだけそのまま、載せるようにいたしますね。
 最初のあいさつ文のところは、ご興味のない方も多いかもしれませんので、そのあとから、できるだけ、そのまま、プライバシーにさわると思われるところ、皆さんが読むには、必要がないと思われるところ以外は、載せさせていただきました。
 「ヤムチャ母」さん独特の表現をお楽しみください。「ヤムチャ母」さん、よろしくご理解ください。楽しいメールいつもありがとうございます!


田口先生のHPにお邪魔しましたら、、HPが更新されていて、しかーも我が家 が登 場していて(ただ・ただ恐縮でございますぅー)驚きでした。>< でも、内容の濃さ・すごさにもっと驚き(?)いえ、感動でした。 田口先生が書かれている内容は、そのものズバリ!!といいますか、もう言葉も ない です。 自分で気づいたことが わかりやすくまとめられていて、さらに・さらに わか った つもりでいて きちんとわかってなかった部分もすっきり(?)気づくことがで きま した。 反抗期(私もこの言葉はあまり好きじゃないです)・思春期といわれる時期の親 子に は、この「すり合わせ」ほど大切な、そして有効(?)なことは ありませんよ ね。 (心の底から そう思います。) (自分を始め、ですが)思春期(自己主張期)と受験期を同時に迎えるお子様を 持つ ご両親にとって、今回の内容もまた とてつもなくありがたい内容だと思いまし た。 本当にただ・ただ 感嘆いたしました。 バナナ事件は本当に深〜いですよね。(最初は半分も理解できていなかったと思 いま す。)田口先生に教えていただいたおかげで、ようやく私も「子育ての真髄」が わか り始めています。 本当に 私もお世話になっているなぁとしみじみ思いました。 いつも・いつも感謝の気持ちでいっぱいなのは 私のセリフです。(*^_^*) 息子も読ませていただきまして、、。(自分が褒められている部分は テレテレ でし た。^^) 読み進めながら、お互い いろいろ(去年を振り返ったりしながら)話したりし てた のですが、読み終えてこんなこと(他にも色々話してましたが)を言っていまし た。 息子「田口先生って″油″だね。」 私「ん?? 油???」 息子「うん、そう!例えだけど、自転車のチェーンとか さびてると ギシギシ して  こぐのが大変だけど、油をさしたら なめらかになって 軽くなるしょ。だか ら  田口先生はウチにとって″油″だよね。ね、いい例えでしょ?」(ご満悦の顔で ) 私 「ん、ん〜 そ、そうだね。」(び、微妙・・・)と思いつつ^^; (確かに田口先生ありきで 我が家の空気(?)が なめらかに(?)なったの は事 実です。^^)

 (
中略

また、わかり次第、といいますか、まとまり次第(?)随時、息子の様子メール させ ていただきますね。とりあえず、疲れてはいるのでしょうけど だらだらしてい る時 間はない数日間です。テレビを見る時間も全くなしですが、充実してる感じを受 けま す。 では・では 失礼いたします

 息子さん、立派でしょ。さらにおまけです。その次に送られてきたメールです。これも、最初の挨拶部分は省きました。

先週の授業もありがとうございました!! (文型の問題を 8ページだけですが 田口先生の教えを 息子に教えてもらい なが ら一緒にやってみました。^^さすが 田口先生!とってもわかりやすかったで す!!私が高校生の時に教わりたかったです!) お忙しい中ですのに、これまた早々にご解答のFAXを頂きまして ありがとう ござ いますーーーm(__)m (文章がいったりきたりしていてすみません)

 (
中略

何か 気持ちが落ち着かずにいたのですが、息子のことなのだから、「息子を信 じる こと」と自分に言い聞かせていたのですが、田口先生に貴重なポイントをアドバ イス していただいて とってもありがたかったです!! オハズカシながら 高校生活、そして 部活の生活のリズムの変化に ついつい 私が 余計な気を揉んで ちょっとブレてしまいました。 (息子を信じること←原点ですよね。) 高校生ともなると だんだん「ポイントを押えて」のポイントが難しくなります ね。 図々しいお願いで誠に申し訳ありませんが、これからも息子の様子を(包み隠さ ず) 伝えさせていただきますので、「これは」と思われることがありましたら アド バイ スをお願いできたら、と思います。 何卒・何卒 よろしくお願いいたします。m(__)mm(__)mm(__)m 今日は早めに終わったようですが、明日からまた休みなしのようです。 と、ここまで打っていて 送信しようと思いましたら、 先ほど 9時半過ぎに寝るスタンバイをしていたので 軽く(?)話をしたので すが (部活と勉強の両立的な感じで、、。私の(会社の一回り年上の)先輩の娘さん も同 じ高校で、やはり高校に入ってからの勉強の難しさ(テスト順位や成績)の話な どを 聞いたことを皮切りに) 息子は「俺は絶対順位を上げる。成績が上がらないようなら 部活はやめるから 。勉 強が第一で 部活は楽しみでやってるから。」と言っていました。(思わず)私 が 「もしかしてお母さんが(目に見えない)プレッシャーかけてる?」と聞くと、 「い やー、そうじゃない。ちゃんと自分で考えてる。」と言っていました。 (早速つかいまくりですが)「すり合わせ」をすると、本当に息子の考えてるこ とが わかって、また私が余計な心配をしているだけなのだと 反省させられます。( なん か立派なコメント過ぎる、なんて思ったりするのですが。私が高校生の時はそこ まで 考えてなかったです。><) これからも 山あり、谷ありの高校生活だと思いますが、ほんとに私は引っ込ん でい なくちゃな、と(同じことばかりですみません。)思うばかりです。 また 息子の様子メールさせていただきますね。 あ、それから 私のメールは(お恥ずかしいですけど) いつも田口先生におま かせ ですので、どうぞ良しなにしてくださいませ。 では・では  失礼いたします。



 上の文面を見ても、「ヤムチャ母」さん、上手にかかわられているのがわかりますでしょ。「すり合わせ」、上手ですよね。皆さんのご参考になるのではないでしょうか?
 多少ぶれるのは、人間ですから、あっていいと思います。大体いい線いっていると感じられたら、それでいいというくらいのスタンスがいいかと思います。
 
 上のヤムチャ母さんからのメールで少し触れられていましたが、文型は、高校1年の最初のテストでは、中高一貫でなければ、まず大体、出してくる代物(しろもの)です。で、コツを知れば、そんなに難しくないです。

 ヤムチャ母さんからのメール、私自身も、勉強になっているんです。彼の様子の生き生きとした記述に、そして、お母さんがどうかかわられて、彼がどう反応して、がんばるようになってくれたかの詳細な記述に、、。
 
 ところで、「私も、メールこんなにがんばって書かなくてはいけないの?」「こんなに田口をほめなくてはいけないの?」(私は、単純にとてもうれしいですけど)と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご家庭のご事情によって、さまざまです。まったく送ってこられないお宅もありますし、それで十分な子もいます。
 以前記させていただいたCMさんの2〜3行(たまに、5〜6行くらいのときも)のファクスも、とてもいい結果をもたらしていますし、本当に色々です。絶対これでなければ、と押付けることはありません。こうしたほうがいい、という提案はさせていただきますが、、。

 私は、本人に対してもそうですが、ご家庭に対しても、基本的に優しいですよ。私自身の能力が高まるにつれて、厳しくする必要を感じなくなってきたというのが、本当のところでしょうか?人間すぐに変われないということを、今までの経験から十分わかっている人間です。で、あるときから、子どもたちが急激に変わっていくことも、、。そういうことからいうと、はじめから、「君はだめだ。お宅はだめだ」と言いまくることほど、教育者から遠いものはないといっていいでしょう。

 そういえば、先日ある子(中学生)が、「私はもう反抗することはないよ。もうそういうことからは卒業した」と言っていました。自分から、そう思い、実際に自信を持って、そう行動することが大事なのですね。
 その子、何か、自信を持って、勉強にも、人間関係にも立ち向かっているようで、たまに本人から相談を受けたりします。そう、勉強も人間関係もコツがあるのですよね。彼女は、今それを知りつつあります。
 ちなみに、そのお宅からのメールは、1ヶ月に1回くらいでしょうか?彼女は、それでも大丈夫そうです。私との対話だけで、どんどん変わっていってくれています。

 もし、お子さんががんばれなくて、というお宅でしたら、ヤムチャ母さんのように、メールやファクスを1週間に1度以上送ってくださることをお勧めいたしますが、、。私の「魔法」は、そのほうがより効果が発揮されるかと、、。
 
2011年5月18日 14:04:11
 皆さんのご参考までに、申しますと、ヤムチャ母さんの息子さんは、高校入学後、クラブ(運動部)に入ったのですが、私はそのことを知って、実は、大丈夫かな、と思ったのです。進学校では、クラブ(運動部や吹奏楽部など)と勉強の両立、難しいのです。
 現に、その後、ヤムチャ母さんから、来るメールは、息子さんの、その困難に必死に立ち向かう姿を書き出したものが多くなりました。彼は、必死にがんばってくれているのですが、予想通りの、トップレベルの進学校の授業スピードで、大変な状況です。クラブ以外の時間は、ほとんどすべて勉強に投入して、がんばっている彼の姿は、本当に立派です。
 ヤムチャ母さん、そうですよね。彼に、ありがとうとお伝えください。

 高校に入って、あるいは、(たとえば、私が教えたことをきっかけに)成績が上がって強気になって、つい運動部や吹奏楽部に入って、学業とクラブとの両立に悩む子も多いんですね。高校では、運動部や吹奏楽部は、一般論ですが、とても忙しく、体力的にもきついところが多く、そういうところにに入るときは、まず慎重になることが大事で、少なくとも、やめたいときにすぐやめることができるか、ということは、クラブの方に確認してから、入るくらいのことはすべきでしょう。

 私が教えた子で、やめたいと言っても、なかなかやめさせてくれないクラブの監督に苦しめられ続けて、半年ほど、苦しんだあと、その様子をご覧になった担任の先生から、「何かあったのか」ときかれ、事情を説明したら、担任の先生が間に入ってくれて、ようやくクラブをやめることができたという子がいます。
 無理やりクラブを続けさせられることほど、苦痛なこともないでしょう。彼は、こういうことになるとは思わずにクラブに入ったと思います。
 進学校で、運動部や吹奏楽部などに入るときには、慎重にされた方がいいでしょう。
  ご参考に、、。

 さて、ヤムチャ母さんのお宅のように、やる気になって取り組んでもらうのに、比較的スムーズにいく子を取り上げていると、田口は、うまくいっている例ばかり取り上げていると思われるかもしれませんので、今回は、私が、かなり苦労した子の話をさせていただきますね。

 この子は、大変でした。
 私も人間なので、仕事とはいえ、なぜこのような態度をされねば、と思った(私はめったにこんなことを思わないんですよ)ほどの子で、たとえば、丁寧に説明したあとに、「この問題解いて」といったら、「自分で解けよ」とぼそりと言ってきたという子です。このホームページをずっと読んでこられた方は、「あ」とも「う」ともつかない言葉を発する子と申したほうが、ピンとくるでしょうか?授業中繰り返し繰り返し大きなため息をつくなど、ほかにも、いろいろといやな思いをしました。
 そういえば、ため息の合間には、「うっとうしい」の「連呼」もされました。まるで、私にのろいでもかけているのか、と思ったりもしました。女の子ですよ。
 私の前に教えた家庭教師が、「泥沼に引き込まれるよう」と言ってやめていかれた、ということからも、大変さぶりがお分かりいただけるでしょう。

 ですが、ですが、です。
 この子は、短大に進むことが決まって、私が教えるのもあと少しとなったころ、
はじめのころは、失礼なことばかりしてすいませんでした。いままで、ありがとうございました
というようなメールを私あてに送ってきてくれ、さらに、授業中にも、同様なことをいってきてくれたのです。これまた、この仕事をやっていてよかったなあ、と思える瞬間です。

 こんな子でも、変わるということですね。私は、この仕事をしてきて、このようなことをいっぱい経験してきましたが、やはりこの子についても当てはまったわけです。
 最初の態度からすると、同じ子かい?と思えるような変化ですね。でも、彼女は、そのような礼儀を知っていて、私に、失礼な態度をとっていたのです。後でわかったんですけど、、。
 ですから、その子に、直接態度を改めるように言っても、もともとわかっていて、そういうことをしている、いわば「確信犯」みたいなものですから、そういう説得をしても、無駄であることは容易に想像できるでしょう。

 私自身、なぜ彼女がそういう態度をとるのか、わかりませんでした。で、お母さんとも頻繁にメールをやりとりして、彼女の態度などを克明にお知らせし、親御さんとしてのかかわりに関して、アドバイスさせていただいたのですが、残念ながら、お母さんからのメールでは、その「なぜ」がわかりませんでした。
 すっきりとわかったのは、ご両親にも本心をなかなか明かさない本人が、私に本心を言ってきてくれるようになったあたりからです。彼女が、社会という教科にとても興味をもち、かなり今の世の中に関して、知識を持っていて、常識もわかっている子だということがわかったのは、その後のことでした。勉強嫌いで、学校の成績は悪い子でしたが、決して頭の悪い子ではなく、むしろ、世の中の動きや人の心を分析する能力は、秀でたものがあったのです。
 ご家庭での勉強への意識付けが、私が教えはじめたときには、まったくマイナスの方向に動いていたといえるかもしれません。

 彼女の言葉の中でも、
親は、勝手に自分の思いや都合で、私の家庭教師や塾を変えるけど、そのつど、その教師に合わせなければならないのは、私なのよ。変わるたんびに、最初から先生との人間関係を作っていくの、本当にしんどかった
という言葉は、私にとっては、ものすごく参考になる話でした。私のの気づいていなかったところを、ほかにも、いろいろ教えてもらいました。彼女の目線から、、。教師というものが、生徒から見て、どういう存在なのか、とても参考になる話ばかりでした。私に対する、態度の悪さも、ひとつとして、このあたり原因があったようです。

 繰り返すようですが、最初のころの彼女は、とにかく、すごかったです。お母さんが「歯をむき出しにする野良犬のよう」と表現されたのは、決して大げさなものではなかったです。
 こういう子を教えているから、私が多少大変な子を教えても、驚かないといえるわけで、私が、この子と、あきらめずにかかわったことは、私自身の能力の高まりを生じさせ、今も結構大変な子(普通の家庭教師でしたら、とっくに音(ね)を上げているかもしれません)を教えたりしていますが、そう驚かない自分を作り出したともいえるでしょう。
 そういう意味では、この子に感謝しなければならないですね。
 そして、この子を教えていても、感じたことは「もともとだめな子はめったにいない」ということですね。
 この子は、なかなか変わらなかったです。表面的にでも普通に話ができるのに、半年くらいかかったかと思います。彼女のほうから、いろいろ本心を伝えられ、ときに、相談もしてきてくれるようになるまで、1年半くらいかかったでしょうか?最初の半年間は「いばらの上にいるような」気分で、とくに、最初の1,2ヶ月は、彼女の授業の前にため息さえ、私のほうが出していました。
 覚悟を決めて、そういう態度にも、なんとも思わなくなった(彼女のほうも変化してきたせいもあるかもしれません)のは、そのあとで、その後彼女も徐々にいい方向に変化していってくれた、と思います。
 あるとき、気づいてみたら、とても礼儀正しい子になっていました。

 ご両親は、「この子を変えるためでしたら、なんでもします」とおっしゃって、全面的に協力してくださいました。そのご努力が実ったといえるでしょう。
 
 この子から比べたら、パソコンの前で、立ち上がって授業をきいたり、ソファに寝そべりながら、授業を受けていた子なんて、あるいは、「もう解ける」と言って、チェックしてみたら、解けなかったという子なんか、かわいいものです。

(次回から、ページを変えて)


次のページ(51ページ目)

前のページ(49ページ)




視点目次(サイトマップ)

家庭教師先募集の要項

トップページ

メール

お問い合わせ、ご質問の方へ



YOSHI MOTO・RCさん(バイクやさん)のご紹介


私の今のスケジュールについて

私とPCで話をして見ませんか


私の新しい本紹介いたします








私の前の本「ある家庭教師からみた、伸びる子・伸びない子」紹介いたします


ある家庭教師からみた、伸びる子・伸びない子(まえがきと目次)

私とPCで話をして見ませんか

早朝授業のすすめ
 

よりよい家庭教師へのアプローチ


ryoさんの、私の前の本の手に入れ方



掲示板1


掲示板2

旧掲示板2(以前サーバートラブルあり。すでに大量の書き込みあり、ご参考に、、)




掲示板3(以前サーバートラブルあり。すでに大量の書き込みあり、ご参考に、、)











inserted by FC2 system