家庭教師田口の視点(48ページ目)

目が疲れるというような方は、ぜひ、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)



2011年3月26日 22:38:25
 前のページの最後でご紹介したお宅、ペンタブレットなどをお買い求めいただいたとのこと。教えることになりそうです。ご理解ただき、ありがとうございます。

 私は、がんばれる子の連鎖を作っていきたいと思っています。たとえば、掲示板に記したように、CMさんの娘さんの、字もきれいな、見事な答案を、本人の了解の上で、「ちゅっけん」さんの娘さんなどの子供たち(実は、私の娘もその一人です)にみせてあげて、「自分もこんな答案を書きたい」と具体的に思わせるということは、ちゅっけんさんの娘さんにとてもいい刺激となったように、いい刺激を時に与えながら、がんばれる子の連鎖を築いていこうと思っています。実は、私の娘自身も、この子達から、いい刺激を受け、そして、刺激を与えているという立場にあります。顔を見たこともないいろんなお母さん方や子供たちから、娘はメールや手紙で声をかけられ、また、いろんなメッセージを送って、刺激をし合っています。
 それは、私にとって、予想外の収穫でした。「がんばれる子の連鎖」の中に、わが子もいることになるとは、。
 このホームページをご覧になっている皆さんにも、このホームページを通じて、子供さんへのかかわりを考えていただき、共鳴していただく中で、田口イズムのいい連鎖が広がってくれれば、と願って書いていっています。ぜひ、読者の皆さんとwin-winの関係を築いていければ、と思っています。
 私の申していることは、多くの子で、多くのお宅で実証済みのことです。決して、頭の中で、現実離れした論理を展開しているわけではありませんので、、。ぜひ、私を、私の本を、ホームページを、ご活用ください。

 私は、教える職人であると自負していますが、一般の職人と違うところは、人(子供)とのかかわりの職人でも、あろうとしていることでしょう。私の教え方に感動してくれる子は多いですが、私の「かかわり」に感動してくださるご両親も多いです。専門外では、無知なところもいっぱいある私ですが、この仕事に関しては、どこまでもきわめたいという意欲を持ち続けています。

 (さて、子供がどうして勉強嫌いになるかのつづきです)
 前のページで、書いたことの補足です。
 「厳しい環境」は、無理して作り出す必要はない
ということを、簡単に触れておきますね。
 私たちががんばって、「厳しい環境」を作り出そうとしなくても、子供たちは、いずれ、「厳しい環境」にぶち当たります。娘が、幼稚園のときに、ちょっとしたいじめにあったというのは、その1例です。
 そのとき、いいチャンスと思われて、子どもを守ろうとされずに、子供を不必要に守ろうとがんばられずに(不必要に守っていると思われる例は、すでにたくさん取り上げてきているかと思います)、むしろ、知恵を授けて、環境に適応するということ、環境は、知恵次第で乗り越えられるのだということ、それを肌で感じてもらうように持っていけばいいのだと思います。「厳しい環境」とは、ほうっておいても、おのずと向こうからやってきてくれるものです。子供たちを、そして、私たちを試すかのように、、。それは、テストの点でもあるかもしれませんし、入試であるかもしれませんし、人間関係かもしれませんし、いざというときに動けない本人自身の「動きの鈍さ」それ自体とその結果かもしれません。

 知恵を使って、物事を乗り切れるのだと、無意識のうちに思う子は、環境適応能力が高まり、勉強をはじめ、いろいろなことに、前向きに取り組みます。一方で、周りの人間ががんばって「厳しい環境」に触れさせないように、ともっていくと、子供は、生き生きとした対応をしなくなったりします。対応の仕方を教わっていないまま、成長していくわけで、むしろ、「環境の厳しさ」に、どうかかわっていったらいいかわからないから、あるいは、自分で解決するものだ、という意識がなかったりしますから、うまく対応できなくなります。うまく対応できないということを繰り返すと、子供は苦手意識を持ち出します。あらゆることの得意、不得意、好き、嫌いは、この程度のことからくるのかもしれません。だからこそ、ポイントをおさえて、ほうっておくということの大事さが感じられわけですね。
 学校で友達や先生とトラブルを起こすことに関して、子供だから仕方ないというふうにとららえられる方もおられるように思いますが、私自身の子供がふたりとも「周りから友達がよってくる」といっているのをみても、子どもには、きちんと付き合い方を教える、考える機会を与える、その時々に応じて、考えるべきコツを教える、ということをしたら、子供たちは、学校でトラブルを起こさなくなったり、起こさないどころか、トラブルを未然に、あたかも、最初からなかったかのように、することができるのではないかと思っています。
 私は、自分の子がいじめられなければ、いいなどとは思っておらず、できることなら、周囲で、未然にいじめをなくすことのできる素質をもった子になってほしいと思っています。で、そのための知恵を授けていっています。
 実は、私の子供が「周りから友達が寄ってくる」というのには、わけがあります。かつて、私の教えていた子で、「ほうっておいても周りから友達が寄ってくる」と言っていた子がいて、とても興味を持ったものですから、この子から、いろいろ聞き出して、この子の行動パターンなどを私なりに分析してみて、子供たちにも、友達づきあいのコツを折に触れて伝えているからなのです。
 ちなみに、その子は、なぜ、自分が周りから好かれるか、彼自身よくわかっていなかったようです。自然とそういう素質みたいなものを持っていた子だったといえるかもしれません。
 うちの子も、自分たちがなぜ好かれるのか、よくわかっていないような感じでもありました。私がコツを教えていっているのですが、それは、できるだけ、私が教えたように見えないようにしているからでしょう。親なんて、関係ない、自分の意思で行動している、と思うくらいがちょうどいいと、私は思っています。私の子供たちは、私から知らないうちに影響を受けているのですが、それでいい、というか、そのほうがいいといえるでしょう。
 ところで、自然と、周りから友達が寄ってくるという子もいますが、普通の子は、そういうことはないですから、やはり、折に触れて、厳しい現実に触れさせていく中で、子供にコツを伝えていくことでしょう。小さなトラブルでも、子供自身が自分で解決でき、それが親や先生や周りのみんなから認められた、ほめられたという経験は、大いに本人の自信となって、本人をいい方向に導くでしょう。

 そういうふうにして、トラブルを未然に防げる子は、勉強に関しても、高い適応能力を持つのではないかと思います。
 私は、周りの人間が子供に与えることのできる最大のプレゼントは、勉強をはじめとしたいろんな場面できちんと行動できる子に育ててあげることだと思っています。いずれ消耗していく物的プレゼントよりも、それは、子供にとって、一生涯の宝物になるでしょう。
 娘は、幼稚園のとき、ちょっとしたいじめにあったおかげで、成長できましたし、息子は、知的に多少障害のある子から、自分のファイルを引きちぎられたという貴重な経験をしました。息子(小2)は、「この子は、頭に障害のある子だから、我慢した」と言っていましたが、それは、学校の先生からのご報告からもわかり、私は、このとき自分で冷静に判断して、行動できたことを、ことあるごとに、折に触れて、ほめてあげています。
 それは、子供にとって、自分の判断の正しさを認めてもらえたことを意味し、その後の行動の大きな指針になることでしょう。
 勉強ができるということは大事ですが、その前に、「子供を育てる」という視点を持っておかれたほうが、結局長い目で見て、勉強に関しても、友達関係においても、その他、多くのことに関して、しっかりした子が育つのでは、という気がするのですが、いかがでしょう?
 
 きちんと行動できる子の連鎖、がんばれる子の連鎖の中に、皆さんの子供さんも入れてみてください。その知恵を、私から、本から、このホームページから仕入れてみていただけたら、、。(つづく)

2011年4月1日 1:09:56
 視点余話。震災のため、日本中が自粛ムードですね。私自身も、掲示板に、このホームページにどういうことを書けばいいのか、いつも迷いつつ書いていっています。
 むりやり、突然命を奪われた人たちを思うとき、ただただ言葉を失います。新聞記事に、なくなられた方々の名前が一面に書き出されてるのをみて、思わず、目が下に向きます。

 私をとてもとても慕ってくれた美穂さん(掲示板のmihomamaさんの娘さんです。今彼女の妹さんを教えています)が交通事故でなくなったとき、私は2週間ほど涙がほほを伝わらない日はありませんでした(他人のために、私がこれほど涙を流したのをいぶかしく思われる方は、この視点の27ページ目をご覧ください)。それと同じ、あるいは、それ以上のつらい思いをされている方が、今いっぱいいらっしゃるかと思うと、心がとても痛みます。
 mihomamaさんと接していて、私が学んだのは、その笑顔の中に、悲しみがいっぱい詰まっておられるのだ、人は、ときに、そういうものかもしれないということです。mihomamaさんは、いつも私の前で、明るく振舞ってくださいました。でも、それは、一方で、何かと必死に格闘している姿なんだとも思いました。本当にどん底の悲しみを経験した人は、にこやかに振舞うことでしか、そのバランスを保てないのかもしれません。
 私の尊敬する向田邦子さんは、「よく泣く人ほどよく笑う」あるいは、「よく笑う人ほど、よく泣く」というようなことを書いておられましたが、深い悲しみを経験した人ほど、あえてにこやかに振舞おうとされるのかもしれない、と感じたりもしました。少なくとも人前では、、。
 向田邦子さんのこの言葉は、私の中で、ずっと引っかかっていた言葉なのですが、やはり深いですね。

 本来でしたら、美穂さんの成人式となるはずの1月に、それに耐えられず、ご自宅にいることができず、mihomamaさんが、京都までこられたので、お互い時間があいそうだったので、会っていただいたのですが、どんな表情も覚悟していた私に、mihomamaさんは、終始微笑をたたえられていました。人間の美しさを感じさせてくださいました。いつまでも思い出に残るほど、楽しい会話でした。
 mihomamaさんは、美穂さんの死後、大学で勉強にずっと励んでおられます。最初それを聞いたとき、正直、突飛な感じもしましたが、そういう気持ちはすぐに吹き飛ばされました。今、私も時々、心理学などを教えていただくほど、徹底して勉強をされて、ものすごい成績を収められているのをきいて、この方の立派さを感じました。本当に頭が下がります。
 私が生涯お付き合いさせていただくだけの価値のある方だと、思いました。
 美穂さんがそうであったように、mihomamaさんにも、自分というものをしっかりもっている何かを感じます。で、そういうご自身の目線からの、しっかりした行動が感じられます。美穂さんに、そして、mihomamaさんに、出会えたことは、私にとって、大きな幸せだったといえるでしょう。
 群馬と京都という、遠くはなれた距離を全く感じさせないほど、パソコン上の授業でのやりとりで、どういうわけか、この無口な彼女(美穂さん)と私は、とても気があいました。私は彼女をだれよりも信じ、彼女は私をだれよりも信じてくれたように思います。これは、社交辞令でも何でもありません。いろんなエピソードに、この子の純粋で、強い心を感じてきました。
 ありがとう、美穂さん。
 今、涙があふれそうになるのですが、自分が泣いているのか、あなたが、私の体を借りて泣いているのかわからない感じが、ふとします。

 脱線してしまいましたすいません。
 今回の震災も、どう見ても残酷です。自然というものの無差別で、無慈悲な襲来に、「本当に神様はいらっしゃるのか」「神様がいらっしゃれば、もう少し手加減してくださってもいいのに」と、宗教心のない私でも、なにかわりきれない気持ちでいます。美穂さんがなくなったとき、「どうしてこんなにいい子がなくならなくてはいけないのか」と不条理を思いましたが、それと同種の思いです。

 多くの企業、団体、個人がいつまで自粛すべきなのか、どの程度自粛すべきか迷っていることでしょう。
 私も、「自粛」という言葉が何度も頭をめぐって、どうあるべきか、ずっと考えてきました。
 新聞もテレビも、それについて、確たる発言をされていないように思われ、きっとだれもはっきりしたことはいえないのだろう、と思っていました。

 で、最近、朝日新聞のコラムで「自粛しすぎないように」というような、杉良太郎さんのメッセージを読ませていただき、なるほど、と思いました。最初は、「勇気ある」このコラムの表題を見て、少し違和感を感じたのですが、、。
 その論旨は、「自粛したら、被災者は喜ぶかというと、必ずしもそうでなく、恐縮してしまう人もいる」「日本人がこれからがんばらなければ、ならないときに、自粛ばかりしていると、かえって、復興が進みにくくなる」というようなことでした。
 杉良太郎さんご自身の実家も神戸淡路大震災で、全壊されたらしいです。身近な多くの人もなくされたそうです。そういう方の言葉ですから、説得力がありますね。
 私自身も、被災者への、人間として当然いだくべき思いを胸に秘めながら、それを常に念頭におきながら、「勇気」をもって、文章を書き進めていこうと思っています。よろしくご理解ください。
 微笑の中に、深い悲しみをたたえて、ときに、強く生きていかなければ、ならないのが、人間だと、心に刻みつけながら、、
  (この続きは、ページを変えて)           


 

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