2009年9月2日 10:02:42
閑話休題(「閑話休題」というのは、「むだ話」から本論に入るときに使う言葉のようですね。私の誤用でした。私は、本論から「むだ話」にはいるときに、使っていましたね。本当にすいません。少し前から気づいていたのですが、うまい表現が見つかりませんでした。ですが、次回から、視点余話として、同じような内容を取り上げていこうと思っています。皆さんのご参考に、という思いと、自分への反省の意味もこめて、今回までは、閑話休題を使ったままにさせていただきます。「視点余話」は、自分なりに、一生懸命考えた上でのネーミングです。いかがでしょう?ご意見等、あれば、何なりと、、。いずれにせよ、この点よろしく、ご理解ください)
あんまり堅い話ばかりで、疲れた方もおられるかもしてませんね。私も疲れました。たまには、頭を休めましょう。気楽に読めるお話がいいですね。
ということで、今回は、お母さんに助けられたというお話をしましょう。
私が感動した話です。
私は、パソコンには、局部的にかなり詳しくなっているつもりなのですが、まだ、苦手なものがありました。それはパソコンの機器そのものです。で、パソコンの内部には、ずっと、極力触れずにいました。理由は、「壊すのが恐いから」です。ただパソコンの本体をあけるだけでも恐かったです。
おそらく、皆さんの中にも、そう思ってパソコンの機器の内部には、触れずじまい、という方が多いのではないでしょうか?
今回、ご登場いただくお宅は、関東のほうのお宅で、もちろんパソコンで教えているお宅なのですが、ここのお母さんが、おそらくは、普通の主婦の方なんですけど、パソコンの機器の扱いにものすごくお詳しい方なのですね。
で、最近、ある理由から、大半のお宅とで使っているNetMeeting(あるソフトの名前です)以外でも、ホワイトボード(普通にノートに書くのと同じような感じで、字を書く機能)のできるところはないだろうかと探し回ってみたところ、なかなかよさそうな方法(サイト)が見つかりました。
で、2軒ほど今教えさせていただいているお宅で、それを試してみたのですが、うまく行かないんですね。しかもどうもその理由が私のパソコンにあるらしいんです。つまり、私の使っているパソコンが古いために、メモリやCPUが足りないかなにかして、パソコンがうまく機能しないらしいと、、。
じゃあ、と思って、パソコンのメーカーである富士通さんに、たずねたのですが、丁寧ないいまわしながら、結局「サイトに聞いてください」というご返事。で、仕方ないので、そのサイトにメールを送ったのですが、返答がいつまでたっても来ない。こんな状況を、並行するように、このお母さんにもお伝えしていたのですね。 いろいろお詳しいようだというのは、事前に存じ上げていたので、、。
そうしたら、パソコンの細かい機種名(品番)を教えてほしいと言われ、お教えしたところ、ご自分のところにとっておかれたメモリ(なるほど、パソコンが壊れてもこういうのはとっておくものなのですね)が、私のパソコンににも使えるということを、サイトからお調べになって、しかも、それをわざわざ送ってくださいました。私は、感動しました。
正直、調べられたサイトをお教えいただいて、見させていただいたのですが、実のところ、あれを見ただけで、本当にいけるかどうか確信は持てなかったのです(無知なため)が、お母さんは自信を持っておられて、しかも、富士通さんのお話では、512メガにまでしか増やせないということだったのですが、お母さんご自身で、1ギガにまで、増やせるということまで突き止めなさって、送ってくださいました。1ギガ分のメモリを、、。
その手早さ、判断力、知識、何もかも驚くことばかりでした。
で、「取り替えるの簡単ですよ」とお母さんのおっしゃるのを信じて、恐る恐るメモリを取り替えてみたところ、パソコンが急にきびきびと動き始めました。さらに、インターネットエクスプローラをアップグレードしたところ、サイトもきびきび見れるように、、。久しぶりの感動でした。まさか、関東のお母さんから、こんな感じで助けていただけるとは、、。こういう心のこもった対応って、うれしいですよね。
メモリ、ただでいただいて、恐縮しているので、いずれ、何らかの形でお返ししたいと思っているのですが、すぐに機会はありそうに思えません。ですが、私は、このことを感動とともに覚えておくつもりです。で、いつか、何らかの形でお返しできたら、と思っています。
お母さんありがとうございます!!
いつもきちんと勉強してくれている娘さんにも感謝しています。実は、この子私のことをグッチ先生と呼んでいたという子(どこかで取り上げたかと思いますが)です。最初のころは、緊張のせいか、とてもおとなしかったですが、今はとても明るくいい感じの子になっています。まだまだ、勉強大好きというところまでいっていないようなので、少しでも、少しずつでも好きになってくれればと、できるだけのことをしたいとも思っています。
で、この古いパソコンが動きがよくなったのを機会に、パソコンの開け方、掃除の仕方もコツがわかった私は、新しいパソコンも、最近動作が鈍いと思っていたので、こちらもあけて掃除をしてあげました。
普通の掃除と違って、パソコンですから、慎重に、、。お母さんのアドバイスに従って、掃除機で、、。
そうしたら、新しい方のパソコンも、どういうわけか、以前より動きがずっとよくなりました。
私は、所有している2台ともが富士通で、壊れにくくて気に入っているのですが、実は、私の掃除不精(ぶしょう)に耐えていたのですね。
私の場合、新しい方のパソコンで、買ってから3年して今回やっと掃除した感じです。思いのほか、本体にはほこりはなかったですが(おそらく富士通さんのことですから、そういうふうに設計されているのでしょう)、ファンに少し、上ぶたの内側にはたっぷり、綿(わた)ぼこりがついていました。
皆さんも、一度掃除をされてみてはいかがでしょう。パソコンがきびきびと動き出すかもしれません。そういうことは、結構あるらしいです。ご自分でおやりになるのが恐いという方は、PCデポみたいな修理専門店がお近くにあれば、お願いするのも手でしょう。
私の古い方のパソコンは、もう購入後8年ほどたっていますが、まだ、現役でバリバリです。
子育て同様、パソコンもかかわり次第です。
そのお母さんのアドバイスによると、「壊れているように見えるパソコンも電池のところが壊れていたとか、ほんのちょっとの周辺部分が壊れていることが多く、自分で直せることが多い」らしいです。そのお母さんには、壊れたパソコンの修理依頼が知人から来るらしいですが、なるほどですね。
皆さんのご参考に、、。
え?自分にそんなまねは無理ですって?
ですよね。おっしゃるお気持ちよくわかります。
私が感動したのも、そのあたりにあるのですから、、。
2009年9月15日 8:36:36
上の文章をご覧になって、このお母さんからメールで感想をいただきました。なかなかほのぼのとしていたメールですので、関係する部分だけ、載せさせていただきますね。もちろん、お母さんのご了解済みです。少し、恥ずかしそうでしたが、載るのを楽しみにしてくださるとのこと。
では、、。
田口先生、こんばんは。 さっそくホームページ、読ませていただきました。 友人や親戚宅で何か作業してあげても、「ありがとう」と 感謝はされますが、どんなことをどんな風に感動してくれたのか文章で表現されたことがなかったので、 気恥ずかしく、恐縮ですが、とってもうれしいです。今回の件はわりとよくあるトラブルで、私にとっては 手間でもなんでもなかったのですが、このように感謝してくだ さり、 思わず子どもたちに自慢してしまいました。 「田口先生にお母さんが教えることなんてあるんだね」なんて 目を丸くして言われてしまいましたが(;^ω^)
感謝していただけるなんて、、。こちらこそ、ありがとうございます。お母さんにメールでもお伝えしたとおり、私は、この仕事以外は、穴だらけの人間です。実は、皆さんから、いろいろと教えていただいたりもしているんですよ。すくなくとも、完璧人間ではありません。
きっと、こういうお母さんは少ないので、皆さん、すごいなあと思われているのではないでしょうか?子供さんたちだけでなく、どなたにでも胸をはれることだと思いますよ。
残念ながら、ほかにもホワイトボードも使えないかという私の挑戦はうまく行きませんでしたが、実際にそれで困っている状況ではないので、それはそれでいい経験でした。なによりも、パソコンの内部を私がいじることができるようになったという意味では、画期的なことといえるでしょう。
改めて、感謝いたします。ありがとうございます!!
上の文章をお読みになった、別のあるお宅のお母さんから、「すごいお母さんですね!」と早速コメントがあったこともお知らせいたしますね。
そういえば、娘さん、かつては、社会が苦手みたいだったのですが、最近はずいぶん社会に興味を持ってくれて、何かに触れては、社会的なことに関して、お母さんに教えてくれるらしいです。興味を持つことが、勉強の一歩ですね。うれしいです。
小学5年から教えていて、今6年ですが、例の満点をよくとる(今もすごいです。CMさんこれをお読みになったら、ほめていたとお伝えください)CMさんの娘さんにならって、中1の数学と英語も宿題として、出していっているのですが、なかなかがんばってくれています。
勉強を好きになってくれれば、というお母さんの願いは、少しずつですが、いい方向に行っているようですね、。
お母さんの、毎回の誠実なメールにも感謝しています。娘さんにも「授業にとっても集中してくれて、勉強に興味を持ってくれて、ありがとう」とお伝えください。
2009年10月4日 9:38:16
上のお宅は、中学受験をされないお宅ですが、当然のことながら、私は中学受験の対策、塾のサポート依頼を受けることも結構あり、この関係のお悩み相談みたいなのを受けることも結構あります。
で、今回からは、このお悩み相談のいくつかにお答えするような内容のお話をさせていただきますね。これは中学受験を選択されなかったお宅にも、つまりどなたにも、きっと参考になるようなお話かとも思います。
なぜなら、子育て、教育のあり方の、根本にかかわるお話なのですから、、。
私のもとに、問い合わせや質問をしてこられるお宅の中には、小学生までは、よくできたのですが、中学に入ってから、まったく「鳴かず飛ばず」の状態で、伸び悩む、あるいは、成績が下がる一方というお宅がよくあります。これは、公立中学にそのまま進んだという子でもあります。
中学受験で、全国的にもトップレベルの中学校に受かりながら、入った後、むちゃくちゃ低迷してしまうという子も結構いるのですね。で、もっと早くから、私に出会っていれば、というお宅も多いです。私も同感です。それまで、なんという多くのむだをされてきたことか、いろいろお聞きしているうちに、私も一緒にため息が出てしまったというのもあります。
もちろん、中学受験後もきちんと学校について行けて、という子もいますし、もしそうでしたら、受験しないで、普通の公立中学に行くのに比べ、はるかに高いレベルの学習が期待できるのですから、申し分ないです。ですから、中学受験を否定するつもりは、さらさらないのですが、不思議なことに、教えてみて、「なぜ、この子が?」というような子が、苦しんでいるんですね。
本人が苦しんでいる以上に、すくなくとも表面的には、ご両親のいずれかが悩んでいるというケースの方が多かったりするんですけど、、。
ということで、このあたりの私の経験に基づいた、分析をさせていただきますね。
なお、下の分析から、私は、中学受験に受かるにしろ、受からぬにしろ、受けるにしろ、受けないにしろ、中学入学後に向けた対策は、早めにしたほうがいいと感じています。つまり、小学生のうちから、中学の勉強をしていったほうがいいと、、。
現に、小学6年生のうちから(中学受験生でしたら、受験後すぐに、そうでない子の場合、もっと前から)、「教えてほしい」と言ってこられるお宅は結構あります。その判断は、正しいと思われ、ほとんどの子が、その後スムーズに中学生活を送っています。多くの子が高い成績を維持しています。
繰り返すようですが、中学に入ったとたん伸び悩むというのは、もともとかしこい子でも、結構あったりするんですよ。うちは大丈夫と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その前に、ぜひ以下の私の分析をお読みになってみてください。
もちろん、今現在、中学生、高校生で、悩んでおられるというお宅もあることでしょう。そういう方には、どのあたりに問題があったかの理解のご参考に、きっとなると思います。(つづく)
2009年10月12日 7:52:17
まず、中学、高校(これは、公立中学に行っている子でも当てはまることが多かったりしますが)に入ってから、伸びないパターンの原因を列挙してみましょう。全部で、7個くらいあります。一つ一つ列挙しなから、考えていきましょう。
いずれも、私自身の経験に基づく分析であり、冷静に記しているつもりです。
私は、このホームページで、一貫していることですが、ことさら、事実をゆがめて、自分に都合のいいように、とかいうことは、していないつもりです。また、押付けるつもりも、まったくありません。
皆様の経験に基づいて、私の申していることが、本当かをご判断いただければ、と思います。
1、塾、予備校の選択で失敗する。
これは、文字通りなのですが、有名な塾に行かせたら、安心と考えておられる方がいらしたら危険です。有名な塾でも、うまく適応できない子がいます。レベルの高い中学校は、宿題をものすごく出しますから、それをこなして、なおかつ、塾の宿題も、となって、やりきれない宿題でつぶれてしまうという子がいます。
世間的に名前の通った塾、予備校ほど、塾独自のカリキュラムを優先させ、学校の進度とは関係なく、進めていく傾向が強く、そのため、本来は、学校のフォローをしていくことを必要としている子なのに、それもされず、単に負荷が多くなってしまうだけになってしまい、子供がもがき苦しむだけで終わってしまうという感じだったりします。
学校の宿題もこなして、塾や予備校の宿題もこなすということができる子は、もちろん、問題ありません。そういう子もいるということを認めつつ、しかし、特に私立の中高は、半端でない宿題を出してきたりしますから、学校と塾の両立の難しいことも多く、危険性も理解されたほうがいいでしょう。
こういうことで苦しんでいる子も、皆さんの周りに、きっといることでしょう。けっして、珍しいことではありません。
それから、教師の能力に問題があるのでは、という塾、予備校もあります。
私の教えている子が、最近、ある有名な予備校の短期授業を受けました。その子が、その予備校の授業がわからないから説明してほしいと言ってきました。で、私が10分ほど説明したら、彼は大方理解してしまいました。この子は、とても勘のいい子で、よくできる子です。いい授業には、きわめて、敏感です。
で、「あのわかりにくい50分の授業はなんだったんだろう」と言っていました。
有名な予備校でも、教え方のへたな先生は、どういうわけかおられます。先生をとういう基準で採用されているのか、疑いたくなるほどです。不思議でなりません。
こういう経験は、私は、いっぱいしています。
わかりにくい授業、本人の状況、レベルを踏まえない宿題、このあたりで、子供がかえって、学習不適応になってしまうことはあります。
2、家庭教師で失敗する。
家庭教師は、塾や予備校と違い、かなり柔軟な教え方、宿題の出し方が可能です。学校にそって宿題を出すことも可能です。場合によっては、学校の宿題の多さを考慮して、宿題を出さないということもできます。ここでの問題は、どちらかといえば、家庭教師の能力にかかわってくるといえるでしょう。
単に勉強ができるというだけで、家庭教師をしていたり、そもそも学力さえ、あやしいような家庭教師(その中には、プロを名乗っている方もいます)が教え、教え方がへたなのに、子供がいかにだめかを指摘して、かえって子供の能力、やる気を下げてしまったりすることがあります。
家庭教師には、高い学力以外に、教える能力、子供にメッセージを伝える能力が必要と思われるのですが、そういうことに対する意識さえお持ちでない家庭教師の方も結構おられるような気がします。
教師は学力が高くなくてはなりませんが、それ以上に、教える能力、メッセージを伝える能力が高くなっている必要があります。でも、そういう能力が高まっていない方が、ご自身の今までの勉強スタイル、価値観を押付け気味に、子供に接していって、子供の頭の構造が子供によって、かなり違う(特に家庭教師を必要とする子には、今までの本人の育ってきた環境などによって、かなり「個性的な」頭になってしまっているというのはよくあることです)ということを理解せず、子供に、不必要な、有害な罵倒(ばとう)をあびせ、子供の奮起を促すどころか、かえって子供のやる気を失わせてしまうということがあるわけです。
有名大学に行っているというだけで、信頼してお任せして、まったく伸び悩んだり、落ち込んだりさせられた、という事例は、とても多いです。それは、教えるということが、きわめてデリケートなもので、子供の頭の構造、性格を十分理解してかからないと、かえって結果が悪くなってしまうということがわからず、仮にわかっていても、どうしたらいいか、具体的対処法が見出せないということから来ると思います。
たとえば、漢字をいくら練習しても覚えられない子がいて、その子はいわれたとおり、何度も書いているのですが、繰り返し書いている途中で、間違えて書いていってしまって、そのまま、間違えた漢字を定着させてしまったりする子がいますが、そういう子に、なにやってんだ、がんばって覚えろ、根性がない、みたいなことをいっても、本人を追い詰めるだけなんですよね。
そういう子には、普通の子だったら、持っているはずの能力が欠落していることも多いので、その場合、その能力を育てる、ということを考えるべきなのですが、そのあたりのことが見えていない方が、「根性がない」「やる気がない」とけなすことばかりが先立つのですね。もちろん、本人はほとんど伸びません。合理性のないことをしているのですから、伸びるはずもありません。
計算ミスをしょっちゅうする子に、「計算ミスを防ぐために、注意しろ」と言っても、それは、飛べない鳥に「飛べ」と言っているのと同じくらい、無意味なことだったりすることがあるんですね。本人を不必要に追い詰めているという点では、有害でさえあるでしょう。
飛べない鳥には、飛べない原因を突き止めて、それを治してあげることが大事であるのと同じように、漢字間違いや計算間違いをする子には、それを解決する具体的知恵を授けてあげる必要があるのですね。個々の子によって、その原因は多様で、それを突き止めて、「なるほど、こうすればいいのか」と本人に思わせるというところまで、もっていく必要があるのです。そうすれば、多くの子は、一見怠け者にみえたような子でも、グーとやる気を出してきたりします。
たとえば、英単語でsoccerのつづりが覚えられないという子がいたとしますね。その子に、根性で覚えろ、みたいなことを言っても解決しないことが多いでしょう。ある子などは、soccerは「ソクケル」と読んで覚えてみたら、と提案したら、「なるほど」と言って覚えてくれました。でも、別のある子はそれでも覚えられず、sokkerと書いてしまいます。で、その子はどういうわけか、お菓子で有名な「カールおじさん」をイメージすると、cという文字が出てくるということを知っていたので、サッカーをしているカールおじさんをイメージして、覚えてもらったら、「サッカーはカールおじさんだね」と言って、以降間違えなくなりました。「おやつのカール」は、ちょうどCの形をしていますでしょ。一見まどろっこしいようですが、そのほうが、つまりイメージとともに覚える方が頭に入るという子は結構います。
で、そういうことをしているうちに、あるときから、普通の子なみの暗記力がついてきたりします。
多くの子はそこまでしなくてもいいんですけど、だからといって、その「多くの子」の頭の構造をだれももっているということを前提として教えようとすると、子供たちを苦しめるだけなのですね。
そういう時、子供の頭が悪いと考えられる教師の方がおられるとしたら、ご自身の知恵のなさ、想像力のなさを反省されるべきでしょう。
「英単語をどうしておぼえたらいいのでしょう?」と質問されて、「がんばって覚えるしかありません」とか何か言って、適当にお茶をにごす家庭教師がおられたら、まず、その能力を疑うべきでしょう。
私は、教師ほど、知性、想像力の求められる仕事はないと思われるのですが、そういう発想をもたれていないのでは、と思われる教師の方も結構おられるように見えてなりません。もしかしたら、そういう発想をもたれても、具体的な知恵が働かないということなのでしょうか?
皆さんは、どう思われますでしょうか?
もっと難しい英単語ですと、たとえば、prepareとかpreviousみたいな英単語はpreでいったん区切って覚えると覚えやすいです。preは「前の」とか「前もって」とかいう意味があり、pareは「用意する」、viousは「道で」ということから、prepareは「前に用意する=準備する」、previousは、「前の道で=前の、以前の」と覚えておけば、覚えられたりします。また、一般にこのように覚えたほうが、頭から抜けにくいようです。このあたり、覚える知恵はいくらでもあります。
もっとも、そのまますっと覚えられるという子には、このような説明は不要です。
で、こういうことを、その子にあわせて、必要であれば、伝えていくことが、教えるということの大きな一部であることを、私達は認識しなくてはならないでしょう。子供ががんばれないとしたら、多くの場合、教え方(子供たちへの接し方も含め)に問題があると考えたほうがいいかと思います。
私たちのすることは、知恵を出せば、一見困難に見えることも、何とか、時には、苦もなく乗り越えられるということを示すことであり、それ自身が子供たちにとって大きな教育的効果を生むことでしょう。
そういうことをせずに、ただただ子供の努力だけを求める教師がいるとしたら、それは、「自分は教師として、知恵がありません」と言っているに近いのではないかと思います。言い過ぎでしょうか?
さらに一言。家庭教師の方の中には、スケジュールにルーズで、子供に悪い影響を与えてしまうような方もいます。こういう方がおられたら、それだけで、家庭教師として、大きな欠点を持っていると考えるべきでしょう。
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