家庭教師田口の視点(20ページ目)


2006年6月10日 23:08:08
 今回は、自信をつける、ということの意味を考えましょう。よく「自信をつけてあげてください」とか、「自信がついてくれたら、いいのですが、、」というようなお話をいただくことがあるのですが、で、そのとき、私は、つい調子よく「はい」と答えたりするのですが、実は、いつも、どこかで、そんな時、ちょっとだけ違和感を感じるのです。ちょっとだけなんですけどね。違和感を感じつつも、つい「はい」と答えてしまうのは、その違和感を説明しようとすると、とても長い話になってしまうかも、という判断がとっさに、私の心をよぎるのかもしれません。あるいは、「この先生、言葉尻をとらえて、理屈っぽいなあ」と思われるのを、嫌ってのことかもしれません。こんなことで、ご両親と不協和音をかもし出しても意味がないですから、、。でも、自分自身の今までを振り返って、あるいは、賢いといわれる子たちの振舞い方を見て、「自信をつける必要があるのだろうか」と思ったりもするんです。

 賢いといわれる子の中には、とても自信のない子も結構います。

 で、自信を持たせようとするよりも、むしろ、自信を失いかねないほど、難しい問題、状況にぶち当たっても、くじけないでがんばる子になってほしい、と思うんです。だって、現実は、そんなに自信をもってがんばれば、うまくいくというほど甘くないということのほうが多い気がするからです。自信が過信だったと、後から、テストの結果などで、知らされたとき、本人達は、周りの人間が何といおうとも、しらけてしまうのではないかと、、。ならば、彼らに、そんなしらけた気分にさせないためにも、あらかじめ彼らに、現実を伝え、現実にどう向き合っていくかを教えてあげたほうがよいかと思うんです。そのほうが親切でしょう。そのほうが、わかりやすいでしょう。そのほうが動きやすいでしょう。以前も申したかと思うのですが、現実が厳しいから、がんばれないのではない。厳しい現実をそのまま受け止めることをしてこなかったから、じっとがんばるということができない。それこそが致命的問題だと思います。
 たとえば、中学受験生の子には、算数で、問題を解くときの図の描き方(大体、図がかければ、半分くらい解けたもの、というのが私の認識です)を教えたりするのですが、その図の描き方のこつみたいなのを教えていくわけですね。で、自分が描いて、解けるということを示す。こんな簡単に解けるんだ、ということを示す。私の授業が終わって、Vサインをした子もいます(後注:これをみて、うちでは、息子が親指を立てていますよと、ファクスしてくださったお宅もありました)。自分は頭が悪いと思っていたけど、まんざらそうでもないんだ、と思わせる。私は、ある意味、そのエキスパートであると思うんですね。でも、そう思って、本人がほかの類題をしてみたら、解けないこともあるかもしれません。あれってなって、ちょっと落ち込んだりするのかもしれませんが、で、それはどんな賢い子でも、実はあるのだと思うのですが(私なんか、もとが頭そんなによくなかったから、しょっちゅうでした。でも、それが頭を鍛えたりするんだと、今は思っているんですけど、、)、そんな時、へっちゃらでがんばれる子。こういうなんか、厳しい現実にぶち当たって、まだしぶとく勉強できる子。こういう子のほうが長い目で見たら、伸びるのではないかという気がしています。
 でも、わからなくて、つらいのか、私が教えるまで、がんばれない子もいますよね。そういう子には、無理しなくていいよ、ということもあります。その子その子によりますが、、、。で、そういう気持ちをサポートするときに私は、賢い子でも、こうなんだよ、という話をしてあげます。その子その子に合った形で、私が出会った子達のエピソードを、、。そうしたときに、本人達は、自分がしてきた勉強の仕方は、まんざら間違っていなかったんだ、ということに気づいたりするのだと思っています。


2006年6月16日 12:42:21
 上で、スケジュールの話が出たので、スケジュール感覚の重要性について、お話しましょう。
 先日、私のある教え子が、教えているとき(このお宅は、おじゃまして教えさせていただきています)、ふと、私の前に彼を教えていた家庭教師の文句を言っていました。いわく「教え方、へただけど、それ以上に、スケジュールを間際に変えるのがいやだった」と、、、。間際に電話してきて、15分遅れるとか、しょっちゅう言ってきたらしいです。スケジュールを間際に変えてへっちゃらでいる家庭教師は、子供さんに対する影響を考えると、いいことありません。実は家庭教師で、そのような方はよく聞きます。そんなばかな、と思われる方いらっしゃるかもしれませんが、そんなばかな、が結構多いです。私自身も、そういう話を聞いて、最初、驚いたこともありましたが、今は驚かなくなったほどです。
 固定したスケジュールを持たず、毎回教えるたびに、次回のスケジュールを決められるとか、、。スケジュールを、そのように決めたり、その場で遅らせたりする感覚は、私はしたことがないので、よくわかりませんが、正直、それだけでも、家庭教師をやる資格はないのではないかと思います。子供さんに対する影響を考えると、そういう方には、教えてもらわないほうがよいのではないかとさえ思います。
 私の教え子が文句を言っていたというその方はプロ家庭教師を名乗っておられたらしいのですが、私には、それだけで、つまりスケジュールのだらしなさだけで、プロを名乗る資格がないとさえ思えます。スケジュールはできるだけ、早めに決め、できたら、固定的に決め、それを前日や当日などの間際に変えたり、されないことでしょう。それは家庭教師としてのいろはです。なぜなら、教師という限りは、範を示す側なのですから、、。これがいいかげんでしたら、能力を疑われても仕方ないかと思います。私が聞いただけで、かなりあるのですから(そういえば、掲示板にそのような家庭教師の存在を書き込まれていたお母さんいらっしゃいましたね)、世間には、それを当たり前のように思っておられる家庭教師の方も、そこらじゅうに、いらっしゃるのでしょう。
 実は、私自身、家庭教師の悪影響をいろいろなところで感じてきました。特に、小学校低学年で、質の悪い家庭教師に教えてもらった子は、確実にそのようなことの影響を受けているらしいです。単にお金の無駄ですまされないことであると思います。子供の人生を狂わされることさえ、十分にありえますので、、。大げさではありません。私が、この子のスケジュール感覚おかしい、と思ったとき、そして、前に家庭教師を雇っておられたという話を聞いたとき、「前の家庭教師の方のスケジュール感覚はどうでしたか?」というような質問をすると、「ずうっと、そういうスケジュールをきちんとしない家庭教師ばかりに教えてもらっていました」というようなお母さんの言葉に出会ったりもします。

2006年6月22日 11:55:54
 私自身はスケジュールをほぼ、時間通り、ずれたとしても、プラスマイナス5分以内というのがほとんどです。10分遅れたり、早くなったりすることは、月に1回もないと思います。これをここで書くということは、私が教えているお宅が、これをご覧になっているのですから、私はうそは言えないわけです。時間に厳しくと、私のほうで言っておきながら、ルーズだったりしたら、それこそ、大問題ですよね。
 私は、「時計みたいな先生」と、おほめ(?)の言葉ともなんともつかないようなお言葉を頂戴したこともありましたけど、、。そのときは、思わず苦笑いしてしまいました。そのお宅は、おじゃましているお宅で、娘さんが、そのときお母さんを「たしなめて」いましたが、きっとおほめの言葉と信じています。私自身は、言い過ぎず、いわなすぎず、説明しすぎず、説明しなさすぎず、その子にちょうどぴったり(一言ですむときは一言ですまそうとする一方、丁寧に説明する必要があるとき、どこまでもさかのぼって、丁寧に説明しようとします。説明に無駄があると、あるいは、本人のレベルにあった説明をしていないと、かえってわかりにくくなる、というのが私の考えです)というところをいつも目指している人間で、時間に関しても、いつもちょうどを意識しています。バイクで移動するのは、そのためです。車ですと、時間に正確にお宅におじゃまするということは、不可能に近いのではないかと思います。交通渋滞に巻き込まれたら、終わりですからね。
 ちなみに、私がこのホームページで書いていることに関しては、皆本当のつもりです。ですから、よくお問い合わせがあったとき、「私はホームページに書いてあるとおりであると思います」とメールなどで、ご返答するのですが、ある意味、それは、そうならざるをえないわけです。でなければ、私のホームページを楽しみにしておられる私の教えているお宅から、先生、ちょっと事実と違うんではありませんか、とクレームがつきかねないですから、、。よい意味でも、悪い意味でも、私は皆さんから見守られているわけですね。そして、その覚悟で、これを記していっているわけです。その覚悟で教えていっているわけです。
 家庭教師は自分の能力について、具体的に記し、その責を負わなければならないと思っています。その意味で、家庭教師は、できるだけ、自分をさらけ出し、情報においてできるだけ、「透明性」を確保する必要があると思います。公務員でも何でも、自分を批判にさらされうる状況におかないから、あのような不祥事が起きるのでしょう。緊張感のなさですね。一般的ないいことを言って、分かったようなことを言って、誰でも、いえるような、きれいなことを言って、それで、具体的な部分をうやむやにする。そこから、無責任な言動が現れるのでしょう。それは、人生のあらゆる場面にいえることでしょう。すこし厳しすぎる言い方でしょうか?

2006年6月30日 9:00:49
 さて、だらしのない家庭教師の話を載せたら、私の教え子で、このホームページをよくみてくれている子がいて、なかなかすごい家庭教師の話をしてくれました。
 その彼について、まずご紹介いたしますと、今パソコンで教えているのですが、実は、名古屋のほうのお宅なので、まさかと思っていたのですが、当初、私が、京都から名古屋のほうまでおじゃますることを想定されていたらしいんです。本人が最初に問い合わせてきて、来てほしいみたいな感じで、、。そんな遠くまで、おじゃますることは考えてもいなかったので、ご両親は理解されているのか聞いたところ、どうも、ご両親も、私に来てもらうというおつもりだったようです。交通費など、ご負担してくださるつもりだったのでしょう。
 そりゃー、名古屋のほうに行ってみたいですけどね。私の母校名大(めいだい)があるところですし、、。でも、半日つぶす覚悟が必要ですよね。結局パソコンでも、変わらない、ということをご理解いただき、今、パソコンで教えているのですが、おそらく彼は、パソコンのほうが、勉強しやすい、少なくとも、家庭教師の能力のほうが問題だと実感してくれていると思います(パソコンのほうが、なんて、こう書いても、実感がわかない方もおられるでしょうが、実際パソコンのほうがいい部分も結構あるかと思います。というか、パソコンのほうが、最近は、いい、という気持ちが、私自身は強くなりました。私も、いろいろ、この方面に詳しくなり、知恵がついてきたため、、。とにかく、じかに教えるよりも、みやすいですし、書きやすいですし、消しやすいですし、パソコンならではの、いろんな技が使えますし、、。本当?って思われるかたは、掲示板かどこかで、私の申していることが本当か、私の教えているお宅のかた(子供本人に聞くのが一番いいのですけどね)に、聞いてみられてはいかがでしょう。少なくとも、パソコンだとこまるということは言われないと思います。私とPCで話をして見ませんかもご参考に、、)。もちろん彼からは、何の不満もいただいていません。彼からは、小論文を教えてほしいといわれ、実際教えているのですが、彼には、彼が志望する一流大にも、私は全教科対応するということを、念のため伝え、教えています。それで、すこし、ほかの教科も質問してきましたが、、。

 で、その彼のお話です。以前教えてもらっていたという家庭教師の方のお話です。
 まず、その方は、社会人なのですが、教え方がジミ(彼はあまりいい意味で使っていたように思えませんでした)で、家庭教師としての能力は、「あるのかないのかよくわからない」方だったようです。話を聞いて、私は、知識がないので、必要があっても、テキストからはなれた、本人に合わせた、余裕を持った教え方のできない方ではないか、そう推測しています。そういえば、余興みたいなお話は面白かったと、彼は言っていました。でも、そのお宅も余興のためにお金を支払ってくださっているわけではないですよね。
 ところで、それよりすごいのは、その方の時間感覚です。そのお宅におじゃまするとき、30分は、当たり前のように遅れたらしいんです。30分ですよ。それも、何の連絡もせず、、。たまに、5分くらい遅れてこられたりすると、本人があわてるらしいんです。いつもと違うって、、。5分遅れたら、いつもより早いじゃないか、どうしよう、となるらしいんです。彼は、笑いながら言ってましたけど、どこかおかしいですね。
 さらにすごいのが、「いすわる」ということです。教え終わっても、何時間も帰らないらしいんです。「先生だから、テストまじかだから、帰ってほしい、というようなことも言えず、こまりました」と彼は言っていました。お気の毒ですね。以前、もしかしたら、食事を出されるのを楽しみにしている家庭教師の話をしたかと思いますが、それは、気持ちとしてわかるのですが、本人の時間を奪うということも意味したりして、状況によっては、マイナスに働きうるという認識を持つべきでしょう。

2006年7月9日 0:38:57
 上の子、やはり、このホームページよく読んでいる子で、早速、この前の授業のとき、「本当に載せたんですね」と明るく話しかけてきました。その彼の小論文、この授業ときのは、ずいぶんいいものが出来上がりました。まだまだ、悪戦苦闘中の子なんですけど、、。進歩のほどを知るためにも、いずれ、彼の文章をここでご紹介してみようかと思います。彼の励みになるでしょうし、皆さんのご参考にもなるでしょう。もとより彼が承諾してくれればですが、、。

 さて、娘に、かつて、注射の話をして、注射を怖がらなくなったというお話をしましたね。実は、その後、最近、私が娘に注射の話をしたのを、覚えているか聞いたところ、まったく覚えていないとのこと。私が話をしたことさえも、記憶にないそうです。覚えていないんですね。いい話をしてあげたんですけどね。娘の心には、確かに響いたと思うんです。で、突然注射を怖がらなくなった、むしろ、注射を好きになったというのも、本当なのです。ただ、娘は、自分で、勝手に注射が怖くなくなったと思っているみたいなんです。私の言葉は、完全に忘れ去られている。妻さえ、あるときから、どういうわけか突然、娘が注射が好きになったといっているんです。私の言葉が、ときに、「魔法」といわれるゆえんでしょうか?
 娘に「覚えがない」と言われて、さびしいと私が思っているとお思いですか?いえいえ。私は、これを聞いて、実はわが意を得たり、という気分でいます。
 これって子育ての本質を突いているんだと思うんです。親が言って、言われたから、子供がそれに従う、みたいなのは子育てとしては、レベルが低いという感じを持っているんです。親の言葉なんて、残っていないくらいでちょうどいいと、、。子供に何も言わないのがいい、というのは、大きな誤解で、親は子供のために、何がいいかを思い、語る、あるいは、行動で示す必要があると思うんです。でも、それは、「注射なんか怖がってどうするの」みたいな直接的な言葉ではなく、価値観を共有するような、響く言葉を必要な分だけ伝えればいいんだと思います。「注射を怖がってどうするの?」というよりも、なぜ、あなたが注射を怖がらないのか、何を子供は怖がっているのか、これを深く考えて、子供にわかりやすい言葉で、あなたと価値観を共有してあげれば、子供は、注射を怖がらなくなったりすると思います。このあたり、深く考えて見ませんか?
 ぜひ、深く考えてみてください。浅い思考からは浅い行動しかでてきません。
 子供の学力が思考の量に比例するように、親の思考量が子育てに影響を与えるでしょう。饒舌(じょうぜつ)に子供にプレッシャーをかけることの無意味さを知ることになるでしょう。

2006年7月16日 20:42:59
 上の子、早速、がんばって、文章書いてくれました。本人は、感想が知りたいそうです。もし何かあれば、掲示板かメールで、感想をお知らせいただけますか?文章のなかなかかけない彼。なかなか彼の苦悩がよく表されていて、いい文章と思いますが、いかがでしょう。彼が書いたのは、こげ茶の部分です。私の青の注の部分が多くなって、読みにくくなってしまったかも、と反省していますが、、。では。

 反省文とでもいうのだろうか。かつてのローマ皇帝マルクス=アウレリウス=アントニヌスの「自省録」のように、自分の行動、考えというものを少し見つめなおしてみよう。
 最近すこしずつとはいえ、受験が本格化しているという状況の中で、忙しさにかられてか、もしくは、単になれてきたのか、なんとなく、初心というか礼儀というかそういう類のものがおざなりになっていっているような気がする。早い話が、たるんでいるということだ。特に、小論文と他人への接し方はその傾向が強いと思う。
 どうしても最初からうまくかこうとするあまり、筆が進まず、「うーん」と腕を組んで時間が過ぎていく。(田口注:
うまく書こうとするのでなく、はじめは、気軽に書きなぐることですね。ぎこちない文章がかえって、読む人の心をうつということもあります。優等生的な、誰でも書けるような、切り口の浅い文章は、真っ先に見捨てられると思うべきでしょう)なので、それぐらいなら、ほかのをやったほうがいいということで、どんどん後回しになっていき、結果、土曜(通常教えている日)に間に合わないということになってしまっている。4月、5月のときのあの熱意はいったいどこにいってしまったのだろうか。賢明といえば、賢明であるのだが、遅かれ早かれのに。(このあたり表現がおかしいですね。なんとなく意味はわかりますが、、。でも大ちゃんの掲示板のタイトルの「そんなんぢゃなありません」よりはましか。大ちゃんのほうはタイトルだから、目立つ目立つ。はやらせようと思って、故意にまちがえたのか、、。大ちゃんならありうる)それにせっかく、両親がお金を出してくれているし、田口先生だって、わざわざ2時間も費やしてくださっているのに。(なかなか進まない彼に付き合って、ほんの少しおまけしてあげることありますが、これは、「居座り」と違いますよ。そういえば、あの上の「居座りの家庭教師」の方、居座りながら、ひとのうちで、勝手にテレビをみていたそうな。そんなことをして、どう思われるか、想像できないのでしょうか?同業者として、許せないですね
 とにもかくにも、ぐちをいってばかりではしょうがないので、とりあえず、何でもいいから「書く」という行動を起こしてみないといけない。「うーん」といいながら腕組んでても、どうせなんにもでてきやしないのだから(
そう、何にもでてこないのだったら、素直にそれを認めるところから書けばいい。以前、私の教え子が読書感想文に素直に「面白くなかった」みたいなことを書いたら、そこの中学の国語の先生はちゃんと読め、と注意されたとか。指導センスを疑いますね。この先生、ご両親には、とても受けがよかったけど、子供からは、とても嫌われていたらしいです。わかりますでしょ。一方、先生の文句を思いっきり書いた子もいて、でも、その先生が何も文句をいわれなかったということもありました。どちらの子が、その後作文を書く気になったか、書けるという自信を持ったか、もうご想像いただけますね)、この状況を変える選択肢は「書く」ことだけのようだ。(ちなみに、このエッセーなんだか論文なんだかわからない文もその行動の一環である。)
 それから、最近はやや自分の態度が悪い気もする。それはもう田口先生他、多くの人に迷惑をかけているのだろうなぁ。(
いや別に、、。君はとても礼儀正しいですよ。明るくてはきはきしていて、、)三省していかねばならないなと思う。他の人はどうかわからないが、自分にとっては、このように自分の過ちを反省し、それを行動に反映させていくということは、少なくとも現段階ではの話であるが、自分を成長させていくのに最もよいと思えてならない。
 たんなるエッセーのような気もするが、とにかく、書くことにたいするアレルギーをとり除かないことにはしょうがない。だから、とりあえず、思いつくまま(とはいえ、全体の30%ぐらいしか書けてないが)に書いてみた。こういうことを書いていれば、、ちゃんとした論文も上手にかけるようになるということを信じて、書き続けようと思う。
         (原稿はここで切れている
                       編集者)

 
 やっと自力で書き出した彼としては、とてもよくできた文章だと思います。
 作文を書けない、というところからも作文を書ける、ということを示した、いい例ですね。書けないのでしたら、かけないということを材料にして書けばいいのです。結局、文章を書けないということは、ありえないです。
 そういえば、あるとき、彼が、「書けない。ちょっと待っててください」といって、そのあと、「ウー」とか「アー」とかいって何も書かない、書けないものですから、今言ったことから、書いてみたら、といったら、「何のことですか」といってきたから、「ちょっと待っててください」といったでしょう。それを書いて、そこからはじめてみたら、といったら、彼は、「そんなことできませんよ」といってきたので、私が、書いてあげようか、といったら、そんな馬鹿なという感じで、「書けるものでしたら、書いてみてください」といってきたので、そこからはじめて、だ〜っとかいていったら、彼は驚いていました。簡単に書ける、簡単に解けるということを、感動とともに伝えることも、私達の大事な使命だと思っています。

2006年7月23日 21:47:28
 上の文章に、あるお母さんから、早速メール来ました。これを本人に伝えたら、ずいぶんてれていましたが、早速、次回作をいくつか検討しているようです。励みになったようです。まだまだ自在に書けるという感じにはなっていませんが、やる気は満々です。そのお母さんからのメール、こんなメールでした。

HP にアップしていた小論文、読ませていただきました。以下感想です。

ご本人は悩んでいるようですが、よく書けているな、と素直に思いました。連載エッセーなどを持っている作家が、書くことが見つからないときに「書けない自分」を題材にするのに似ていますよね。面白い文章をこれまでにいろいろ読んできているのか、あるいは、もともとユーモアのセンスを持っている学生さんなのでしょうか。息子(中2)の感想は「自然な感じで、いい」ということでした (偉そうですみません)。とにかく、文章はお上手なので、きっと、決められたテーマにそって自分で考え、ある程度長く書く、ということに苦しんでいるのかな、と勝手に想像しました。考えることと書くことの訓練を積んで、今後どのように伸びていかれるのか楽しみにしていますので、ぜひまた公開してください。



 いずれ、進歩の度合いを見ていただくために、彼の文をまた公開していこうかと、、。これがプレッシャーでなく、励みになってくれればいいのですが、、。ちなみに彼は、このページにアクセスしてくれましたが、そのとき上で公開した自分の文章を、2,3秒で読んだそうです。照れくさくて、恥ずかしくて、ということからのようです。人様に自分の作品が見られるということほど、刺激的なことはないですからね。このことも、子育てや指導において使える考え方ですね。どう応用するかは、あなたの知恵次第です。


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