家庭教師田口の視点(182ページ目)
(このホームページは、最初は、ご興味のあるところから、拾い読みをされることをお勧めいたします。うそや大げさな表現は避けているつもりです。プロの家庭教師のレベルとして、当然のことを書いているつもりです)
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2022年11月3日(木)
「愛知の子」のお姉さんのほう、小論文中心のテストで受かりました!
公募推薦的な試験での合格ですが、それでもかなり早い時期の合格ですね。
11月中は、時間数を減らして定期テスト対策の勉強を教えてほしいということなので、12月から彼女は私を「卒業」することになります。長~く、とても仲よくやってきた子なので、少しさびしいですが、仕方ないですね。
私の今のスケジュールで、青字で「12月以降、あく予定です」となっているのは彼女の分です。
正直、彼女は、英語の入試問題を難しいと感じていたようなので、普通のテストで受かるのは大変かなと感じてもいました。
また、一般的に公募推薦は人数枠が少ないこともあり、一般入試に比べはるかに受かりにくいことが多いのです。
ですから、小論文で受からなかったら、厳しい戦いになるかも、と思っていたのですが、よかったです。
小論文は、苦手とする子が多く、以前もご説明したかもしれませんが、「金太郎あめ」みたいなつまらない文章を書く子が多く、それだけに受からせるための対策はしやすいのですね。
「論理が専門家(採点者)からみたら、一部破綻しているように見えても構わないから、自分なりのするどい切り口で書く」
ということが大事なのですね。どの採点者も「くそおもしろくもない、個性のない(金太郎あめ的)作文」など読みたくないのですね。でも、そのことがわかっていない人がなんと多いことか。
皆さんだって、だれでもわかるようなつまらないことを私が書いていたら、わざわざこのホームページに来ようという気はなくなりますよね。(つづく)
2022年11月7日(月)
実は、私にとって、小論文と英作(自由英作含む)は、もっとも対策しやすい分野なのですね。
というのも、学校でも塾でもほかの家庭教師でも、まともに対策をできている状況ではないと思われるからです。いろいろと私が子どもたちやご両親から、それらの対策状況を聞くことがあるのですが、で、そのときに、
「通り一遍の対策しかされていないなあ」
と感じることが多いのですが、で、私はより過去問の実態に沿って、より子どもたちの実態に沿って教えるので、はるかに結果が出しやすいといえると思っているのですが、小論文や英作はそれ以前の問題で、そもそもが通り一遍の対策が通用しないしない分野で、その対策でお茶をにごしてしまうと、多くの場合まったく話にならないものになってしまっていて、で、多くの場合、そのことにさえ気づかれていないというのが実態という感じがしています。
たとえば、今小論文の受験対策をどこかで受けている子がいるかもしれませんが、私のように
「論理が専門家(採点者)からみたら、一部破綻しているように見えても構わないから、自分なりのするどい切り口で書く」
ということを言って、指導される方はきわめて少ないのではないかと思います。(つづく)
2022年11月10日(木)
私は、小論文のコツについては、家庭教師田口の視点(179ページ目) で、下記のように書き出してみましたが、このコツがつかめれば、ほかの受験者から、突出した能力をもつことができるでしょう。
採点者から、こういう子にうちの大学に来てほしいと思われることが大事ですね。
1,しゃべるように書く。
2,どんな出だしからでもそのあとを書き足すことができると信じる(実際書けます!)。
3,あれもこれもと盛り込まないで、ひとつのことに関して深く掘り下げるように書く。
4,だれでも書くような当たり前のことは書かず、自分なりの切り口を大事にして書く。
ちなみに、それに基づいて、彼女(愛知の子のお姉さんの方)が書いたもののひとつが、下記です。これは、家庭教師田口の視点(180ページ目) に掲載したものの再掲載です。
タイトル:「当たり前」の大切さ
食事ができない事は子どもにとって致命的なことだと思う。現在、貧困で最低限必要な教育、食事、運動などが十分にできていない子ども達が私達にとっての「当たり前」の大切さを教えてくれている。
食事には、まず単純に生きるために必要なエネルギーを摂取するという役割が考えられる。一般的に考えれば、この役割こそが食事にとって一番重要にとらえられる点になるだろうが、私は他にも大事な役割があると思っている。それは、コミュニケーション力を伸ばす点だ。食事をする間は、家族全員が集まり、そこで会話をかわすという唯一の家族団欒の場になるのではないか。家族と日々の何気無い話をしたりをしてコミュニケーションをとることは、経験の多くが成長の材料となる子どもにとって言語を取得したり、感情が芽生えたりなど多くの基本的な能力を与える大事な機会なのではないだろうか。
そのため、食事をとることができない貧しい子ども達は身体的や精神的な成長が疎かになっているケースが多いのだと私は考える。「子どもの権利」においても、子どもの健やかな成長を支援することを大きく主張しているように、健康は何よりも大切なことであり、私達はそれを支えていかなければならないだろう。子どもの成長において必要なことはどんなことだろうか、と私達は改めて自分達の生活を見直す必要があるのではないだろうかと私は考える。
小論文対策の、ほかのテストと違うポイントは、「採点者の感情を揺さぶる」的なところなのですね!
2022年11月14日(月)
皆さんのお子さんの中にも、作文が苦手という子がいるかもしれませんね。
私は、このホームページのいろんなところで、もっとも苦手なものがもっとも得意になりうるということを示してきたかと思います。
「私は文系の科目が得意」「僕は理系的な科目が得意」
という類のことを言う子がいますが、それはたまたまだと私は感じることがしばしばあります。
それは作文についても言えるのですね。
実は、ずいぶん前に教えた子(この子は最終的に関西大学に進みましたが、この子をとりあげたのは初めてかもしれませんね)で、
「作文が書けない」
と泣きついてきた子がいました。
確か、
「我思う。ゆえに我あり」
というデカルトの言葉について、作文を提出しなさいというものだったかと思います。
本人は何をどう手を付けていいのか、皆目見当がつかない感じでした。
私は、作文のコツを伝えるいいチャンスだと思い、
「え?簡単だよ」
と、その場で即興で作文を書いてあげました。無知をよそおって。どんな科目のどんな分野も「簡単だ!」と感じさせることはとても大事で、それができれば、半分指導は成功したといってもいいでしょう。
本人はまさか田口が10分程度で作文を書きあげてくるとは思っていなかったかもしれません。(つづく)
2022年11月17日(木)
上で無知をよそおってと書きましたが、それは、本人に知識があまりなくても、あるいは中途半端でも、作文は書けるということを言いたかったからです。
また、作文が知識の豊富さをもとに書かれているとすると、採点者の先生から、
「これはどこかからパクってきたな」
とか思われかねないというのもあります。
知識の量において、多くの場合、学生は先生には及ばないのですから、そもそもが知識をいっぱい盛り込もうとしても、高評価をえられないですし、課題を課す側もそんな「知識のひけらかし」みたいなものを求めていないわけですね。
やはり、切り口のするどさ、視点のおもしろさ、本人ならではの見方みたいなのが重要になってくるわけですね。
これは、小論文でも同様です。
そのとき無知をよそおって書いた私の作文の実際のものは私の手元にはないですが、だいたいこんなものだったというのは書けそうなので、次回それを書き出してみますね。(つづく)
2022年11月21日(月)
私が書いた作文はこんな感じだったと思います。本人は女の子だったので、女の子になった感じで書いています。
私は、このデカルトの「我思う。ゆえに我あり」という言葉から、中国の古代の哲学者である人が自分が夢を見て「自分が蝶の夢を見たのか、蝶だった自分が今人間である夢を見ているのかわからない」みたいなことを言われていたのを、何かの折に読んだことを思い出す。この哲学者の言葉に、奇妙な面白さみたいなものを感じて、いまだにその人がどんな人でどんな生き方をした人かなどは知らないのだが、私の脳裏に妙に焼き付いているのを感じる。で、このデカルトの言葉にも、似たような不思議な感覚をもった。
なぜ、そのような気持ちを持ったのか、考えてみると、どうも共通な点があるからのようだ。デカルトは、目の前にあるあらゆるものを疑ってかかった。目の前にあるこの本、机、いすは本当に存在するものなのだろうか?目に見えるがそれが存在している証拠にはならない。目が何者かによってだまされて、本を見たと思っているのかもしれない。触ってみたら、本の手触りがある。でも、これも何者かにだまされてそれを感じているだけかもしれない。そうやって疑って疑って、最後に行きついた結論が、考えている自分の存在だけは疑いようがないということだ。
一方、中国の哲学者は蝶になった夢を見たとき、自分の存在を疑ったわけだ。夢の中の蝶こそ本当の自分で、今の自分は本物ではないかもしれないと。どうもこの二人に共通しているのは、何者かの存在を徹底的にうたがってかかっていることのようだ。一方はヨーロッパ、他方は中国。一方は近代、他方は古代とまったく異なる場所、時代に生きていながら、その発想に何か似たようなものを感じさせているような気がして、おもしろいと思った。一見破天荒な論理だが、今も有名な言葉、エピソードとして残っているということは、多くの人の興味、あるいは、共感をえてきているからだろう。ふたりの哲学者がとても真剣に考えているらしいことも面白い。哲学のおもしろさ、自由さを感じて、哲学にとても興味を持たせていただいた。いまだに不思議な感覚をぬぐうことはできずにいるが。
ざっと、こんな感じだったと思います。もっとも、私は字数オーバーして書いたので、本人に、それも含め、自分の作文らしく修正しておいて、と伝えましたが。ちなみに、その子のその作文はAの評価をいただき、彼女の友達はいろんな資料、ネットなどから情報を引っ張り出してきてがんばって書いたのに評価がCという低さだったそうです。前に書きましたように、私は10分くらいしかこの作文にかけていません。で、その友達、彼女の作文をみて
「ふーん。そう書くんだあ」
と言ってきたらしいです。
また、先生から、
「それは荘子の胡蝶の夢ですよ」
というコメントもいただいたそうです。胡蝶の夢についてくわしく知らなくても、荘子の名前を知らなくてもいい作文は書けるし、その「無知」が作文の評価に悪影響を与えることはないということを理解していただけたかと。
2022年11月24日(木)
今回は、学歴は持つことのできる最高のブランドというお話をしますね。学歴をブランドと考えることに違和感を持たれる方もおられるかもしれませんが、私はなにか、学歴にブランドのようなものを感じるんですね。
たとえば、東大に通っていたり、東大卒だったりした人に、人は
「すご~い」
という感情を持たれる方は結構おられますでしょう?
私自身は名古屋大学を選んだのですが、名古屋で学生だったころ、
「どこの大学の方ですか?」
と聞かれることがたまにあったのですが、そのとき、
「名大(めいだい。名古屋では名古屋大学のことをこう呼びます)です」
と答えると、
「かしこいんですねえ」
って、神様をあがめるような顔をされることがよくありました。正直、気持ちよかったですね。これって、大学名がブランドであるということの証拠ではないでしょうか?
逆に、私が
「どこの大学出身なのですか?」
とお聞きして、
「恥ずかしく答えたくないです」
というようなことを言ってこられた方もいました。
これも大学はブランドということを示していないでしょうか?(つづく)
2022年11月28日(月)
毎回ページの最後は、私の失敗談やら、驚いたことやらを、最近は書き出しているのです(よっぽど私のホームページの熱心な愛読者でもない限り、ここまで読み進められるかたはおられないと思うので、いろんな実態、本音などを織り交ぜやすいというのがあります)が、で、以前自転車がパンクして、コンズサイクルという自転車屋さんの「神対応」、ほかの自転車屋さんの「??対応」について、お話したかと思うのですが、今回はそのつづきになるようなお話です。
実は、先日、昼間またパンクしてしまったのです。トホホです。
前回は、後輪でしたが、今回は前輪です。1年のうちに連続して、後輪、前輪とパンクをするなんて、なかなかないようなお話ですが、実際あったのです。
場所は西大路八条のあたりです。ちょっと前まで、そこの角には餃子の王将があったところです。スギ薬局とか交番とかがあり、ちょっと南に行くと西大路駅というあたりですね。東にはコメダがあります(すいません。京都の方にしかわからないような記述で。まあ、京都駅まで自転車で10分くらいのところと思っていただければ)。
困ったのは、近くに自転車屋さんが思いつかないことでした。自転車屋さんの空白地帯ですね、そこは。スマホで調べてみましたが、やはり出てこない。近くにシェルから出光にかわったばかりのガソリンスタンドがあって、そこで、
「こちらではパンクの修理をしていませんよね?」
と念のため聞いてみましたが、セルフになってしまっている現在、パンクの修理はやはりしていないようで、で、
「近くに自転車屋さんはないですか?」
と聞いてみたのですが、
「う~ん、、、、、ないねえ。ずっと南に行ったら、イオンの自転車屋さんがあるくらいかなあ」
「それって、むちゃくちゃ遠いですね」
「そうですねえ」
というわけで、
「あきらめて、とりあえず、自宅を目指して、最悪の場合、またあのコンズサイクルにお世話になろう。でも、遠いなあ」
とか、ぶつくさ考えていたところ、いい考えがふと思いつきました。(次のページの最後につづく)
(次回はページを変えて)
評論家にならぬこと。「少し変わった子」が「wrongの意味は何ですか」と聞いたら、「そんなの自分で調べれば」という子より、「少し変わった子」のほうが伸びているという現実。理屈で正しそうに見えることが実は正しいとは限らない例
いじめ対策
高田元社長 試練
学校でトラブルをよく
学校の先生、会社の社長が子どもたちや部下に厳しくても通用するのは、いざとなったら、「切り捨てる」ことができるから
その知恵の発揮どころは、子どもたち一人ひとりによって異なるようなところもあります。
私は、ある意味、この仕事に体をはっている、人生をかけている、文字通りの「家庭教師馬鹿」なのです。
※もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
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「とび授業」のすすめ
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学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」
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兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」
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コロナ対策はこうすべき。知識のしずく「その9」
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