家庭教師田口の視点(178ページ目) 

 このホームページは、最初は、ご興味のあるところから、拾い読みをされることをお勧めいたします。うそや大げさな表現は避けているつもりです。プロの家庭教師のレベルとして、当然のことを書いているつもりです
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2022年7月4日(月)

 さて、「愛知の子」の妹さんのお母さんからのSkypeでのメッセージをとりあげさせていただきますね。

 どうも、このホームページを家族でご覧になってくださったようで、うれしいです!

「載せましたよ。お読みいただけますか」

みたいなことをお伝えするのも、もしかしたら、皆さんそれぞれお忙しいかもしれず、しかも、ぜひ読んでください、というほどの内容でもないので、お伝えせずにいたのですが。ありがとうございます!

 お母さん、何か事実と違っていたり、おかしいことがあったりしたら、ご遠慮なく、おっしゃってくださいね。よろしくお願いいたします!

いつもお世話になっております。昨日田口先生のHPの視点を読ませていただきました。「愛知の子」の妹さんがたくさん載っており、家族で喜んで読ませていただきました。(中略)今後ともよろしくお願いいたします。

 そういえば、最近、下記のようなやりとりもありました。妹さん、定期テストの直後で、一気に疲れが出てしまったのでしょうか?

こんにちは。Aです。急で申し訳ないのですが、今日、とても体調が悪いのでお休みさ褪せていただきたいです。また、別日に変更することは可能でしょうか?

19:11
そうですか。わかりました。
また、変更したい日をおっしゃってください。

19:12
田口先生、Aの母です。

帰宅したら頭が痛いと言って今横になています。授業をお休みでなく、変更していただけるという事でしょうか?

19:14
はい。もちろんです。
お大事に。
とりあえず、次は火曜日ということで、そのときにでもご希望のスケジュールを言っていただければ。

19:16
ありがとうございます。無理を言って申し訳ありません。火曜日に連絡させていただきます。よろしくお願いいたします。

19:17
いいえ。ぜんぜん問題ありません。こちらこそよろしくお願いいたします。

 

 

 

2022年7月7日(木)

 (前々々回(6月27日)のつづきです)

 で、彼女をパソコンで教えるようになったのですが、おじゃましたときの態度とは打って変わって、今までに経験したこともないほど、ひどいものでした。

 彼女の名誉のために申しておきますが、本来はとても繊細ないい子だったのですよ(それはあとからわかったのですが)。

 そのときは、彼女がなぜそういう態度に出たのかわかりませんでしたが、今思うに、数学の勉強がいやだから、私の授業を妨害しようとしていたから、なのかもしれません。あるいは、私が彼女を教えるのをあきらめるのを促そうとしていたのかもしれません。

 伸びない子には、多かれ少なかれ、

「その場を、あるいはその時間を、うまくやり過ごそう」

というのがあります。形だけ、勉強したことにして。今の私はそういうのはわかっていますし、そういうことを織り込んだうえで勉強にのめりこませるすべを心得ていますが、そのときは、どうしたらいいのか、見当もつきませんでした。

 彼女の場合、具体的にどんな感じかといいますと、

 何かをこちらが言ったときの返事(普通の子は「はい」と言ってくるところ)は「あ」とも「う」ともつかないような、声をきこえるかきこえないかくらいで、小さく一言(一音)出すだけでしたし、教え始めの当初は、コミュニケーションをとるだけでも大変でした。

 一番ショックだったのは、こちらが

「この問題解いてみてくれる?」

と言ったときに、

お前解けよ

と言ってきたときでした。

 こういう子でもうまく扱えたら、だれでもうまく扱えるだろう、というくらいの子のように思えました。(つづく)

 

 

 

2022年7月11日(月)

 (前回のつづきです)

 私の考えの基本は、子どもは怒ったり、叱ったりしなくても変わりうるというものです。これも、その一例としてお考えいただければ。

 私は、その子の声があまりに小さいので、こちらも声を小さくして答えてみました。本人が小さい声はきちんと伝わらなくてよくないんだとか思ってくれるかも、と思ってくれるのでは、程度の考えで。

 ほかにも、いろいろとかかわりを工夫して見たのですが、木製の板ににこんもりついたアロンアルフアのように、かたくなに彼女の対応は変わりませんでした。私がパソコンの向こうで、どうかかわろうと彼女が変わることはないだろうと思われました。

 絶望的にむなしい気持ちになりました。

 仕方ないので、彼女のご両親の手助けをお願いすることにしました。

 実際お願いした、というよりも、結果としてお願いした形になった、という感じなのですけれど。

 具体的には、彼女の様子を授業中メールに書いて、その場で送りました。

 メールによる「授業のリアル実況」ですね。

 もちろん、ご両親驚かれました。で、彼女にいろいろ働きかけてくださいました。(つづく)

 

 

 

 

2022年7月14日(木)

 視点余話です。

 ずいぶん前ですが、私がたまに行くマクド(マクドナルド)のお店で勉強している学生さんがいました。しかも、私が座っていた席のすぐ隣で。

 私は友達と話をしながら、目線はあちらに行ってしまいました。ちらちらと。何を勉強しているのかなあ?とのぞいてみたところ、順列や組み合わせで、₅P₂や₅C₄などを使った確率の問題を解いているところでした。きっと高校生ですね。

 どうもなかなか解けずに、困っている様子でした。

 気の毒に思えたので、簡単にヒントをあげました。私の中の「家庭教師馬鹿」がむずむずとわき上がってきたせいかもしれません。

 あちらとしては、突然隣から声がかかってきて驚かれたかもしれませんが、驚いた様子もなく、私のヒントを受け入れて、

「あ!」

という感じで、シャーペンをその子は動かし始めました。

 解くのに必死だったのでしょう。私の方には目もくれず、お礼の言葉も言わず、黙々と解いていました。

 自分も高校生のころはこんな感じだったなあ、ってなつかしく思いました。

 ああ、あの頃に戻りたい!

 こういう思わぬできごとがあるから、マクドは好きです!

 

 

 

 

2022年7月18日(月)

 (前々回のつづきです)

 私がご両親に「実況中継」をしだすと、ご両親も、これは何とかしなければ、と乗り出してくださいました。私に、娘さんの失礼を詫びつつ。ご両親の前でおとなしく素直にふるまっていた彼女のひどいふるまいに、ご両親は信じられないというふうでした。

 でも、こっそり彼女の授業中の様子をのぞいてみると、どうもそうらしい。本人に聞いてみても、どうもそうらしい。

 それで、ご両親はときどき彼女がパソコンで授業を受けている部屋に入ってきて、様子を見に来るということをしてくださいました。

 一度か二度、お父さんが本人をしかっておられるのが聞こえてくることもありました。あとで彼女に聞いてわかったのですが、お父さんは彼女をとても大事にされ、ほとんどしかったりされたことのない方だったようです。

 確かに、お会いしたときはとてもやさしい感じの方でした。

 こうして、いい方向には進んだのですが、でも、一筋縄ではいかないのが、人が人にかかわる教育というものですよね。(つづく)

 

 

 

 

2022年7月21日(木)

 私は、たまに

この子は基礎からやり直さなければならない」

ということを言われる、塾の先生、家庭教師の先生に出会うことがあるのですね。

 一見もっともでしょう?だから、よく知らないご両親などは、その言葉にだまされてしまうのですが(もっとも、その先生はだましているつもりもなく、大真面目なことが多く、だからかえって困ってしまうのですが)、まったく現実的ではない感じがするんです。

 今ごろですと、夏休みになるから、総復習のいい機会ですからとか言われるんですよね。

 教える側は、新たに数冊のテキストを復習用に買わせて、それに沿って教えて行けばいいのですから、そういう教え方しかしてこなかった方にとっては、とても楽だと思いますけどね。

 で、そういう発想に固まっておられる感じなので、私が何を言っても理解していただけないというものを感じます。仮に理解できても、どうしたらいいのかわからないというのが現状かもしれませんね。

 上の子についてもそうなのですが、私は最近はずっと新しいテキストを買い与えて基礎からやり直すみたいなことはしたことないです。

 私の経験上、どうみてもいい結果が出そうにないからです。学校でそういうのが支給されたら、利用するというのはしますけどね。多くの場合、それが宿題になってたりしますから、本人にとって、やらざるを得ないという、ある意味のモチベーションになりますよね。

 でも、私自身が購入していただくことはないです。だって、第一に目の前の勉強でアップアップの子に、基礎から教え直すなんて、勉強のできない子ほど、いやになってしまうのではないかと思われるからです。

 いやなそぶりをしない子は、その楽しくない作業を適当にやって、ごまかすことになるでしょう。

 じゃあ、田口は基礎のない子にどう教えるのかって?(つづく)

 

 

 

2022年7月25日(月)

 (前回のつづきです)

 私自身は、徹底的に本人の現状に寄り添うようにしています。

 でないと、お金のむだ、時間のむだに近いことになりかねないですから。

「いったいこの子は何を学んだのだろう」

と思うくらい、身についていないようなのを体験された方もおられるかと思いますが、それは教える側にも責任があるかもしれません。

 私のやり方はテキストを購入させて、それを教えていくだけというのよりも、いろいろ教える側は面倒くさいですし、なんでも即答する能力が求められたりしますが、子どもたちはそのぶんモチベーションを上げやすいです。

 だって、学校の授業にそって教えるので、結果学校の成績があがることがほとんどなので、やる気が出ますよね。

 それで基礎は大丈夫なの?と心配される方もおられるかもしれませんが、大丈夫です。少なくとも私の場合は。

 おそらく「テキストで、最初から」というのよりも身につきやすいでしょう。というのも、学校の進度、学校の授業に合わせて、本人に身についていないと思われる部分だけさかのぼるものですから。

 当然効率も圧倒的にいいです!

 ある意味、テキスト買うことを前提とするか、テキストよりも本人たちの現状を優先するかの違いなんですが、結果は大違い、というのが実感です。私の口癖「ちょっとの違いが大違い」はここでもいえるかもしれません。

 何でもいいのですが、英語を例にとりあげてみましょう。(つづく)

 

 

 

2022年7月28日(木)

  (前のページの最後のつづきです)

 で、近くにあった別の自転車屋さんにいくつか行ったんです。

 自転車を転がしながら。同じ自転車屋さんでも、私の同じ質問に対する対応が全然違うのが、とても興味深かったです。私自身の仕事の参考にもとてもなり、有意義でした。

 で、最終的に、はじめにおじゃました自転車屋さんから数えて、5店目で(今思うと、よくそんなにめぐりましたね。しかもよくもこんなにお店が近くにありましたね。私は多少苦労してもいいお店に出会うことは、長い目でみて、プラスに作用すると感じているので、悪い判断ではないと感じています。バイクを転がすのに比べれば、はるかに楽ですし)、これはというお店にたどり着きました。

 コンズサイクルというお店です。

 とても説明が丁寧で、素人の私にもわかりやすく、気に入りました。で、お願いしようとしたら。。。。お店が閉まる間際だったそうで、

「今日はもう修理はできないんですよね」

と言われました。

 で、困ってしまった私に、

「台車を出しますので、今日は自転車を置いて行っていただけますか?」

と提案してくださり、その提案に乗っかることにしました。

 で、後日自転車を引き取りに行ったのですが、そこの店長さんらしき方が、今度は対応してくださり、いろいろと「神対応」をしてくださりました。

 そうか、この店長さんの背中をほかの店員さんも見ていて、こうなんだな、

と納得したような気分でした。

 一度コンズサイクル行ってみてください。私の申していることが大げさでないことがおわかりいただけるかと。もちろん、私は、一銭も宣伝費をこのお店からいただいてませんよ。ここにこんなこと書いたくらいで、宣伝費をくださるお店なんてないですしね。

 バイクはたまにご紹介するYOSHI MOTO・RCさん(バイクやさん)、自転車はコンズさんですね。

 ちなみに、私がおじゃましたコンズサイクル桂川街道店のURLは下記です。

https://www.konscycle.com/shoplist/katsuragawakaido/

(次回はページを変えて)

 

 

 

 

親ががんばりすぎる子どもの成長にもよくない

私は最後の砦

音が聞こえなくなった 愛知の子

 認知症の方、見え方が違う 子育て、教育にも応用がきくお話

お母さんは、この子のもともとの性格に問題。で、具体的な事例を

ヨドバシカメラでスマホ
あらかじめ、この子はこうだと思わないこと
プリンターが壊れたと思ったら

藤原和博が問う!

自転車の音

シャンプーをやめると、髪が増える

 で、いろいろその理由を考えることがあり、このホームページでも、私の本でも、これについていろいろ触れてきたのですが、ちょっとまた別の角度からも考えてみますね。きっと皆さんが教育、子育てを考える上で役に立つ発想だと思います。

 それは、

上から目線で言う必要はまったくない

と無意識に私が思って行動しているからではないか、ということです。私は多くの教育的「心構え」みたいなのを無意識のうちに、心の底流に持っていて、それが

「いくら言ってもこの子は変わらない」

と言われている親御さんと違っているのではと意識することもあるんです。(つづく)

 

 

 

 

 

  

 

 


もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。

 

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政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}


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コロナ対策はこうすべき。知識のしずく「その9」




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