家庭教師田口の視点(165ページ目) 

 ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください無理をされませんよう
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2021年6月3日(木)

  前々回でとりあげた子、前の定期テストで20点台だったのが70点台って信じられないでしょ!本当の話なんですよ。もし私がこういう類(たぐい)のことでうそをついていたら、私の掲示板は、私への悪口で埋まっていて、とっくに私はここに書き込めない状況におちいっていたことでしょう(その前に今まで教えてきたお宅からたくさんの苦情が来ているかもしれませんね)。

 私への掲示板での悪口と言えば、掲示板からご参考になりそうなものを抜き出しました(5)での荒らしではありませんさんの書き込みくらいでしょうか?ほかにもうひとつあったのですが、今から思うに、とても残念な(?)ことに、初めての悪口だったので、保存をするほどの気持ちの余裕がありませんでした。

 もう二度と悪口書き込まれたくはないですけどね。自分自身を律しなければ、と思ういい機会になったとも思っています。そのとき私を助けてくださった方々には、今も感謝しています!

 彼の話に戻りますが、実は、私は数学はそんなに点数がはねあがるとは思っていなかったんですけど、いずれかなり伸びることは確信していました。

 むしろ、深刻だったのが英語でした。本人には言わなかったですけど(正直に言ったら本人ショックを覚えてやる気をなくしていたかもしれませんね。今だから言えるのですが)、最初のころ、日本文を英文にするというのを覚えるのがあまりに遅いので、びっくりしました。

 毎回、1文1文丁寧に覚えかたのコツを伝えつつ、教えていくのですが、その速度の遅いこと、遅いこと。教科書ガイドの1単元を完全に覚えるまでに、私は、4,5回1.5時間の授業をつぶさなければなりませんでした

 ほかの勉強も教えなければならないしと、英語を中途半端な状況で一時的に手放してしまったこともありました。

 口には出しませんでしたが、この覚えの悪さはあまり経験がなかった気がします。本人、読んでいたら、ごめんね!

 複数の塾で伸び悩んだのは、で、学習障害を疑われたのは、このあたりにも原因があるのかもしれませんね。もっともそれは頭が悪いということを意味するわけではないんですけどね。(つづく)

 

 

 

 

2021年6月7日(月)

  前回のつづきです。

 私がひとつひとつ日本文を英文にしていくのを教えていく、というようなことを書きますと、そんなのきりがない、いつまでもやってられない、みたいなことを考えられる方がおられるかもしれませんが、そうでもないです。

 すでに、何人か英語がまったく覚えられないという子を覚えられるようにしてきたという事例はご紹介しましたが、みんなだんだんと(多くの場合急激に)英語を覚えるコツみたいなものを習得していって、あるときからは、自力で覚えるようになります

 上の彼の場合も、ほかの子に比べ時間がかかったものの、あるときから、急激に(この言葉さえ、表現としてまだ甘いと感じるほど、ものすごいスピードで)覚え方のコツをつかんでいきました。

 彼は、だれでも知っているある有名な英語専門の学校に通っていてもいたのですが、その子のお母さんに、私が、

「そこでは、英文を覚えるコツを教えられていないように思います。というか、個別指導も含め、覚えるコツを伝えられている形跡がありません」

と申し上げたところ、お母さんが、驚いたような顔をされて、

「でも、毎回ここからここまでの英文を覚えて、みたいな宿題は出されていますし、教えていると思いますが。この子の覚えが単に悪いだけではないですか?

みたいなことを言われた記憶があります。(つづく)

 

 

  

2021年6月10日(木)

 上のお母さんからの「この子の覚えが単に悪いだけではないですか?」に対してですが、私は、

覚えが悪いということはないと思います。ただ単に、英語を覚えるコツみたいなのを知らないだけだと思います

というような返答を差し上げたと思います。ほかのときには、

「覚えてもすぐ忘れる」

というようなご指摘もされ、

「頭の容量みたいなのが小さいのでしょうか?」

みたいなことも言われました。

 それも否定しましたが、いずれ彼がきちんと覚えられるようになって、あるいは、解けるようになって、テストの点数が上がるまで、何を申してもむだかな、という気もしていました。

 あらゆる科目に関して言えることですが、個々の文章、単語、問題の解き方などを具体的に覚えていくコツを習得すると、ほかの文章、単語、問題の解き方などを覚える際にも応用がきくようになる、ということがあるようです。コンピューターなどと違う人間の頭の柔軟性ですね。

 先日は、理科を私がいっしょに解いていって、そこを自分でやり直し、覚えるという宿題を出したのですが、酢酸カーミン液と酢酸オルセイン液が答えられなかった以外は完ぺきだったとのお母さんのチェック結果でした。

 で、それを踏まえて、私が「酢酸カーミン液と酢酸オルセイン」が答えとなる問題を見せて解いてもらったところ、2つとも答えを書けました。でも、酢酸が読めなかったようで、「作文」の「作」は何て読む?と聞いたら、「さく」と答えてきたので、「つくり」が同じなので、酢酸の「酢」も「さく」と読むんだよ、みたいな話をしたら、

「なるほど」

と喜んでいました。もっとも、「つくり」という言葉は使わず、「作」の右側という表現を使いましたが。気の毒に、ニンベンが何かも知らないままの子だったので。

 

  

 

2021年6月14日(月)

  昨日のNHKスペシャルは、「若年層の自殺」をとりあげていました。

 高齢者の自殺が減っている一方で、若年層の自殺は増えているそうです。

 私自身も「もう死にたい」みたいなことを言っていた子どもたちを教えたことがありますが、そのかかわりの難しさを痛感してきています。

 厳密に言いますと、私自身は「問題児」とされるような子にいっぱいかかわってきたので、彼らとかかわること自体をそれほど難しいと感じませんが(というか、私の仕事のひとつは「問題児」を「問題児」でなくすることだとさえ思っています。で、その具体例はこのホームページですでにいっぱいとりあげてきています)、周りの大人の方々(ご両親、おじいさん、おばあさんなどのどなたか)がそうそうすぐに変われないというのをよく経験しています。口で言うほど、教育、子育ては簡単なものではないのですね。

 専門家の方々は

「子どもの声に耳を傾けることが大事です」

みたいなことをおっしゃっていますが、で、それ自体はとても正しいことのように思えますが、実際それを具体的にどこまでどうやってやっていったらいいのか、というと、各ご家庭は戸惑われるのではないでしょうか?

 私が教えてきたお宅で、子どもさんが「苦悩」している場合、それに戸惑われていたお宅はほとんどといってもいいほどです。

 その番組では、ある作家志望の女の子をとりあげていました。亡くなる1か月前ほどに出版社に送った原稿の「電子書籍採用通知」が死後送られてきたそうです。

 生きていたら、もしかしたら、素敵な作家さんになっていたかもと思うと、とても悲しくなりました。

 学校に行きたくないと言って、ご両親から行くように説得された男の子は、翌日力なく学校に向かって、帰らぬ人となったようです。

 長い人生を考えたら学校に行くかどうかなんて大した問題じゃないんですけど、親御さんとしてはどうしても説得したくなってしまうのですよね。

 「説得」という一見きれいな言葉には、ときに大きな落とし穴があるようにも感じました。

 「説得」が「押しつけ」になっていないか、注意が必要ですね。

 

 

 

2021年6月17日(木)

 上の「説得」のお話ですが、私は子どもたちを説得しようと思ったことはほとんどないです。

 たとえば、すぐ上の、学校に行きたくないと言って、ご両親から行くように説得された男の子ですが、おそらく親御さんが説得のために使われた理由は、百も承知で学校に行きたくなかったのだと思います。

 彼には、学校に行けない何かがあったのでしょうね。いじめを受けていたとか、学校のクラスに友達が一人もいないとか。それが解決されないのに、「説得」されてしまうと、彼は死を選ぶしかなかったのかもしれません。悲しいですね。とても。

 ですから、もし周りの人間たちがかかわるとしたら、その何かを正確につきとめ、それをいかに解決するかに心をくだくべきだったのでしょう。

 いじめ対策に関しては、下記リンクをご参考にしていただければ。私が教えた子たちやその親御さんたちに伝えて、実際に効果のあった方法です。

いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」

学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

 友達がいなくて、学校に行きたくないということを私に言ってきた子もいます。なぜか事前にご両親からお伝えいただいた「学校に行きたくない理由」と違っていたのですけどね(こういうのよくあることですが)。で、私が解決に乗り出した、その「愛知のお宅の子」は下記リンクの

家庭教師田口の視点(116ページ目)

から

家庭教師田口の視点(121ページ目)

まで読み進めていただいたら、私が具体的にどう解決に導いたかがお分かりいただけるかと。

 ちなみに、彼女、今も教えています!高校生で、なかなかいい成績ですよ!

 

  

 

2021年6月21日(月)

  家庭教師田口の視点(161ページ目)の2021年2月11日(木)でご紹介して、家庭教師田口の視点(162ページ目)の最初でもとりあげた少し不思議な子ですが、少し変化が現れましたので、ここで再度とりあげてみますね。

 言葉少なく、おとなしくて、勉強をやる気がなく、でも成績は学年でトップクラスという子ですね。お母さんは、このままやる気がないと成績はいずれ下がってくるのでは、と心配されているようです。また、やらない宿題があり、学校の先生や周りの子ともうまくいっていないようなのも、心配なようです。確かに、このままだと学年が上がるにつれ成績が下がる可能性はありますね。

 実は、先日彼突然

「歌を歌ってもかまいませんか?」

と言い出したのです。パソコンの向こうで。私は、少し驚きましたが、冷静に

「うん、いいよ。集中してさえくれれば、何しててもかまわないよ。どうぞ、どうぞ」

と伝えました。

 何の歌だったかわからないです(単に私が最近の歌に関する知識がないため)が、もしかしたら、「鬼滅の刃」のテーマ曲か何かだったかもしれません。

 で、彼歌いだしたのですが、途中で、

「ふふ」

と笑い出してしまって、歌うのをやめました。

「かえって集中できないです」

って。私の授業中歌を歌いだした子は初めてです。でも、口数の少ない子が私に慣れてきた証拠かなとも思っています。

 そのちょっと前のときには、

「何か食べててもいいですか?」

と聞いてきて、食べ始めたりもしたことがありました。なかなかの不思議君ですね。ただ、勉強の本質を理解するうえで、とても参考になる子でもありますね。

 いろいろ見えてきつつあるところがあるので、これについてもいずれ触れさせていただきますね。

 

 

 

 

2021年6月24日(木)

 視点余話です。

 先日、私は、あるお宅で

「冷房が必要でしたら、エアコンのスイッチを入れてください」

と言われ、

大丈夫です。僕は暑いの強いので

とお答えしたところ、

「はい。わかっています」

と、そのお宅のお母さんから言われてしまいました。そのご返答が何かおかしくて心の中で笑ってしまいました。どうも私の様子などから、察していただいていたようです。

 実は、そうなのです。私は暑さにはめっぽう強く、炎天下でも、紫外線が気になりますが、暑さそのものはあまり気になりません。むしろ、好きなくらいです。

 その分、寒さに弱いんですけどね。

 ずっと以前、別のあるお宅で、

「実は、僕は寒さに弱いんです」

みたいなお話をしたところ、

「はい。ホームページで読んで知っています」

と言われました。もういっぱい書いてきたので、どこに何を書いたのか忘れてしまっていますが、きっとどこかに書いたのかもしれませんね。

 これまた、別のあるお宅で、教えている子から、

「エアコン入れてもいいですか?」

と聞かれ、

「別にいいよ。君の状況に合わせてくれる?僕は大丈夫だから」

と答えたことがあります。

 もしかしたら、そこのご両親から、

「田口先生、寒いの苦手だから、気をつかってあげてね」

みたいなことを言われたのかもしれないなあ、と恐縮してしまいました。

 でも、私は、最近寒さにもずいぶん強くなってきたので、大丈夫ですよ!もっとも、真冬はいまだに厚着でダルマのようになっていますけどね。

 こんなことを申して信じていただけるかわかりませんが、体力、知力は20代のころと変わらないか、むしろ、よくなっているようにさえ感じています!

 この仕事のおかげかもしれません。

 

 

 

 

2021年6月28日(月)

 最近は、毎回、ページの最後の書き込みは私の失敗談、苦労談などのお話をしています。

 前回に引き続き、

 「自分が訴えられたら困るが、あなたが訴えられても大丈夫」

という論理を展開された業者の方のお話です。

 実は、その業者の方が紹介してくださったお宅と私がトラブルに巻き込まれたのです。

 どうもそのお宅のお母さんが娘さんをなぜかA大学(東京でトップレベルの大学)に行かせたいという希望をもっておられたようなのですね。それを私が娘さんに

「受からない」

と言ったというらしく、その業者の方に抗議が行ったのですね。

 で、ふたりして、

「田口はひどいやつだ」

ということで盛り上がったらしいのです。

 で、私のほうに、その業者の方が、

「そんなことを言ってはいけません」

と注意してこられました。

 私は何のことかわかりませんでした。で、

「そんなことは言ってませんよ」

というようなことを申し上げたのですが、

「そうですか」

みたいなことを言いつつ、私を信じていないような感じなんです。

 それはともかく、それ以来、今まで良好な関係だったそのお宅との関係が一変してしまいました。メールで私の言葉ひとつひとつに不信感をただよわせながら攻撃をしてくる感じです。

 私は、業者の方に、メールで、

「具体的にどんな話をされたのですか?」

と聞いても、きちんと答えていただけませんでした。

 で、2週間くらいして、

「あなた、うちの娘にA大学に行けないと言ったでしょ」

と、突然、お母さんからメールが来ました。

 やっぱり言ってこられたと思いつつ、私は、

「そんなことは言ってません。というか、そういうことを言う人間ではありません。娘さんの状況(彼女は普通の公立高校で下位でした)から、よっぽどがんばらないと大変だよ、みたいな話はしましたが。娘さんに聞いてもらえますか?」

とお答えして、その件はその後二度と持ち出されなくなったのですが、その前後で、そのお母さんは、その業者の方にも結構きつく言うようになっていかれたようで(ほかにも間に立って、トラブルの種をまき散らしていたようなのですが、具体的には教えていただけませんでした)。

 で、この件で業者の方とやり取りをしている最中に、突然、

「うちが訴えられると困るんですよね」

みたいなことを言い出され、

 私が、

「でも、そちらがあちらとお話になってから、良好な関係がくずれてしまったんですけど?」

みたいな話をしたところ、それには直接のご返答がなく、

「自分が訴えられたら困るが、あなたが訴えられても大丈夫」

というようなことを言ってこられたのです。

 理由は、

「自分のところは会社だが、あなた(田口)は個人だから訴えられても大丈夫」

ということのようです。私としては、わけがわからなかったのですが、とにかくこの方は「逃げたいのだな」と思って、

「わかりました。今後はもう間に入られなくて結構です。こちらで何とかします」

と申して、メールのやりとりをあきらめました。

 とてもいい方でしたが、いざというときに、これでは、、と残念でした。おそらく心の弱い方だったのかもしれませんね。私も、そんなに心の強い人間ではありませんし、人間的にもそんなに立派な人間とも思っていませんが、いざというときには、できるだけきちんと受け止めるようには心がけています。それが、トラブルに対する一番いい解決法だと思っています。

 結局、そのお母さん、私には訴えるというようなことは一度も言ってこられませんでした。

 間に立った業者の方のおかげで、かえって困ったという方は多いのではないでしょうか?

 ちなみに、私は今はその方をうらんでいませんよ。いい人生勉強をさせていただいたと思っています。

(次回はページを変えて)

 

  

 

 

もか体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。 

 

 

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よりよい子育てへのアプローチ 

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学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」

兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」



「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}

「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」


政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}


大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」




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