プロ家庭教師田口の視点(15ページ目)


2005年3月16日 14:13:02
 (つづき)このホームページで、私が最近、子育てを中心に取り上げているのは、掲示板からご参考になりそうなものを抜き出しました(6)の「悩む母」さんへの回答をここでして行こうという思いからでもあるんです。また、もうすぐ私の住んでいる近くから遠方へ引越しされるお宅に向けてのメッセージもこめています。きわめて、悲しい出来事のため、よんどころない事情から引っ越していかれるこのお宅のために、、。ほんの半年足らずの短い間のかかわりでしたが、そのお宅の、終始変わらぬ姿勢に私は、とても、感じ入るものがありました。「子供もずいぶん成長しました」というコメント、ありがたく思いました。まだまだ、私は、彼に対してやり残した部分を感じていますが、、。 

 さて、私は、たとえば、頭がほかの子に比べて、決して悪いわけではないのに、性格が格別おかしくもないのに、勉強がわからなくなっている、そういう子にどうアプローチしていったら、いいのか、みたいなことについて、必要であれば、個々のお宅に私なりの視点を提供していっています。子ども自身が、勝手に勉強ができなくなった、ということは、基本的に、ありえないと思っています。多少個々の子によって、そういう傾向はあるかもしれませんが、やはり周りの人間たちがそれを察知して、かかわりの仕方を変えていく必要がある場合も(それもできたら、早めに)あると思います。いじめられている子がなぜいじめられているかの、自覚症状がないままいじめられているのは、悲しいことですし、これまた、自覚症状のないまま勉強ができないのも、本人にとってつらいことでしょう。私がそういう子たちに、示せることは、その問題点をクリアにしていくことで、問題が解決できる、ということを示すことでした。自分は、馬鹿ではないんだ、ということを、具体的に、テストで点が取れるようにしていったりする形で、知らせてあげる、ということはとても大事な作業だと思います。
 ここで記しているのは、実は、その私の知識、経験の「断片」でしかなく、また、私のこの文章が皆さんの疑問に対するお答えになっているか、今の私には、わかりません。でも、疑問に直接お答えしていないまでも、きっと皆さんの中にも、ご参考にされる方もいらっしゃるだろうし、ちょうどいい機会だし、これも取り上げよう、くらいな感覚で書いています。いざというときの対処のために私のこの文をお読みになる、くらいの方も多いと思いますし、私は、それでいいと思っています。
 その子その子、その場その場で、こちらの対応の仕方は、変わりますよね。問題は、それに対応しうるだけの、こちらの余裕があるかどうかなんですよね。私の文章を繰り返しお読みになってください。それは、きっとあなたの血と肉になって、必要であれば、あなたの行動をいい意味で、変えてくれるものと、思っています。どこかで書いたかな、このセリフ、、。心の余裕がなければ、いい子育て、いい指導は、できないと思います。
 前のページの最後に書いた内容を、掲示板でおなじみの、クロッカスさんがご覧になって、「私は、(主人をふくめて)4人の「介護」をしていたことになりますね」と私あての連絡ノートに書かれていましたが、ご主人はともかく、ほかの子供たちは、私が、もっと早くかかわったほうが、よかったかな、とは思っています。皆さん純粋ないい子たちですけど、もう少し、学力のほうは、高められたかな、という感じもしますし、語りかけるべきことがあったようにも思います。クロッカスさんは、それを後悔されているようですが(掲示板にも書いてありましたね)、なかなか、いきなり私に連絡を取るのは、難しいようですね。悩んだ末に、私に連絡取るのが、遅れてしまった、ということのようです。
 ちょっと前、私にあてて、見知らぬ方が、文章のない、空白の、真っ白なメールを送ってこられましたが、おそらく、私にどんなメールを送ろうかと、迷われて、あきらめて、メールをキャンセルしようとして、まちがえて、送信ボタンをおされたのでしょう。私自身も同様な経験があるので、もしそうだとしたら、この迷い、わかる気がします。私は、まだ敷居が高いのですよね。
 クロッカスさんは、このホームページの大事な読者でもありますが(というか、私のホームページを愛読されている、家庭教師先のお宅は多いですが)、でも、時々、私がお話をすると、あるいは、お書きすると、「なるほど、、」みたいなことあるみたいです。子育ては、わかっていると思っていて、実はわかっていなかった、ということの繰り返しかもしれません。子育ての難しさですね。子育てが難しいということを理解しただけでも、その方の進歩だと思うんですけど、、。
 私は、お教えするお宅のお母さんなりに、ごくたまに(めったにないですけど)、内容的に厳しいことを申し上げることがありますが、実は、そのときは、とても慎重になります。言葉を慎重に選びます。なぜなら、私の言葉が、その方を傷つけるかもしれないからです。私は私なりに、きちんとやっているわ、というプライドがどなたでもありますでしょ。それを私の言葉が、表現のつたなさが、傷つけることを、極度に恐れるからです。でも、語る内容自体が、傷つけてしまうことは、どうしてもさけがたいとも思っています。内容が傷つけるのは、事実が、私が把握している事実が、傷つけるので、それは、どんなに私が丁寧に申し上げても、傷つけてしまうことになるのでは、と思っています。私は、京都で、長い間生活しているために、京都的な、丁寧な、相手をおもんぱかった、言い回しが好きです。俗に、本心をさらけ出さない「いけず(いじわる)」な京都人というイメージを皆さんから、京都の人は、もたれているようですが、京都の多くの方は、むしろ、言葉によって、相手を傷つけることを極度に恐れていて、そういった文化から、時に遠まわしな言い方が発達したのではないかと思っています。でも、それもほんのちょっとの違いで、京都の人も日本人の平均像から、そう遠くないところにあると思っています。
 人の心の本質は、どこでも変わらないのではないかと思っています。
 唯一、私が特に感じることといえば、京言葉は、言葉の響きに美しさ、女性的な美しさを感じさせる、という感じでしょうか。「○○やさかい、そうしはったら、あかんえ」みたいな言葉遣いは、誰からもというわけではありませんが、時々、京都にいると、耳にします。最近言葉が乱れてきたという話も聞きますが、まだ、京言葉の美しさは、健在です。
 私自身、いい意味での、その美意識は、どこかで共有したいと思っています。

2005年3月24日 3:48:50
 最近、私に、「家庭教師の家庭教師」を希望されてきた方がいらっしゃいました。私はとてもうれしいです。どのお宅も、希望してこられる時間帯が一緒なのか、私があいている時間を申し上げても、なかなかそれに当てはまらないお宅もあるようで、私一人では、対応しきれないものを感じていました。また、私をお待ちになってくださる方にも申し訳なく感じています。家庭教師田口の視点(4ページ目)の一番下で「家庭教師の家庭教師」をしてみたいと、書いたのですが、初めてそれに応じてくださった方がいらっしゃいました。単純にうれしいです。私は、その方が、相応の能力をお持ちだと確認でいた時点で(私の基準は厳しいかもしれませんが、、)、皆さんにもご紹介していきたいと思います。その節は、よろしくお願いいたします。

2005年4月3日 15:58:25
 上の「家庭教師の家庭教師」を希望されてきた方、関東の方のようです。私のノウハウ、知識などを、具体的に伝えていきたいと思っています。もちろん遠隔授業で、、。ここでも私の能力が問われるわけですね。どう伝えていくか。
 私の教えているお宅は、全国にまたがっているとはいえ、どうもかたよりがあるように思います。私が教えてきた、遠隔授業では、どういうわけか関東、関西の方が圧倒的に多いです。中部の方もいらっしゃいますが、それは、私が名古屋大学出身ということから来るのでしょうか?関東の方がとても多いのは、私が関東出身だからでしょうか?私自身は、京都にいて、また名古屋にいた時も、言葉の壁みたいなのを感じてこなかったですし、それは、私の言葉が共通語(むかしは標準語といっていました)に近いせいかなと思ったりしています。あっているかどうかわかりませんが、、。もちろん話す相手によって、微妙にしゃべり方が違ってきますけど、、。
 私を希望してこられる方からすると、私がどこ出身か、どこにいるか、みたいなことが、とても大事なのかもしれませんね。でも、そんなに、気にされることではないのでは、という気もしています。私のこの文章は、きっとどなたがお読みになっても読みやすいでしょ??わかりやすさは、どこからくると思われますか?それを考えられたら、私の申し上げている意味がわかっていただけると思います。
 パソコンでの遠隔授業も、ずいぶん慣れてきましたが、そして、この関係のノウハウ、知識もずいぶん蓄えてきましたが、私は、これによってどんな形で教えようが、要は家庭教師の能力である、というのを実証していこうと思っています。
 そういえば、私の近くまで来るから、喫茶店で教えてほしい、というお宅もありました。喫茶店とは、なかなか面白い試みですね。NOとできるだけ言わないのが、私の主義。何とか、時間を合わせてくださるようなので、お教えする約束をしました。教える場所も興味深いのですが、それよりも興味深いのが、この方、社会人の方で、国立大に編入学をめざされているとかいうお話。私のこんな使い方もあるのですね。

 先日(といってもかなり前)、問い合わせのあったお宅は、京都で片道おそらく20分から25分くらいのお宅だったと思います。で、現在のその片道20〜25分くらい(往復だと40分〜50分)も惜しいほどの私の状況をご理解いただきたいと思って、それをご説明して、遠隔授業をおすすめしたのですが、最初は、ずいぶん抵抗されていたような感じです。
 で、まず私のうちから目と鼻の先のお宅でも、遠隔授業を希望してこられるお宅もあるということをご説明しました。その目と鼻の先のお宅なんて、私が、「じかにおじゃましても、大丈夫ですが、、、」と申し上げたのに、それにもかかわらず、なんとご家族全体が、遠隔授業を!希望されている様子でした。もちろん今、遠隔で教えています。普通逆なんですけどね。遠隔授業を希望されてくる方は、家族の中でも少数派である場合が多いんですけど、、、。
 で、その私の家から20〜25分くらいのお宅、いろいろきいてこられるので、私も、実際につないで見てから、お考えいただけませんか、とお話したり、質問のいくつかは、つないで見たら、わかると思います、とお話したり、というか、つないでみたら、ほとんどの疑問が吹き飛ぶと思われたので、そのように申し上げたら、つないでくださりました。つなぐ過程で、電気屋さんでタブレットを見てくださったりして、ずいぶんイメージがふくらんでくださったみたいで、具体的にタブレットをみた時点では、とても乗り気になっておられました。
 皆さんも電気屋さんに行ったら、ヘッドセットとタブレットを一度ご覧になってみてください。そしてお店の人に、いくつか疑問をぶつけてみてください。このお宅の、タブレット見てイメージがふくらんだ、という話、ご理解いただけるかもしれません。
 パソコンのほうがいい面あると思います。これも、実感してみてください。あまり宣伝すると、遠隔授業の押し売りみたいに見えるのでやめます(決してパソコンでないといやだという人間ではありません。むしろパソコンはひとつの手段くらいに思っています)が、パソコンで教えることが、決して劣っているように見えない、それどころか、お宅によっては、この方がいいのでは、というのが実感です。私は、早朝や深夜に教えたりもしていますが、早朝や深夜は、遠隔授業のほうが、「手軽に教えられる」という感じがして、よいのでは、という気もしています。早朝や深夜の1時間くらいは、パソコンのほうが、やりやすいと思います。お互い普段着で勉強できますし、部屋の散らかりを心配する必要もないですし、、。だって、家庭教師がおじゃまするって、すこし「重たい」感じでしょ。特に、早朝や深夜なんかは、、。その重たい感じが、パソコンでの授業には、ない感じがします。最近は、これがパソコンによる遠隔授業の最大のメリットかな、とさえ思っています。テキストを両者が同時に持っていなければいけない、など、デメリットもありますが、パソコンの一瞬の線引き、円かき、長方形かきや一瞬のけしごむ能力、保存機能など、やはりパソコンならでは、というメリットもすごいですよ。
 今のハイテクをなめてはいけません。

2005年4月12日 2:31:05
 パソコンに関して、申し上げると、今年2月ころ、受験間際に、私のところに問い合わせてこられて、私のところに来られて、私がお教えした上で(私の能力をお知りになってからのほうがいいと思いまして)、「パソコンで、遠隔授業を、、」と申し上げたら、最初、私の前では、乗り気そうな感じでしたが、やはり、どうしてもおいやみたいで、パソコンでの指導を断念されたお宅がありました。私の家は、手狭なので、頻繁にお教えすると、妻や子供の出入りなどに支障ができてしまいそうで、その話を申し上げたら、先方から、こちらに来られることも断念されました。その当時、私の忙しさからすると、とても遠方のあちらにおじゃまはできませんし、喫茶店で、というのも思い浮かびませんでしたし(つい先日そのお話をメールでしたのですが、先方が、返信で、その話(つまり、喫茶店で、という話)に触れられていないので、ご興味がないのかもしれませんね。仮に、あのとき申し出たとしても、話に乗ってくださったかどうか)。ただ、息子さんが、「はじめて、勉強を教えてもらった気がした」とお母さんにもらしてくれたのが、うれしいような、申し訳ないような、気持ちで、思い出されます。
 正直、私は、1ヶ月ほどの対策で、大学に受からせたというのは、よく経験するので(どこかで、具体例を触れていましたね)、こちらのお宅も、もしかしたら、と思っていただけに残念でした。もっともその当時は、そんなこと考えられないほど忙しかったですけど、、。パソコンに関して、目を見開いていただければ(ダメモトくらいな気分で)、もしかしたら、1年棒に振らずにすんだのではないかと、今は残念な気持ちでいます。遠隔授業について、今それで教えているお宅は、皆さん(今8軒9人教えていると思います。累計では12軒13人)、その便利さに、気づいておられます。
 ためしに、田口が、そんなことを言っているけど、話に乗ってみるかくらいなお気持ちでいてくれたら、という感じがします。決して押し付けるつもりで書いているわけではありません。皆さんのために書いているつもりなのですが、、。私自身は、近所の口コミでも、相応に問い合わせのある人間ですし、実際、下でも触れるように、先週だけでも2軒、口コミの問い合わせがあり、うまく時間が合わず、悩ましい思いをしたところです。昼間や午前中はもちろん、夕方でも早い時間帯(曜日によっては6時半くらいまでとか)はあいていますし、深夜12時からとか早朝6時くらいから、とか1時間くらいでしたら、とも思うんですけど、、。ほかには、ひょこっとご希望の時間があくのを待っていただくか、、。塾で、2,3時間すわっている時間よりも、私のこの1時間のほうが、きっと楽だし、はるかに効率がいいと思っています。「質が違う」という表現のほうが適切かもしれません。別に大げさに申し上げているわけでもありません。先ほどの「はじめて、勉強を教えてもらった気がした」というのは、その質の違いを端的に表してくれていると思います。

 先ほど、チラッと触れたように、先週も、何軒か問い合わせがありました。でも、そのいくつかは、私のスケジュールで埋まっているものとぶつかってしまい、お教えできない状態です。繰り返すようですが、夕方の早い時間とか、あいている時間はあるのですが、どうしても、皆さん、ある一定の時間帯を希望してこられるので、なかなか合わせるのが大変な状況です。あるお宅は、たまたまあいた(こんなこともあるのですよ)木曜午後7時30分から1時間だけしかあいていません、と申し上げたら、それでもいいとのご返答。もう1軒のお宅は「待ちます」とのお答え。この待ってくださるお宅、以前、近大も受からないとご家庭で思ってられた(現に近大受かったときは、大喜び。その後、同志社などに受かったときは、親戚に電話しまくられたとか。わかります?このお気持ち?)お兄さんのほうを、同志社、立命、関大とすべて合格させたという実績(本当は国立大もうかったと思うんですけど、自宅から通わせたいというご両親のご判断で、受験をしませんでした。もったいない!)から、信用してくださっておられるようで、感謝です。私は、本人の能力を見極めて、最短を、教える内容についても、理解させる方法においても、追求していくので、この結果があるのだと思います。自分で言うのもなんですが、このために、私は、幅広く、深い知識を蓄え続けているわけです。その結果だと確信しています(抽象的に言うのは、よくないと思うので、下に具体例を示しておきました。ちょっとですが、「かすみ」さん宅を例に、、)。私は、これを全教科にわたって、いつもしています。オール1の子から京大に受かった子まで、、。このことを私が教えてきたお宅は、実感してきているのです。
 口コミのお宅は、最初から、私をわかってくださっているので、ある意味、とてもありがたいです。それでも、ご希望にすぐにお答えできないものを感じて、申し訳なく思っています。スケジュール、うまく合わないものですね。

 お兄さんが、めでたく、合格して、入れ替わるように、弟さんを教えるようになった、「かすみ」さん宅、先日初めて教えに行ったら、そのあと「2時間が非常に短く感じられたそうです。疲れたような顏もしておりませんでした」というコメントをいただきました。本当にそうなんですよ。私のわかりやすさを、以下の文から、擬似(ぎじ)体験してみてください。
 本人ずいぶん、事前に緊張していたようです。私も、おじゃまする前は、緊張していました。本人が、学校の春休みの宿題をすべてやってわかっているというので、それをチェックしてあげました。勉強が丁寧で、よくできる子のようですが、本人が、大丈夫と思っているところへ、ググッと切り込んでいきました。テキストを解けるようにした、というのでは、本当に理解しているということにならない、ということを示すために、、。でも、そういうゲリラ的教え方も、彼にとって、いい勉強になったと思います。私は、本人がわかっていないと思われ、また、わかっておく必要があるという部分については、そのテキストで触れられていなくても、本人に確認していきます。その際、問題集やテキストみたいなのは、使わないこともあります。これも、つまり、テキストも、私の指導を補助する、ひとつのツールくらいなものという認識しか持っていません。
 たとえば、その辺にある文章をさして、これを単語に、文節に分けてごらんといって、やらせて、わかっていないと思われるところは、私の裏技(うらわざ)を紹介したりもします。たとえば、「田口の『』はひと単語」と覚えとくように、という具合に、、。こういうと、皆さんももう覚えましたでしょ。「た」はほとんどの場合、単語に区切れるんです。助動詞です(ちなみに「動詞って何?」ときいてくる子には、まず、「動詞けるって意味だよ、というように、記憶に残りそうな理解をさせようとします。これで、すべてわかるわけではないですけど、ここからはいると、覚えやすいし、理解しやすいと思います。こういう教える知恵を家庭教師は、無数にもっていなければならないと思います。しかもそのつど、瞬間に本人に、提供できる形で、、)。たとえば、「言った」という言葉は、これで、1文節なんですが、単語に区切ると、「言っ」と「」の2単語に区切れるんです。で、かすみさんの息子さんもこれができてなくて、つまづきました。本来は中学で習っているところ(今度高1です)なんで、きっと彼は、単語で、文法で、つまづいただろう、と思ったので、きいたら、やはりつまづいたそうです。こういう具体的な問題を、必要であれば、即興で作ってあげて、即興で、説明してあげる、というのが、私のやり方です。それは、私が瞬時に単語や文節を区切る能力がなければ、できませんでしょ。だから、私の説明のわかりやすさに、皆さん驚くのです。本人にフィットしているから、理解が早いんです。私は、教えるスピードもその子その子によって、変えています。私に何かカリキュラムがあるわけでなく、その子のそのときの能力が、その場での私の教え方の指針です。同じ子でも、時と場合によって、変えたりもします。わかってきたら、わかってきたスピードというものがあると思います。相手の能力を見極め、相手に合わせる、というのも、家庭教師のとても大事な能力だと思います。
 私は、ここで、具体的に示していっていますが、それこそが説得力があると思うからです。がんばって教えます、ということばを何回も、言ったって、説得力はないですよね。イチローは、見た目がんばんなくても、簡単にヒットを打っていますでしょ。これが、プロだと思います。子供はほめなければ、ということをいくら言っても説得力ないですよね。そんなことは、誰でもわかっているんですから、、。そういうことしかいえない家庭教師がいるとしたら、認識が「浅い」ですよね。現実の場面で、どうするか、それが問題なのですよね。ほめ方をまちがえると、有頂天になるだけだということを知らなくてはいけないと思います。これについて、書き出すと、長くなるので、やめますけど、、。

 で、私は、このホームページで、実は、子育てのあり方の重要性を皆さんに伝えていく、ということも、最近、使命(大げさだと思いますか?そうですね。このように身構えるのは、私らしくないですね。とりあえず、適当な言葉がないものですから、、)と考えるようになりました。
 だって世の中は、少子化がいっそう進行しますでしょ。そうしたら、子供一人一人をどう育てていくかは、社会的関心事になりうるのではないかと思います。子供は、一人として、マイナス方向に、向かわせてはいけない、その視点が、大事だと思っています。親は、そのために、子育てのあり方を、学び取らなくてはいけないのだと思います。今、子供の凶悪犯罪が増えていますでしょ。こういう、社会にとってマイナスの子を増やさないために、子育てのあり方が、問い直されるべきだと思っています。凶悪犯罪を引き起こす子やグータラ人間は、子育てのあり方に、学校教育のあり方によっている部分が大きいと思います。

 今回、浪人になろうとしている子を教えていますが、問題をやらせてみたら、数学まったく解けません。0点です。基本的な問題ばかりです。で、不真面目な子かと思ったら、まったくその逆、頭の悪い子かと思ったら、そうでもない。しいて言えば、今までの、周りのかかわりかたに、問題があった、という感じです。ご両親、特に、お父さんは、「きちんと勉強できない」息子さんに対する怒りを抑えるようにして(実際、何回も爆発してきたみたいです)、私に、息子さんへの不満を訴えてられました。私は、そのひとつひとつに、丁寧に聞き、答えていきました。
 その多くが、子育てに対する認識の誤りからきているように思われたので、率直に、そのようにお答えしていきました。ただし、失礼にならないようにと、最大限、言葉に注意しながら、、。私の言葉は、多くの場合、問題のポイントを、核心を突いていくので、ご両親も聞きづらいことも多いようです。でも、前にも書いたかもしれませんが、言葉遣いや態度に精一杯の誠意を見せながら、ご両親に語りかけていきます。最初、怒りを私にもぶつけかねないような、勢いのお父さんも、最後は、私の話に納得してくださったようです。4,5時間の話し合いの後、カレーをご馳走(ちそう)になったときは、かなり和やかな対話になっていました。私は、お父さんのお話のすべてを聞き終わってから、ゆっくりと、「それは、子供さんには言われないほうがいいと思います」というようなことを、つまり、いいにくいことを、一つ一つの語りかけのほとんどすべてにたいして申し上げていったものですから、お父さんが、初めのころ、私に対して、「とても熱い!」語り口になったとしても、不思議ではないでしょう。
 ご両親に子育てに失敗があるかも知れない、と思わせることは、難しいです。でも、知らせないと、そのお宅が不幸の泥沼を歩み続けることになります。クリアーに、しかし、相手を傷つけずに、、、これは、私でも、時々、難しいと思うことがあります。人一倍神経を使っているつもりではあるのですが、、。
 自分の子どもが生まれるとき、私自身は、身構えました。もちろんうれしいですが、それ以上に、子育ての困難さを見てきている一人として、身構えました。でも、そういう方は少ないかもしれませんね。どちらかといえば、生まれた!ばんざ〜い、見たいな感じで、、。子供さんとのかかわりで、悩んでおられるお宅におじゃまするとき、「どういうわけか、中学生になってから、おかしくなった」とか、そういうお話を、よく聞きます。でも、突然本人が変化するなんて、本当はないんだと思います。前々から、その火種(ひだね)はあったんですけど、それに気づかなかったんですよね。今回のお宅は、子供さんが、こんなに大きくなってはじめて、問題点を私からきかされたような感じです。
 
 親御さんの言うことを素直に聞く子供さんが、勉強できないなんてこともありますよね。子育てのポイントをおさえ間違ったら、素直な子は、たとえば、低い学力という形で、素直でいられなくなった子は、反抗という形で、親の矛盾を、「指摘」してくるわけです。指摘する、という言い方は、適切ではないかもしれませんね。なぜなら、彼らは、それを意識的にしているわけでは、ないのですから、、。ある意味、けなげなんです。多くの場合、受身ですから、、。親御さんに対して、、。それを力づくで、押し切ったとき、子ども自身の「問題行動」が現れるわけですね。
 クロッカスさんは、親の過保護をよく話題に出されていますが、私は、過保護というよりも、厳密に言うと、ポイントをおさえない子育てに問題があるんだと思います。子育てが、「介護」になってしまっているのは、知識や知恵のないところからくるんだと思います。
 たとえば、子供さんに自覚がないとします。で、自覚がない、自覚を持ちなさい、と百回言っても、子供さんは、自覚を持たないでしょう。で、激怒されるわけですね。「俺(私)の言うことがきけないのか!!」あるいは、「この子、なによ」とか心の中で、不快に思う。これって、よくみる、聞く光景で、ご両親は、自分たちのどこが間違っているのか、という感じで、私に話してこられますが、どこがおかしいと思われますか?(つづく)

2005年4月17日 12:40:25
 ところで、上のお宅、お母さんも素敵な方で、先日、つまり何回か教えてから、連絡ノートの最後に、ちっちゃな桜の花をかいてくださいました。そんなのをながめるだけでも、何か、ほっとしますね。もちろん彼は、今までにないほど、がんばっています。宿題のチェックから、私は、それを感じ取りました。テレビもタバコもやめてくれました。日に日にタバコのにおいは、部屋から消えていっています。とてもいいやつです。こんないい子なのに、何が彼をくるわせてしまったのでしょう。お母さんは、私と「もっと早く出会っていたら」とおっしゃっていましたが、私も同感です。以前家庭教師を頼もうとしたときは、その家庭教師と会ったとたん、本人がどういうわけか、拒否してしまったそうです。私には、そんなに難しい子には見えないのですが、、。

2005年4月17日 12:48:58
 閑話休題。さて、さきほど掲示板1で書いたこと、ちょっと気になるので、ここにも貼り付けておきますね。「受験生の母」さんが家庭教師の申し込みを掲示板1でされてきたのですが、普通メールでくるものですから、そして、何か勘違いされている部分がありそうな感じがするものですから、記しておきますね。もし、これをお読みになられているとしたら、よろしくお願いいたします。以下、私の書き込みです。はじめ内容的に読みにくいかも知れませんが、最後までお読みになれば、大体のことはわかっていただけることでしょう。

 (書き出し省略)
 ところで、「受験生の母」さん、
「初めてメールさせていただきます」
「先程、メールした受験生の母です」
とかかれていますが、ここは掲示板なのですが、、。僕が、メールでご返答してないので、ご立腹とかいうことないですよね。メールでしたら、僕のホームページの方に、「メール」というところが、おそらくは、ほとんどどのページにもあると思うので、それをクリックしていただければ、僕のほうに、メール送ることができるはずですが、、。
 でも、この掲示板をみてられないとしたら(よくわからないままメールしているつもりでおられたりして、、)、どうお伝えすればいいのか、、。悩ましいですね。
 「あら、あの先生、メールしたのに、何の返答もないわ。失礼しちゃう」なんて、今頃、思ってられるとしたら、、??十分ありうる。どうしよう。
 そういえば、先日遠隔で教えさせていただいているあるお宅に、メールで、添付を送らせていただいたら、添付ご存知でない方で、「きてません」といわれました。で、あわてて添付について説明させていただきました。僕自身も、みようみまねで、添付覚えたんですけどね。
 その方でも、遠隔授業のためのセットアップできるんですよ。僕のメールの指示だけに従って、、。基本的に、僕は業者を通さないようにしているので(最初は、イーアカデミーのIさんに、とてもお世話になりました。とても、気持ちのいい方です)、、。僕は直接出向くことできませんものね。関東の方ですから、、。めずらしく、お父さんが乗り気だったんですけど、そのお父さんが、「パソコンに詳しくありません」とかかれてきましたが、本当に、謙遜(けんそん)ではなかったみたいで、、、。でも、とても熱心な方でした。お聞きすると、「とても田舎」の方らしく、話し方に、ほのぼのとしたものがありました。「なれてなくてすいません」といわれるたびに、かえってこちらが恐縮してしまって、、。子供さん(小6の終わりごろから教えました)もとても「純な」子です。
 ほかのお宅では、メールの仕方を知らない方なんですけど、どういうわけか、僕のホームページにはたどり着かれて、で、連絡を僕に取れないものですから、わざわざ、アベルさんから、僕に、連絡とろうとして、僕が検索できなくて、別の「100点ネット」さんから、連絡してこられた、というのがありました。パソコンに慣れていないって、大変なことなんですよ。
 電話とファクスで「100点ネット」さんと連絡を取られたらしく、そのご努力に感謝です。「受験生の母」さんも、もしかしたら、こんな感じで、必死に書き込みされたのでしょうか?ここが「メール」の場だと信じられて、、。
 だとしたら、二度とこの掲示板にたどり着けないなんてこと、ありえますね。「お気に入り」はご存知でしょうか?
 僕自身も、パソコン買った当初そんな感じでしたから、、、。勘違いして、まったく別の人に、メールを送ってしまったり、、。今では信じられないですけど、なれないと、信じられないことをしでかしてしまうものです。
 ふ〜ん、でもどうしよう。

 このメッセージ、「受験生の母」さんに届きますように、、。
 
 

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