家庭教師田口の視点(148ページ目) 

 このホームページは、最初は、ご興味のあるところから、拾い読みをされることをお勧めいたします。うそや大げさな表現は避けているつもりです。プロの家庭教師のレベルとして、当然のことを書いているつもりです

2020年1月2日(木)

 あけましておめでとうございます!

 いつも新年には自分の年賀状を公開しています。今年も、普通の方からみたら、かなり長いです。どうぞ。

新年あけましておめでとうございます。

 最近、英会話にはまっています

 海外に出かけることが少なく、英語を話す機会が少ないせいもあり、リーディングやライティングに比べると、リスニングとスピーキングが劣っているように感じていて、何かいい方法はないか、とずっと考えていたのですが、ついに出会ったという感じです。

 京都は観光都市で、外国人がいっぱい訪れます。あるきっかけで知り合ったマジシャン(プロではないけど、プロ並み。目の前で見せてもらえるなんて!)とそういう外国人に声をかけたところ、多くの方が喜んで応じてくださり、今はほぼ100%の確率で、オーストラリア人、アメリカ人、イギリス人などと京都にいながらにして話ができるようになりました。すばらしいです!

 皆さん、Sure!と言って、目を輝かせて応じてくださいます。とても楽しいです!

 もっとも、最初のころ、「マジックを見てくださいませんか?」と声をかけたら、拒否してくる方もおられました。お金を要求するとも思われたのでしょうね。それもそうですね。

 今年もよろしくお願いいたします。

 

 

2020年1月6日(月)

 どんな子でも集中するようにもって行けると思っている私の心がけていることの一つが「補助輪」的教え方なのですが、それは、たとえば、本人が模範解答と解き方が違うような解き方をしても、間違っていなければ、それで行けるところまでがんばるのを見守るという感じのものです。

「これ、こうしたほうが解きやすいのに」

と思って、アドバイスしたくなる方もおられるかもしれませんが、模範解答的な「きれいな解き方」よりも、その子には今(苦労して)解いている解き方のほうが頭に入りやすいことも多いです。

 私も、この仕事長いので、

「え?」 

って思うような解き方を、私の目の前でしてくる子に何度も出会ってきていますが、よく見て、それが間違っているとは言えない段階では口出しせずにいます。

 「チョコくれた子」さんも、先日連立方程式を教えていて、ちょっとまどろこしいような解き方をしていましたが、ほうっておきました。

 で、その彼女の解き方にそって、彼女がつまずいたときに、フォローするという形をとりました。

 で、あとで念のため、模範解答的な解き方を説明しておきました。本人は

「なるほど」

と言いながら、でも、もう一度似たような問題を解くとき、やはり彼女のやり方で解くのですね。おそらく一度自分なりにマスターした解き方なので、やりやすいのだと思います。(つづく)

 

 

 

2020年1月9日(木)

 私の教えた子の半分くらいは当初何らかの点で落ちこぼれ状態だったと言ってもいいでしょう。

 もとから勉強のできる子が私のような家庭教師を頼ってくることは考えにくいですよね。最初から勉強のできる子を教えることもありますが、そういう子は、その子の兄弟姉妹に、学習上問題があって、その子を教えた縁で、本人も教えたという形をとることが多いです。

 で、落ちこぼれていた子の中には最終的に国立医、京大に受かった子もいます。もちろん、全教科教えましたよ!

 もうすでにいろいろとりあげてきたとおりですが、たとえば、算数、理科、社会は天才的に高い点をたたき出すのに、国語だけ異常にできない小学生(「問題文を(声を出して)読んでみて」と言ったら、「読めません」と言ってきました)とか、読書感想文を書かせてみたら、句点(゜)がつけられなかった中学生とか。

 ほかにもいっぱいあります。

 ちなみに前者の子は、全国でもトップレベルの中学に受かりましたし、後者の子はこれまたトップレベルの高校から、京大に受かっています。

 「チョコくれた子」さんは、今、学校で学んでいるはずの数学がなぜかまったく頭に入っていないようで、私がゼロから教えるみたいになっています(こんなに頭のいい子が不思議ですね。ご両親に「頭のいい子ですね」と申し上げたら、ご両親が驚かれた、というのもわかります)が、この子だって、教え方次第でどうなるかわからないと思っています。

 

 

2020年1月13日(月)

 私は、本当に頭が悪いと感じた子はほとんどいません。もともと勉強のできない子というのはそうそういないのではないかと思います。

 「チョコくれた子」さんも、学校の授業で習ったはずのことがなぜか全く身についていない(本当にゼロなんです。ほかの家庭教師に教えてもらったときも、まったくわからなかったようです。不思議です!)のですが、私が教えてみたら、とても飲み込みがいいです。逆に、学校で、学校の授業で、どう教わっているのか不思議なくらいです。

 どの子にも頭が悪いと感じることはほとんどないですが、しいて申し上げるならば、伸びないのではないか、と思うような行動パターンを持つ子は感じることがあります。

 たとえば、

「手っ取り早く答えを出す方法はないんですか?」

ということを、すぐに言う子ですね。勉強嫌いな子に、こういうことを言う子が多いですね。勉強嫌いだから、こういうことを言うというよりも、こういう発想を持つから、勉強嫌いになるのだと思います。

 勉強は、あるいは入試の問題は、じっくりしっかり考えて解くというのが基本です。というか、そういう解き方しかできないように、レベルの高い、あるいは質のいい入試問題ほど、しっかり考えられて作られています。

 ですから、私たちがかかわるうえで大事なのは、ひとつひとつの問題をじっくり考えられる子、あるいはそういう態度で勉強する子に育ててあげることだと思います。

 

 

2020年1月16日(木)

 私の仕事は「子供再生業」だとも思っています。

 「チョコくれた子」さんも、ほかの子たちも、それぞれ「個性的な悩み」を抱えていることが多いです。いわば、その子その子によって、ネックとなるのが異なるのですね。

 で、そのネックをどうとらえ、どう対処するかが私たちの能力を決するといってもいいかもしれません。

 たとえば、前々回でご紹介した算数、理科、社会は天才的に高い点をたたき出すのに、国語だけ異常にできない小学生は、国語の音読ができないという不思議なネックをもっていました。

 体験授業時、いきなりそれを本人から伝えられた私は、びっくりしました。

 たまたまそのときおられたお母さん(おそらく息子さんのことが心配で体験授業の最初あたりでも立ち合おうとされていたのでしょうね)は、国語の音読ができないという彼に、あせりをあらわにするように、

「(音読)できるでしょ!」

と大きな声で、しかりつけるようにおっしゃっていました。

 ごもっともですね。

 彼は、私に対してだけでなく、通っていた塾でも、もちろん、音読ができなかったのですね。で、塾の国語の先生から、しょっちゅうしかられていたようです。(つづく)

  

 

2020年1月20日(月)

 京都の公立の中高一貫の西京中学(西京高等学校附属中学校)の2014年の検査Ⅰの問題に面白い内容が紹介されていました。

 もちろん、このサイトでとりあげるのですから、教育、子育てにまつわる内容です。

 例によって、入試問題は、ときどき、とても啓発的な内容のお話をとりあげることがあり、この西京中学の入試問題も読んでいて面白いところが随所(ずいしょ)にあります。そのうちのひとつをご紹介しようと、今回思い立ちました。

 皆さんの子育てにとても参考になりそうな気がしまして。

 ある2人の学者が子どもたちの「やる気」について、多くの実験をした、というお話です。

 たとえば、こんな実験。

 男の人がうず高く積んだ何冊もの本を抱えて、本棚の扉を何度か押してみるけど、開かない。

 それを1歳2か月の子どもがじっと見ていて、その後、わき目もふらず本棚のところへ行き、扉を開けてあげる。「どうぞ」と。

 また、こんな実験も。

 ある男の人がマーカーペンを手から落とすけど、いすに座ったままでは拾い上げることができない。すると、それを見ていたひとりの幼児がそれを拾ってあげる。また、別の男の人がスポンジを落とすと、今度は幼児は、それも拾ってあげる。

 これらの実験は、人間の幼児だけでなく、チンパンジーの幼児に関しても行って、同様の実験結果がえられたというのです。

 皆さんのご経験からも、理解できそうなことではないでしょうか?

 ところが、年長の子どもにはそうしない子がおおぜいいるし、大人も多くはそうしない。

 一体これはどうしてだろう?ということで、この2人の学者はさらにさまざまな実験をしていったというのです。(つづく)

 

 

2020年1月23日(木)

 視点余話です。

 実は、最近気になっている池があります。

 9号線のドン・キホーテの向かいにある池です。よく見かける大きさのごく普通の池なのですが、普通でないところがひとつあって、なぜか今ごろ、とても小さくなっているのですね。

 今日から雨模様らしいので、ほっとしているのですが、ずっと雨が降っていなかったせいか、ずいぶんと干上がってきていて、通常の3分の2くらいまでに小さくなってしまって、その周囲はぬかるんだ干潟のようになっています。

 そうすると、当然のことながら魚たちのすみかは急激に狭められ、それを狙うように、マガモたちが群がっています。

 マガモたちにとってはいい餌場(えさば)が現れたということかもしれませんが、魚たちにとっては、受難そのものでしょう。

 夏、ここは水量が比較的多く、表面を水草がおおいつくし、それをおいしそうにつついている魚の様子が、あるいは、それで水草がゆれている様子が見られるのですが、その魚たちが、冬の今、こういう目にあっているわけですね。

 マガモの群ればかりが目立つ水面の下は、今とても静かです。

 自然界の厳しさが身につまれますね。

 

 

2020年1月27日(月)

 前々々回の続きです。

 算数、理科、社会は天才的に高い点をたたき出すのに、国語だけ異常にできない小学生ですが、以前一度とりあげたかと思いますが、もちろん、そのときとは少し角度を変えてとりあげますね。

 音読できないという彼、どうしようかあれこれ考えました。で、体験授業のときか、その次の授業のときか、もう忘れてしまいましたが、彼に聞いてみたんです。

声を出さなくていいから、文章の内容を把握することできる?

って。

 皆さんは、音読もできない子が文章の内容を把握できるなんてありえないと思われますでしょ。私もそう思いましたが、でも、聞いてみたら、

「はい」

って。不思議でしょ。子どもは小説よりも奇なり、ですね。私はこんなのずいぶん経験しています。

 で、まず、

「じゃあ、段落ごとに、内容がどんなものか、言ってくれる?」

と伝えて、いっしょに段落ごとに区切って、内容把握をしていってもらったんです。段落ごとに黙読してもらいながら。そうしたら、わからない表現とか以外は、本当に内容把握ができることがわかりました。

 ということで、音読せずに、国語の授業をしていったのですね。音読できなければだめ、というのは、私たちの(少なくとも塾の先生やその子のお母さんの)偏見だったといえるかもしれません。いまだに、彼の頭の中の構造が理解できないのですが、私の仕事は理解することではなく、彼の学力を伸ばすことですから。

 彼、内容把握のスピードがものすごく早く、私のスピードが追い付かなかったこともあったほどです。

 その結果どうなったかは、またのちほど書かせていただくとして、この子、どうして音読できなくなったと思われますか?(つづく)

 

 

 2020年1月30日(木)

  前々回の視点余話の続きです。

 水が干上がって、マガモが群れていた9号線沿いのドン・キホーテの向かいの池ですが、昨日見たら、池の水は夏ごろと変わらないレベルまで回復していました。最近のぐずついた天気は、魚たちにとっては、まさに恵みの雨だったのですね。

 もう干潟のようなところは見当たりません。

 で、それに合わせるようにして、マガモの数は急減していました。

 つがいと思われるマガモが一組いるだけでした。

 もう魚をつかまえるのは大変になって、大半が餌場(えさば)を変えたということでしょう。

 考えてみれば、マガモも日々食べていかなければならないのですから、大変ですね。以前、何度も何度もこの池でダイビングをしているマガモを見つけましたが、すばしっこい魚をとらえるのは難しいですよね。

 最初この池に関心をもったのは、夏、池全面をおおう水草がこの池だけにしか見られず、不思議に思ったというのきっかけです。

 で、池の前を通り過ぎていたあるとき、よく見たら、その水草がゆれているところがあり、あれって思って、注意してみたら、魚が水草をつつくようにして食べているのに気づいた、というあたりなのですけどね。さらに関心を持ったのは。

 そういえば、なぜか、最近この池を想うと、金子みすゞさんが頭に浮かんできます。詩心のない私ですが、金子みすゞさんでしたら、この池をご覧になって、どんなことを思われ、どんな詩を歌われるのかなって、ふと、、。

(次回はページを変えて)

 








もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。

 

 

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