家庭教師田口の視点(146ページ目) 

 このホームページは、最初は、ご興味のあるところから、拾い読みをされることをお勧めいたします。うそや大げさな表現は避けているつもりです。プロの家庭教師のレベルとして、当然のことを書いているつもりです

2019年11月4日(月)

 文部科学省が英語民間試験の導入を延期しましたね。

 私は、文部科学大臣のその決断を支持します。これは、おそらくとても勇気のいることでしょうが、でも、延期をせず、そのまま英語民間試験の導入をしたら、きっと多くの場所で大変な混乱が起きることになったでしょう。

 決断がもう少し早くてもよかったのではないか、という感じもしていますが、でも、一度走り出すとなかなかストップのかかりにくいようなところが国にはどうしてもあり、それにストップをかけたわけですから、導入してからの混乱を考えれば、賢明であったといえるかと思います。もしこのまま突き進んだら、悪名高い「諫早湾(いさはやわん)問題」の二の舞になってしまったことでしょう。

大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」

で、私がかつて指摘しましたように、大学入試改革は多くの問題を抱えています。

 正直、何もしないでそのままのほうがいい、さらに言えば、できるなら、より前の入試制度に戻すべきだという印象さえ持っています。

 アナウンサーの辛坊治郎さんが、先日「文部科学省が入試改革をすればするほど入試制度が悪くなる」というようなことを、ラジオでおっしゃっていたのを聴きましたが、全く同感です。

 国公立大学に受かろうとすると、センター試験の段階で、英語、数学、国語(古文、漢文含む)、理科(1~2科目)、社会(1~2科目)を受験するする必要があるのが一般的です。さらにこれに2次試験の数科目が追加されるところが多いです。この科目数の多さと、私立大学の受験科目数(多くは3教科で、2教科のところもあります)の少なさを比べてみただけでも、おそらく、どこかがおかしいと思われる方も多いのではないでしょうか?

 さらに、英語民間試験を入れて、受験生の負担をふやそうというのですから、しかも、そのやり方が現実的に問題があるというのですから、、。

 それ以外にも?を付けたくなることがいっぱいあるのですが、その一部でも皆さんの関心に上ったことはきっとよかったことと思います。

 

2019年11月7日(木)

  今教えているお宅の、あるお母さんから、

「今、いろんな方から受験のための情報をいただいているのですが、どの情報が正しいのかわからなくて、、」

みたいな話を、最近されました。

 どんな「情報」なのか詳しく聞きませんでしたが、実は、受験のための情報って、必要なことはそれほどないのですよ。

 受験というのは、ほとんどの場合、私たちにはきわめて公平にできているといえると思います。簡単に言いますと、入試のテストでいい点をとった子が受かるという、きわめてシンプルなものです。

 ですから、当たり前ですが、いい点をとるにはどうしたらいいかを考えればいいのですね。で、そのためにどういう能力が必要かは、過去問などを見ればだいたいわかるわけです。

 それを分析して、いい点をとるにはどうしたらいいかを考えればいいわけです。

 不思議に思われる方もいるかもしれませんが、塾や予備校に通っている子で、私がそれをサポートするという形をとっている子よりも、私が一人で教えている子のほうが圧倒的に結果がいいことが多いです。「情報」が少ないにもかかわらず。

 本当に不思議ですよね。今回以降で、それがなぜかを具体例を入れて、説明していきますね。

 たとえば、私は一橋大学に受かったCMさんの娘さんやCMさんから、「情報」が少ないということが心配だという話は聞いたこと聞いたことないです。で、彼女、友達から

「予備校も行かず、一人で勉強していてだいじょうぶなの?」

と心配されたそうです。CMさんの娘さんがそれに惑わされなくてよかったです!

 で、結果は彼女が一橋に受かって、心配してくれたその友達も含め、周りの子たちはきわめて厳しい受験結果になったということなのです。

 関東の子で、もちろん、パソコンで教えていました。

 なお、CMさんの娘さんについては、いっぱい載せてきているのですが、最初のあたりですと、

家庭教師田口の視点(32ページ目)

家庭教師田口の視点(46ページ目)

家庭教師田口の視点(66ページ目)

家庭教師田口の視点(67ページ目)

などでとりあげています。「優秀な子はどうしてそうなるのか」のヒントにしていただければ。(つづく)

 

 

2019年11月11日(月)

 そういえば、「アメくれた子」さん家庭教師田口の視点(141ページ目)以降いっぱいとりあげています)、ずいぶん変わりましたよ!

 一番象徴的なのが英語ですね。教え始めのころ、ほとんど自力で覚えられなかったのが、自力で全部覚えられるようになってきました。

 体験授業時から今まで私の授業は集中が切れたことがなかった子(私もこの道の専門家なので、当たり前と言われるかもしれませんが)ですが、でも、一人であまり勉強できずにいた子です。最初のころは、少しずつよくなっていったという感じで、前にも書きましたように、一時期停滞しているかなあ、というときもありましたが、一人で勉強するときもずいぶん集中するようになりました。連絡ノートにお母さんが貼り付けてくださっている「集中、8時(から勉強を始める)」などの書かれた「紙」にも〇が多くなり、×がものすごく減りました。

 本人とお母さんと私がうまく連携とれて、本人とお母さんがうまく私の提案に乗ってくださったおかげですね。ありがとうございます!

 で、宿題をチェックしてあげても、ほぼ完ぺきというのがほとんどになりました。この前なんか、2,3日体調を崩していたらしいのですが、それを感じさせませんでした。どういうわけか、やってくれる宿題の量も多くなってきています。質量ともに、充実しています。

 本人も自信が出てきたのか、「つらがまえ」が違います。

 「どうだ」というような顔つきです。本人は自覚していないかもしれませんが、、。で、それを指摘したら、本人よりも、離れたところで聞きつけられたお母さんに受けたみたいで、お母さんが笑われていましたが、うれしそうな笑いでした!

 「アメくれた子」さん、いつもいろいろ気も使ってくれてありがとうね!(つづく)

 

 

2019年11月14日(木)

 前々回の続きです。

 私が教えて京大に受かった子の一人に、こういう子がいました。

 彼は、京都でも、というか全国でもトップレベルの高校に受かりました。

 で、その後順調に学校についていければよかったのですが、成績がどういうわけか下がるばかり。家の中が暗~くなってしまったようです。お母さんが口コミで私にたどり着き、それで、高校3年の終わりごろに私が教えることになったのですが、そのときの彼が、やはり情報収集に余念のない子でした。

 彼なども、「情報」に振り回されていた一人といえるかと思います。

 体験授業時、部屋にあるひとそろいのテキストを見せてくれて、

「ほかにいいテキストはないですか」

と聞いてきたりしていました。

 私は、

「なくはないけど、今君が持っているテキストで十分だと思うよ。というか、多いぐらいだから、これ以上購入しないほうがいいかもね」

と伝えました。

 高3の終りごろで、模試の判定は京大E判定だったので、浪人覚悟だったみたいで、実際浪人しましたが、彼はそのあと急激に成績を上げ、半年くらいでどの模試もほぼAというところまでたどり着きました。

 彼には、上の「本をこれ以上買わないほうが」というアドバイス以外にも、いくつかアドバイスをしました。(つづく)

 

 

 

2019年11月18日(月)

 前々回の続きです。

 「アメくれた子」さんは、いい方向に行ったり、停滞をしたりしながら、全体的にいい方向に行っているようですが、「チョコくれた子」さんは、教え始めということもあり、成績がとても思わしくなく、悩んでいるようです。

 でも、私の授業はいつもとてもがんばってくれて、いい子です。

 この前は、数学を教えていったのですが、飲み込みのいいこと、いいこと!教える前、全く解けずにいたのが不思議です!

 「アメくれた子」さんのことを書くと、どうも親御さんに比較されてしまうようで(親御さんのお気持ちもわかりますね!)、気の毒なので、今後は「チョコくれた子」さんのいいところを書き出していくのを多めにしますね。

 そういえば、私も小学校の勉強のできなかったとき、母親同士が友達の同級生の女の子がいて、母親が

「○○さんの子は賢いのよ」

と言っていたのを思い出しました。

 本来はこういう比較を親がするものではないのですけどね。鈍感な私は、そのとき、自分はバカだからしかたないとだけ思っていました。でも、あることをきっかけに、中学のあるときから、成績が急上昇して、その子も含め大半の子を一気に追い抜いたとき、あちらのお母さんが

「お宅の息子さん(つまり私のことです)はものすごく賢いって娘が言っています」

というようなことを言ってこられた、というのを母から聞いたことがあり、何か不思議な気分だったのを覚えています。ぼんやりとですけどもね。

 今から思うに、人の評価なんて、こういうふうにころっと変わるものなのかもしれませんね。

 「チョコくれた子」さん、dictionaryなどのつづりが頭に入っていることなどをうれしそうに語ってくれましたね。英単語も覚えられるんだと感じてもらえたと思います。がんばって闘おうね!

 これからは、あなたを励ますためにも、この「視点」を書いていきますので、また見に来てね!

 

 

 

2019年11月21日(木)

 京大受かった子の一人で、私が教え始めたころ情報収集に余念のなかった子の話の続きをしますね。

 彼は、勉強の仕方にも彼なりに考えた末にしたことがあるらしく、たとえば、「1時間勉強して、10分休憩」みたいなのを繰り返すような勉強の仕方をしていたのです。おそらくどこかでそういう勉強の仕方がいいという情報を仕入れてきて、実行に移したのでしょうね。

 私は、少し驚きました。で、

もったいない勉強の仕方するね。まるでボクシングのラウンドみたいだね」

というような話をしました。今から思うと表現が適切だったか?と思いますが、とっさに出てきた言葉がこれでした。

 その理由として、私自身は集中できるときは何時間も勉強していた、とか、人が最も集中するのは、多くの場合、1時間を超えたときではないか、というような話をしたかと思います。

 彼は、もしかしたら、これからもっと集中できるというときに、休憩していた可能性もあります。

 何かいい方法はないかと必死に探し求め、かえって泥沼の深みにはまってしまったようなものを感じませんか?うまくいかないときには、じっとしてがんばり続けるという方が難しいのかもしれませんね。

 昨日「チョコくれた子」さんも、私の授業1時間過ぎたあたりからのほうが、明らかに集中していましたしね。もちろん、私は1時間たったからって、休憩などとりませんでしたよ。ものすごく集中している最中に、時間を無理やり切って1時間で休憩などもったいないですよね。あっという間に2時間が過ぎたと感じてくれた方が結果がいいです!(つづく)

 

 

2019年11月25日(月)

 京大受かった子の一人で、私が教え始めたころ情報収集に余念のなかった子の話のつづきです。

 私は、彼に、もうテレビを見ないほうがいいという話もしました。自分の「厳しい状況」に向き合うならテレビを見ている余裕はないと思うくらいのほうがいいというような感じだったと思います。

 お母さんのお話ですと、彼はその直後テレビのリモコンを階段の途中に置いたとのことでした。お母さんは、そのときの彼の「もうテレビを見ない」という覚悟を感じ取ったというようなことをおっしゃってくださいました。どうにも先が見えない彼の、必死の思いが伝わってくるようですね。私は、そのときの彼に何が最善かを示し、彼はほとんどの場合、それに素直に従ってくれました。

 不思議なことに、彼はそれ以降明るくなったとのことです。

 以前「宮」さんという、私がとても仲の良かった子の話をしたかと思うのです

家庭教師田口の視点(138ページ目)

家庭教師田口の視点(139ページ目)

ご参考に)

が、彼女も、テレビを見ないと決心して、それを実行に移しました。

 ゲームで、友達と徹夜をしたというほど、ゲームにどっぷりはまっていた彼女がゲームをやめ、さらにテレビをやめて、それにもかかわらず、かえってそれまでの彼女よりも明るくなった、成績も急激に上昇したというのと、京大に受かった彼、似ていますね。

 受験という「厳しい環境」は、子どもたちを人間的にも成長させたといえるかもしれません。

 目標が厳しいから子どもたちはやる気を失うということはないのですね。先が見えないから、やる気を失うんだと思います。先が見えたら、どんな厳しい環境も受け入れ、どんな努力でも惜しまずにやるという子は多いです。(つづく)

 

 

2019年11月28日(木)

 「チョコくれた子」さん、この前聞いたら、このホームページ読んでくれているようですね。この子から学ぶべきところを書き出しましょう。

 皆さんは、上の京大に受かった子のお話をお読みになって、この「チョコくれた子」さんのお話をお読みになると、京大に受かった子がものすごく賢く、「チョコくれた子」さんとはレベルが違うというようなイメージを持たれるかもしれんせんが、もともとの能力はそんなに差はないのではないかという気がしているんです。

 確かに、京大に受かった子は、全国でもトップレベルの高校に受かっているので、おそらく中学時代の成績は、少なくとも主要教科はオール5であったろうと思います。

 ですから、彼がとても頭のいい子であることは確かであると思います。

 「チョコくれた子」さんの今の成績からすると、雲の上の人のように見えるかもしれません。

 でも、もともとの能力で言うと、決してひけをとらないというように感じています。

 特に、「チョコくれた子」さんで、特筆すべきは、計算ミスがとても少ないという点ですね。

 小学のとき、お母さんから注意されて、丁寧に式を書いて解くということを当たり前のようにするようになったようですが、そういう丁寧な解き方ができるというのも、能力なんです。

 実は、これが勉強の本質なんですね。丁寧に計算する、丁寧に考える。で、それがだんだん速くなっていく。こういう発想が大事なのですね。

 でも、伸び悩む子の中には、丁寧に書くことをせず、いきなり飛ばし飛ばし書いて、頭の中で計算して、ポンと答えを出して、間違える子がいるのですね。

 ちなみに、天才的に賢い子の中には、途中の計算や図はほとんどかかずに、答えを出して、すべて正解してしまうような子がいますが、こういう子は最初からそうではなく、丁寧に図をかく、計算するというのをすべて頭の中でしてしまうほど、自身をきたえあげているわけで、普通の子がそれをまねようとすると、かえって結果が悪くなるといえるかもしれません。(つづき)

(次回はページを変えて) 











もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。

 

 

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いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」

学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」

兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」



「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}

「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」


政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}


大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」




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