家庭教師田口の視点(145ページ目)
(ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)
2019年10月3日(木)
「チョコくれた子」さん、体験授業から、結構時間がたちましたが、先日、通常授業の初日がありました!
「アメくれた子」さん同様、とても集中力のある子で、賢い子で、礼儀正しい子で、まだ、まったくおかしなところが感じられません。
ご両親がなぜ彼女に問題があるようなことを言われたのか、いまだに理解できません。
「アメくれた子」さん、「チョコくれた子」さん、2人は、どこか似ているところが多いようにも感じました。
まず、2人とも、数学と英語が苦手である(あった)ことです。
実は、この通常授業初日のあとに、「チョコくれた子」さんのお母さんも交えて少しお話を、またしたのですが、そのとき、本人、
「英語は何を質問したらいいかわからない」
みたいなことを言ってきたのです。
簡単に言いますと、英語がわからなすぎて、質問しようがない、ということのようです。たとえば、単語のつづりが覚えられないことに関して質問しても、結局自分でがんばって覚えろみたいなことをいわれるのがオチだから、聞けないというようなことなのだと思われます。
当たっていますね?「チョコくれた子」さん?
で、じゃあ、今後英語も教えていってあげるね、というようなことを伝えました。この状況も「アメくれた子」さんの最初の状況に似ていますね。(つづく)
2019年10月7日(月)
「英語の質問、何聞いたらいいかわからない。単語が覚えられず、そんなことを塾で聞いても仕方ないし、(塾では)ただ問題を解いているだけだった」
というようなのが、「チョコくれた子」さんの、数学だけでなく、英語も勉強できない、勉強をしない言い訳だったと思います。
もっともな話ですよね。
あたかも、最初から勉強嫌いであるかのように見えるかもしれませんが、そんなことはないです。むしろ、だれよりも、勉強できずに悩んでいるのが本人だといえるかもしれません。実は、こういう子多いんです。
で、私が教えたら、本人がものすごく集中して取り組む(私は、この専門家なので、当たり前といえば当たり前なのですが)ので、何よりも、ご両親が驚かれたりするんです。でも、目の前のがんばっている子を見て、信じざるを得ないのですよね!
すでに前(家庭教師田口の視点(140ページ目)以降頻繁にとりあげてきています。ご参考に)に書いたように、「アメくれた子」さんも、似たような状況だったんです。でも、本人は言葉に出しては言ったことがなかったような気がします。本人が言葉に出して言わなかっただけのことで、「チョコくれた子」さんの今の状況は、ちょっと前の「アメくれた子」さんの状況にとても似ているような感じがします。
「アメくれた子」さんは、最初、数学が一番苦手だと聞いて、まず数学を教えていこう、となって、教えてみたら、苦手どころか、とてもよくできました。カンもいいし、とても賢いし、飲み込みもいいし、集中力あるし、礼儀正しいし、フランクに話してくれるし、お母さんが問い合わせ時に、あるいは、教え始めのころ、
「やる気が今一つ。数学ができない。人見知り」
ということを、確か伝えてこられたのですが、それとは、別人の彼女がいるようでした(私たち専門家の仕事のひとつは、ご両親に、この別人の、本当の本人の姿を見ていただくことといえるかもしれません)。
本当のことですよ。
もし、私がウソをここに書いていたら、「アメくれた子」さんや「チョコくれた子」さんに、あるいは、彼女たちのお母さん方に、
「田口、うそをつくな」
って、しかられてしまいますしね。(つづく)
2019年10月10日(木)
視点余話です。
ちょっと前に「チョコくれた子」さんのお母さんがパソコンでの授業も検討されているというお話を書いたかと思うのですが、実際、お母さんと試しに通話してみました。
その通話アプリが興味深いものでした。私がいつもパソコンによる遠隔授業で使っているのはSkype(スカイプ)なのですが、お母さんからつなぎましょう?って言われたのはSkype(スカイプ)ではなかったのです!
Zoomという通話アプリをご存じですか?実は、これで通話したのです。私は、お母さんから紹介していただくまで、まったくこのアプリの存在を知りませんでした。
でも、あちらがつなぎやすいやつのほうがやりやすいだろうと思い、提案に乗ることにしました。つないでみると、Skypeでするような面倒な作業がほとんどなく、初心者には絶対こちらだな、というのを感じました。
Skypeもそんなに面倒というほどのものではなく、その設定はフリーのメールアドレスを1個取得するというのと同じレベルの面倒くささという程度のものですが、Zoomはそういうのが一切いらない感じです。相手から送られたメールの中にあるURLをクリックすれば、あとはほぼ全自動でいきなりつながるんです。それは画期的です!
「チョコくれた子」さんのお母さんは、まだそれほどパソコンにお詳しくないらしく、そのお母さんがご自身から提案してきてくださったわけですが、なるほどって思いました。
まだ1度しか通話していないので、すべてわかったというところまでは言えませんが、いろいろ機能がわかってくると、もっとそのすごさがわかってくるかもしれませんね。この世界はどんどん進化しつつありますね!
「チョコくれた子」さんのお母さん、ありがとうございます!!
2019年10月14日(月)
そういえば、先日「チョコくれた子」さんに、英語を教えたんです。
とりあえず、英単語を覚えられないということなので、英単語をいっしょに覚えていきました。最初は覚えるのに苦労していたようですが、途中から、例によって、とても集中して取り組んでくれて、ずいぶん単語を覚えるのがはやくなりました。
どういうふうに教えたかですって?
それは企業秘密です!、なんてことはないのですけど、なぜか、どんな単語をいっしょに覚えていったか、あまり浮かんでこないのです。
でも、教えた内容を断片的に覚えているのが、いくつかあって、そのひとつがo(オー)の発音の仕方です。
実は、英語の発音の癖みたいなものを知っていると、単語はずいぶん覚えやすくなります。
たとえば、皆さんは太郎を英語にするとき、Taroとなり、Tarouではないのを不思議に思ったことはありませんか?
不思議ですよね。実は、英語では通常oはオウという発音になるのです。ですから、アメリカ人など、英語ネイティブの人たちはTaroというつづりをみて、タロウと発音してしまうのです。タロと発音するのは、日本人ではむしろ当たり前ですが、アメリカ人がそう発音することは、まずないという感じです。
ですから、Taroじゃないと、英語ネイティブの人たちは、普通タロウと発音してくれません。じゃあ、Tarouはどう発音するのかというと、タラウという発音になってしまうのが普通です。つまり、ouの発音はアウなのです。
oの発音がオウとなって、ouの発音はアウとなるという、日本人からみたら、きわめて癖のある発音を英語ネイティブの人たちはするのですね!
それは、count, ouch,pound などの発音をしてみられたら、ご納得いただけるかと思います。
ちなみに、Kyotoは、キョウトウ(キョートーではなく、キョ・ウ・ト・ウ)って発音されるのですよ!(つづく)
2019年10月17日(木)
9月9日付で、「平均から急激進化」くん(最近では家庭教師田口の視点(143ページ目)の最後の書き込みで触れています。家庭教師田口の視点(137ページ目)の2回目の書き込み以降もご参考に)のお母さんから次のようなメールをいただきました。載せたいことがいっぱいあって、このメール掲載ご了解いただいたので、載せよう、載せようと思っていたのですが、遅れてしまいました。
「平均から急激進化」くんのお母さん、すいません。
田口先生へ
こんばんは。お世話になります。
HPの視点(家庭教師田口の視点(143ページ目)の最後の書き込みのことです)にA(もちろん「平均から急激進化」くんのことです)のことを書いてくださっていたのですね。久しぶりに読ませていただいたら書いてあったので、ビックリしました。嬉しかったです。ありがとうございます。2月には掲載の削除をお願いしたりしてご迷惑をおかけしてすみませんでした。(いえ、こちらこそ配慮がなくすいませんでした。何かあれば、何なりとご連絡ください。そうしていただけると助かります!)
良かったら、Aのこと書いてください。
ただ、(中略。載せるべき内容か自分では判断しかねるので、省略しました)
『過去にどんな辛いことがあったとしても、今、幸せなら、辛かったことは良かったことに変わる!』(だれの心にも響くいい言葉ですね!)
そんな意味のことを何かで読んだことがあって、確かにそうだなぁと、今回強く共感することができたんです。なので、どうか「大きな出来事」と書いてください(はい。承知いたしました!これをお読みになった方には、具体的な内容はお伝えできませんが、よろしくご理解ください)。
(説明が下手くそですみません。上手く伝わってますか?親子で文章力がなくてお恥ずかしい限りです(よく理解できますよ!はい、全く大丈夫です!)。)
私は、我が家と同じ様な事が起きた方が書いたブログなどを読んで、沢山の勇気をもらって来ました。先生がAのことを書いてくださり、それを読んだどなたかが少しでも勇気を持ってくれたらいいなぁと思っています。なので、先生、是非Aのこと書いてください。でも、決して無理にではないので、良かったら書いてください。
またまた、まとまりの無いメールになってしまいすみません。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。
いえ、気持ちの伝わるいい文章ですね!お母さんの思いを受けて、「平均から急激進化」くんは今も進化しています。
昨日も自力で、私が思いもよらぬ解き方をして、でも、それが模範解答的な解き方よりも早く解けるやり方なので、感心したところです!こういうのが数学の楽しいところですね!(つづく)
2019年10月21日(月)
2019年10月24日(木)
この「平均から急激進化」くんのお母さんは、図書館でたまたま私の本のひとつに目が行って、それでその私の本にはまってしまい、私のホームページもご覧になって、という経緯のあった方のようです。
ある意味、本が結んだ縁という感じですね。遠くのどこかで、だれかが私の本に、ホームページに共感しておられるかもしれない、と思うだけでも素敵ですね!
私の本は、このホームページと同様、はまる人はとてもはまるという本のようです。というか、そのときどきの私の知識、経験値からくるものをすべてぶつけた結果生まれたもののつもりです。共感し、いい意味で、はまってくださる方がおられるようにと願って書いてきました。
皆さんがいっぱいいっぱい私の本やホームページにはまって、それを活用してくださり、子育て、教育がしやすくなれば、というような思いから、書いたので、我が意を得たり、という感じです。
実際、「目が釘付け」のお母さん(家庭教師田口の視点(89ページ目)などご参考に)をはじめ、私の本や私のホームページにはまってくださった方は、結構いらっしゃるということは、私がこのホームページで何度かとりあげてきています。
文字だらけの本、文字だらけのホームページですけど、だから、通り過ぎてしまうような方も多いかもしれませんが、たとえ少数でも私の考えに共鳴してくださる方がおられればいいじゃないか、と思っています。
「平均から急激進化」くんのお母さんも、問い合わせ時には悩んでおられたようで、それは、問い合わせ時の下記のようなメールからもわかりますね。
(前略)
中学3年の息子が、高校入試に向けて頑張って勉強しておりますが、なかなか成績が上がらないでおります。特に、数学が…。定期テストでは、80点くらいは取れているのに、8月に受けた地元の模試では、20点台しか取れませんでした。決して難しい模試ではなく、中学生がみんな受ける、[〇〇模擬テスト]というものです。本人としては、夏休みにしっかり勉強したつもりだったのに、20点台しかとれず、かなり落ち込んでおります。本人は連立方程式の文章問題が特に出来ない!式が浮かばない!と言っております
(後略)
ですから、
先生がAのことを書いてくださり、それを読んだどなたかが少しでも勇気を持ってくれたらいいなぁと思っています。なので、先生、是非Aのこと書いてください。
と「平均から急激進化」くんのお母さんが書いてこられたのも、いわばお母さんご自身の経験からくるものなのだと思います。最も苦手な教科がもっとも得意になりうるということも知っていただきたかったので、とてもうれしかったです!(つづく)
2019年10月28日(月)
私は「優しい言葉」と「甘くない環境」が大事だと、このホームページでも何度か書いてきました。
たとえば、欲しいものは何でも買ってあげて(甘い環境)、きつい言葉を子供たちに投げかける(優しくない言葉)ことが子供たちの心や行動にどういう影響を与えるかをお考えになったら、「優しい言葉」と「甘くない環境」の大事さをご理解いただけるかと思います。
これを「平均から急激進化」くんのお宅に関して当てはめてみましょう。
「大きな出来事」は彼にとっては、ある意味「甘くない環境」といえるかもしれませんが、彼はそれを受けて、さらにたくましくなったように感じます。
お母さんのメールで触れられている、中学のとき「8月に受けた地元の模試では、20点台しか取れませんでした」という、一見ネガティブなことも、そのおかげで私と出会うきっかけができ、かつてはもっとも苦手だった数学が今はもっとも得意な科目の一つになったりしているわけですね。高校に上がってから、数学が苦手になったという子のほうが多いというのに!
ですから、いろんな出来事に関して、それをネガティブにとらえずに、ポジティブな側面を見ていこうという態度はとても大事なものだと思います。それを改めてお母さんから学ばせていただきました。
「平均から急激進化」くんのお母さんは、ときどき彼の成長ぶりを感じさせるようなコメントもくださいます。私はそれを受けて、彼をほめてあげたり、彼のがんばりをこのホームページでとりあげることもしています。
これは、「優しい言葉」といえると思うんですよね。「甘くない環境」の中、彼は「優しい言葉」という「栄養」を受け取ってたくましく成長しているといえるかと。
2019年10月31日(木)
「甘くない環境」に関して、少し付け加えますね。
よく、
「この子は2時間も勉強できない。だから、1時間半でも勉強したら、休憩を入れてあげるようにしている」
みたいなお話をお母さん方からお聞きすることがあります。
でも、私は2時間集中できない子にほとんど出会ったことがないんです。むしろ、1時間くらいたったあたりから、さらに集中力を増す子の方が多いという印象です。というか、時間がたてばたつほど、集中力が増す子が多い、というほうが正確でしょうか?
昔、6時間ぶっ続けで教えて、最後のほうが、かえって集中していたという子を教えたこともあります。うそみたいな話ですが、本当です。しかも、もともとは勉強が得意の子ではありませんでした。
だって、ゲームに熱中する子は、6時間くらい平気で集中したりしますでしょ。勉強だって楽しいとなれば、6時間集中する子がいてもおかしくないですよね。楽しいと思えば、よくわかると思えば、子供たちは時間を忘れて勉強に打ち込むのではないかと思います。これにあてはまらない子はきわめて少ないです。
上の方でとりあげた「チョコくれた子」さんも、体験授業時、
「もう少しで1時間たちます」
と伝えたら、
「え?もう?」
と返してきたのですから。今、2時間ぶっ続けで教えることもあるのですが、たぶん時間が過ぎるのがはやく感じることのほうが多いのではないかと思います。
お母さんの問い合わせ時のコメントとは裏腹に、とても集中力のある子です!
ですから、
「この子は2時間も勉強できない」
と決めつけてしまわれて、楽に勉強させようと、親御さんのほうから勉強時間を短くしてしまわれるのは、かえって危険な感じもします。
それよりも、本人が勉強に集中できるようにもっていってあげて、何時間でも勉強をさせてあげて、長い間がんばってくれたら、
「よく集中していたね。えらいね」
と言って、頭でもなでてあげたほうが、賢明なのではないかと思います。この「甘くない環境」を、達成感とともに喜んで受け入れてくれる子どもたちって多いと思いますよ!
(次回はページを変えて)
※もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
「とび授業」のすすめ
視点目次(サイトマップ)
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いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」
学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」
変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」
兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」
「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}
「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」
政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}
大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」
家庭教師先募集の要項
YOSHI MOTO・RCさん(バイクやさん)のご紹介
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