家庭教師田口の視点(14ページ目)

2004年11月22日 0:42:15
 以前気になっていた、のどのせきがおさまってきました。いろいろ原因を追究したのですが、わからずじまいで、ただわかったこと、というよりも感じたことは、私ののどが、今回も、私を守ってくれたのではないか、ということ。のどは、私にせきを起こさせることによって、何かの危険を知らせてくれたのではないかと、、。これは、決して大げさではなく、物事に対する対処の仕方としては、ごく初期の段階で、問題のタネを摘み取っておいたほうがいいようで、私の神経質なのどは、そのための優秀なセンサーの働きをしてくれていると思っているわけです。問題は、大事(おおごと)になる前なら、簡単に解決がつきます。これは、人生全般に言えることですよね。
 たとえば、今私は、インターネットで、中学1年生の子を週1回2時間で、先方のご希望通り英語をのぞく全教科教えていますが、私が教え始めたころ、やることのとても遅い子で、でも、何とかしなければ、という義務感で押しつぶされそうな子でした。この子を、もし押しつぶされてから、私が引き受けたら、私は、とても苦労をしたことでしょう。でも、今、私は、彼に具体的に、どこからどこまでという宿題も出さずに、教えていますが、彼は、次第に、勉強のこつを身につけてきています。私は、宿題を出さずにすむ子は出さないでおこうとするほうです。そのほうが伸びる子がいるのです。しかも、そのほうが、人間としても、成長するような気もしています。長い目で見たら、この方がいいと、思っています。もとより、そういう対応が通じない子もいるわけで、何でも、これを押し通すなんてことは、考えていませんが、、。
 で、この彼も、成績が伸びました。おそらくは、彼の想像していた以上に、、。私のやったことは、私の価値観をそのときそのとき、具体的な形で、その子に植えつけていく作業でした。もちろんわからないところをなくす、という家庭教師としてのもっとも大事な役割を果たしつつ、、。
 彼の場合、それが典型的になされました。私との価値観の共有化です。私が、こういうときには、こうする、ということを、いろいろな場面で、教え込んでいきます。それは、勉強のことにとどまらず、友達との付き合い、学校の先生とのかかわり方などなどに及ぶこともあります。もとより、それで悩んでいるわけでない子に、それを話をしても、無駄でしょうから、しませんが、、。
 はじめのころ、学校への提出物をこなすのが遅い、とご家族の方は、彼をしかってられたようですが、私は、しかりませんでした。それよりも、速くやるにはどうしたらいいか、を具体的に教えていきました。そして、とても純粋な彼は、私と、人生に対する、勉強に対する、同じような価値観をはぐくんでいったと思います。もちろん彼と私は、生きるバックグランドが違うので、すべて、私に似せることはできません。大体そんな、ダミーみたいな人間を作っても面白くありませんよね。
 でも、こういうことができるのは、私が、彼と早い時期にかかわることができたからだと、思っています。今、小学6年生の勉強のとてもできない子を教えていますが、こちらは、私のノウハウの一部を使うことにしました。先ほどの子と違って、ごまかしをしてしまう、都合のいい言い訳を探してしまうところがある(厳密に言うと、あった)ものですから、、。宿題も具体的に出しています。が、基本は同じです。私との価値観の共有化を進めていっています。ご両親によっては、目先の点数が気になるところかもしれませんが、そして、多くの場合、私は、それをも、ご期待に応えてきているつもりですが、でも、家庭教師として、私は、もっと大事なものがあるように思っています。こういう子とかかわる場合、、。
 のどの話に戻りますが、あれこれ私は、考えた結果、そして試した結果(私の声が大きいせいか、と考えたり、空気が悪いせいかと考えたり、、これが、1年半以上続いていました)、普段よく食べているもの、飲んでいるものを、別のものに切り替えて見ました。その結果、のどの状態は、今少しずつよくなってきました。ということは、今までの食生活などから、何か悪いものが私の体に蓄積されていたのか??今それが、少しずつ抜けていっているのか?
 たとえば、私は、100%ジュースを好んで飲むのですが、今まで飲んでいた銘柄をやめて、別のに切り替えました。100%ジュースだから健康によい、というのは、私自身の先入観で、もしかしたら、それに、農薬が含まれているかもしれないですよね。私のよく飲むのは、オレンジジュースですが、よくよく考えると、オレンジジュースのオレンジって、外国産ばかりですよね。で、向こうの基準で栽培されてきたオレンジを、私は、何の疑いもなく、飲んでいたわけで、私ののどは、それに対する警鐘を鳴らしてくれたのかもしれません。
 もちろん、オレンジジュースは1例で、これが、本当にのどを刺激したのかわかりませんが、そういったものを、疑問を持たずに、飲み続け、あるいは、食べ続け、その結果、知らず知らずのうちに、私たちは、原因不明の病気になってしまうのかもしれませんよね。私の場合、原因不明ののどの痛みは、人によっては、さほど気にかけない程度のものかもしれません。でも、気になって、耳鼻科に行って、内科に行って、どちらでも原因が特定できず、その間(かん)おかげで、私の体が、病気らしい病気にかかっていない、ということがわかり、それは、安心材料だったのですが、私は、何が私ののどを刺激しているのか、特定して行く必要があると思っていました。で、今のところの結論としては、頻繁に食べているもの、飲んでいるものに、体にとって不都合なものが含まれていたのではないか、という程度のところです。
  もちろん、私のこういう発想は、のどに対してだけではありません。子育てにも、この仕事にも、この発想は持ち続けています。疑問に思ったことを、突き詰めていく。場合によったら、すぐに解決つかないかもしれないが、頭の片隅に入れておいて、折に触れ、考えていく。これは、私が、この仕事をしていく上で、とても役に立ったことだと思っています。

2004年12月26日 16:08:52
 閑話休題。大ちゃんから、こんなメールが届きました。大ちゃんにここに公表することの許可を求めたら、私の品位を落とすのではないかとのご心配。まあ、落ちたら、おちたでいいですよね。とにかく、私に対する茶化し方が、お見事!!才能を感じませんか?でも、この発想はどこから来るのでしょうね??本当は、もっと前に載せるつもりだったんですが、ずいぶん遅くなってしまいました。メールで、大ちゃん「プンプン」ってちょっぴり怒りぎみ。ごめんごめん。約束どおり載せたよ。では、、。
 メールのタイトルは、「田口文雄ターボプロフィール」です。青字は私のコメントです。

お名前 田口くん

住所 京都府京都市最強区(大ちゃん、西京区は、にしきょうくって読むんだよ。京都はどこもそうだけど、山の紅葉が、むちゃきれい。目の前に美しい山が聳(そび)え立っているんだよ。紅葉が美しいのは、ちょっと内陸なもので、急激な寒さが訪れるせいとか、、。

生年月日 紀元前33年(そう、私の後ろに、神様が3人いる、といって、驚いた占い師がいます。これほんとの話。この占い師、私が大企業のサラリーマンをやめることなど、今思うと、結構未来をあてていました。なるほど神様か、だから、そのくらい生きていてもおかしくない。うん。運がいいのは、神様のせいか。自分では、自分の判断力のせいと思っているのですが、、、。この話したら、私の背中に向かって、拝んだ子がいました。私が、受験に受からせてあげるのですから、私を拝むべきですよね。いずれにせよ、受験に神頼みは、あまり通用しないようです。だから、私が信じるのは、いつも、私の判断力。)

学歴 名古屋大学経済学部(10浪しました)(ははは。私は、中日ファンであるために、埼玉から東大でなく、名大を選んだ人間です。友達から、せめて、京大くらいにしたら、と言われましたが、今でも、私の選択は、間違っていなかったとおもっています。名古屋でのドラキチ(中日ファンの別名)4年間は私の財産です。こんな人間がいてもいいでしょ??人間中身、中身、、。

指導可能地域 テレポートで全世界に向かいます(インターネットを使えるお宅でしたら、全宇宙)

料金 5000ペソ/時

テレポートで移動しますので、交通費はいただきません。(大ちゃん、皆さんが信じたらどうするのって、そんなことないか

家庭教師歴 1500年15000人

指導科目 小学・中学・高校・浪人いずれも基本的に全教科(京大に受かった子まで今まで教えられなかった科目はありません)、おいしいカレーの作り方も教えます。(今、京大医学部を目指している子を指導中。英語を教えているんですが、どんな科目でも聞いて、といったら、驚いていました。実際、京大の入試問題について、英語以外に、現国と化学は聞いてきました。彼女の、味気ない、文法的に間違っていないんだけど美しくない英作をよみがえらせる的な、私の英語の教え方そのものにも、驚いていました。彼女、私の教師らしからぬジャンパー姿の私にも驚いたかも、、。みなさんきちんとしているのでしょうね。人間中身中身、、(しつこいって?)。カレーはつくったことあるけど、人様に自慢できるほどでは、、。中華なべの使い方だけは、自信あり。ご飯をくるんくるんてね、おどらせるの得意。

免許・資格 普通自動車免許、普通自動二輪免許、特殊テレポート免許

長所 ねばりづよさ、明るさ、ユーモア(顔が、テレビ番組「大奥」に出ている「上様(うえさま)」に似ていると先日いわれました。僕に似て、格好いいじゃん、といったら、その子下を向いて黙っていました。どういうこと??でも、ああいう史実をねじまげていそうなドラマは、あまりみないです。やっぱドキュメンタリー。忙しいから、みるんでなくて寝ながらきくんですけど、、
短所 束縛を嫌う
趣味・特技 将棋、大ちゃんにおちょくられる(確かに、これは趣味になりつつある。大ちゃんとの出会いは、私の財産のひとつ

備考 全教科どんなレベルでも、というのが、僕のやり方で、すでに、京大、ハーバード大、国立医に全教科教えて受かったという子を持っています。わからないところを、ピンポイントで教える、という能力と受験に向けて最短を示す能力に自信を持っています。オール1の子をオール2にしたこと、それに類することも経験しました。(そうそう。私が賢い子ばかり教えると誤解されないように、、)
著書「ある家庭教師からみた、伸びる子、伸びない子」も出しています。(本より、このホームページのほうが、私の性(しょう)にあっていそう。そのうちまとまった時間ができたら、また本書いてみたいけど、、)

 以上。ここまでの、大ちゃんのメールは、半分くらいうそが入っています。私のコメントの青字はうそではありません。

2005年1月1日 10:23:14
 いよいよ新年ですね。あけましておめでとうございます。
 さてさて、、、。新年早々の話題としてふさわしいのは、、。こんなのいかがでしょう。
 先日、仕事で、遠出をして、舗道を歩く機会があったんですけど、その際、私の目の前を初老のスーツを着た紳士が、大通りを渡るように、現れてきました。その方、もちろん私に用があるのではなくて、なんと、落ちていた空のペットボトルを拾おうとしているのでした。最初私の目の前で、突然かがんだので、何をされるのか、と思ったのですが、ごみを拾われていたのですね。スーツでそんなことをされるのに、私は、はじめ多少違和感がありましたが、すぐ消え去りました。なぜなら、その方は、あまりにも自然に、その行為をされていたから、、。長年そういう振る舞いをされてきた方なのでしょうね。付け焼刃なものではないんですね。きっと、、。その方、私のまえをそのまま歩いていき、バス停のところで、また下を向き、体を折り曲げました。今度は、吸殻を見つけられたよう、、。そして、近くにあるごみかごに入れようとしたとき、はっと私とぶつかりそうになりました。で、恰幅(かっぷく)のいいその紳士の方、身をサッとひいて、ちょこんと頭を下げて、道を譲ってくださいました。大学の教授かどこぞの会社の役員さんかというほどの、堂々たる風采(ふうさい)をもたれた方の、その謙虚なしぐさ、人間のあるべき原点を感じました。当たり前のように、そういう行動がとれるこの方の、だからっていって、ほかの人を批判しているようにも見えない、淡々とした姿になにか、感動しました。とても、、。
 私が、その方の前を深々と頭を下げて通らせていただいたことは、いうまでもありません。

 さらに、これで思い出したのですが、どこか共通点を感じた事例ですので、ご紹介いたしますね。ある本で読んだのですけど、その本の作者の方が、バスに乗っていたときのこと。あるお母さんが、行儀の悪いお子さんをしかって、
「だめですよ。そんなことをすると、運転手さんにしかられますよ」
と注意しました。それに対して、運転手さんがマイクで言ったそうです。もちろんみんなにも聞こえてしまうわけですけど、、。
「運転手はしかりません。しかるのは、お母さんの責任です」
 上の老紳士もこちらのバスの運転手も、本来なら、しなくてもいいことをして、いわなくてもいいことをいって、でも、人々をうならせる何かがありそうですね。何か、ひとつの美意識みたいなものを持っていて、それで、すっくと、きよわずに、生きているという感じがするんです。まかり間違えば、こういう行為は、悪意に取られたり、誤解され、反発されたりしかねないだけに、ご自分に、よっぽどの自信がないとできないように思います。一般的には、いわば、勇気がいるんですが、あたかも勇気を持って行動しだしたようには、まったく見えないあたりがすばらしいと思います。
 日常のなかの、当たり前のような行動としてその人のものとしてある、そういう行為は、実は、あとでも述べますが、子育ての原点でもあると思うのです。子供をどう操縦しようか、みたいなことを考える前に、私たちは、こういう出来事から、教訓を得るべきでしょう。他人から注がれる目より、ひょっとしたら、子供から注がれる目のほうが、厳しいものがあるかもしれませんし、それは、将来、もっと厳しい結果を招くことになるかもしれません。この視点を忘れては、ならないと思います。
 もうひとつ(しつこいついで)。落合恵子という私の好きな作家がいるんですが、そのお母さんの話です。最近テレビで紹介されたので、ご覧になってられるかたもいらっしゃるかと思います。落合恵子さんは、お母さんのいわゆる不倫の子なんですね。この言葉が適切かわかりませんけど、、。桐島洋子という、私の好きな作家の方も、父親のまったく異なった、確か、3人のお子さんをひとりで育ててられるので、私は、そういうことに対して、強い嫌悪感を持つものではないのですが、このお母さんも、すっくとしてられるのです。一人で、恵子さんを育てられたんです。で、あるとき、お母さんが事務所の床を掃除する仕事をしてられたそうなんです。娘さんを育てられるのに、必死だったんでしょうね。それを知って、思春期だった恵子さん、「そんな仕事するのやめて。かっこわるいから」って、いったらしいんです。そうしたら、普段穏やかな、そのお母さんが、顔色を変えて、その仕事場まで彼女をつれていって、目の前で、モップを床につけて、ごしごしふきながら、
「この仕事のどこが、恥ずかしいの?」
としかったらしいんです。お母さんの態度えらいですよね。でも、こういうことをすることのできるかた、少ないのではないでしょうか?とても付け焼刃なものではありませんよね
 私自身、サラリーマンだったとき、私は、人事をしていたのです(一応エリートコースみたいなところにおったみたいです)が、上の人には、ぺこぺこするのに、下の人には、つまり、現場で、がんばっている人には、横柄な態度をとる方がいて、見苦しさを感じたことがありました。誰のおかげで、あなたは、生活できているのだ、と思ったものです。流れ作業の中で、必死に働いている人たちに、感謝することを忘れたとき、こういう傲慢が生まれるのでしょうね。こういうことが原因でやめたわけではなく、自分の能力が100%発揮できない、私の、頭をよくしたい、好奇心を満たしたい、という欲求がこの会社で満たされない、と感じたから、やめたのですけど、、。今の仕事は、私の能力がフルに活用されている感じがして、好きです。きわまるところまできわめるつもりです。

 話を戻しますね。こういうお母さんがいるから、落合恵子さんにしろ、桐島洋子さんのお子さんたちにしろ、しっかりした子が育ったんだろう、って思うんです。その子の生まれた環境が子供をおかしくさせるのでは、必ずしもない、という、いい例ですよね。私が、落合恵子さんや桐島洋子さんの文を好んで読んでいた時期があったのは、必ずしも偶然ではなさそうですね。上に例をあげたみなさん、すっくとしたものがありますよね。 
 「すっく」といえば、太宰治の「富嶽百景」の月見草の描写にも、たしか「すっく」という表現がありましたね。「富士には、月見草がよく似合う」という名言とともに、、。この小説は何度読んでも、美しいですね。月見草が富士山に対峙(たいじ)、つまり、向かい合って、すこしもひけをとらない、その姿を、まさに芸術的に、書き上げているのですが、名が知れている、あの富士山というだけで、バスの乗客たちが、そちらに目をやるとき、作者と隣の乗り合わせの婦人だけは、それには、目もくれずに、月見草に見入る。その心はとても大事であって、たとえば、これを、子育てについていうならば、他人から、どうみられるか、そんなのを気にせずに、自分というものを持ち、子供に対しても、自分の価値観、しっかり根付いた、ふわふわしたものでない、価値観があり、子供の前で、揺るがない、ものがある、ということでしょうか?その方の存在が世間的には、小さいとか大きいとかとは、関係なく、、。月見草に私も、そんな人間の生き様を感じました。
 子育てにも、すっくとしたものが必要だと思うんです。よく、お話しても、何をおっしゃっているのか、わからない方、自信のなさそうな方、自信を持っていそうなのですけど、よくよくお話してみると、時によって、行動なり、発言なりが、ぶれてしまう方がいらっしゃいます。そういう方、いざとなると、その行動が透けて見えたりしてしまいます。そしてその同じものを子供さんも見ているような気がしたりします。で、ご自分で、そのぶれに気づかれていないような、、。それは、その方が、厳しい子育てをしているとか、やさしく育てられているとかいうこととは、関係なく、子供に、悪影響を与えている可能性があると思います。
 私自身は、子供をめったに怒ったことありません。厳密に言うと、1,2度あるのですが、娘は、覚えていないでしょう。モップを床にこすりつけながら、普段はやさしいお母さんが「この仕事のどこが、、」と言われた、そのときの落合恵子さんのお母さんの姿勢、私たちは、学ぶことが多いように思います。
 私だって、もっさい格好して、バイク乗り回している私を、いつか娘は、嫌悪の目で見るかもしれません。そのときの言葉を、私は、今から用意していません。ただ、娘のまなざしに対して、何かを、娘が、「さすが、、、」とか「なるほど、、」とか思ってくれるような、なんらかの言葉をいつでも発せられるようでありたいな、とは思っています。もっとも、そのときの一言が大事なのではなく、そのときの一言以上に大事なのは、私たちの日ごろの生き様であり、哲学だと思うんです。子供にとってわかりやすく、しかも、ぶれることのない、行き方。これが大事な気がしています。
 いままで、子供から反抗を受けているお母さんがたを見てきて、ふと、こんなことを思うんです。子供を育てる前に、自分を育てることが必要なのではないかと、、。すっくと生きていられるようになれるよう、、。

2005年1月14日 23:13:22
 最近の私の状況です。メールで、ある方にお返しした内容(1月9日あたり付け)の一部ですが、実は、こんな状況なんです。

○○様
 メールありがとうございます。
 そうですね。長すぎますよね。全部無理にお読みにならなくて、好きなところだけ、拾い読みしてくださって、結構ですよ。ただ、お教えするほうなのですが、本当に申し訳ないのですが、すぐには、対応できない状況です。今週だけでも、そちらをのぞいても、すぐにも教えてほしいという3軒の問い合わせがあり、僕のスケジュールはパンク状態なのです。現在、昼間の1,2時間を休憩時間として、ほとんど、朝から、真夜中(早くて11時、遅いときは、2時くらい)まで、ぶっ続けで、教えている状況なのです。受験期ということもあるのですが、年々問い合わせが増えてきて、今、ホームページや掲示板ですこし触れているように、僕一人では、こなせない状況です。自分自身の体を心配しなくてはいけない状況です。ホームページが滞りがちなのも、そのせいなんです。
 受験が終わる以外では、おやめになるお宅がなく、問い合わせばかり増えてきている状況でして、、。今、日曜日をお休みにしているのですが、それも、侵食されつつあります。先ほど、神奈川のお宅をパソコンで教え終わったところです(注:これを書いたのは、日曜日です)。中学受験なのですが、僕が教えた後の本人の反応を見て、中学にはいってからも、とおっしゃっていますが、あちらも僕の状況を察知されてか、「頭の片隅に入れておいてください」とだけいわれていました。そのお宅、朝6時からと日曜日だけで、対応せざるを得ない状況なんです。今日初めて教えたお宅なのですが、あちらがすぐに教えられる最後の方になるかもしれません。
 で、すこしお待ちいただければ、と思うのですが、、。といっても、いつあくかもまったくめどの立たない状況なんです。受験期が終われば、クリアーになってくるかと思います。そのとき、あるいは、その前に、あきしだい、順次ご連絡させていただきます。その際、僕の能力を知っていただいてからのほうが、いいと思いますので、いずれ、ためしにお教えするということを、させていただければ、と思っています。もちろん、そのとき、お教えしたとしても、短時間でしたら、お金を請求したりすることはありませんので、ご安心ください。せっかく僕のホームページをごらんになって、問い合わせて来られているので、皆さんにできるだけのことをしてあげたいという思いでいっぱいなのですが、僕のできることは、とりあえずは、この程度なのです。その間に、やはり、僕は、結構ということであれば、おっしゃっていただいて、いっこうに構いませんので、、。よろしくご理解のほど、お願い申し上げます。  失礼いたします。   田口

 ということで、お問い合わせの方には、ご迷惑をおかけして、申し訳なく思っています。必ず、ご返答はいたしますが、今、メールは、時間的に、なかなか見ることができない状態で、ご理解のほど、お願い申し上げます。
 
2005年2月6日 15:27:22
 いろいろと受験結果がでて、すこし余裕ができました。もちろん、受験まっただ中の子もいるわけで、まだまだ、がんばらねば、という感じではありますが、、。今日から、すこしずつまた書き記していこうかと思っています。まだ、ガンガン書ける状態ではないですけど、いつまでもほうっておくと、皆さんに見放されてしまうかもしれませんので、、。もしかしたら、すでに見放されているかもしれませんね。まあ、そのうち戻ってきてくださるでしょう。書きたいことは、まだ、いっぱいあります。
 で、次回までの、皆さんへの、宿題です。妻が、1歳10ヶ月の息子が味噌汁を飲もうとしているのをみて、「はっ」と思ってか、手を差し伸べました。でも、ときすでに遅しで、味噌汁は、だらだらだらと流れ落ちていきました。これって、よく見かける光景かもしれませんが、これ、どうしようもないことだと思われますか?あるいは、あなたでしたら、どう知恵を働かせますか?私は、これには、子育ての、あるいは、教育の本質が隠されていると思うんです。
 これに対するお答えをご用意いただけますか?掲示板に書き込まれても結構ですよ。頭の中に、納めたままでも結構ですよ。掲示板に書き込んでいただけたら、私自身の、あるいは、ほかの方の勉強になるかもしれませんね。よろしくお願いいたします。
 次回、私なりの回答を記していきますね。

2005年2月28日 11:59:54
 閑話休題。その前に、ヤフーで私のこのホームページが、「プロ家庭教師」で検索すると、上位に来るとか、、、。先日、業者の方から聞きました。業者の方は、お金をかけたりされているそうですが、もちろん、私は、お金をかけていません。しかも、このレイアウト、、。レイアウトと呼べるほどのものでもない、ただ、文字を打ちつけただけのレイアウト、、。それで、同じあたりにランクされているとのことで、驚いてられました。この「視点」の最初の方に記しているように、初めのころは、ヤフーさんからほとんど相手にされなかった(別のある業者の方が「田口さんのホームページは、レイアウト的にヤフーさんには、受け入れてもらえないですよ」といわれていたので、それがグサッときつつ、あきらめていました)のですが、皆さんのアクセスのおかげと、感謝しております。ありがとうございます!!でも、そういうもので、自分のペースが変わる、というのは、私のスタイルではないので、これからも、淡々と書いていくつもりです。ヤフーで、検索して、うれしげに、このことを確認しようとも思っていません。それで、自分の心が「ぶれる」のがいやな感じがするからでしょうか?そんな暇があったら、そんなことにぬか喜びしている暇があったら、このホームページを1字でも多く書くこと、これが優先されるべきですね。とにかく、感覚的に、そうしたがらない(自分を検索したがらない)自分がいます。とにかく淡々と、、。ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
 それにしても、知らないうちに、、。
 どうりで、お問い合わせが多いわけだ、、。
 まだ、時間帯によっては、融通のききそうな時間帯もありそうですが(夕方では、6時30分くらいまでの時間帯、昼間とか午前とか早朝とか深夜とかでもいいという方は、まずあいてますが、、)、お問い合わせいただいて、うまくスケジュールの合わないときは、しばらく(といっても、どのくらいまっていただくことになるか、わからないのですが)、お待ちいただけたら、と思います。毎年毎年、埋まるペースが速くなって、うれしいような、申し訳ないような、、。いずれにせよ、私にできる限りの誠意は示すつもりです。よろしくご理解ください!!
 なお、私をお待ちいただく場合も、必ず、一度私がご納得いただくまで、お教えして、その上で、お待ちいただく、という形をとらせていただければ、と思っています。でないと、お待ちになる甲斐がありませんよね。また、ぜひ、私の教え方を、教えっぷりを、家庭教師を選ばれる尺度にしてください。私の教えるレベルは、いろんな意味で、ハンパでないことを実感してください。また、仮に私を待ちきれなくて、よそさんにされても、私は、いっこうに構いませんので、この点もご安心ください。どなたかを縛り付けるほど、度量の狭い人間でもないつもりでおります。
 私は思っていたんです。「こんな長い文章、読めるか」と一瞥(いちべつ)の後に去る人がいる一方で、丹念に私のホームページを読み進めてくださる方がいらっしゃるだろうことを、、。きっと、そういう方がいらっしゃるだろうと、、。それが、10人のうち1人くらいでもいいではないかと、、。私に共感してくださる方がいればと、、。だから、今、いくつアクセスがあるかを知りませんし、知ろうとも思いません。そういうことを知ろうとして、浮き足立つかもしれない、心に変化ができてしまうかもしれない、自分が怖い感じがあるのかもしれません。初心忘れず、ですね。
 私は、私の能力を高めることにしか関心がありません。アクセス数はたとえてみれば、私のこのホームページに対する評価みたいなものかもしれませんが、私が、かつて、中学や高校のとき、点数そのものに興味がなかったのと同様、私は、今、アクセス数みたいなものに興味がないんです。能力の結果には、興味がないんです。能力そのものに興味があるんです。能力さえあれば、結果はそのうちついてくると、、。長い目で見たら、こんな感覚とても大事なんですけどね。子供たちの目先の成績を上げるのは簡単ですけど、それだけではいけないんです。そういうことを、自慢しても、家庭教師のレベルの低さをさらけ出しているだけだと思います。
 毎週1回くらいのペースで、書いていこうと思っているのですが、今回も遅れて申し訳ありません。でも、私は、体が資本です。無理して、何らかの不慮の事故に巻き込まれたりして、あるいは、体調を壊したりして、教えている皆さんにご迷惑をかけることを何よりも、心配している人間です。ゆっくりのときもありますが、確実に書き進んでいくつもりですので、よろしくご理解のほど、お願いいたします。今日からは、もう少しましにかけるのではないかと思います。山場(やまば)の国公立大の前期試験が終わりましたので、、。

2005年3月3日 1:21:24
 さて、この前の、「
妻が、1歳10ヶ月の息子が味噌汁を飲もうとしているのをみて、「はっ」と思ってか、手を差し伸べました。でも、ときすでに遅しで、味噌汁は、だらだらだらと流れ落ちていきました。これって、よく見かける光景かもしれませんが、これ、どうしようもないことだと思われますか?あるいは、あなたでしたら、どう知恵を働かせますか?」に対する私の答えを記していきますね。
 これってどうしようもないですか?おわんの味噌汁を、1歳10ヶ月の子供はきちんと飲めないと思われますか?私は、妻に、「それじゃあ(後ろからあわてて手を差し伸べたりしたら)、この子はこぼしちゃうよ」と伝えました。妻は、私の言っている意味がわからなかったようです。格別、息子が賢くないとしても、
きちんと情報を与えたら、きちんと行動する、と考えるのが、私の経験からきた結論です。息子に、おわんに味噌汁をきちんと飲ませるには、どうしたらいいか。あなたは、妻のように、手を差し出しますか?
 私は、こうしてみました。
 味噌汁をこぼしたのにもこりずに、妻が、味噌汁をふき取って、しばらくして、息子は、また味噌汁を飲み始めようとしました。で、また、同じ光景が見られそうになったのですが、私は、妻のように、そばによりませんでした。相変わらず、遠くから、言葉をかけたのです。こんなとき、何が、どんな言葉が最適でしょうね。
 まず、息子がおわんをもった瞬間から、私がかけた言葉は、「ゆっくりね〜」でした。これだけです。でも、これを繰り返しました。「ゆっくりね〜ゆっくりね〜ゆっくりね〜ゆっくりね〜」と、、。まだ大人のように加減を知らない子なので、でも、ゆっくり飲めば、自分で、調節できると、私は、瞬時に、思ったのでしょう。この、言葉かけは、功を奏しました。息子は、すこしもこぼさずに、最後まで、飲みおおせました。
 手を差し伸べようとすると、そこにいたるまでに、1、2秒の時間がかかりますが、呼びかけは、ほぼ瞬時です。この差が、まず大きいですね。手を差し伸べたときには、もうこぼしているという経験ありませんか?
 今、このことを理屈っぽくかいていますが、実は、私のそういうときの行動は、そのときそのときの直感で、やっているのです。別に、「ゆっくりね〜」ではなく「少しずつだよう」を繰り返してもいいでしょう。要は、子供は、ポイントをついたかかわりをすれば、その子に簡単にわかる言葉で、こつを伝えれば、きちんと、行動できる、そして、そのほうが、頭がよくなる、という感じがするのです。だって、子供も自分で飲めたという達成感がありますし、少なくとも、何かこつをつかんだ気がしますでしょ。それこそが子育てではないかと思うんです。それは、子供が、何歳でも、変わらないと思います。
 私は、勉強を教えるときも、ポイントをおさえるだけで、教えられるのなら、そうしようと思うほうです。いや、むしろ、ポイントをおさえるだけのほうが、わかりやすいし、それこそが、教師の能力だと思ったりもしています。
 ここでは、我が家の小さな、幼い子を例にとっていますが、むしろ、私は、小学生から、中高生、浪人生、時には、大学生も社会人も教えたりするのですが、そこで感じたものを、この小さな息子でも、応用しているに過ぎないのです。大きな子でも、小さな子でも、子育ての原理は同じだと思います。教育の原理は同じだと思います。
 一方で、妻のやっていることは、子供の「介護」なのですよね。お世話なのですよね。決して、「子育て」ではない感じがするのです。子供の世話を子育てと考えたり、しているように見える親御さんよく見かけますよね。でも、子供は、そんなに世話をされて、うれしいのでしょうか?もっと自分の意思で、自分で考えて、動きたいと思っているのではないかと思うのですが、、。そしてそのほうが、長い目で見たら、大きなパワーを発揮するように思います。私たちは、それを補助してあげるだけ(この補助に実は私たちの知恵や哲学が反映するのでしょうが、、。ときどき、妻もそのポイントがわからないといっています)で、あとは、任せておいても、子供は、驚くほどの勇気と行動力を持って、行動してくれるもののようです。
 怒ったりしなくても、子供は、きちんと動いてくれる場合が多いようです。味噌汁をこぼした息子に、「何やっているの、あらあら」とあきれたような言葉を発してはいけないと私は思っています。その前に、伝えるべきこと、考えるべきことがあるはずだと、、。(つづく)

 

 

私の新刊「伸びる子とそのためのアプローチ」ご紹介いたします



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