家庭教師田口の視点(135ページ目) 

 ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう

2018年12月3日

 前のページ(134ページ目) の一番上の視点余話のつづきです)

  バイク転がしのお話の前に、ひとつ気になっていることを、、。

 それは、マクドナルドのことです。今までの流れから少し(いや,大いに)ずれてしまいますが、少しマクドナルドで私が小さい「格闘」していることがあるので、どうしても言いたくなってきて、お知らせします。

 私は、マクド(マック)のハンバーガーが大好きです。

 日本マクドナルドのCEO(トップ)であるサラ・カサノバさんも就任当初からとても注目していた方で、今は大好きな方です。実践されていることも、思想も好きです。

 不満はほとんどありません。

 ですが、ストローについて、いつもなんとかならないか、と思っていることがあります。それは、セットを注文すると、ストローを必ず袋にいれられてしまうことです。

 実は、私はジュースはストローなしで飲むほうが好きな人間なのです。

 チュッチュチュッチュとストローですするよりも、口の中に好きな分だけ流し込むほうがいいと無意識のうちに感じている、という感じでしょうか?(ところで、なぜジュース(果汁100%のミニッツメイド)にグレープがないのでしょう?私はグレープが好きなので、少し残念。オレンジがとてもおいしいから、これは不満というほどではないですけどね)

 ですから、ストローはめったに使いません。

 しかも、最近マイクロプラスチックとかいう問題が世界中で話題になって、さらにストローを使わないという思いを強くしています。

 でも、毎回ストローを入れられてきたので、当然ストローが家にたまってきます。

 食器棚の引き出しのひとつは、ストローの束で占拠されている状態です。皆さんの中にも、こういうたぐいの状況になっておられる方がいるかと思います。

 新品のまま捨てるのは、なにかストローくんたちに気の毒に思われ、そのまま

「いつか使うことがあるだろう」

って思っているのですが、なかなかそういう場面がなく、困ってしまいました。

 それで、一計を案じたのが、ストローをいらないとお伝えすることでした。

 それで、意を決して、ストローをいらない旨、お店の方にお伝えし始めたのですが、そのときから、意外にも、私の小さい、地味な「格闘」が始まってしまったのです。(次のページ(136ページ目)の一番上につづく)

 

 

2018年12月10日

 前のページ(134ページ目) の最後のつづきです)

 「読破」くんは、学校ではいじめを受け、塾では叱られ、お母さんからも努力不足を指摘され、1年半ほど荒れたらしいのですが、私は、彼に、

僕が君を1年の最初から教えていたら、まったく違った中学時代を送っていただろうね

ということは、よく言いますし、彼も同意してくれています。このあたりも、「作文全部ひらがな」くんとの違いは、教える時期の違いによる部分が大きいといえるでしょう。

 「読破」くんは、そのために「死にたい」と何度も思ったほどの苦しみを受けてきたのですから、気の毒としか言えません。

 

 「彼と私はそのひとつひとつを解決しつつあります」と前のページ(134ページ目) の最後で書きましたが、そのひとつひとつとは、文脈からお分かりかもしれませんが、①学校でいじめを受け、②塾で学力がのびず、③お母さんから努力不足を指摘された、ということです。

 まず、③お母さんですが、この方は、すぐに変わってくださいました。

 メールをお読みになってお分かりかと思いますが、会社を経営されている方らしく、物腰のやわらかい聡明な方で、このホームページや私の本を、本人の前に読破され、ご自身のあり方を反省され、私が体験授業におじゃましたときには、変わる用意が十分できておられるという印象を持ちました。

 ですから、私が必要に応じて、簡単なアドバイスを差し上げるくらいで、大きく変わられました。彼いわく、

「以前はお母さんから、いろいろ言われたけど、今は何も言われない」

とのこと。

 実は、このくらい変われる方はなかなかいないのです。

「ほめてください」

とお願いしても、どうしてもほめられないという親御さんも結構出会っています。

 考えてみると、今までの子育てを自ら否定するようなものなので、なかなか脱却できないのでしょう。

「子どもになめられるのではないか」

「子どもに見透かされるのではないか」

など、いろいろ心の中で抵抗があるのでしょうか?

 でも、これを批判できる人は少ないでしょう。(つづく)

 

 

2018年12月17日

 「塾の先生は今僕が数学をこれだけできるようになったことを知ったら、どう思うだろうな

というのを,最近彼「読破」くんは言ってきました。

 今はまだ途上ですが、数学の大半の苦手意識を克服しつつあります。

 たとえば、直線の方程式の傾きと切片がまったくわからなかったという、ほとんど数学が何もわからなかったという状態からなので、ずいぶんな進歩といえるでしょう。塾の先生には十分驚いていただけると思います。

 塾の先生は、普通の教え方のまったく通じない彼に対するいらだちを隠さなかったようですが、確かに教えるのが難しい子であり、教える側の力量がものすごく問われる子と言えるでしょう。

 実際、上の「②塾で学力がのびずを克服していくのは大変でした。最初のころは、まじめで熱心な子だし、これはすぐ伸びると思っていましたが、その楽観は、しばらくして、みごとに「悩み」に変わりました。

 もっとも、この仕事に関しての「悩み」は楽しい悩みでもありますけどね!自分の知識、経験を総動員して、解決に乗り出しました。

 その困難さと克服の過程のいくつかご紹介しましょう。

 まず、彼は私が教えたことをノートに写すのですが、それがとても遅く、しかも、その行為はほとんど無駄というくらい、写したノートから学ぶことがなかった、定着することがなかった、ということです。

 普通でしたら、教えてもらったことをノートに写して、それをもう一度復習し直して、理解し、定着させる、というのはセオリー中ののセオリーで、だれでもする当然のことなのですが、彼には、それをもう一度復習し直して、理解し、定着させるがまったくできなかったわけです。(つづく)

 

 

 

2018年12月24日

 それをもう一度復習し直して、理解し、定着させるがまったくできないというのは、彼の理解力の特殊性を、彼を教えることの難しさを端的に物語っているといえるでしょう。

 最近彼から聞いたのですが、塾で彼は、彼が理解できないのを3人の先生から、別々に叱られたり、ときに、3人で周りを取り囲むように叱られたりもしたらしいです。繰り返し繰り返し、、。

 理不尽ですね。彼の、「普通に教えてもわからない」思考回路のために、いらだつ先生方のお気持ちを割り引いても異常ですね。

 彼は心の中で、

「あんたらの教え方が悪いからだろう」

と思ったらしいですが、言葉に出すことはなかったらしいです。ただただ無表情になっていったらしいです。いつも無表情になっているときは、うつ病に近い状況になっているというのは、私自身の経験からいえることですが、実際彼も

「ほぼうつ状態だった」

と言っていました。

「あのときは、今のようにおしゃべりではなかったですよ(確かに今の彼はよくしゃべる)。無表情であり、無口でした」

とも言っていました。で、心の中にいかりのマグマをためていたのですね。

 まじめな彼は、一生懸命理解しようとしたけれど、どうしても理解できず、無表情になり、たまに、いかりを爆発させたりもしたらしいです。

「先生に暴言を吐いて、一度授業をつぶしたこともあった」

というようなことも言っていました。表面的にみると、彼は問題児であり、塾の認識もそうであったようですが、私が日ごろ接している彼は、とてもいいやつであり、問題児のみじんも感じさせません。むしろ正義感さえ感じさせるほど、まっすぐな子です。世の中は、こういうふうにして、彼のような、まっすぐな子をつぶしていくのですね。

 知っておかなければならないのは、多くの子がまじめであるということです。

 そして、そういう子の中には、すんなりとものを理解したり覚えたりできない子がいて、そのために強い劣等感を植え付けられてしまいかねないということです。

 教える人間が、かかわり次第で、死にたいほどの絶望のふちに追いやりかねないということです。(つづく)

 

2018年12月31日

 今年最後の書き込みですね!来年もよろしくお願いいたします!

 さて、私の彼「読破」君への教え方の工夫を、かきだしていきますね。

 それ(ノートに写した内容)をもう一度復習し直して、理解し、定着させるがまったくできない彼「読破」君に、私はまず、写し方の工夫を伝えました(めったにしないことですけど。ふつうの子は写すこと自体に困難は感じさせませんから)。

 その理由は、まず、彼のメモするスピードが遅いということでした。私の教えているほかの子だったら30秒もかからないようなメモに彼は2,3分かけていました。しかも次回の授業のときに、それが理解できているかチェックすると、まったく理解されていないわけですね。ゆっくりメモをして、それを定着させることができない。私の授業がまったくのむだになってしまっているわけです。

 しかも、簡単な(私からみると)問題でも、

「ちょっとまってください」

と言って、いつまでも考え込んでいたりしていました。

 授業をわざと遅らせるために、ゆっくり写しているのか、ゆっくり考えているのか、と疑ってしまったこともありました。こういう誤解を教える側に与えかねないほど、彼は一般的な子と思考パターン、その結果としての行動がちがっていたのですね。

 なんでそんなにゆっくりなのか、不思議に思って聞いてみたところ、

「これも大事だ。これも大事だ」

と思って、すべて丁寧に写しているとのことでした。

 それでは、と思って、

「今後は、君がわかっていると思われるところは写すのをやめて、ポイントのところだけ写すようにしたら」

と伝えました。

「はい」

と答えて、まじめな彼は、実行に移してくれたのですが、そのうち

「どれがポイントなのか、よくわからないのですが」

と言ってきたので、具体的に、ポイントを説明していきました。

 結果としては、それくらいでうまくいくほどの「甘い相手」ではなかったですけどね(彼の名誉のために言っておきますが、彼自身はとても必死にまじめに取り組んでくれているのです)。(つづく)

(次回はページを変えて) 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
 

 

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学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

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兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」



「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}

「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」


政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}


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