家庭教師田口の視点(131ページ目)
(ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)
2018年8月6日
(前のページ(130ページ目) の一番上の視点余話のつづきです)
そんなこんながあって、しばらくバイクを押して歩くのをやめていたのですが、最近また再開しました。なぜって、体調が悪くなったからです(前に比べると、転がす距離、短めですけどね。なにせ、ほぼ真夜中のことが多いので、不審に思われるほど目立つのはやめたほうがいい、と直感的に感じまして)。
どうも足の裏が朝起きて立ち上がるときなど痛くなったり、肩こりがひどくなってきたりしてきたのです。
何か重苦しい感じだったんですよね。体が、、。
最初は、この体調の悪さの原因がわからなかったのですが、で、どうしたんだろう?と思っていたのですが、あるとき、ふと、もしかしたら?と思って、バイクを転がしてみると、起きた直後の足の裏のわずかな痛みや肩や首の鈍い痛みが多少解消されたように感じました。
その不審に思っておられた警察官の方々にも、
「健康のため」
とか、
「運動不足解消のため」
とか、バイクを転がす理由をお伝えしたのですが、本当にそれは大事なポイントだったのですね!
ほとんど負荷を与えられなかった私の体は、無重力状態の宇宙飛行士が地上に帰ってきたときに地上の重力に耐ええないほど衰弱してしまうというのと同様の異変に、わずかながらさらされたということなのでしょう。
たまたま、最近、Eテレの「今日の健康」という番組で、三浦雄一郎さんの「攻める健康法」というのが紹介されていました。体に過度の負荷を与えないようにしたり、いわば、体を大事にするというのが「守る健康法」だとすれば、ふだんから体に負荷を与えることによって、体の「耐性」を維持向上させることは「攻める健康法」と言っていいというようなことを三浦さんは、その番組でおっしゃっていましたが、そうか、なるほど!!と、何か「生きるうえでのヒント」を与えられたように感じました。あらまほしきは先達(せんだつ。先導者)ですね!
ちなみに「三浦雄一郎 攻める健康法」あたりで検索してみられたらいいかと思いますが、この方の実践されているのはびっくりするような、ふつうの人ではまねのできないような「健康法」ですよ。私も100CCのバイクを転がすのは、特に坂道などは、結構な負荷ですが、三浦さんには到底、とてもとても、及びません。
よくよく考えてみると、教育にも同様の発想が必要なのかもしれません。(次のページ(132ページ目)の最初につづく)
2018年8月13日
今回は、「環境」について、最近気になったことをお話しますね。
たとえば、本人が翌日朝6時くらいに出かけなければならないから、この日は休ませてほしいと言ってこられる親御さんがおられます。
結構本人が何も言っていないのに、親御さんが気をきかせて、こういうようなことを言ってこられる場合が多いです。
こういう親御さんは、とてもしっかりした、立派な親御さんに多いのですが、私はこれは危険だと思うんですよね。せっかくの子供の成長のチャンスを奪ってしまいかねないですから。
翌日朝早くても、遅くまで何かをしなければならないことはだれにもありますよね。
で、それに対して、スケジュール(ある意味での「環境」)を変えることなく、自分で何とか工夫して乗り切るようにもっていくのが教育、子育てだと思うんですよね。環境は厳しいほうが子どもは育ちますし、そういう厳しい環境を変えて子どもたちを守ろうとする、子どもたちに楽をさせようとするという行為は、一見子どもたちのためのようにみえて、子どもたちのためになっていないといえるでしょう。
本人が何も言ってこないのであれば、ほうっておいてあげたら、自分で何とかしようとがんばると思います。
致命的な感じでなければ、見守ってあげることが必要かと思います。で、何とか乗り切ってくれたら、
「がんばったね!」
「えらいね!」
と言ってほめてあげればいいし、その間(かん)に何らかの工夫を伝える必要があれば、伝えてあげればいいし、サポートをしてあげる必要があれば、サポートをしてあげればいいと思います。
もっとも、そういうサポートなどは必要最低限にすべきでしょうけど。
そうでなければ、子どもは成長せず、長い目でみたら、つまり、長い間の「楽をさせてもらう」積み重ねの中で、自力でがんばれない子になってしまうのではないかと、、。
本人が翌日朝6時くらいに出かけなければならないから、この日は休ませてほしいと言ってこられる親御さんの例は一例で、これに類することは、私はいろいろ経験して、たまにその危険をお知らせすることがあります。
同じようなことを何度もされる親御さんもあり(というか、こういうことをまったくされない親御さんのほうが多いですが、される親御さんは、繰り返しされるという感じです)、そのつど申し上げると失礼にあたると思うので、ここっていうときにしか申し上げないようにしていますけどね。私の仕事は親御さんをしつこく責めることではなくて、親御さんの味方になって、親御さんに上手に子育てをしていただき、結果として、子どもたちをいい方向にもっていくことですから。
なお、「言葉」と「環境」に関しては、
家庭教師田口の視点(47ページ目)
家庭教師田口の視点(48ページ目)
など、いろいろなところでとりあげています。必要であれば、読みあさって見ていただければ。(つづく)
2018年8月20日
子供って、一見無謀な挑戦にも、平気で立ち向かうようなところがあります。
これは、子どもたちの特権と言えるかもしれません。
きびしい環境も、最初からそういうところで育てば、そういうものとして、たくましく育つことでしょう。そういうところからハングリー精神も育つと言えるかもしれません。周りの人間がしてあげることは、そういう環境とどう戦うかを伝えてあげることであって、体をはって子供を守ることではないと、多くの場合、いえるかと思います。
別に、あえて厳しい環境に入れようなんて思う必要もないです。ほうっておいても、というか、放っておいたら、自然と厳しい環境にふれる場面に出会います。子どもは、ふだんの日常の生活の中で、育っていくのだし、そうあるべきでしょう。
たとえば、私の娘は、生来のありえないほど、わがままで残酷な性格のため、幼稚園のときいじめられました。
妻はとまどっていましたが、私は、本人が自分を反省し、周りの子とうまくやっていくことを学ぶ、自分自身の性格を変えていくいいチャンスだと思いました。
で、むくれっつらをして、帰宅してきた、今にも泣きそうな娘に、いじめてきた子にどう対処したらいいか、いくつか方法を伝えてあげました。娘は、必死になって、目を輝かせて聞いてきました。
私が伝えた知恵の一つを使って、自分で、このいじめの問題を解決してくれればいいと思って、私は話をしてあげたのですが、案の定(じょう)、娘は自分なりに考えていじめを克服してきました。翌日娘は幼稚園から帰ってくるなり、「仲良くなれた」ことを、ニコニコ顔で伝えてきてくれました。
私のしたことと言えば、知恵を伝えただけです。
こうして、もともとはいじめられかねない性格の娘は、逆に周りから友達が寄ってくるという、ほぼ真逆の性格に変わっていきました。
これが、教育のすごいところですね!
たとえば、上の例では、私はニコニコした顔で、せいぜい1時間くらい、娘と話をして、知恵を伝えただけなんです。子育てに、格別多くの時間を要することはないといえるでしょう。
その教育のいいチャンスを上手に利用できるかが私たちの腕のみせどころと言えるかと思います。
でも、私たちは、無意識に子どもたちが楽をするようにもっていってしまったりするんですね。(つづく)
2018年8月27日
子どもたちへのかかわりの基本は信じてあげることだと思います。
「宿題をやった」
と子どもたちが言ってきたら、信じてあげることでしょう。
「ありがとう!」
とか言って、、。
ただ、言葉は信じても、その中身は信じてあげると、ときにひどいことになります。
「子供を信じてますので」
と言って、宿題の中身をチェックしないのは危険です。
というのも、宿題を丁寧にすべてやることなく、一部を飛ばしてやってしまっていたり、本人は解けるようにしたつもりのものが、実は、解けるようになっていなかったりというのは、よくあるからです。理由は、さまざまです。
故意(わざと)のときもありますし、うっかりというのもあります。いずれにせよ、こちらがチェック(その仕方は下で説明してあります)するということがわかったら、子どもたちは丁寧にやるようになってくることが多いです。で、そのときをとらえて、ご両親などに
「宿題をきちんとやってくれています。前にチェックしたときには甘かったのですが、今回は気を付けてくれて、きちんと解いてくれてます。ありがとう!とお伝えください」
みたいなメッセージを何らかの形でお伝えするといいかと思います。そういうことのしつこい継続の中で子どもたちは丁寧に宿題、勉強をする習慣が身についてくるといえるでしょう。
一般的には、できる子ほどこういう宿題を丁寧にやることが多いですが、できる子でも宿題を飛ばしてしまう、というのが見受けられたこともあるので、そういう子でも、チェックしてあげて、そのうえで
「丁寧に宿題をやってくれてありがとう」
くらいのことを言ってあげることは必要でしょう。
きちんとやってくれたかどうかのチェックですが、ノートをチェックしてあげるというのもいいですが、一番有効なのは、解けるようにしているか、問題を出して解いてもらうことです。あるいは、覚えているかチェックしてあげることです。
宿題を形だけやったというのは意味がないので、、。
たとえば、数学(算数)の問題でしたら、これが解けたら、大丈夫だろうという問題を出して、解けるかどうか見てあげます。
少数ですが、パソコンで教えているときなど、答えを丸写ししてホワイトボードに書いてきたり、ノートに丸写ししたものをスカイプの添付やファクスなどで送ってきたりする子がいますが、そういう子に、
「カンニングしたでしょ」
などという必要もありません。こちらのすることは、本人を疑うことではないのですから。(つづく)
(次回はページを変えて)
※もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
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学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」
変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」
兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」
「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}
「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」
政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}
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