家庭教師田口の視点(130ページ目)
(このホームページは、最初は、ご興味のあるところから、拾い読みをされることをお勧めいたします。うそや大げさな表現は避けているつもりです。プロの家庭教師のレベルとして、当然のことを書いているつもりです)
2018年7月2日
前のページ(129ページ目)一番上の視点余話のつづきです)
警察官4人は、私をすぐに解放してくれませんでした。
とにかく、あれこれ聞いてきます。その中には、こちらに「わなをしかけているな?」と思われる質問もありました。たとえば、
「このバイクの車検証はありますか?」
なんて聞いてくるんですよ。
私は、一瞬
「はい」
と答えてしまって、すぐに「違う!」って思って、急いで
「これ、車検証はないです。100CCですから」
と答え直しました。
とても自然な質問なので、ついこちらも
「はい」
などと答えてしまったのですが、警察の方が、100CCに車検がないことくらいご存じないはずがないですよね。まさに「誘導尋問」(ゆうどうじんもん)ですね。
完全にわなにはめようとしているなあ、って思いました。もっとも質問された直後はそんなあちらの意図はまったくまったく見透かせなかったですけどね。冷静さを保っていたつもりでしたが、結構余裕がなかったのかもしれません。
名古屋大学の学生だったときも、一度警察の方にあれこれ質問され、やはり「わなにはめるような質問」をされたりして、なかなか解放してくれなかったのを、あとで久しぶりに思い出しました。このときも、バイクの件で、、(このときは、ナンバープレートがどういうわけか、はずれていた!なくなっていました!びっくりしました)。
そのときの、警察官の言葉
「私たちの仕事は疑うことなんですよ」
は、いまだに私の脳裏に焼き付いています。
学生だった私は
「はあ?」
と返事をしたまま、驚きを隠さなかったのを記憶しています。
今思うに、疑うのが仕事というのは、教育者の仕事と正反対ですね。疑うことによって、子どもが育つことはない、という教育者の発想とは、真逆の発想が警察官の中にはあるのでしょうね。(次のページ(131ページ目) の最初につづく)
2018年7月9日
前回とは別の視点余話です。
土曜日まで、京都の天気おかしかったです。全国的におかしかったようですが、私のいる、京都市西京区あたりのその様子をお伝えしますね。
まず、異常だったのが、雨の長さです。3,4日ほど、ほんのわずかな例外を除いて、ほとんど途切れることなく、雨が降り続いたことです。激しく降って、やんできたかな?と思ったら、また、激しくなりだして、を何回も繰り返していました。
このしつこさは、はじめての経験です。私は、雨に「しつこいなあ」と何度も思ったのですが、こんなことそれまでには思った記憶はありません。このしつこさが不気味で怖かったです。
土曜日の夜、近くの小畑川(おばたがわ)にそって、教えにおじゃましたお宅がありました。ネットやテレビなどで、事前に情報を収集した限りでは危険な水位ではなさそうでしたが、この降り方ではさぞかし川の水位があがっていることだろうとは思っていました。ですが、小畑川は思ったほど水位が上がっていなくて、ほっとしながらも驚きました。
大雨が降ったとき、いつも経験する濁流(だくりゅう)とそんなに変わらなかったです。
かなりの水位を覚悟していただけに、安心感の伴った肩透かしをくらった感じです。
おじゃましたお宅のおじいさんがたまたま、帰りがけの私を見送ってくださり、その際、この話をさせていただいたところ、
「小畑川は、最近拡張工事をしましたからねえ」
とのことでした。
なるほど、と思って帰宅の途に就きました。
ただ、翌日、つまり、昨日の日曜日は、曇りの中に晴れ間がときどきみえるような天気だったのですが、用事があって、近くを自転車で走っていても、田んぼなどの様子は、ほとんどいつもの雨のあとと変わらなかったです。
変わったことと言えば、用水路よりも心持ち広いかなという程度の寺戸川(てらどがわ)の濁流の水位が、まだ余裕があったものの、もう1,2日あのペースで降り続いたら、あふれるかもと感じさせるほど高かったくらいで、ほとんど格別変わった様子がなかったのが意外でした。
そういえば、我が家の裏手には、建売住宅でしたら、4,5軒分くらい建てられそうな広さの畑があるのですが、私の部屋からみたそこの様子も普段と変わりませんでした。私の住んでいるあたりは、少しだけ高台になっているせいもあるのかもしれません。
今年はラニーニャのため、冬寒く夏熱い異常気象になると読んだような、聞いたような記憶があるのですが、これからも大変かもしれません。
全国的には、大変な被害に見舞われた地域もあるようで、被害の状況の映像を見るたびに、何とも言葉もありません。
2018年7月16日
今回の恐ろしい大雨、やはりものすごい被害を全国的にもたらしましたね。
被害にあわれた方には、心からお見舞い申し上げます。
(前々回の「うつからMARCHの2校、関関同立の2校に受かった子」のお話のつづきです)
彼に関して、彼が強く発奮させられたできごとがありました。
一番彼がショックだったのは、心無い友達の言葉でした。それもひとつやふたつではありません。
たとえば、彼は、だれにも志望校などを言わないように気を付けていたのですが、あるとき、ある友達から、突然
「君は関西大学は受からないよ」
と言われたらしいのです。もちろん、その子にも志望校は伝えていませんでしたから、
「どうして?」
という気持ちがなによりも強かったのですが、できたら、関西大学くらいは受かりたいと思っていただけに、とてもショックだったようです。
通っていた高校をやめて通信の高校に変わったときも、
「あいつは終わった」
とかげで言われたらしいです。こういうのでつぶされてしまう子も多いかもしれませんね。私は、これでつぶれされてなるもんかと思いました。
彼は悔しくてしょうがなかったようで、私にその悔しい気持ちを伝えてきました。
「絶対受かりたい!」
と。私は、
「悔しいね。見返してやりたいね。でも、なんでそんなこと言うんだろうね。。。。。」
みたいなことを伝え、リベンジするために、できるだけのことをしてあげようと思い、彼にも伝えました。2年の終わりごろから、うつが治りかけてきたことは、前にもお伝えしましたが、彼はそこから、私の宿題をものすごく丁寧に仕上げてくれるようになりました。
彼のどん底からのリベンジが始まりました。
結果は関西大学はもちろん、本人もご両親も想像していた以上のものでしたが、私は、彼なら、中学の初めのころから教えて、うつになることもなかったら、国立大学の神戸大くらいは行かせることができたのでは?と感じています。
次回は、彼は不本意にも通信の高校に転校せざるをえなかったのですが、その際、私がデメリットばかりではなく、メリットもあるのでは?と感じた点についてお伝えしますね。彼のいい受験結果もそのメリットのおかげと言える部分もあるのでは?と感じています。何ごとも「塞翁(さいおう)が馬」ですね。(つづく)
2018年7月23日
彼は、ある意味、通信の高校に転校したから、10か月ほどの受験対策でいい結果が出たともいえると思います。そのまま、前の高校に残っていたら、このような結果は得られなかったでしょう。
なぜって、彼は、前の高校ではほぼ落ちこぼれ状態でしたから。
彼の結果を知って、一番驚いたのは、前の高校の先生方ではなかったかと思います。
「あの落ちこぼれの子がなぜ?」
って、、。
実際、前の学校の彼の同級生のほとんどが関西大学さえ受かっていなかったので、そのうちのある子は、彼に
「そんなにいっぱい受かって、一つくらい分けてくれ」
と冗談まじりに言ったらしいです。落ちこぼれの彼の「リベンジ」は、友人たちにも大きな衝撃を与えたことでしょう。
では、なぜそのようなことが可能になったかというと、それは、大くくりでいいますと、通信の高校は自由度がとても高いということにあると思います。
そのため、年間を通して、ほぼ毎日と言っていいほど、1日中一人で勉強できるということです。
それは、私が昼間教えることができるということでもあります。このメリットも大きいです。夕方ですと、本人の希望する時間を十分確保できなかったかもしれません。もちろん、いざとなれば、日曜日も教える覚悟はできていますけど。
学校なんて行かないほうが学力が高まるというのは、私はしょっちゅう経験しています。彼がうつになって、定期テストのときに、保健室にテストを受けに行くくらいしか、前の学校のときは、登校できなかったのですが、そのときのよいテスト結果に学校側が驚いたというのも、その一例です。
実は、一般の学校の授業には無駄が多いのですね。
その無駄のいくつかを書き出しますと、
1、教え方の上手でない先生がおられる。
2、大勢の子を相手にするので、本人がわかっていることをくどくどと教えてくる。また、本人がわからないことを突っ込んで、ていねいに教えてもらえない。
3、受験にいらない教科を教えてくる。
などです。
特に、「2、大勢の子を相手にするので、本人がわかっていることをくどくどと教えてくる。また、本人がわからないことを突っ込んで、ていねいに教えてもらえない。」は、多くの無駄をはらんでいて、私は京大や国立大学医学部に受かったような子にも全教科を教える人間(このホームページをていねいにご覧になった方は彼以上の結果を出している子が何人もいることをご存知かもしれませんが、「家庭教師馬鹿」を名乗る人間なので当然ですね)なのですが、で、彼にも全教科を教えたのですが、私が一言で、あるいは1~2分で説明するようなことを、学校では20分も、場合によっては50分もかけて授業で教えるという、冗談みたいなことも起こるんです。(つづく)
2018年7月30日
ところで、子どものやる気を出させるポイントは2つあるように思います。
まず、1つ目は、最もわからない、最も不得意なものをわからせてあげること。それによって、本人が「(自分は思っていたよりも)できる」と思ってくれることが大事かと思います。
上の彼なども、先生がたからさんざんなことを言われ、かなりの絶望的気分を味わったことと思います。そこから立ち直るためには、自分はできるかも、という自覚をもつことが大事でしょう。
2つめは自信を持たせるということですね。ただ、自信の持たせ方には注意が必要です。
よく「君ならできる」的なことを言われる方がいますが、言っても問題ない子もいるかもしれませんが、上の彼に関しては言わないほうがいいという印象を持っていました。実際そういうことを、ある大人の方から言われて、かえってプレッシャーを感じたと彼は言っていました。繰り返し言われ、とてもいやそうでした。言われた大人の方は悪気はないのでしょうけどね。
多くの場合、「君ならできる」「自信をもて」みたいなことは言う必要はないと言えるでしょう。それは、内容が抽象的なだけに、単に子どもたちにプレッシャーを与えるだけの意味しか持たなかったりします。
結局、本人に自信を持たせるのは、「わかった」「解けた」「覚えられた」という具体的感覚であって、そういう感覚をもてた子どもたちに、私たちは
「ずいぶんきちんと解けるようになったね!すごいね!」
と感動してあげれば十分なのだと思います。そういう具体的な共感が、ほめ言葉が、子どもたちを突き動かしていくのではないかと思っています。
うつになったことは不幸でした。そして、彼にはそのあと、学校を不本意にも変わらざるをえなかったという、さらなる不幸が追い打ちをかけたのですが、で、それは、大きなハンデになったように見えますが、その不幸を逆手(さかて)にとって、メリットを最大限に生かせば、大きなマイナスが大きなプラスに変わりうる、ということを今回の彼のケースでも、改めて感じることになりました。
(次回はページを変えて)
※もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
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