家庭教師田口の視点(121ページ目)
(ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう)
2017年10月2日
久しぶりの視点余話です。
どれにしましょうかね。
視点余話の材料も、事欠かなくて、何をとりあげようか、迷うほどなのですが。
今回は、本のお話をしますね。
私の最初の本は、
私の本「ある家庭教師からみた、伸びる子・伸びない子」紹介いたします
ですが、これ、売り切れた直後くらいに出版社が倒産して、増刷できなくなってしまった、という事情は、私の本「ある家庭教師からみた、伸びる子・伸びない子」紹介いたしますにいろいろ書かれているのですが、次の本「子供の学力を伸ばす16の習慣」(私の新しい本紹介いたしますご参考に)は、さすがにそんなことはないだろうと思っていたら、つい最近、Amazon(こちらご参考に)をみたら、中古はあるけど新品がない状態になってしまいました。
出版社のサイトにもないんです。品切れ状態。出版社に問い合わせましたが、5日ほどご返答がないんです。あわてました。でも、そういえば、
「ずっと以前の出版時もこの返答の遅さに驚いたことがあったな。忘れてた!」
と思って、じっと待っていたら、ご返答をいただき、「重版(増刷)の意向はない」とのこと。え?と思い、またまたあせって、その方の上司の方に問い合わせたら、重版(増刷)はできます、とのこと。ほっとしました。
で、条件面でのつめをしようと、メールを送らせていただいたのですが、1週間以上たっている今になってもご返答いただいていないんです。今、これをお待ちしている状態です。
これ、この出版社の方々の名誉のために申しておきますが、けっしておかしなことでもないらしいんです。しかも、とても親切なメールをくださる、いい方々なのです。不思議でしょ!
かなり前に、ある出版業界に詳しい方にお聞きしたところ、「この業界ではよくあること」のようなんですね。
なかなか勉強になりますね。実際、このお二人も、別にこの遅れが問題であるというような認識を持っておられるふうでもないんですね。淡々と連絡をしてこられるんです。私の感覚からすると、ものすごくゆっくりと。
本を出していただいている立場からすると、あまり失礼なことも言えないので、やはりじっと待っているのですが、どうも1週間や2週間で増刷ということにはなりそうにないです。なんといっても、ご返答いただくだけで、1,2週間かかるのですから。
以前、この出版社に、相互リンクをお願いしたときも、おそらくは別の担当者が私のサイトのリンクをはってくださったかと思うのですが、それが2か月くらい先に、「リンクはらせていただきました」というメールが来て、それまで何の連絡もいただかなかったというのがあるんです。
ですから、忘れておられるわけではないんですね。私の感覚からすると、ずいぶんゆっくりというだけで。逆に2か月くらいの間忘れずに確実に実行してくださるあたりは、スゴイとも言えませんか?
へ~って感じでしょ。
ということで、増刷に関しては見通せない状況です。
すいませんが、よろしくご理解ください。はぁ~。
もっとも、私は、座して手をこまねいている人間ではないので、次の手を考えています。本は、私の考えのバックボーンやノウハウの具体例などを体系的に、書き出しているもので、いわば、「家庭教師馬鹿の結晶」です。皆さんの教育、子育てのご参考にしていただくためにも、やはり出され続けなければならないと信じていますので。
私は、机の上のところに、小さな紙をクリップで止めているのですが、そこには、こう書かれています。
「何か解決策はあるはずだ。前もあったし、これからも、、、」
私は何かあるたびに、この言葉に支えられてきて、それを乗り切ってきました!
そのたびそのたび楽しみつつ、、。知識、知恵を蓄えながら、、。成長しながら、、。
子育て、教育、そして、人生は、障害はつきもので、それでいいと思っています。ただ、それは楽しまなくてはいけませんよね!少なくとも、これは、子育て、教育という私の専門分野では、感じさせられ続けてきたことです(このホームページは、基本的にその精神で、皆さんにも、いい知恵をもらった!と思っていただき、楽しんで読んでいただきたいと思って書いています)。
いずれにせよ、ちょっとした(場合によっては、大きな)困りごと、課題を乗り切った、解決したときの、その瞬間の爽快(そうかい)感ったら、ないですしね!
(このお話のつづきは、視点余話で、適宜(てきぎ)とりあげていきますね!!)
2017年10月9日
前々々回の愛知のお宅(もともとどういうお宅かは家庭教師田口の視点(113ページ目)あたりご参考に)のお話のつづきです。前々々回の最後あたりに書いたところを書き出しますと、下の青字から最後の「仲のいい友達ができたら、学校行けそうな気がする?」までのところになります。
彼女、私の
「学校に一人でいけないんだ?」
「学校楽しくないの?」
などという質問に対して、ボソッボソッて、いろいろ話をしてくれました。
で、そこから、わかったことなんですが、、。
中1になって、環境がずいぶん変わり、彼女に、友達があまりいない状態で、学校が楽しくなく、それが、まず第一に、彼女を行きたくなくさせているように感じました。
で、彼女が友達を作れるようにしたら、大丈夫かも、と思ったのです。
で、聞きました。
「仲のいい友達ができたら、学校行けそうな気がする?」
この「仲のいい友達ができたら、学校行けそうな気がする?」という質問に対して、彼女は
「たぶん」
というような返答でした。
で、それじゃあ、と思って、彼女が友だちを作れるようにしてもっていけたらと思ったのです。よく、友だちを作ったほうがいいよ、ということを言われる大人の方がおられますが、子どもたちはそんなことは十分わかっていますよね。そういうわかりきったことを言われるのは単にプレッシャーを与えるだけの意味しか持たないので、避けたほうがいいかもしれませんね。
第1のポイントが「虚心に耳を傾ける」というのは、前々々回にお伝えしましたが、第2のポイントは「わかりきったことを言わない」です。
本人が知りたいのは、友だちを作ることの意義(これ、わかりきったことですよね)ではなくて、どうしたら友達ができるかなので。
じゃあ、私はなんて言ったかと言うと、
「あなたと話をしていて、あなたのしゃべり方とかは、友だちのできる感じのしゃべり方だから、今のままじっとしておいてごらん。自然と友だちができるから。僕は、友だちのできる子ってわかるの。あなたといっしょに、今、話をして、あなたは子どもらしいとても自然な話し方をするので、じっとしていたら、絶対友だちができるよ。大丈夫、僕が保証するよ」
というような内容でした。
この子、私とため口で話してくれるのですね。で、そのため口がふつうの子どもらしい自然な感じなんですね。こういう感じで話す子は周りの子から好かれると思ったんです。この子は大丈夫って。必要があれば、変えるべきものを伝えたりする私ですが、この子の場合直すべきところはまったくないいい子だって思ったんです。
で、お母さんにもスカイプで、メッセージを送らせていただきました。下のように。
(お母さんの書いておられた)「娘が楽しいことは誰かが与えてくれるもの、
と思っている」とのことですが、どうもそういう感じではないようです。
ただ単に学校が楽しくない、楽しくする方法がわからないという感じのようです。もしかしたら、正確でないかもしれませんが、大体こんな感じかと、。
娘さんは、話し方とかおかしなところがないですし、優しいいい子なので、今のままでいたら友達ができると思うので、そうしたら、少しずつ学校が楽しくなるかもしれません。
今も、1人くらい友達がいて、話しているときに、少し楽しいようです。
ご参考に、、。
今日も、とてもよく集中していました。
いつもありがとうとお伝えください。
その後、私の思っていた通り、彼女は友達が増えて、学校にも一人でいけるようになりました。お母さんから、次のようなスカイプメッセージいただきました。
先ほど娘と一緒に、コメントを読ませていただきました。娘は、「田口先生はよく見てくれている。」と言っておりました。
これ、4月のやり取りなのですが、10月の今になっても、もちろん、彼女学校に一人で通ってくれていますよ。今は、
「学校一人で行けてる?」
「うん」
「よかったね!!」
とかいうやりとリは、もうないですけどね。そんなやりとりはないけど、お母さんや彼女とのふだんのやりとりから、わかります。
ということで、第3のポイントは、「本人にそった、本人のできる、できるだけシンプルな解決法を伝えてあげる」です。
私の伝えたのは、結局「今のままじっとしていたら大丈夫だよ」ですよね。これほどシンプルなアドバイスもないでしょう。つい問題があったりすると、押し付け気味の「話し合い」をもって、子どもをいじりまわしたくなりがちな大人の方がおられますが、あるいは、信じて見守ることのできない大人の方がおられますが、それは、事態をより悪化させたりするかもしれないという認識は持つべきでしょう。
私は「ポイントを押さえて、ほうっておく」というのを、ホームページでも、本でも、子育て、教育の大事なあり方だと言い続けてきていますが、この「いじりまわさない」ということにも通じる考えでもあると思います。
娘さんの「田口先生はよく見てくれている。」は、私にとって最高の言葉ですね!
もし、第4のポイントをあげるとしたら、「ふだんから本人との信頼関係を築く」ということになるでしょう。当たり前のことですが、信頼していない人の言うことを聞く子どもは少ないです。あの人の言った通りやったらうまくいった、あの人の教え方はよくわかるといった、ふだんの接し方からくるもので、地道なものですが、もしかしたら、これが一番大事かもしれませんね。
(愛知のお宅のお話はこれで終わりです。ずいぶん長いシリーズでしたが、最後までお読みくださった方、ありがとうございます!そして、お母さん、娘さん、いろいろとありがとうございました!娘さん、いつも授業楽しんでくれてありがとう!)
2017年10月16日
さて、今回は「目が釘付け」のお母さん(家庭教師田口の視点(89ページ目)で、はじめのころの様子が記されたメールを見ていただけます。対比しながらお読みいただければ、、。以降もときどき取り上げさせていただいています。ご参考に)の、このメールです。
このメールで、私がいい表現だなあって思ったのが、一つは「こうやって子どもは大人に信頼されている、と、感じて自信をつけていくんだな〜」で、信頼することの大事さを感じさせてくれますね。彼は、ある意味、ご両親や私たちの信頼に応えようとしているとも言えますね。
もう一つは、「ポジティブスパイラル」です。私は、こういうとき、win-winの関係という表現を使っているのですが、この「ポジティブスパイラル」のほうが、何か前向きな感じがあっていいですね!
さすが、「目が釘付け」のお母さんですね!
確かに、私がほめてあげたら、本人もそれを受けて、がんばりだし、さらに勉強でも今回の英作のように多めにやってくれたり、ほかの勉強でもがんばりだし(確か、最近、主要教科は自信を持ちだしたのか、副教科もがんばると言っていたというメールもいただきました)、勉強以外のことでもがんばりだし、というようなことをしてくれるようになりました。
ポジティブな方向に自分で変わっていっているわけで、立派でしょ。お母さんも立派で(「先生は私の事もよく褒めていただくので」と言ってくださっていますが、そういうこと意識したことはなく、本当に立派だと思っています)、それをお母さんがご覧になって、ほめてくださる、こちらにもお伝えくださる、それで私がほめてあげる、ということの繰り返しで、スパイラルって螺旋(らせん)階段の螺旋(らせん)のことですが、螺旋(らせん)階段を彼ががんばって、でも、楽しそうに昇っていくかのような感じは、まさにポジティブスパイラルという表現がぴったりではないかと思いました。
いい表現ですね!いずれどこかで使いましょうかね?その前に「目が釘付け」のお母さんのご了解をえなければなりませんね。
そういえば、「ポジティブスパイラル」の逆は「ネガティブスパイラル」ですね。こちらの危険性は、少し想像していただけたら、十分ご理解いただけるかと。この2つの違いは、子どもたちの人生が180度変わるほどかもしれません。
(「目が釘付け」のお母さんのメールのご紹介も、とりあえず、一区切りつきました。こちらもずっとお読みいただいた方、ありがとうございました!「目が釘付け」のお母さん、いろいろとありがとうございます!)
2017年10月23日
この「目が釘付け」のお母さんとの「ポジティブスパイラル」は、「学び合いのポジティブスパイラル」という側面もあるような気がしてます。
最初、私のほうが教育、子育てのコツに関しては、知識が先行していたような感じでしたが、そのうち、私のほうもいろいろ学ばせていただくようになったという感じでしょうか。
とくに、この方の視点や表現の目新しさ、新鮮さは、私のものの見方を、視野を大きく広げてくれました。
感謝です。
本人の英作も、私の知らない視点を提供してくれました。
教えているつもりが、学ばせていただいている、というのは、よくあることで、いろいろな方のおかげで、私の教育、子育ての知識、知恵は、私の頭の中で熟成されながら、高まってきています。「家庭教師馬鹿」は、この点貪欲(どんよく)です!
それを私の頭の中で整理し直し、皆さんにご提供しているのが、このホームページであり、私の本であるといえるかもしれません。
ところで、皆さんの中には、私がもともとポジティブな人間であるように思われている方もいるかもしれませんが、そんなことはないですよ。この仕事が私をポジティブな方向にもっていってくれたという感じです。
今、私の本「ある家庭教師からみた、伸びる子・伸びない子」紹介いたしますの新版を作成しているところですが、かつてこれを書いていたころの私は、ネガティブというほどではないですが、今ほどはポジティブとは言えない感じですね。
「もっとポジティブでもいんじゃないの?」
と、この本を読みながらツッコミを入れている自分がいます。
で、基本的考え方は変わらないですが、現在までに私が獲得した知見を加筆しているうちに、本のタイトルを変えねば、というくらいにまでになってきています。
実は、私の本「ある家庭教師からみた、伸びる子・伸びない子」紹介いたしますのほうが読みたいという方も結構おられて、その方々の期待に応えようと、出版社の倒産で絶版になったこの本を再度別の出版社から出そうとしているのですが、で、内容的には、変わらない感じなのですが、大まかに言いますと、「伸びる子像」を語るだけでなく、ノウハウ的なものをそれに加味しようと、せっかく出すからにはそうしようと思っています。
今、暇を見つけて、作業中です。
もし、お読みになりたいという方がおられたら、少しお待ちください。
そういえば、昨日は衆議院総選挙でしたね。
実は、「目が釘付け」のお母さんから、
「選挙ワクワクしますね!」
というようなメール、少し前いただきました。なるほどそういう見方もあるのか、と今回は、選挙を、せっかくだから楽しもうかと思うことにしました。
これもこの方とのポジティブスパイラルの一部ですね。勉強になりますね!
(そういえば、昨日から京都は台風が大荒れです。台風に家が揺さぶられる(あくまで風の強さとその音の大きさがそんな怖い感じ)のに久しぶりにびっくりしながら、これを書いています)
あ、「目が釘付け」のお母さんについてお知りになって、急いでこういうふうにならねば、とあまり気負わないでくださいね。ご自身の個性を大事にしつつ、少しずつでもいい方向に変わってくださる方がいれば、と思いながら書いている感じですので。
2017年10月30日
そういえば、「目が釘付け」のお母さんのところの彼、このホームページをみてくれたのでしょうか?そのあとの授業に向けた、英作の宿題のファクス、いつもより早く送ってくれて、なおかつ、量も多かったです!
このホームページ自体も、実は、ポジティブスパイラルの「ツール」になっているのですね!教えている子たちがこのホームページの愛読者であるというのもよくあることなんですよ。彼もたまに読んでくれていたらしいことは、お母さんから聞いています。
ありがとう!!
さて、愛知のお宅のこんなメールご紹介しますね(いつも掲載にご理解いただき、ありがとうございます!)
皆さんの中にも、こんな感じのことを思われている方もおられるかもしれませんね。自分だけではないんだ、と感じられたかもしれません。
私も含め、大人ってなかなか変われないんですね。
「目が釘付け」のお母さんも、初めのころは、決してポジティブではなかったですよね。「この子はこういう子だから、、、」みたいな、ため息の聞こえてくるような内容のメールは何度かいただいたような気がします。
ポジティブスパイラルの中でお母さんご自身も変わっていたのですね!ご自身の「進歩ぶり」に関して「3歩進んで2歩下がる」と言われていたこともありましたね。決して、スムーズな「進歩ぶり」ではなかったのかもしれません。
だからこそ、まだまだこれから、と思ってポジティブに考えていくことが大事なんでしょうね。
(次回はページを変えて)
※もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
「とび授業」のすすめ
視点目次(サイトマップ)
優先相談お受けします
いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」
学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」
変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」
兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」
「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}
「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」
政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}
大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」
家庭教師先募集の要項
YOSHI MOTO・RCさん(バイクやさん)のご紹介
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私の最新刊「伸びる子とそのためのアプローチ」ご紹介いたします
私の2作目の本紹介いたします
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