家庭教師田口の視点(117ページ目) 

 ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう

2017年6月5日

 (前回のつづきです)

 そういえば、先日この愛知県のお宅のお母さんから、スカイプでご連絡があり、

学校も元気に通っています。朝も自分で起きています。自分で起きる習慣がついたようです。」

というコメントいただきました。

さらに、

先生(私田口のことです)との授業は、楽しそうにしています。

というコメントもいただきました。ありがとうございます!

 楽しくないから学校に行く意味がないと言って、あれだけ登校渋りをしていた子が

 「田口と話したくらいで、そこまで変わる?」

と思われる方がおられるかもしれませんが、事実ですよ。

 もちろん、私だけの力ではなく、なによりも本人の努力のおかげであり、きちんと連絡をくださっているお母さんのご努力のおかげであることは言うまでもないことですけどね。

 もう1か月以上きちんと行動し続けてくれている感じかと思います。やっぱりいい子でしょ!

 一時的にきちんとしてくれたというのでは、まだ、こちらのあり方に改善すべき点があるのかもしれませんが、今のところ、彼女とお母さんのおかげで、持続的にいい線行っている感じです。

 そういえば、最近教えた子で、提出物を出さずに、学校から、それでは上(高校)に上がれないとおどかされ続けていた中3の男の子が、それでも、提出物をださずにいたのですが、私が教えるようになって、きちんと出すようになっているというのもあります。

 この前の中間テスト前は、ものすごくがんばってくれました。

 そこのお母さんは、私が教えるようになって、彼に厳しいことを言われなくなりました。お父さんになぐられもしたらしいですが、変わらなかった子です。

 「煮詰まっていた(手詰まり状態という意味でしょう)」

ということをお母さんは言われていましたが、今は、

「がんばっています。」というコメントを何度かいただいています。本人は、私のことを「救世主」と呼んでくれたらしいです。うれしいです!

 この子もいい子でしょ!

 学校の先生からほめられたことがないという状態だったみたいですが、先日ほめられもしたようです。学校の先生が何とかしようと、補講をしようとしても、その前に、逃げるように帰る子だったようですけどね。

 やらなければならない情況におかれると、子どもたちはがんばるというのは、必ずしもそうではなく、上の愛知の子でも、この子でも、周りの人間がどうかかわるか次第みたいなところもあるように、日々感じています。(つづき)

  

2017年6月12日 

 さて、愛知県のお宅のお母さんからのメールに戻りますね。

「朝早く起きてインターネットができなかった。お母さんが起こしてくれたけど、

起こし方がいけなかった。だから起きれなかった。お母さんが変な事を言った。」

 と、私のせいのして、学校に行きたくない
という部分に関してですが、これもお母さんがんばられているのに、お気の毒な感じがします。親がどこでがんばるべきで、どこでがんばってはいけないかがとてもよく理解できる事例ですね。
 いつも感じるのですが、このお母さん、とても子ども思いのお母さんなんです。
 頼りがいのあるお母さんだと思います。
 
 私なんか、うちの子どもたちから見たら、薄情で頼りなく思えるかもしれません。
 少なくとも、私のおかげできちんと朝起きれているなんて、子どもたちは、まったく思っていないことでしょう。
 自分の意志で起きれるようになっていると思っているはずです。
 でも、子育ては、それでいいと思いますし、それでなければならないとさえ感じています。
 親なんて、子どもから「頼りない」とみえる(いざというとき以外は)くらいでちょうどいいのではないかと思うんですね。
 「親のおかげで」「親に言われたから」という子どもは、よくできた、立派な子ですが、もし私が実の子からそう言われたら、
「教育者として、まだまだだなあ」
って思ってしまうかもしれません。
 最高の教育(子育て)は、教育(子育て)されている側がそれを感じないというところにあるともいえるかもしれません。私たちは、本当にボーっとしていてはいけないですけど、ボーっとしているようにみえるくらいがいいのかなと、、。
 
 実は、我が家では、子どもたちが生まれてこの方、起こしたことがないんです。
  
 メールには、さらに
起きる時間だよネットするの?」と声をかけました。
とありましたが、我が家にはまったくない風景です。
 
 前のページでも書きましたが、私は子どもたちが寝坊して一度くらい学校に遅刻することを別に悪いこととは思っていないものですから、、。実際に、2人とも一度幼稚園に遅刻しかかったことは、前のページで触れたとおりです。いいことですよね。
 というのも、それで痛い目にあって自分で行動を改めればいいので、親がそれを取りつくろうとしてがんばってしまう(起こしたり、車で送ったりしてしまう)と、本人が「現実の生」にじかにぶちあたって、その「環境」と格闘するせっかくの機会を奪ってしまいかねないわけですね。
 実際、うちの子は遅刻しかかって、そのあとシャキッとしましたしね。
 
 我が家では、子どもたちは、自分で起きるのを当たり前と思っていると思われるので、もしかしたら、自分でひとりで起きられないというのが、むしろ、不思議な感じかもしれません。
 
 でも、私は、それを当たり前と思ってはいけないと思っていて、
「毎日きちんと起きられて、君らはえらいね!」
みたいな声かけは、以前は(最近はしてないですね。気を付けなければ、、。うちの子はもう大丈夫と思いこんでしまって、、。よくないですね)よくしていました。
 
 今も、この愛知県のお宅のお母さんのところの娘さんは
学校も元気に通っています。朝も自分で起きています。自分で起きる習慣がついたようです。」
 
という状況を続けてくれています。
 
 で、私はそれを当たり前だとは思わず、毎回それを認めてあげたいと思っています。
 だって、少し前の彼女の様子(「起こし方がいけなかった。だから起きれなかった。」と言っていた子ですよね)からしたら、ものすごくえらいと思いませんか?
 何度も書きますが、いい子でしょ!私が大好きな子のひとりという意味がわかりますでしょ!私の授業も、毎回ものすごく集中しています!楽しそうです!
 
 勉強も、難しいから楽しくないというわけではないんですよね。難しい内容でも楽しく学ぶことは可能かと思います。難しい内容を、難しいまま、わかりにくく教えられるから、そして、なによりもきつい言葉がかかったりするから、楽しくないと言えるかもしれません。(つづく)
 
 
2017年6月19日
 そういえば、この前の授業で、この子、とっても楽しそうに笑っていました。
 
 実は、私は彼女以上に笑ってしまって、しかも、あまりにも笑いがこみ上げてきて、一瞬声さえもまともに出せないほどだったんですが(さらに涙も出てきてしまいましたが)、彼女もやっぱり楽しく授業を受けてくれたらしいことは、次のお母さんからのスカイプメッセージからわかりますね。
 今日もありがとうございます。勉強中に、ケラケラと大笑いする声が聞こえてきて、びっくりしました。授業後、娘が楽しかったー、と笑顔で話してくれました。田口先生の面白い絵を思い出して、頑張れるとのことです。ありがとうございました。
 
 いえ、こちらこそ、いつもいろいろと伝えてくださりありがとうございます!
 
 漢字がイメージしにくくて、覚えられないと言っていたので、イメージしやすいようにと、私がホワイトボードに絵を描いて、イメージを説明してあげたのですが、それらの絵がことごとく、彼女にとって面白い絵だったみたいで、彼女が少しだけときどき笑うのが聞こえてきて、そういえば、変な絵かなあと思っているうちに、私も本当におかしくなってきて、しまいには、こちらが彼女以上に笑い出してしまったという感じでした。
 笑いすぎちゃってごめんね!いい子でしょ!彼女との授業は、私も楽しいです!
 
 さて、お母さんからの、例のメールに戻りますね。
 
授業がまだないのに、学校が全然楽しくない。

 (つまり、授業が始まると、もっと楽しくないと考えている、様子。

 中学校の勉強に不安感があると思います。)

  楽しくないから学校に行く意味がない。」
と本人が言っているらしいことについてですが、これについて、お母さんが
娘が楽しいことは誰かが与えてくれるもの、
 と思っているのが一番の問題かもしれません
と書かれていますが、お母さんがこのように認識されていることが、もしかしたら、問題なのかも、と思ったりしました。
 
 「楽しくないから学校に行く意味がない。」と考えるのは、子どもとしてとても自然で否定されるべきものではないように思いますし、楽しいことは誰かが与えてくれるものと娘さんが本当に思っているのかどうか、私にはわかりませんが(本人に聞いたら、もしかしたら、否定してくるかもしれませんが)、仮にそう思ってもかまわないと、私は感じています。
 
 彼女からしたら、学校が楽しくなるコツを知りたいと思うので、そのコツを伝えてあげることだけをこちらは意識すればいいので、それさえ、私たちは気にすればいいので、それ以外のことを伝えるのは、単なる(場合によっては、不必要にプレッシャーをかけるだけの)雑音を彼女に与えているにすぎないかもしれないので、彼女としては、迷惑でしかないかもしれません。
 
 教育(子育て)は、ポイントだけ押さえればよく、それ以外はがんばりすぎると、かえって、子どもにはやりにくさを感じさせるものになりかねず、子どもの行動がゆがみ、ひいては、学校等でうまく立ち回れなくなり、何も言わないほうがましだったということになったりもするように思うのですが、いかがでしょう?
 ちなみに、私の本では、この考えを「ポイントを押さえて、あとはほっておく」というふうに表現しています。(つづく)

 

2017年6月26日

 さて、気分転換に、視点余話に戻りますね。前のページ(116ページ目)のトイレのお話のつづきです。

 実は、最近も小さなトイレトラブルに見舞われたのです。

 日本のトイレは進化しすぎていますね。それでも、スーパーやデパートなどにあるような、不特定多数が使うトイレとなると、設置する側も誰でもわかるようにという発想から、使用の仕方がある程度想像がつくようになっていると思うのですが(もっとも、外国の方から見たら、あのボタンの多さは不気味でしょうね。水を流すボタン(あるいはレバー)さえあれば十分と考えるような方が多いでしょうから。「日本は、外国から来た人にとっては、国全体がテーマパークみたいなもの」というようなことを言われた方がおられましたが、確かにトイレひとつとっても、自販機ひとつとっても、テーマパーク並みの驚きを感じさせるものになっているかもしれません)、個人のお宅のトイレですと、不特定多数への配慮はいらないので(だって、基本的に、その家の人だけ使い方がわかればいいのですから)、訪れたとき、勝手がわからず「個性的な」トイレの仕様に戸惑うことは結構ありますよね(って思うのは私だけ?)。

 で、あるお宅でのことです。

 トイレを使用後、電気を消そうとしてスイッチを探そうとしたが、中にも外にも、どこを見てもないのですよね。でも、絶対あるはず。どこだ?どこだ?

 初めて使用させていただいたので、本人が電気を付けてくれて、「ここです」という感じで案内してくれたのですが、彼がどこをどうして電気を付けたのか、思い出せない。というか、見当もつかない。

 で、トイレの前で、私がうろたえているのを、そこのお母さんが察知されて、やってきてくださいました。

 いわく

「このトイレ、スイッチないんですよ」

「え?」

「ドアを閉めれば、(電気が)消えるんです」

「はあ~」

ということで、ドアを閉めてみたら、その瞬間あかりは確かに消えました。

「へ~。こういうのもあるんですねえ」

「そうなんですよね。わかりにくいでしょ。もう、〇〇(有名な住宅メーカーの名前)はだめね」

 この言葉に、私は心の中で笑い出してしまいました。

 平静を装っていましたけどね。

 だって、このお母さん、「もう、〇〇(有名な住宅メーカーの名前)はだめね」というようなことをおっしゃったのは、2度目だったものですから。

 1度目は、体験授業でおじゃました、いわば初日でした。

 玄関のところのインターフォンの位置が気に入られなかったみたい(確かに、そう言われてみれば、場所がわかりにくい)で、このもう、〇〇(有名な住宅メーカーの名前)はだめね」という発言が出てきたんです。

 このお母さん、この住宅メーカーによっぽどご不満の様子。

 私なんか、建てていただいた地元の最上不動産という建売住宅メーカー(工務店)さんにほとんど不満がないのです(確かに、あの大工さんは、親切で、腕がよかった!)が、とってもイメージのいい、有名な住宅メーカーさんがこうやって不満を持たれていることがなぜか不思議な感じがしました。

 で、今回、もう一度同じセリフをこのお母さんから聞き、そのはっきりとした手厳しい口調に、心の中で笑い出してしまったというわけです。

 もう、〇〇(有名な住宅メーカーの名前)はだめね」という言い方には、突き放したような、あきれたような、憤りが感じられました。わかりにくいトイレ、わかりにくいインターフォンの位置、結局その仕様などを決めて、設置するのは人間なのですね。

 いくら有名なメーカーでも、それを建てる人が十分気を回して仕事をできるかどうか、人のあり方が重要なのだとあらためて気づかされました。

 もちろん、人様のことは言えませんね。

 私の仕事も、というか、私の仕事こそ、人間そのものが問題とされる仕事と言えるでしょうね。

 このお母さんから、いえ、このお母さんばかりでなく、どなたからも

「田口先生はだめね」

と言われないよう、常に最善を尽くす姿勢を持ち続けなければいけませんね。

 そのお母さん、私をある方に宣伝してくださるようなことを以前おっしゃってくださいました(私のことを気に入ってくださったみたいで。確かに、本人はずいぶんがんばるようになってきました。スマホをいつまでも見つづけるということもななくなり、最近は、勉強の時間を自分で作ろうと、行動がずいぶん変わってきています。お母さんのおかげですね!)が、今も私のことを気に入ってくださっていればいいのですが、、。

 というか、今も、今後もそう思っていただけるように、私が努めなければいけないんですよね。

 こういう、場合によっては厳しい視線を向けてくださるような方がおられたほうが私が「井の中の蛙(かわず)」にならずにすみ、ありがたいことだと思っています。

(トイレのお話はこれで終わりです。次回はページを変えて)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
 

 

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学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」

兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」



「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}

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