家庭教師田口の視点(116ページ目)
(このホームページは、最初は、ご興味のあるところから、拾い読みをされることをお勧めいたします。うそや大げさな表現は避けているつもりです。プロの家庭教師のレベルとして、当然のことを書いているつもりです)
2017年5月1日
(前回のつづきです)
この子の場合、1年半くらいで、落ちこぼれ状態から、学年トップにのし上がったわけで、これが彼の「超天才」ぶりを表しているといえるでしょう。
私は、子どもがほうっておいてもがんばれるようになることを「離陸」と表現しているのですが(「離陸」に関しては、何度か取り上げていますが、家庭教師田口の視点(55ページ目)あたりが一番ご参考になるかと)、この子の場合、「離陸」というよりも、「ロケットの発射」と表現したほうがいいかもしれませんね。ものすごい変化でしょ!
彼と同じく、超難関中学に合格していた2つ年上のお兄さんが、彼が受験したとき、おそらくは国立大学医学部目指して2浪していたということからも(幸か不幸か、お兄さんは、中学、高校で落ちこぼれなかったので、私が教えることはなかったです)、ほうっておいたら、彼だって、同じ目にあった、つまり、何浪かせざるをえなかったかもしれない、ということは、十分に想像つきますでしょ。
前にも申したように、頭のいい子ほど、こちらのかかわり、教え方に敏感で、また、子育て、教育によるブレが大きいといえるかと思います。この子はものすごく賢い子だったので、変わり方も劇的だったともいえるでしょう。それだけに皆さんにわかりやすい事例かと思って取り上げているのですが、基本的なかかわりは、どの子でも同じです。
その子その子によって、かける言葉などが変わってきたりしますが、、。
ある意味、私は、それを具体的に皆さんにお示ししてきているといえるでしょう。なぜなら、具体的事例のない、抽象的な説明は、いわば「数学で、定理を説明しただけで、問題の解き方を説明しない」ということに等しい行為で、説得力もないですし、皆さんのかかわりの具体的なイメージがわきにくいといえるでしょうから、、。
そういえば、家庭教師田口の視点(113ページ目)でご紹介した愛知県のお宅の子、私の大好きな子の一人ですが、この子、「朝起きれず、学校にも行きたがらない」という、お母さんからすると「大変な状況」がちょっと前にあったのですが、私と話(前のページで書かせていただいた「話し合い」とは、おもむきのかなり違ったものになっています。このあたりの違いも後ほどご説明しますね)をしたあと、きちんと朝起きて、学校に行くようになってくれました。
お母さんは、ものすごくがんばっておられましたが、うまくいかなかったようで、それが私との会話などでいい方向に変わったわけです。不思議ですか?(ここまで、私のサイトを多少なりと読んでくださった方は不思議に思われないかもしれませんね。少なくとも、何かいい方法がありそうだということは思っていただけていると思いますので)
上の子と同様、あるいは、今までとりあげた多くの子と同様、合理的理由はあるんですよ。
このやりとりもご参考になるかと思いますので、次回以降、例の「トイレのお話」を書かせていただく(今度こそは!)、そのあとにでも、分析しつつご紹介いたしますね。「だれが、どのタイミングで、どんな言葉をかけるのがいいか」という視点を頭に入れつつ、お読みいただければ、、。
その子のお母さんにも、メールやスカイプの一部掲載をご了解をいただきました。お母さん、いつもありがとうございます!
2017年5月8日
視点余話です。
最近、バイクでおじゃました帰り道、時間的に余裕があったりすると、途中でバイクを転がすことがあるのです。健康もかねて、、。
転がす、というよりも、押して歩くというほうがわかりやすいですかね。
京都大学の前の通りとか、祇園(ぎおん)の近くの通りとか、夜のことが多いので、結構、中に入るわけではなく、近くを通るだけなのですが、独特の雰囲気を感じて、あるいは、自分の学生のころを思い出したりして、どこか心地がいいです。
散歩、というのとも違う。「ぶらり途中歩き」という感じでしょうか?
祇園の明るい喧騒(けんそう)と人々の満足しきったような、少しだらしない笑顔。学生が狭いテーブルに肩を寄せ合うようにして座っている食堂風景。、、、、、。
今日は、この話を、と思った(厳密に言いますと、頭の中のもう一人の自分が「この話を書け書け」とうるさい)のですが、それは、後にして、トイレですよね、トイレ!(前回のお約束を忘れてはいません)
私がおじゃまするお宅は、アパートも含め、普通のお宅が圧倒的に多いのですが、中には、豪邸があるというお話はしましたね。
以前、ある豪邸の前で、たまたまその日だけそのお宅の門前の照明がついていないときがあって、勝手が違ったせいか、ヘルメットと頭のあいだに片方の手袋を挟み込んだまま、気づかず、心の中で「ない、ない」って叫んで、探しまわったという情けない話は、以前どこかでさせていただいたことがあったかと思うのですが、じつは、失敗談は、トイレのほうが多いのです(自称「家庭教師馬鹿」もだてではありません!。。。)
最近教えはじめたお宅で、「お屋敷」と申し上げたほうがいいような立派なお宅があるのですが、そのお宅のトイレは、少し暗いのですね。
トイレに通じる長い廊下(昼間は、その廊下から、見事な日本庭園を見ることができます)も暗くされていて、でも、各部屋の明かりはしっかりと明るいですから、おそらく何か意図があってのことと思いますが、とにかくトイレが少し暗めなのです。
で、そのお宅は、「お屋敷」だけに、トイレがおしっこ用と大きいほう用と分かれているんですね。
しかも、「全自動!」。例の手をかざすと、水が出る蛇口とか、清潔さを配慮して、とても便利にできています。もちろん、おしっこをしたら、自動で水は流れてくれます。
おそらく、こういうのがご家庭の一部にまで普及しているのは、日本ぐらいなものでしょうね。
で、私は、何度かこういうお宅におじゃましているので、ある程度は慣れているのですが、しかし、ここで、私は体が浮き上がるような恐怖を、ほんの一瞬ですが、覚えたことがあるのです。ただ、単に私がまぬけなだけなのかもしれませんが、もしかしたら、似たような経験をされた方がおられるかもしれませんね。(つづく)
2017年5月15日
さて、前々回(つまり、このページの一番上)の「家庭教師田口の視点(113ページ目)でご紹介した愛知県のお宅の子」について、お母さんが「大変な状況」を知らせてくださった、そのメールをご紹介しますね。とても上手な文なので(もちろん「私もこんなに上手に書かなくては?」とか思われなくて結構ですよ)、そのまま載せることにしますね。赤字は娘さんの「大変な状況」を端的に表していると思われるところです。私が、少し気になったところは青字にしてみました。
わかりやすい、上手な文章でしょ!これで、おおよその情況は皆さんも把握できたことでしょう。「うちも似たようなことある!」と思われた方もおられるかもしれません。
この後何度かメールでやりとりして、いくつか気になることが出てきて、でも、お母さんにお聞きするよりも本人に聞いたほうが手っ取り早いと思い、授業中いくつか話を聞いてみました。どんな話を聞いて、私が娘さん(いつも感じているのですが、このとき話をしたときも、やっぱりとてもいい子だということがさらによくわかりました!上のメールを読まれた方はわがままな子だと思われるかもしれませんが、そんなことはありません!)に何と言ったか、などは次回に、、。(つづく)
2017年5月22日
前々回の視点余話のつづきです。
トイレのお話ですね。
そのお宅のトイレが、おしっこ用と大きい方用とに分かれていることはお話したかと思うのですが、あるとき、大きい方に足を踏み入れてしまった(!)ことがあったんです。
そのとき、突然、何ものかが下からジャンプしたのです。薄暗い中で、何かがものすごいスピードでジャンプした(少なくともそう感じた)のです。
本当に体が、一瞬、宙に浮いたような恐怖を覚えましたが、もちろん、声を出せません。なにせ、他人のお宅です。そのあと、何もなかったような、落ち着いた顔をして、授業に戻っていったことは、言うまでもありません(でも、顔は引きつっていたかも)。
もう気づかれた方が多いかと思いますが、トイレのふたが、パカッてあいたのですね。以前、totoさんのショールームで、自動で開くトイレを見たことがあり、そのときは、へ~、すごいなって感じていたのですが、この「事件」があってからは、totoさんの開発者を恨むばかり。自分のまぬけぶりは棚に置いて、「なんで、こんなものを開発したの?たぶん、便利と思う人と同じくらいの数の人が恐怖も体験しているのではないの?」なんて、、。
あれから、あのトイレ(大きい方用)には、足を踏み入れていないのですが、だから、本当に「ジャンプ」と形容するほど、急な動きだったのかは不明なのですが、あのトイレのふたは、そのときは、まるでボクサーのジャブのように、あるいは、巨大なカエルの、まさにジャンプのように、速かったように感じました。
そういえば、昨日(昨日は日曜日ですが、中間テスト前で結構忙しく、何軒か授業がありました)、あるお宅でやってしまったミスなのですが、で、そのお宅も自動でトイレのふたがあくのですが、どうも少しタイミングが遅く、自分がいつもの習慣で、トイレを手で開けようとして、そうしたら、自動で開こうとするトイレと手がぶつかってしまいました。
ぶつかったの、これで2度目なんですけどね。
そうすると、このトイレのふたは、持ち上がりかけた状態から、もとに戻ってしまうんですね。つまり、ふさがってしまうんです。
私の手とぶつかったことを感知してくれるんですよね。
そう言う意味では、賢いけど、少し迷惑なんです。
なぜって、そのあと、私がジャンプしても、足を静かに(そのお宅の方に気づかれてはまずいですしね)バタバタさせても、ふんともすんともしないからです。
で、おそるおそる(壊してしまわないかと心配して)少し手でふたを開けるわけです。そうすると、それくらいでは、もとに戻ってしまうんです。で、何度も、遠慮気味に、そうしているうちに、意を決して、上までしっかりとあげるんです。
そうしたら、戻らなくなりました。
これくらいでトイレが壊れることないと信じたいですが、、。たぶん大丈夫ですよね。
こんな経験は、私だけではないと信じたいです。(つづく)
2017年5月29日
(前々回のつづきです)
前々回の「愛知県のお宅の子」について、お母さんが「大変な状況」を知らせてくださった、そのメールの赤字や青字の部分に関して、順番にコメントを入れさせていただきますね。
何度も繰り返し、このホームページで取り上げている「(不必要に守られない)環境」と「(優しい)言葉」という視点からも、お読みいただければ、、(「環境」と「言葉」に関しては、たとえば家庭教師田口の視点(47ページ目)や家庭教師田口の視点(48ページ目)さらに家庭教師田口の視点(74ページ目)あたりご参考に)。
「子供たちについつい楽な思いをさせてしまい(甘い環境)、一方で、子供たちに投げかける言葉はきつい(厳しい言葉)」で育てたら、どういう子になるかを想像されたら、「(不必要に守られない)環境」と「(優しい)言葉」の重要性がおわかりいただけるかと思います。このお母さんは、私のこのホームページをとても丁寧に読まれている方ですので、十分わかっておられると思いますので、ここで再度このことに関して、取り上げるまでもないと思っています。
むしろ、このようによくわかっておられる方でも、ついそうなってしまう、ということを念頭に置かれて、皆さんには、お読みになっていただければ、と感じています。
そうそう人間は(特に大人は。ちなみに、この娘さんは、あとで書きますように、私と話をしたあと、すぐに変わってくれました!いい子でしょ!)変われるものではない、ということは、こういうお母さんでも、そうなんだという視点も大事かと、、。私は、このお母さんの日々のご努力をいつも感じている人間なので、こういう方でもそうなんだ、ふつうの方はもっと変われないのかも、という印象を持っているのです。
このお母さんでさえそうなのですから、皆さんのどなたかが、なかなか変われないと思われても、私は決して批判されるべきものではないと思っています。
もし、家庭教師の方とかで、ご家庭が変わられないことを嘆かれる方がおられたら、認識を改めたほうがいいでしょう。私も含め、大人というものは、なかなか変われず、すぐに変わってくださるお宅があれば、むしろそういうお宅に感謝するくらいの気持ちでちょうどいいというべきでしょう。
ということで、まず
「娘は今日も車で送って、登校しました。」
ですが、実は、私の妻もそういう面倒見のいいところがあって、車での子どもの送り迎えにそれほど抵抗がないのですが、私は、そういう妻にいつも警戒心を抱いているんです。妻の行動には甘い環境がそこここに現れます。私は、それから、子どもをいかに守るかをしばしば考えます。
ちょうど、甘い食べ物が歯によくないように、甘い環境は、頻繁に行われると、場合により、子供の「心の強さ」みたいなものをむしばみかねないと感じています。厳しい言葉は、さしずめ甘いものを食べてできた虫歯を何ものかではげしくつっつくようなものでしょうか?
私は、車での送り迎えは、極力しないほうがいいと考えるほうなんですね。
もし子どもたちが歩いて学校に通うのがふつうであるならば、そうすべきで、少なくとも親のほうから「送ってあげようか」みたいな話はすべきではないでしょう。
そういうことが常態(あたりまえ)になることが私には怖いです。
(歩いていける学校でしたら、歩いて、自転車でいける学校でしたら、自転車で、通い、仮にそれで遅刻したとしても、子どもたちは、親御さんの車で送ってもらうよりも、きっと「生を実感」することでしょう。短期的には、遅刻して結果がよくないかもしれませんが、長期的には子どもたちの心を育てることになるかもしれません。短期的にマイナスなことが長期的にプラスということは、教育に関してはよくあることです。私たちの、その見識が教育の効果に大きく作用すると言えるでしょう。ちなみに、我が家の2人の子どもは、それぞれ幼稚園のときに、1度ずつ、遅刻しかけました。子どもたちにとって、それはとても恥ずかしい、あるいは、怖い経験だったことでしょう。でも、それ以来、子どもたちはまったく遅刻しなくなりました。私は、そういう子どもたちをえらいなって思って、たまに言葉にも出すようにしています。)
送り迎えの常態(あたりまえ)化が子どもたちに楽を覚えさせることにつながり、一種の甘い環境になりかねないわけですね。子どもたちにぶつぶつ文句を言いながら、あるいは怒りながら送り迎えをしたりしたら、それは厳しい言葉になり、多くの場合、子どもたちの行動や性格をゆがめかねないということは言えそうな気がします。(つづく)
(次回はページを変えて)
※もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
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