家庭教師田口の視点(109ページ目) 

 ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう

2016年10月5日

 もし、皆さんの子供さんが(あるいは、皆さんに身近な子が)だれもから好かれている子で、いじめられることが考えられないとしたら、その子の周りからいじめをなくしてくれるような、そういう力量と意志を持った子になってほしい

 もし、皆さんの子供さんが(あるいは、皆さんに身近な子が)いじめられる可能性がある、あるいは、いじめを受けているとしたら、いじめられない子になってほしい。

 こういう思いから、このページを書きだしていきますね。

 私は、仕事柄、いじめられている子の生(なま)の言葉に接することが多く、それに対してどうしたらいいのかわからない、みたいな親御さんの声に接することが多いです。

 いじめにあうと、学校に行けなくなる、勉強に対する意欲をそがれる、というような目にあったりして、学業そのものに大きな影響が出たりします。

 また、いじめられないほどの、いじめをなくせるほどの人間関係処理能力をもつことは、子供たちの将来のためにも大事なことではないかと思います。

 いじめは、多くの方にとって、極めて大きな関心事といえるのではないかと、、。

 そういう気持ちから

いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」

学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

を書きだしたのですが、最近それに補足する必要を感じるようになったので、それを記していきますね。

 あくまで補足ですので、上のリンク先をお読みになられたとして、書きだしていきますので、よろしくご理解ください。

 いじめられる要因のひとつとして、私は、「悪い意味で目立つ」ということがあるかと思っていて、

いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」

学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

では、「突然よだれをたらす子」の話をご紹介しましたが、さらに、いろいろ具体例をお伝えしようと思うようになりました。

 というのも、いじめられている子に、具体的に私が「これがいじめられている原因になっているかも」と指摘しても、本人がそれまで気づかなかったというのがあったからです。

(つづく)

 

2016年10月12日

 先日、息子の学校の先生が家庭訪問のときに

「田口くん(息子のこと)のところには、いつも周りの子が集まってきます」

というようなことを言われていました。

 娘と同様、この息子にも、周りの子を引き付ける何かがあるのでしょうが、どのあたりなのでしょうね?

 息子、友達から電話がかかってきても

「うん、うん。、、、。じゃあ。バイバイ」

という会話をしています。およそ「はきはき」という感じとは対極の「ぼそぼそ」とした感じで、、。

 こういう子が好かれるなんて不思議に思いませんか?

 娘なんかもっとすごくて、中学の時、ある先生から電話がかかってきて、たまたま聞き合わせた会話は

「うん、うん。、、、。じゃあ。バイバイ」

と、さきほどの友達との息子のそれとそんなに変わらない感じ。

 先生からの電話ですよ!

 このときは、さすがに「え?」って思いましたが、ここで、すぐに口出ししないのが大事なんでしょうね。

 私は、とりあえずほうっておきました。

 で、あるとき、何かのついでに

「あれ(あの言葉遣い)大丈夫なの?」

って聞いたら、

「全然大丈夫だよ。あの先生は、、」

との返答。

 確かに「あの先生」からは、とても好かれていて、孤立している子には

「ほかの誰とも仲良くしなくてもいいから、田口さんとは仲良くしなさい」

と言われていたらしい。私が娘に提案した通り(学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」ご参考に)、娘はこっそりいじめをなくしていたつもりだったのですが、娘と仲良くしているだけでいじめられない、ということをあの先生」は見抜いておられたのでしょうね。

 別のある先生からは、

「君は優等生だね」

と言われ、

「あたし優等生かな?」

と、私に聞いてきたこともあります。

私は、

「どうなんだろうね。でも、それはほめ言葉と思うので、とりあえず喜ぶべきことだね」

みたいなことを言っておきました。

 実は、うちの娘や息子と逆のタイプの子は、かえって危険なんですよね。大人の視点から見ると、うちの子たちが周り(特に先生)から好かれるということが信じられないでしょうけど、これ、子育て上の盲点かもしれません。(つづく)

 

2016年10月20日

 ということで、私が最近気になることの一つが言葉遣いの(年齢からすると)とても丁寧な子

 実は、大人から見たら、言葉遣いの丁寧な「いい子」が学校で周りの子、先生とうまくいっていないという例に、私はとてもよく出会うものですから、、。

 不思議ですね。

 これも子育て上の重要な点が見えてくるお話なので、分析しながら書かせていただきますね。

 例によって、小難しい話にならないように気を付けますので、気軽にお読みいただければ、、。

 

 おそらく、言葉遣いをきちんと、というのは、その子が幼い時に、周りの誰かが伝えたのでしょうね。

 で、本人は、そういうものなんだと思って、それを実行に移すんですね。

 で、そうしていると、たとえば周りの大人たちからほめられたりして、あるいは、周りの反応がなんとなくいい感じがして、本人はいいことだと確信するわけです。

 でも、それが高じて、「模範的な行動」をそこらじゅうでし始めたりする子もいるんです。

 友達と話すときも、家でくつろいでいるときも、、。

 そうなると、「何かふつうの子と違う」と周りの子どもたちから思われたりします。

 丁寧な言葉遣いは、あるいは、それに付随した品のある行動それ自身はとてもいいことで、決して非難されるべきことではないのですが、それが周りの子とあまりに違って見える(本人は違っているという認識はないかもしれませんが)と、

「変なやつ」

と思われかねないわけですね。

 これが、周りの子にとって、いわゆる「悪い意味で目立つ行為」になってしまうと、周りの子から、距離を置かれてしまう、嫌われるというふうになっていきかねないわけです。

 いったん嫌われてしまうと、孤立感を感じる状況に追いやられてしまうかもしれません。

 以前も申したかもしれませんが、自分たちと違う人間と思うと、嫌う、距離をおくという人間は結構いて、それは、無視する、いじめるということの前段階みたなものだったりします。これは、子供だけでなく、人間に共通する性癖かもしれません。

 昔、日本人は、西洋から来た人たちを南蛮人と呼んでいましたが、字をよく観察すると「南の野蛮人」くらいの意味でしょう。どこかいじめに似た感情の発露を感じませんか?人間はこの点は進歩がないのかもしれません。

 といって、子供社会、人間社会のあり方を批判していても、問題は解決されないでしょう。

 じゃあ、どうするか。

 時と場所をわきまえて、行動を変えることの重要性を伝えていくべきなのでしょう。具体的には、たとえば

学校と家では、行動は変えなければいけない

ということを、そのつど具体的に伝えておくべきでしょう。大人なら当然知っているはずのこの「一見わかりきったこと」を知らない子は多いという感じがしていますので、、。 

 学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

でとりあげた、私の前で「突然よだれをたらした子」は、家で、もしかしたら、大目に見られていたその行為が学校の子からどうみられるのか、私からどう見られるのか、というようなことを考えたことがなかったのでしょうね。

 なぜいじめられるのかの自覚のないまま、いじめられるというのが多いというのが私の実感なんです。

 周りの子どもたちから自分たちとは違うと思われかねない(めだつ、いじめられかねない)行動には、人前でおならをする、ひどいことをされても笑っている(あるいは表情を変えない。心の中では泣いているのですが。ふつうは怒りますでしょ)、いじめられている子と仲良くする(うちの子がやっても全然問題ないんですけどね)などほかにいっぱいあります。

 これに関しては、

いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」

学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

に後ほど追加詳述させていただきますね。「視点」でとりあげるのは、この辺までということで、、。

  いじめの多い現状に対する怒りを感じつつ、、。

 

2016年10月27日

 視点余話です。

 先日、ある浪人生とある会話がありました。以下、その前段階のお話をかいつまんで書かせていただきますね(下の茶色部分です)。

 ある子にスケジュールの振替に関して伝えておいたのですが、で、それをおばあさん(お気の毒にお母さんがそのお宅はなくなられていて、代わりにおばあさんが母親代わりをされているんです)にも彼が伝えてくれたとのことですが、どうも伝わっていなかったらしいんです。

 そのため、「家の事情で」その振替予定のスケジュールが埋まってしまいました。つまり、そのスケジュールが事実上「お休み」になってしまったということです。

 それで、どういうことなのかよくわからないので、おばあさんにもパソコンの前に来ていただき、お話をしたのです。で、しばらくいろいろと確認をしながら、お話をしていくと、あるとき、パソコンの向こうで、おばあさんが

「(その日が振替予定日だとは)聞いていなかったものですから(ほかの予定を入れてしまいました)」

と言われました。と、その瞬間

「言ったじゃん!」

という本人の大きな声が聞こえてきました。この子に言わせると、伝えたのに、おばあさんが覚えていないと、、。

 浪人生君は大学に入ったら、家庭教師をしたいと言っている子なので、何かの折に、彼の将来のために、教育のあり方、人間としてのあり方を伝えていこうとも思っていて、その一環として、上の話をしたんですね。

 で、この上の話をした直後、彼、つまり、この浪人生は

「僕の経験ですと、その子、まず言ってないですね」

と言ってきました。つまり、スケジュールに関して、おばあさんに伝えていないと、、。で、さらに

「それで、そのとき先生はどうしたんですか?あんた言ってないでしょ、とかツッコミを入れなかったのですか?」

と聞いてきたので、私は、

 教師は警察とは違うんだよ」

という話をしました。おそらく、教師と警察とは、こういう時に真逆の対応をすることになるでしょうね。

 警察だったら、本人のウソをいかにあばきたてるかに知恵とエネルギーを注ぐことでしょうね。

 でも、教育者はそれをしてはいけないといえるかと思うんです。

 してはいけない、というのは言い過ぎかもしれません。

 しないほうがいい、という感じでしょうか?

 だって、警察と教育者は、そもそも目的が真逆ですから、、。

 教育者は、親(あるいはそれに代わる存在)と置き換えても、いいかもしれません。私たちと置き換えてもいいかもしれません。

 警察は、被疑者の犯罪性の白黒をはっきりさせ、とりあえず、疑ってかかるのが仕事でしょう。実際、ある警察の方から、私は「警察は疑うのが仕事だから」と言われたことがあります。

 これ、教育、子育てとは真逆の考え方ですよね。

 目的とするところが正反対ですから、考え方、あり方が違っていても仕方ないと言えますが、その考え方、あり方の違いを意識せずに、教育、子育てをする人間が、警察のまねをしてはいけないとも言えますよね。それでは、子供が育たないです。

 教育、子育ての目的は「子供たちをいい方向に導くこと」で、ウソをあばくことではないですよね。

 もし、私が彼のウソをあばきたてようとして、彼への疑いの目を差し向けたら、きっと彼は、私に反発し(少なくとも心の奥底では)、その後の行動が素直なものにならなかったことでしょう。

 私は、「本人は伝えたつもりだったけど、おばあさんには伝わらなかったということですね。で、おばあさんはご家庭のスケジュールを入れてしまったということですね」

という事実だけ確認したのみです。

 私は、99%ウソと思われるようなことでも、本人を信じることにしています。

 そのうえで、本人が次の行動をきちんとできるように持っていきます。

 具体的には、本人と決めた、あるいは、本人に伝えたスケジュールを、おばあさんにも、メールやスカイプで伝えることにしました。

 仮に、本人がウソをついていなかったら、そうしてもらえたらありがたいと思うでしょうし、仮に、ウソをついていたら、もうウソをつけないなあと思うでしょう。

 私たちのすることはそこまでで十分でしょう。(白黒なんてつけても、本人の行動をゆがませるだけですよね。労多く害あり、ですね。)

 で、教育上、子育て上、もっと大事なのは、その後彼がきちんと伝えてくれたり、いろんなことをきちんとしてくれたりしたら、感謝の言葉を伝えたり、ほめてあげたりし、それをおばあさんにもお伝えし、おばあさんからもほめていただくようお願いすることでしょう。そういうことを継続することでしょう。

 そういう中から、子供たちは育つので、尋問(じんもん)から子供が育つということはないと言っていいでしょう。

 「過激な発言」の多い浪人生の彼、何か感じることがあってくれればいいのですが、、。

(次回は、ページを変えて)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。繰り返し繰り返し読むに耐えうるものにしてあるつもりです。
 

 

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「とび授業」のすすめ


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いじめられないために。いじめをなくすために。知識のしずく「その1」

学校からいじめをなくすには。知識のしずく「その2」

変質者によって、子どもが殺されないために。知識のしずく「その3」

兄弟姉妹げんかをなくす方法。知識のしずく「その4」



「勉強しろと言わないように」ということに関して。知識のしずく「その5}

「選挙制度、政治制度の改革」に関して。知識のしずく「その6」


政治への向き合い方について。知識のしずく「その7}


大学入試改革の問題点について。知識のしずく「その8」




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