家庭教師田口の視点(107ページ目) 

 ぜひ、楽しむようにお読みくださいね。いい知恵をもらった、という具合に、、。目が疲れるというような方は、プリントアウトされてから、お読みください。無理をされませんよう

2016年8月4日

 おとといから、実は、夏かぜというやつに悩まされています。

 自分の子供たちには、「アホがかぜをひくんだよ」と言っている手前、夏かぜとはいえ、かぜなので、恥ずかしい限りで、、。今まで、夏かぜはひいたことがなかったせいで、ノーマークだったのでしょう。うかつでした。

 (なお、「アホがかぜをひくんだよ」なんて、ほかの子にはあまり言っていませんよ。かぜのメカニズムと予防策を伝えていない子もいますし、うちの子は、私が半分ふざけて(あるいは、おおげさに、「バカはかぜをひかない」という、うそっぽい表現に対するアンチテーゼもあって)言っているというのがわかりますが、そうでない子もいますので。こういうインパクトのある言葉は、相手を選ぶ必要がありますよね。私の本を持っておられる方は、かぜのメカニズムと予防策について述べているくだりをご参考にしていただければ、、。実際、うちの娘は、幼稚園に入る前くらいまでは、年に1回くらいかぜをひいていたのですが、当時の娘にわかるような言葉で、かぜのメカニズムと予防法を伝えたところ、それ以来ほとんどかぜをひいていません。こういう状態の子には、「アホがかぜをひくんだよ」は、有効な表現だといえるでしょうね。もちろん、学級閉鎖の時でさえ、ピンピンでいるわが子たちに、「きみたちはえらいね!」とたまにほめてあげていますけどね。コツを教え、上手にやれるようになったら、ほめてあげる。それで子供はきちんとした動きができるのですね

 我が家は、子供たちは(妻も)ほとんどかぜをひかないので、親の立つ瀬がないです。

 せいぜい、

 「僕と話をしたあとは、うがいしておいてね」

というくらいですが、そんなことは、うちの子は百も承知ですしね。おとなしく聞いてくれてはいますが、、。ありがたい子たちです。

 いい子たちでしょ!

 子供たちに比べると、体調管理のまだまだな(アホな)親でしょ!(情けない。。)

 昨日は、前回とりあげた小6の子のところにおじゃまして教えたのですが(このお宅は、パソコンとおじゃまするのの併用をしています)、その時は、夏かぜが私の中でもっとも活発だった時期で、鼻水がどんどん出てくるという感じでした。

 前日から、私の知識をフル動員して、このかぜと戦ったので、のどのわずかな痛みと鼻水ですんだといえるかもしれません。

 さらに1日たった今日は、のどの痛みはほとんどなくなり、鼻水も半分くらいの出方に変わって、もう少しで治ってくれそうです。

 本人にも、昨日の授業中

「僕、かぜをひいているかもしれないから、僕の授業が終わったら、うがいしてね」

と言いました。

 でも、授業中が悲惨でした。なんせ「鼻水がどんどん出てくる」なものですから、、。

 本人に

「ティッシュ貸してくれる?」

と言って、了解を得たうえで、それで鼻をかんだりしたのは、もちろんですが、始終鼻にティッシュを当て続けていて、途中から部屋に入ってこられたお母さんから

「どうされたんですか?」

と心配されたりしてしまいました。

 それより、この女の子からどう見られたかのほうが気にかかりますね。

 これから思春期になろうかという女の子に、私はどう映ったのでしょうか?

 いつもと同じように、解けたときの笑顔の素敵な子でいてくれましたが、、??

(つづく)

 

2016年8月11日

 ところで、かぜをひくと必ずと言っていいほど出てくる鼻水。実は、とても大事な役割を果たしているようです。ただただだらだらと流れるという類のものではないのですね。

 ご存知の方も多いかと思いますが、鼻水は極めて強い殺菌力を持っているらしいんです。

 で、ウィルスや細菌などが鼻を通ってやってくるときに、それを吸着して退治するという大事な役割を果たしているらしいのです。つまり、ウィルスや細菌に対する最初の防御機能ですね。私たちは、鼻水によって守られているといえるでしょう。

 見た目は、正直、いいものではないですよね。あの分泌物。

 で、邪険(じゃけん)に扱われることがとても多いのですが、私たちの体を必死になって守ってくれているのですよ。

 鼻水くんたち、だいたいがティッシュにくるまれて、そのティッシュといっしょにポイされるわけですが、私たちはもう少し感謝の気持ちをもって接してあげてもいいような気もします。

 人も分泌物も、見た目で判断してはいけないということですね。

 鼻水に対するこういう「偏見」(汚い、うっとうしいというイメージ)は、私たちの無知から来ているのですね。無知が見た目だけによる判断を許してしまっているという感じでしょうか?

 私は「知識は身を守る」と思って、普段から有用な知識をいろいろ仕入れるようにしているのですが、知っているか知らないかが私たちの行動に大きな影響を与え、ひいては、私たちの今後の生き方、生きざま、体調などを大きく変えかねないと思っているからです。

 かぜ対策でも、子育てでも、私たちは、無知なまま、してはいけないことをし、しなくてはいけないことをしない、というような感じになっているかもしれないという視点は大事でしょう。

 知識を十分身につけて、私たちが本当に戦わなければならないものは何かを見定めて、普段の行動に役立てていく必要があるといえるかと、、。

 その行動の差は、たとえば「鼻水をゆっくりかむ。全部出そうとしない」ということくらいのことが「鼻を傷めない、ウィルスを寄せ付けない」に大きな影響を与えるかもしれないということからおわかりいただけるかと思いますが、小さな工夫の差が、長い目で見たら、大きな差となって表れると言えるんじゃないかと思います。

 「ちょっとの違いが大違い」ですね!

 そういえば

「膀胱(ぼうこう)からの排出経路は一種の管だから、急激におしっこをすると、傷つくかもしれない。ゆっくりおしっこをしたほうがいい」

というのを何かで読んだことがあり、私は、実践していて、わが子や教えている子たちにときどき伝えていっているのですが、こういう類(たぐい)のことが、こういう類(たぐい)の積み重ねが、長い目で見たら、大きな差となってくるのでしょうね。

 (前回の子の計算ミスの対策の話を書き出そうとして、今回も脱線してしまいましたね。すいません。でも、私の脱線は、単なる無駄話のつもりもないので、よろしくご理解ください。勉強関係のことはすでにい~っぱい書いてありますしね。そちらを拾い読みしていただければ、、。教育とそれにまつわる、ご参考になりそうなお話をゆっくり、ゆったりと書きだしていきたいものですから、、。私の脱線からも何かを感じ取っていただければうれしいです!彼女の計算ミス対策は、次回かその次あたりにでも書きだそうかと思っています)

(つづく) 

 

2016年8月19日

 たとえば、

300円20%はいくらですか」

という問題があったとしますね。

 彼女は、これくらいでも教えた当初はたじろいでいたのですね。さすがに、3か月たった今はこれくらい簡単ですし、それどころか、「36とAの最大公約数が12で、最小公倍数が144のとき、Aはいくつですか」くらいな問題でも、さっと解いてしまいますが、そのときは、

「わかりません」

と言ってきました。

 彼女が算数が苦手というのは、こういうところもあるんです。私が

「このままでは、中学に行って困るだろう」

と思ったわけがわかりますでしょう。

 でも、これは算数がもともとできないから、ということではなくて、コツを知らないからなのですね。こういうコツをスキッと理解することをするかいなかが、算数が得意になるか不得意になるかの分かれ目といえるでしょう。彼女、本当はとても頭のいい子なんです。「ボタンのかけちがい」で、そうでなく見えたりするかもしれませんが、、。

 お母さんのお話ですと、今、自分から勉強に向かうようになっているそうです。もちろん、そういう彼女を、援護射撃するようにお母さんの前でも、教えているときでも、お母さんへのメールでもほめてあげています。

 もしかしたら、彼女のことですから、かけるか割るかくらいは、つまり、300円×0、2300円÷0、2あたりの計算をするのだろうとは思ったと思います。

 でも、どっちかわからない。

 で、私は助け舟を出します。

 「「」があったら「かける」だと思ってごらん」

 と、、。

  とてもシンプルでしょ。「300円20%」とあったら、「300円×20%」とすればいいのですから、、。コツはできるだけシンプルなのがいいですね!

 幸い彼女は、20%0、2であることはわかっていたので、このあとは、こういう類の問題はすいすい解けるようになりました。

 「」があったら「かける」」ということを知っただけでも、ずいぶん楽になるわけです。

 こういうのをいくつか練習するうちに、だんだん感覚が慣れてくるわけですが、がんばりやさんなので、次のときには、こういうのをマスターしておいてくれます。

 でも、ちょっとひねって

「300円の%は15円」

とかいう問題になると、また固まってしまうわけですよね。もちろん、にいくつが入るかという問題なんですけどね。

(つづく) 

 

2016年8月25日

 」は「かける」はいいですね。

 ご存知の方も多いと思いますが、さらに「」は「イコール」なのです。

 ですから、「300円の15円」は「300円×15円」といいかえることができます。

 ここで、たとえば「300円×=600円」とかですと、彼女は簡単に解けます。

 感覚で、には、2が当てはまることは、小6くらいでしたら、自力で発見できる子が多いのではないかと思います。300の2倍が600くらいのことは瞬時に見破れますから、、。

 彼女もそうでした。

 問題は、300円×15円」のように、300にいくつかけたら、15になるのか、感覚的にわからない場合ですね。

 その場合、いくつか考え方(解き方)があります。で、もし解いている子が少し踏み込んで解きだしたりした場合は、その解きだした方向に沿って説明したりしますが(そのほうが本人のその思考がむだにならないので、、。こちらがいいと思っている解き方に、本人の思考状態に合わせることなく、ぐいぐいひっぱっていこうとするのは、教育的指導とはかけ離れたものになりかねません)、そうでない場合は、以下のような説明をします。

 イコール(=)の両側(両辺)を天秤のように見立てて、300円×15円とがつりあっている状況をイメージしてもらいます。

 いわば、中学生以上の子にはおなじみの方程式を解く要領なのですが、そのまま「方程式だよ。わかるでしょ」的に伝えても、ピンとこない小学生のほうが多い(彼女もそんな感じでした)ので、天秤でイメージしてもらうのが一番わかりやすそうというのが今のところの私の結論です。

 で、

300円×15円は、天秤でつりあっている同じ重さみたいなものだから、両側(両辺)を同じ数(この場合は300円)で割っても、成り立つでしょ」

みたいな話をします。

 そうして「300×/30015/300」という式をつくって、左側(左辺)の300どうしを約分して、15/300を導き、答えを出すということをし、このやり方を覚えてもらいます。

 方程式の解き方を習得している皆さんには、まどろこしい理解に見えるかもしれませんが、まったく白紙の状態から理解しようという子には、かえって頭に入りやすかったりします。

 もちろん、300円×15円」をみて、いきなり15÷300をして求めてしまう子もいるので、そういう子には、こういう説明は一切しません。

 ちなみに、「/300」をいちいち書くのは、面倒のように思う子もいるかもしれませんが、一般的に、そういう手順を「もうわかった」とばかりに、すぐに省く子よりも、慣れるまでしばらくの間でも、いちいち書くというような子のほうが、定着がいいように感じています。

 また、こういうのを飛ばす子にかぎって、勘違い、計算ミスが多いといえるでしょう。

 個人差があるので、一概にそうだといえませんが、こういう視点は、教える側には大事かと思います。家庭教師田口の視点(93ページ目)で、計算ミスの予防法をいくつか取り上げていますが、で、その1つに「2、丁寧に(一つの計算に一つの式という感じで)書く(計算を飛ばさない)」というのがありましたが、それはこれに通じるものがあるといえるでしょう。

 飛ばして計算するというのは、目で見て確認しながら計算するというのではなく、頭の中で計算して答えを出そうとしているということを意味しているわけで、ミスをするリスクがそれだけ高くなるわけです。

 丁寧に書いても、さほど時間は変わりません。逆にどこかでつまらぬミスをすると、そのために大量の失点、あるいは、多くの時間のロス、精神的なあせりなどを招きかねないので、特によく間違えるあたりは、2、丁寧に(一つの計算に一つの式という感じで)書く(計算を飛ばさない)」ということを心がけるといいでしょう。

 この子の場合も、こういう点などについて具体的に工夫を伝えて、計算ミスをなくしていきました。

 そういえば、彼女、小数点のつく数による割り算でも、よくミスをしていました。これも含め、具体的に、どうミスをするのかを把握し、ミスをなくす工夫を具体的に伝えることが大事で、「計算ミスがないように気を付けてね」というだけでは、本人は相変わらず、計算ミスをし続けるだけでしょう。

 少なくとも、計算ミスが多いのは、指導の問題であって、本人の性格の問題ではないという認識は持つべきでしょう。

 「この子は計算ミスが多くてねえ」

などと、指導する人間が他人事のように言うべきではないと思うのですが、いかがでしょう?

(次回は、ページを変えて)

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もし、この「視点」全体から、読みたいところを探したいという方は視点目次(サイトマップ)をお使いください。ほとんどあらゆるタイプの頭の子、性格の子をとりあげてきています。かかわりの基本は同じですが、少しずつ、子どもたちによって、かかわりに変化をさせています。きっと、ご自身のお子さんと似た子も発見することでしょう。私が、どういう子にどうかかわって、子どもたちを変えてきたか、成績を上げていったか、などを、具体的に記していっていることがおわかりいただけるかと、、。ぜひご参考に、、、。
 

 

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